■ J1の第8節J1の第8節。4勝3分けで開幕から負けなしが続くセレッソ大阪はホームのヨドコウ桜スタジアムで川崎フロンターレと対戦した。川崎Fは2勝4敗1分けで15位と大きく出遅れた。川崎Fは開幕の湘南戦(A)は逆転で勝利したが2節から3連敗(磐田→京都→鹿島)を喫するなど苦しい序盤戦になっている。6節はアウェイで横浜FMと対戦してスコアレスドロー、7節はホームで昇格組の町田と対戦したが0対1で敗れた。
ホームのC大阪は「4-1-2-3」。GKキム・ジンヒョン。DF毎熊、鳥海、舩木翔、登里。MF田中駿、柴山、奥埜。FWルーカス・フェルナンデス、レオ・セアラ、カピシャーバ。五輪代表に召集されたDF西尾はU-23アジア杯に参加しているので欠場中。DF鳥海がスタメンとなった。オフにC大阪に電撃移籍した左SBのDF登里は初の古巣対決となる。2009年~2023年まで実に15年にわたって川崎Fでプレーした。
対するアウェイの川崎Fは「4-2-3-1」。GKチョン・ソンリョン。DF瀬川祐、大南、佐々木旭、橘田。MF山本悠、瀬古樹、家長、脇坂泰、マルシーニョ。FWエリソン。こちらもCBのDF高井幸が五輪代表に召集されてU-23アジア杯に参加しているので欠場中。SBが本職となるDF佐々木旭がCBの位置でスタメン出場となった。右SBのDF瀬川祐、左SBのDF橘田も本職のSBではないので最終ラインで苦労している。
■ 後半25分にFWレオ・セアラが決勝点!試合はC大阪ペースになった。2試合連続ゴール中のFWレオ・セアラが攻撃陣を牽引した。やや劣勢の展開になった川崎Fは前半5分にMFマルシーニョのスルーパスから抜け出したFWエリソンが左足で強烈なシュートを放ったがあまり角度がなかったのでGKキム・ジンヒョンが何とか防いだ。C大阪は前半8分にFWレオ・セアラ、前半16分にMF柴山、前半34分にFWレオ・セアラが惜しいシュートを放った。
0対0で迎えた後半はほぼ互角の展開で進んでいく。C大阪も前半ほどはシュートチャンスを作れなくなった。やや膠着した展開になったが後半25分に左サイドに流れたFWルーカス・フェルナンデスがドリブルで前進すると左サイドの裏に走ったFWカピシャーバにパス。FWカピシャーバが左足でクロスを入れるとファーサイドで待っていたFWレオ・セアラがダイビングヘッドで合わせてC大阪が先制に成功する。
FWレオ・セアラは3戦連発。今シーズン5ゴール目となった。1点を追う川崎FはMFゼ・ヒカルド、FW山田新、MFパトリッキ・ヴェロンなどを投入。ミドルシュートで何度か相手ゴールを脅かしたが同点ゴールを奪うことは出来なかった。1対0で逃げ切ったC大阪は開幕から8試合負けなし。5勝3分けとなって首位に浮上した。敗れた川崎Fは2連敗。3試合未勝利となったがここ3試合はいずれも無得点に終わっている。
■ 決勝ゴールのFWレオ・セアラは3戦連発ヨドコウ桜スタジアムには18,786人という多くのお客さんが集まったが好調のC大阪が勝利した。8節は首位の町田が敗れて、2位の広島はドロー。8節にしてC大阪は首位に浮上した。早くも今シーズン4回目の完封勝利となったがいい戦いを見せた。C大阪も川崎Fもともに12本のシュートを放ったが川崎Fのシュートは距離のある位置から放ったミドルシュートが多かった。川崎Fに決定機はほとんど作らせなかった。
この日はFWレオ・セアラが躍動した。これで3戦連発となったが運動量が多くて身体も切れていた。最後は足を攣りながらも前線からプレスをかけて守備で貢献。攻守両面で素晴らしい活躍を見せた。これで8試合で5ゴール目。C大阪は8試合で計12ゴールを奪っているので5ゴール/12ゴールがFWレオ・セアラの得点になる。エースストライカーのゴール数が積み上がってくるとチームの成績は安定する。
決勝ゴールをアシストしたFWカピシャーバもこの日は身体が切れていた。この試合のC大阪がMF柴山が右のインサイドハーフで起用されたこともあって右サイドから攻撃を仕掛ける場面が多かった。FWルーカス・フェルナンデス、MF柴山、DF毎熊の3人の連携からチャンスを作る場面は多かったがそうなると逆サイドのFWカピシャーバは空いてくる。FWカピシャーバがドリブルで仕掛けられる場面もたくさん作れた。
注目が集まったのは何と言っても古巣対決のDF登里だったがこの日も攻守に安定したプレーを見せた。高卒で川崎Fに加入してからずっと川崎Fでプレーしてきた選手なので移籍自体が初めて。特別な感情があったと思うが古巣を相手に健在ぶりを示した。DF登里がボランチの位置まで侵入してゲームメイクをするので逆サイドのDF毎熊は高い位置を取ることが出来る。DF毎熊の攻撃力もより生きるようになった。
■ 波に乗り切れない川崎Fは2勝5敗1分け波に乗り切れない川崎Fは2勝5敗1分け。黒星が大きく先行している。ここ7試合の成績は1勝5敗1分け。3試合連続で無得点中となる。開幕当初はゴールを量産したFWエリソンもここ5試合無得点。怪我の影響で3節と4節は欠場したが、怪我の影響なのか、復帰後はリーグ戦でゴールを奪えていない。町田やC大阪など好調なチームとの対戦が続いている点は考慮する必要はあるが残留争いに巻き込まれている。
GKチョン・ソンリョンの活躍もあって何とか0対0のままで後半の半ばに突入したが後半25分にクロスから失点を喫した。FWカピシャーバのクロス、FWレオ・セアラのヘディングは非常に良かったが、FWルーカス・フェルナンデスにドリブルで持ち運ばれたプレーが悔やまれる。右SHのMF家長が素早く戻ってきて彼に対応しないといけない場面だったが疲れがあったのか、遠くでジョギングをしているだけだった。
攻撃の部分で明確な違いを生み出すことが出来た以前のMF家長であれば守備の部分で少々の穴を作ったとしても許されたと思うが今シーズンは開幕から8試合連続でスタメン出場しながら、開幕戦の1アシストのみ。8試合で0ゴール1アシストとなる。鬼木監督はMF家長のことを信頼して先発で起用し続けているが肝心な場面で守備をサボってしまう選手がピッチ上に1人でもいるとチームは成り立たなくなる。
次の9節は東京Vとの「(新旧)川崎ダービー」、その次の10節はアウェイの広島戦、その次の11節はホームの浦和戦になる。注目度の高い試合が続いていくので結果が出ないままだと周囲は騒がしくなるだろう。ここ3試合はいずれも無得点なので攻撃陣も精彩を欠いているが、やはり、最終ラインがこれだけ固定できないとチームは安定しない。「戦力的には変わらずJ1でも上位」だと思うが上手く噛み合わない。
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