■ 8大会連続の五輪出場U-23アジア杯の準決勝は4月29日(月)に行われたがウズベキスタンと日本が決勝進出を果たした。3位決定戦に回ったのはインドネシアとイラクの2つになる。3位決定戦で敗れた場合でもギニアとの大陸間プレーオフで勝利したらパリ行きのチケットを手に入れることができるので準決勝で敗れたインドネシアやイラクにもまだまだ十分にチャンスはある。ベスト4進出のインドネシアは今大会の主役になっている。
日本は苦しみながらも8大会連続の五輪出場を決めた。1996年のアトランタ五輪のときに28年ぶりの本大会出場を果たしたがあれから途切れることなく五輪に出続けている。W杯と比べると五輪は出場国数が少なくてアジアの枠も狭い。「W杯よりも五輪に出場する方が大変」と言えるが、かつ、8年前の2016年のリオ五輪からレギュレーションが変わってU-23アジア杯の結果のみで本大会出場国を決めることになった。
ホーム&アウェイ方式の予選と比べると短期決戦になるので番狂わせが起こりやすい。今回の予選では宿敵の韓国代表が1984年のロス五輪以来、40年ぶりに本大会出場を逃した。日本も韓国もここ最近はずっとW杯と五輪の出場権を獲得してきたが韓国はついに記録が止まった。日本も韓国も国民は「W杯も五輪も出場して当たり前」という感覚になっているが「連続出場がずっと続いている。」というのは物凄い話である。
■ 「オーバーエイジ(3人)が誰になるか?」5月3日(金)にウズベキスタンとの決勝戦が予定されている。ウズベキスタンを下して気持ちよくパリ五輪の本大会を迎えたいが注目されるのは「オーバーエイジ(3人)が誰になるか?」である。コロナの影響でかなりイレギュラーな大会となった2021年の東京五輪は登録人数が22名だったが「今夏のパリ五輪は18名に戻る。」と言われている。今回の予選の23名からメンバーが大きく変わるのは間違いない。
「オーバーエイジ(3人)」については拘束力はないのでOAの候補となる選手の五輪出場を所属元のクラブが拒否したら招集は不可能である。スペインやドイツやイタリアやイングランドやフランスといった欧州のサッカー大国でプレーしている選手は出場を打診したとしてもクラブに拒否される可能性は高いが「五輪にOAとして出場して選手としての市場価値を高めてほしい。」と考えるクラブもあると思われる。
今、相手方(クラブ側)の事情を考えたり、予想をする意味はあまりない。「OAで招集したいと思う選手はとりあえずとして招集できる。」と仮定して話を進めたいと思うがオーバーエイジ(3人)の最有力はCBのDF板倉滉(ボルシアMG)だろう。ポジションや実力や実績はもちろんのこと、年齢・性格などもオーバーエイジとしてはかなり理想的と言える。「オーバーエイジの1人目はDF板倉滉になる可能性大」と考えられる。
■ イメージが重なるのは2012年のロンドン五輪のDF吉田大岩JAPANの最大の弱点はどう考えてもCB陣になる。今大会はDF西尾(C大阪)が初戦の中国戦でレッドカードを受けて3試合の出場停止。DF木村誠とDF高井幸のCBコンビが素晴らしい活躍を見せているがCBの層は薄くてタレントは不足している。「CBのポジションにオーバーエイジの1枠を割くのは確実。場合によっては「2枠」使うことも考えられる。」と言える。DF板倉滉を招集できれば大きな戦力UPになる。
イメージが重なるのは2012年のロンドン五輪のDF吉田になる。彼は1988年生まれなのでロンドン世代で一番上の学年になるGK権田やFW永井謙とは同学年だった。キャプテンとしてベスト4進出に大きく貢献したがDF板倉滉も同じような働きが期待できる。「フル代表の次期キャプテン候補の1人としてリーダーシップを発揮してほしいDF板倉滉にオーバーエイジでの五輪を経験させるのは有意義」と言える。
2人目の候補はDF冨安(アーセナル)になるが「DF木村誠(鳥栖)やDF高井幸(川崎F)やDF西尾(C大阪)やDF鈴木海(磐田)やDF馬場晴(札幌)やDFチェイス・アンリ(シュツットガルト)だけでなく、DF田中隼(長崎)なども控えているCBに2つのオーバーエイジを使うのは良くないのでは?」という声は当然あるはず。また、DF冨安の実力に疑いの余地はないが怪我の多い選手なのOAでの招集には一定以上のリスクが伴う。
■ オーバーエイジの3人を選ぶとしたら・・・。CBの次に人材が不足しているのは左SBになる。今大会はDF内野貴(デュッセルドルフ)とDF大畑歩(浦和)が左SBとして起用されたが2人以外にもDF畑大雅(湘南)やDFバングーナガンデ・佳史扶(FC東京)は何度も五輪代表に召集されている。DF内野貴やDF大畑歩と比べても実力的に遜色のない左SBはいるがこのポジションはフル代表の方も人材不足なのでCBでいう所のDF板倉滉やDF冨安のような選手はいない。
左SBの選手をオーバーエイジで招集するのであればDF中山雄(ハダースフィールド・タウンFC)、DF伊藤洋(シュツットガルト)、DF町田(ロイヤル・ユニオン)の3人が候補として浮上するがDF中山雄は怪我で離脱中。大怪我というわけではないが今シーズン中の復帰は難しい。左SBにOAの1枠を割くのであれば「DF伊藤洋が有力候補」と考えられるがDF町田の可能性も。ただ、DF板倉滉やDF冨安ほど絶対的ではない。
2列目は今回は諸事情から招集できなかった欧州組のMF久保建(Rソシエダ)、MF鈴木唯(ブレンビーIF)、MF三戸(ロッテルダム)、MF斉藤光(スパルタ・ロッテルダム)などもいる。MF三笘(ブライトン)、MF堂安律(SCフライブルク)などアタッカー系の選手をOAで招集する可能性はかなり低い。ボランチもキャプテンのMF藤田譲瑠チマがいて、MF山本理、MF松木玖、MF川崎颯、MF田中聡がいるのでOAの必要性は低い。
あり得るのはCFになる。決勝Tに突入してからFW細谷(柏)が目覚めて2ゴールを挙げているがフル代表の絶対的なエースになったFW上田(フェイエノールト)との差はまだ大きい。FW上田を招集できれば大きな戦力UPになる。所属クラブの事情を考えずにOAの3人を選ぶとしたら「DF板倉滉、DF伊藤洋、FW上田の3人がベスト」と言える。「DF板倉滉、DF冨安、FW上田」や「DF板倉滉、DF町田、FW上田」もあり得る。
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