ロアッソ熊本→ 大木監督になって早くも5年目の熊本は17節を終えた時点で4勝8敗5分けで勝ち点「17」。17位と残留争いに巻き込まれている。鹿児島・栃木SC・群馬という下位3クラブの勝ち点は伸び悩んでいるので何とか残留圏をキープしているが熊本のここ9試合の成績は1勝5敗3分け。16節の徳島戦(A)で勝ち点「3」を獲得したが勝利は遠い。次の18節はアウェイの栃木SC戦。直接対決で敗れるようだと黄色信号が灯る。
17試合で20得点/31失点となる。J2の下位に位置するクラブにしてはそれなりに点が取れているのはポジティブに考えられる。実に13人もの選手がリーグ戦でゴールを記録している。ただ、ゴールを量産できる選手はおらず。高卒2年目のFW神代が3つのPKを含めて9試合で4ゴール。春先の活躍はセンセーショナルだったが他に複数ゴールを記録しているのはMF古長谷、MF藤井皓、DF大西遼の3人だけ。
エースのFW石川大が今シーズンも怪我に泣かされているは残念と言える。ここまで7試合の出場のみ。5節~12節まではいずれもベンチ外だった。昨シーズンは途中で大怪我をしてシーズン終了になったが17試合で9ゴール2アシスト。超・ハイペースでゴールに絡んだエースのFW石川大がいないとゴール前の怖さは無くなる。ようやく戦列に復帰したがまだスタメンで出場できる状態ではない。途中出場が続いている。
攻撃的なサッカーを志向するクラブなので「ある程度の失点は仕方がない。」と言えるが17試合で31失点となると「やや多い。」と言わざる得ない。オフに流出した主力はともにアタッカーのMF平川怜とMF島村拓の2人だけ。守備的なポジションの顔ぶれはほとんど変わっていないが「絶対的な個の力を持ったCB」はおらず。14節以降、正キーパーのGK田代琉を怪我で欠いているのも大きなマイナスと言える。