■ J2の第11節 J2の第11節。6勝1敗3分けで2位と自動昇格圏内に浮上したV・ファーレン長崎はホームのトランスコスモススタジアム長崎で横浜FCと対戦した。横浜FCも5勝2敗3分けで勝ち点「18」。4位と好位置に付けている。2位の長崎 vs 4位の横浜FCという注目の上位対決となった。長崎は2節の仙台戦(H)を落としたが3節以降は8試合で6勝2分けと絶好調。横浜FCもここ6試合は4勝1敗1分け。好調を持続している。
ホームの長崎は「4-1-2-3」。GK原田岳。DFモヨ・マルコム強志、櫛引、田中隼、米田。MF秋野、マテウス・ジェズス、加藤大。FW増山、エジガル・ジュニオ、笠柳。強力な外国人選手が好調の長崎はFWエジガル・ジュニオが6ゴール、MFマテウス・ジェズスが5ゴール、ベンチスタートのFWフアンマ・デルガドも5ゴールを挙げている。右ウイングのFW増山も10試合で3ゴール1アシストと結果を残している。
対するアウェイの横浜FCは「3-4-2-1」。GK市川。DFガブリエウ、ンドカ・ボニフェイス、福森晃。MFユーリ・ララ、井上潮、中村拓、山根永、小川慶、伊藤翔。FW高橋利。「補強の目玉」だったFW森海渡は大怪我をして長期離脱となったが3月25日(月)にFW高橋利を緊急補強した。これで4試合連続スタメンとなった。横浜FCでの初スタメンとなった8節の岡山戦(A)の前半10分にFKから先制ゴールを挙げた。
■ 「2位の長崎 vs 4位の横浜FC」という注目の上位対決 上位対決は雨が降る中での試合となった。バックスタンド側の中央付近は前半のうちから水たまりができており、ボールが止まるシーンが続出した。あいにくのコンディションでの試合になったが前半は横浜FCがチャンスを作った。前半22分にはMF伊藤翔が惜しいミドルシュートを放った。前半33分には左WBのMF山根永のクロスからMF小川慶がフリーでヘディングシュートを放ったが枠を捉えることは出来ず。
前半37分に長崎が波状攻撃を見せると右SBのDFモヨ・マルコム強志のクロスからファーサイドでフリーになっていたFWエジガル・ジュニオが右足で合わせてホームの長崎が先制に成功する。FWエジガル・ジュニオは今シーズン7ゴール目となった。前半40分には好調のMFマテウス・ジェズスが得意の左足で強烈なミドルシュートを放ったが惜しくも枠を捉えることは出来なかった。前半は1対0で折り返した。
迎えた後半は長崎がカウンターからチャンスを作る展開になった。横浜FCは後半24分にゴール前の絶好の位置でFKを獲得するとスペシャリストのDF福森晃が左足で狙ったが枠を捉えることは出来ず。後半28分に長崎はFW増山のパスを受けた途中出場のMF澤田崇が右足でシュートを放ったが左ポストに直撃する。追加点を奪うことは出来なかったが1対0で逃げ切った長崎は4連勝。9試合負けなしとなった。
■ 右SBのDFモヨ・マルコム強志 「2位の長崎 vs 4位の横浜FC」という注目の上位対決を長崎が制したことで清水ならびに長崎が抜け出しかけている。2位の長崎と4位の横浜FCの勝ち点差は「3」から「6」になった。岡山・横浜FC・仙台・甲府・千葉などは離されずに付いていきたい。「雨の影響でピッチ上に水たまりがある。」という残念な条件での試合になったが前半37分にFWエジガル・ジュニオが決勝ゴールをゲット。大きな勝利となった。
FWエジガル・ジュニオはこれで10試合で7ゴールとなった。1つ前の10節の徳島戦(A)ではハットトリックを達成したが昨シーズンは怪我の影響で10試合で2ゴール1アシストのみ。苦しい1年になったが今シーズンは復活を遂げた。2023年のJ2の得点王であり、今シーズンも11試合で5ゴールを挙げているFWフアンマ・デルガドを控えに追いやってここ最近はFWエジガル・ジュニオがフォワードの軸になっている。
FWエジガル・ジュニオの先制ゴールをアシストしたのは大卒1年目の右SBのDFモヨ・マルコム強志だったがここ最近の長崎の快進撃の中心の1人になっている。181cm/80キロとサイズに恵まれているが身体能力も抜群。ポテンシャルは並外れたものがある。DF飯尾竜が怪我をした後、出場機会を得るようになったがこれで5試合先発出場。定位置を確保した。素晴らしいクロスで先制ゴールをお膳立てした。
攻撃陣に注目が集まるが長崎は11試合で10失点のみ。守備陣も奮闘している。2023年に正キーパーを務めたGK波多野がFC東京にレンタルバックとなったのでキーパーは不安視されていたが25歳のGK原田岳がここまでフルタイム出場を続けている。2023年までは通算してもJ2で1試合、J3で6試合のみ。ほとんど出場機会がなかった選手なので大飛躍のシーズンになっている。高さがあってビルドアップも出来る。
■ 上位対決で敗れた横浜FCは踏ん張りどころ 敗れた横浜FCは5勝3敗3分けとなった。清水ならびに長崎がなかなか勝ち点を落とさないので上との差が広がってきた。次節は難敵の秋田とのアウェイ戦になるが踏ん張りどころを迎えている。横浜FCもチャンスはそれなりに作ったので内容は決して悪くなかったが失点シーンは要注意人物のFWエジガル・ジュニオをフリーにしてしまった。ゴール前でドフリーになっていたので簡単に右足で合わされてしまった。
1点を追う展開になった横浜FCは後半開始からMF小川慶とMF中村拓を下げてMFカプリーニとMF村田透を投入。攻撃的なカードを切ったが途中出場したMFカプリーニは空回りした。後半の45分間だけで3本のシュートを放つなど積極性を見せたが可能性の低い無理なシュートもあった。焦りもあったのか、リスクの高いプレー(パス)を選択するケースも多くてブレーキになった。熱い気持ちがマイナスに作用した。
怪我人が出たこともあって1トップ+2シャドーは固定しきれていない。31歳のMF小川慶がシャドーの一角で先発起用されるケースが多くなっているが10試合で0ゴール0アシスト。結果は出ておらず。後半の早い段階で途中交代するケースがほとんど。10番のMFカプリーニはここ4試合はいずれもスタメン落ち。ベンチスタートが続いているが攻撃の中心になれる選手なので「彼を軸に据えるのがベター」と考えられる。
左右のWBはMF山根永はレギュラーを確保しているが相方は固定しきれていない。この日はMF中村拓を右WBで起用したが前半のみで交代となった。MF中野嘉、MF武田英、MF村田透もWBのレギュラー候補になるが決め手には欠ける。後半の頭から投入されたMF村田透にとってはアピールする絶好のチャンスだったがそこまで大きなインパクトは残せなかった。新天地では左WBで起用されているが結果を残したい。
※ 投稿日:2024年3月20日(水) (総再生数:5,116回) ※ ナレーションは「音声読み上げソフト」を使用しています。 ※ 一部、訛りがありますが気にせずにスルーしてください。 VIDEO 関連エントリー 2024/01/14 【J1:順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者:344名) 2024/01/09 【J2:順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者:187名) 2024/01/10 【J3:順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者:91名) 2024/02/09 【J2編】 今オフの補強の最終評価 ~1:山形、2:岡山、3:千葉、4:鹿児島、5:群馬~ 2024/02/10 【J2編】 今オフの補強の最終評価 ~6:栃木、7:清水、8:藤枝、9:山口、10:愛媛~ 2024/02/10 【J2編】 今オフの補強の最終評価 ~11:秋田、12:仙台、13:横浜FC、14:長崎、15:徳島~ 2024/02/11 【J2編】 今オフの補強の最終評価 ~16:水戸、17:いわき、18:大分、19:熊本、20:甲府~ 2024/02/21 【生観戦:金沢×富山】 金沢ゴーゴーカレースタジアムのこけら落としに行ってきた。 (前編) 2024/02/21 【生観戦:金沢×富山】 金沢ゴーゴーカレースタジアムのこけら落としに行ってきた。 (後編) 2024/04/24 全エントリーの一覧 (2018年-2023年)
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