■ J3の第9節 J3の第9節。2勝3敗3分けで勝ち点「9」。12位のY.S.C.C.横浜はホームのニッパツ三ツ沢球技場で大宮アルディージャと対戦した。大宮は他クラブと比較すると消化試合数は1つ少ないが5勝2分けで首位に立っている。2位のFC岐阜は5勝1敗2分け。大宮と同じ勝ち点「17」で並んでいる。J3は8節と9節と10節が3連戦になる。Y.S.C.C.横浜は日曜日に讃岐戦があったので中2日、一方の大宮は中3日となる。
ホームのY.S.C.C.横浜は「3-1-4-2」。GK高橋クリス。DF大嶋春、ヴァンイヤーデン・ショーン、端野。MF中里、冨士田、橋本陸、奥村晃、大竹優。FWオニエ・オゴチュクウ、ピーダーセン世穏。正キーパーだったGK児玉潤が3月26日(火)が電撃移籍。3月28日(木)に東京23FCから獲得したGK高橋クリスがJリーグ初スタメンとなった。8節の讃岐戦(A)は開始早々に出番が回ってきたがいいプレーを見せた。
対するアウェイの大宮は「4-2-3-1」。GK笠原。DF下口、村上陽、浦上、植田悠。MFアルトゥール・シルバ、小島幹、中野克、杉本健、泉柊椰。FW中野誠。1つ前の8節のFC大阪戦(H)は3バックを採用したがこの日は4バックを採用。好調のMF杉本健は2トップの一角ともトップ下とも言える微妙なポジションでプレーする。新戦力のMFアルトゥール・シルバが2試合連続スタメン。Wボランチの一角で起用された。
■ 「12位のY.S.C.C.横浜 vs 首位の大宮」の試合 「12位のY.S.C.C.横浜 vs 首位の大宮」の試合は4月10日(水)の夜に行われた。気温は12.0℃。寒い中での試合になったがアウェイの大宮ペースで進んでいく。MF杉本健やMF小島幹といった実績のある選手を中心に攻撃を仕掛けた。前半18分には左サイドのMF泉柊椰のクロスからFW中野誠が頭で合わせたが惜しくもクロスバーに直撃した。FW中野誠は4節の奈良戦(H)以来。5試合ぶりのスタメンだった。
試合を優位に進める大宮は前半22分に「3バックの中央」でプレーするY.S.C.C.横浜のDFヴァンイヤーデン・ショーンのキーパーへのバックパスが弱くなった隙を付いてボールを奪ったMF杉本健がキーパーとの1対1の決定機を確実に決めて大宮が先制に成功する。元・日本代表のMF杉本健は今シーズン4ゴール目。ここ4試合で4ゴール目。量産体制に入っている。前半は1対0と大宮がリードして折り返した。
後半も基本的には大宮ペースで進んだがY.S.C.C.横浜もいくつかチャンスを作った。後半9分にはMF奥村晃、後半39分には途中出場したMF松村航にビッグチャンスが到来した。後半40分にもMF奥村晃のCKから183cmのFWピーダーセン世穏がヘディングシュートを放ったが決めることはできない。1対0で逃げ切った大宮は開幕から8戦負けなし。6勝2分けとなった。敗れたY.S.C.C.横浜は2勝4敗3分けとなった。
■ MF杉本健勇が止まらない!ここ4試合で4ゴール目! スコアは1対0。そこまで楽な試合ではなかった。危ないシーンも何度かあったので同点に追いつかれてドローに終わっていても不思議はなかったが何とか逃げ切った。8試合目で早くも勝ち点「20」に到達した。これまでJ2からJ3に降格したクラブのほとんどが降格1年目のJ3で苦労しているが大宮はこれ以上ないほどの最高のスタートを切った。8試合で14得点/4失点。ベテランのGK笠原の活躍も目立っている。
GK笠原は35歳になったがここまでフルタイム出場。大宮の中でフルタイム出場を続けているのはGK笠原とMF小島幹の2人だけ。復活を遂げたMF杉本健に話題が集中しているがGK笠原とMF小島幹の2人も大宮の躍進を支えている。GK笠原はJ2通算で224試合。経験値が豊富で安定感もある。J3ではトップクラスのキーパーといえる。同じくMF小島幹もJ3の中ではトップクラスのゲームメーカーと言える。
MF杉本健はこの日も決勝ゴールを決めてチームに勝ち点「3」をもたらした。記録はオウンゴールになったが8節のFC大阪戦(H)の決勝ゴールも彼が強く関与している。開幕から4試合は無得点。移籍後初ゴールがなかなか生まれなかったが初ゴールを決めてから「ケチャドバ状態」になりつつある。無得点の時期もいい動きを見せて大きな貢献をしていたが数字がついてくるとさらに気持ちよくプレーできるようになる。
今シーズンのMF杉本健は運動量が豊富。攻撃の部分だけでなく守備の部分での貢献度も非常に高い。この日の決勝ゴールは献身的な守備が相手のミスを誘発した。バックパスが弱くなった隙を付いてゴールをゲットした。31歳のMF杉本健が精力的なチェイシングを続けるので周りの選手は頑張らざる得ない。ここ数年は不遇の時期を過ごしたが大宮で復活を遂げた。若い選手が多い大宮の精神的な支柱にもなっている。
■ GK高橋クリスが先発デビュー! Y.S.C.C.横浜は首位の大宮をホームに迎えてまったく悪くない試合を見せたがゴールは遠かった。決定機に近いチャンスを作ってもGK笠原が控えているので最後のところを打ち破ることは出来なかった。ピンチの場面もたくさんあったが何とか1失点でしのいで勝ち点を獲得できる可能性を残したままで試合の終盤を迎えたがネットを揺らすには至らず。内容はまずまず良かっただけに悔しい結果になったと言える。
悔やまれるのは失点シーンになる。相手にプレスをかけられて余裕がなくなった19歳のDFヴァンイヤーデン・ショーンのキーパーへのバックパスが弱くなってしまった。DFヴァンイヤーデン・ショーンは前半のみで交代となったが怪我が交代の理由ではないのであれば「懲罰的な意味合いを含んだ交代」とも考えられる。193cmとサイズに恵まれた将来性の高い大型CBなので苦い経験をバネにしてほしい。
注目が集まったのは電撃加入してJリーグ初スタメンとなったGK高橋クリスだったが落ち着いてプレーした。山梨学院大から関東1部の東京23FCに加入した大卒1年目。関東1部の開幕日は4月6日(土)なので「大卒ルーキーが開幕戦の前に他クラブに完全移籍する。」というのは前代未聞のニュースである。玉突き移籍ながらJ3にステップアップして移籍早々にライバルがケガで離脱。「運も持っている選手」と言える。
182cmなのでキーパーとしてはやや小柄になるがバネがあって身体能力は相当に高い。左利きになるが左足のキックもかなり正確。22歳ながら能力は高い。 開幕直前に選手が流出したので「東京23FCにとっては災難」と言えるが所属選手が評価されてJリーグのクラブなどにステップアップできるとクラブの認知度は高まってイメージも良くなる。今後、大学生を中心にいい選手が集まりやすくなると考えられる。
※ 投稿日:2024年2月14日(水) : 総再生数:10,783回 ※ ナレーションは「音声読み上げソフト」を使用しています。 ※ 一部、訛りがありますが気にせずにスルーしてください。 VIDEO 関連エントリー 2024/01/14 【J1:順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者:344名) 2024/01/09 【J2:順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者:187名) 2024/01/10 【J3:順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者:91名) 2024/02/08 【J3編】 今オフの補強の最終評価 ~1:松本、2:大宮、3:FC大阪、4:八戸、5:奈良~ 2024/02/11 【J3編】 今オフの補強の最終評価 ~6:FC琉球、7:FC今治、8:讃岐、9:相模原、10:金沢~ 2024/02/14 【J3編】 今オフの補強の最終評価 ~11:富山、12:岩手、13:長野、14:北九州、15:宮崎~ 2024/02/14 【J3編】 今オフの補強の最終評価 ~16:沼津、17:岐阜、18:YS横浜、19:福島、20:鳥取~ 2024/02/21 【生観戦:金沢×富山】 金沢ゴーゴーカレースタジアムのこけら落としに行ってきた。 (前編) 2024/02/21 【生観戦:金沢×富山】 金沢ゴーゴーカレースタジアムのこけら落としに行ってきた。 (後編) 2024/04/11 全エントリーの一覧 (2018年-2023年)
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