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【Jリーグ】今オフのいわきFCの補強の話をしたい。 (2024年-2025年オフの移籍市場) | | |　

いわきFC

→　J2に昇格して2年目となるいわきFCは34節を終えた時点で14勝11敗9分けで勝ち点「51」。8位とプレーオフ争いに参加している。5位の岡山ならびに6位の仙台との差は「4」なので状況はやや厳しいが十分にチャンスはある。次の35節は岡山戦(A)。5位の岡山 vs 8位のいわきFCの直接対決になる。最終節はすでにJ3降格が決まっている群馬戦(H)。プレーオフ出場の可能性を残した状態で38節を迎えたい。

心配された「J1ライセンス」は条件付きながらなんとか取得できた。プレーオフ出場を果たすことができるとクラブとして大きな前進になるが仮に7位や8位や9位に終わったとしても今シーズンは大きな進歩と言える。2023年は残留争いに巻き込まれて18位。同期昇格組の藤枝MYFCよりも下の順位に終わった。やや期待外れのシーズンになったが今シーズンは見違えるような成績を残して旋風を巻き起こした。

いわきFCの平均年齢は驚異の23.90歳。これはJ2の20クラブの中で最年少になる。J2平均は26.94歳なので「とんでもなく若いチーム」と言える。昨シーズンは結果が付いてこなかったが今シーズンはここまで8位。「若くて、強くて、魅力的なチームになった。」と言える。エースのFW谷村海は34試合で17ゴール。J2を代表する選手に成長した。FW有馬幸太郎も34試合で9ゴールとブレイクの1年になった。

リーグ戦で出場機会を獲得した選手は30人いるがその中で最年長は1996年5月24日生まれのMF山下優で28歳。「29歳以上の選手でプレー機会を得た選手がゼロ」というのは驚きというしかない。「大卒でいわきFCに加入して力をつけてサッカー選手として評価されるようになった選手」もたくさんいる。育成力とスカウティング能力は際立つ。それもあってレンタルでいい選手を沢山獲得できるようになってきた。

来シーズンもJ2で戦うことになる可能性は高いが今オフのいわきFCの主な補強ポイントを挙げると以下のようになる。

　① ドリブルで局面を打開できるアタッカー。
　② 縦に仕掛けることができるウイングバック。
　③ サイズのあるセンターバック。
　④ 左利きのセンターバック。
　⑤ ゲームを作ることができるボランチ。

など。もちろん、大学生をたくさん獲得して育てながら結果を残してきたクラブなので「今オフも補強は大学生中心」となる可能性は高い。すでにGK松本崚(東京国際大)、DF山内琳(仙台大)、FW加藤大(鹿屋体育大)、FW村上陽(大阪経済大)の加入が内定済み。184cmのFW加藤大はすでにJ2で4試合に出場しているが新卒の大学生を戦力として計算するのは危険。プロの世界で苦しむルーキーは少なくない。

「どんな選手を補強できるか？」は注目されるが最も注目されるのは「主力や有望株をどの程度、引き止めることができるか？」になる。昨オフはFW有田稜(→山形)、MF宮本英(→新潟)、MF岩渕弘(→岡山)、DF家泉(→札幌)の4人が流出しており、今夏もDF照山(→長崎)を引き抜かれた。若くて有望な選手をたくさん抱えているが資金力の豊富なチームではない。「他クラブのターゲットになりやすい。」と言える。

今オフ、流出の心配があるのは34試合で17ゴールと大爆発中のFW谷村海、当初は特別指定選手だったがJ2で30試合に出場している大学4年生のDF五十嵐、抜群のスピードを持つ右WBのMF加瀬、5月末に怪我をして欠場が続いているが序盤戦で特大のインパクトを残したボランチのMF大西悠、34試合で9ゴールを挙げているCFのFW有馬幸太郎、5ゴールを挙げているMF山口大など。彼らは人気を集めるだろう。

特にFW谷村海、MF五十嵐、MF大西悠の3人は争奪戦に発展する可能性が高い。もちろん、昨シーズン(2023年)とは違ってチームが好調なので「2025年もいわきFCに残ってJ1初昇格を目指したい。」と考える選手も出てくると思うがJ2のクラブが評価の高い争奪戦クラスの若手を引き止めるのはなかなか大変である。「2人程度の流出」は仕方がないと思うが昨オフのような「主力の大量流出」は避けたい。

各種のスタッツを見るとドリブル数がJ2で19位。意外と少ない。ドリブルが武器になったのは右WBのMF加瀬くらい。左右のWBあるいはシャドーの位置でボールを持ってドリブルで仕掛けられる選手は欲しい。「サイズのあるCB」も欲しい。夏に184cmのDF照山が抜けた後、DF堂鼻(福島)を獲得して主力として活躍しているが177cmなので背は低い。DF石田侑も175cmと小柄。最終ラインの高さは増す必要がある。

田村監督の続投は有力と考えられる。指導者としての評価は高まっているのでより規模の大きいクラブに移っても不思議はないがおそらくは大丈夫だろう。3バックを継続すると思うが「左利きでサイズがあってビルドアップの出来るCB」がいると戦力はUPする。他には「ゲームメーカー系のボランチ」も欲しい。MF下田栄は鹿島からレンタル移籍中。当初から「2年間のレンタル移籍」だったので退団の可能性がある。

（サッカーコラム J3 Plus チャンネル）

　【ブラウブリッツ秋田編/いわきFC編】オフの補強クラブ別の大展望 (J2編：4回目)

　　　　　☆　投稿日： 2024年11月22日(金)　
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　　→　クラブ別に「獲得できたら面白いと思う選手」を20名ずつ、挙げてみました。

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