■ J3の第13節 J3の第13節。開幕から12試合無敗。9勝3分けで首位を独走する大宮アルディージャはホームのNACK5スタジアムで松本山雅と対戦した。松本山雅は4勝4敗4分けで勝ち点「16」。10位と出遅れた。勝ち点「30」の大宮は早くも2位の沼津との差が「9」、3位のFC大阪との差も「9」まで広がっている。10位の松本山雅との差は「14」。「どこが最初に大宮に土を付けるのか?」がJ3の注目ポイントになっている。
ホームの大宮は「3-1-4-2」。GK笠原。DF村上陽、市原吏、浦上。MF小島幹、アルトゥール・シルバ、石川俊、下口、泉柊椰。FW藤井一、杉本健。開幕当初は4バックを採用するケースが多かったがここ最近は「3-1-4-2」を採用する試合が多くなっている。エースのFW杉本健は11試合で6ゴール3アシスト。パートナーを組む大卒ルーキーのFW藤井一も12試合で4ゴール4アシスト。素晴らしい活躍を見せている。
対するアウェイの松本山雅は「4-2-1-3」。GK大内。DF藤谷壮、野々村、常田、馬渡。MF山本康、米原秀、佐相、安藤翼、山口一。FW浅川。怪我で離脱していたFW浅川は復帰後は2試合で3ゴールと結果を残している。新戦力のDF馬渡はこれまではずっと右SBで起用されていたがこの日は左SBに回ってDF藤谷壮が6節のFC大阪戦(A)以来で今シーズン2回目のスタメンとなった。DF常田は8節以来のスタメンになる。
■ 2対0で勝利したのは松本山雅 どちらも開幕前の評価は高くて優勝候補に挙げられたが好対照な序盤戦になった。松本山雅にとっては意地を見せたいアウェイ戦だったがどちらかというと松本山雅が優勢で試合は進んでいく。左SBに回ったDF馬渡が積極的なプレーを見せて攻撃をリードした。大宮は前半20分にMF泉柊椰のクロスから大卒ルーキーのFW藤井一がヘディングシュートを放ったがキーパーのGK大内が好セーブを見せた。
前半43分にはファーサイドで待っていたFW杉本健にチャンスが到来したが左足のシュートは惜しくも枠を捉えることは出来なかった。前半は0対0で折り返した。迎えた後半27分に松本山雅が選手交代を実施。DF馬渡とMF山口一を下げてDF樋口大とMF滝を投入。すると後半34分に右SBのDF藤谷壮のアーリークロスからエースのFW浅川が頭で合わせて松本山雅が先制に成功する。FW浅川は3戦連発となった。
さらに直後の後半35分には右サイドの奥でボールを受けたDF藤谷壮が切り返してから左足で強烈なミドルシュートを決めて大きな追加点を奪った。今シーズン2回目のスタメンだったDF藤谷壮は1ゴール1アシストの大活躍だった。2対0で勝利した松本山雅がアウェイで大きな勝ち点「3」を獲得した。敗れた大宮は13試合目にして今シーズン初黒星となった。松本山雅は5勝4敗4分け、大宮は9勝1敗3分けとなった。
■ DF藤谷壮が1ゴール1アシストの活躍! 開幕から12試合負けなしだった大宮を止めたのは松本山雅だった。この試合は5月6日(月)に行われた。「GWの最終日」だったがNACK5スタジアムには10,928人の観衆が集まった。これは4月28日(日)にサンプロ・アルウィンで行われた松本山雅 vs 富山の10,832人を少しだけ上回って今シーズンのJ3の試合の中では最多だったがアウェイの松本山雅のサポーターは非常に多かった。アウェイ席は緑に染まった。
大サポーターの後押しを受けて戦うことが出来たのは非常に大きかった。シュート数は大宮が10本だったのに対して松本山雅は13本。相手を上回った。0対0のままで後半の終盤に突入したが均衡を破る先制ゴールを奪ったのはエースのFW浅川だった。怪我の影響で3月末から4月末までは欠場が続いたが復帰してからは3戦連発。3試合で計4ゴールを奪っている。年間トータルのゴール数も「5」となった。
FW浅川はY.S.C.C.横浜のときも熊本のときも奈良クラブのときもコンスタントにゴールを決めている。「どのクラブでもエースとして活躍してきたJ3を代表するストライカー」と言えるがサポーティングキャストに恵まれた松本山雅であれば2試合に1点以上のペースでゴールを奪える可能性は高い。これで8試合で5ゴールとなった。「ゴール前の点の取れる場所」に入っていくことが出来るのは最大の強みと言える。
1ゴール1アシストのDF藤谷壮が主役になった。右SBが主戦場になるが実力者のDF馬渡が加入した影響で今シーズンは出場機会が大きく減っていた。スタメンは2回目。左SBを固定しきれない中、DF馬渡を左SBに回してDF藤谷壮を起用したがこれが大成功した。彼にとって今シーズンのターニングポイントになり得る重要な試合で文句なしの結果を残した。1点目のアシストの場面は精度の高いクロスだった。
■ 大宮はついに初黒星 大宮はついに初黒星となった。試合前の時点で2位の沼津ならびに3位のFC大阪との差は「9」。2位以下との差は大きく広がっているので全く慌てる必要はないがとにもかくにも無敗記録は止まったので「次の試合」は重要になる。次の14節は5月18日(土)に行われるアウェイの讃岐戦になるが下位に沈む讃岐を相手にしっかりと勝ち点「3」を獲得したい。「2試合勝ちなし」となると焦る気持ちは出てくるだろう。
大宮は引き分けに終わった3試合(SC相模原/北九州/沼津)も含めて開幕から12試合連続で先制ゴールを奪っていたが今シーズン初めて相手に先制ゴールを許した。相手にリードを許す展開になったのは今シーズン初めてだったが後半34分に先制されたすぐ後、2点目を奪われたのは痛かった。2失点とも左サイドを崩される形になったが「守備の部分でのDF下口とMF泉柊椰の関係性」はあまり良くなかった。
今後の注目点は「怪我などで出遅れて出番をほとんど or 全く得られていない実力者をどう使うか?」になる。FWシュヴィルツォク、MF泉澤、FW富山、MF高柳郁など攻撃力の高い選手は沢山控えている。結果が出ているうちは「出番が回ってこなくても仕方がない。」と思わざる得ないがチームとしての結果が出なくなると「なぜ、自分を使わないのか?」という気持ちは出てくるだろう。彼らもうまく使いたい。
※ 投稿日:2024年2月14日(水) : 総再生数:10,783回 ※ ナレーションは「音声読み上げソフト」を使用しています。 ※ 一部、訛りがありますが気にせずにスルーしてください。 VIDEO 関連エントリー 2024/01/14 【J1:順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者:344名) 2024/01/09 【J2:順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者:187名) 2024/01/10 【J3:順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者:91名) 2024/02/08 【J3編】 今オフの補強の最終評価 ~1:松本、2:大宮、3:FC大阪、4:八戸、5:奈良~ 2024/02/11 【J3編】 今オフの補強の最終評価 ~6:FC琉球、7:FC今治、8:讃岐、9:相模原、10:金沢~ 2024/02/14 【J3編】 今オフの補強の最終評価 ~11:富山、12:岩手、13:長野、14:北九州、15:宮崎~ 2024/02/14 【J3編】 今オフの補強の最終評価 ~16:沼津、17:岐阜、18:YS横浜、19:福島、20:鳥取~ 2024/02/21 【生観戦:金沢×富山】 金沢ゴーゴーカレースタジアムのこけら落としに行ってきた。 (前編) 2024/02/21 【生観戦:金沢×富山】 金沢ゴーゴーカレースタジアムのこけら落としに行ってきた。 (後編) 2024/05/08 全エントリーの一覧 (2018年-2024年)
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