■ 2勝3敗4分けで13位と低迷する松本山雅FW浅川、FW安藤翼、MF高井、MF山本康、DF馬渡、DF高橋祥を獲得するなど大型補強に成功した松本山雅は「有力な昇格候補の1つ」に挙げられたが10節を終えた時点で2勝3敗4分け。勝ち点「10」で13位と苦しんでいる。9節の讃岐戦(H)は未消化なので他クラブと比較すると消化試合数は1つ少ないが現在4試合勝ちなし中。8節の金沢戦(A)は1対6で大敗した。就任2年目となる霜田監督のクビは危うくなってきた。
誤算は少なくないが2月初めの練習中に攻撃の中心候補だったMF高井が左膝前十字靭帯損傷ならびに外側半月板損傷という大怪我をして長期離脱したのは痛かった。「全治:約8ヶ月」と発表されているので順調に回復したとしても復帰時期は10月初めあたりになる。31節あたりになるのでシーズンは大詰めを迎えている。攻撃の中心であり、霜田監督のサッカーをよく理解しているベテランの長期離脱は極めて痛かった。
開幕後には新・エース候補として期待を集めたFW浅川も怪我で離脱。5試合の出場にとどまっている。9試合で10得点/15失点なので得点力は不足している。ただ、始まったばかりである。3月27日(水)にJ2の長崎から195cmの大型フォワードのFWジョップ・セリンサリウを育成型期限付き移籍で獲得したが大きな可能性を秘めたストライカーにかかる期待は大きい。上位との差は広がっているが差を縮めていきたい。
富山も開幕前の評価は非常に高かったが10節を終えた時点で3勝2敗5分け。9位と期待以下の順位になっている。こちらは10試合で8得点/8失点。守備陣は良く頑張っているが攻撃陣は総じて低調。爆発力に欠けている。新加入のFW松本孝と大卒1年目のFW碓井聖のツインタワーに期待が集まったが前者は1ゴール、後者も2ゴールのみ。十分な結果は出せていない。攻撃陣はまだエンジンがかかっていない。