サッカーコラム J3 Plus+　

J1・J2・J3・日本代表などを幅広くカバーするサッカーコラムです。基本的には毎日更新しています。よろしくお願いいたします。

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【Jリーグ】 18段階の個人別補強の評価 (2022年-2023年オフの移籍市場) (その18) | | |　

171人目： MF 小原基樹 (愛媛FC→水戸ホーリーホック)　・・・　S++

→　大卒1年目ながら愛媛FCの10番を背負って30試合で4ゴール6アシスト。J2を飛び越えてJ1の広島に完全移籍となったが2023年はひとまず水戸にレンタル移籍することになった。愛媛FCでは左SHで起用されたがスピードとテクニックを高次元で備えており、J3の中ではとにかく目立った。「今オフのJ3の移籍市場の目玉の1人」だったがいきなり広島への移籍というのは驚きである。期限付き移籍とはいっても有望な選手を獲得できた水戸は非常にラッキーと言える。J2の舞台でどれくらいの活躍が出来るのか？は興味深い。

172人目： MF 西田恵 (テゲバジャーロ宮崎→奈良クラブ)　・・・　B++

→　2020年に大卒で金沢に加入したサイドアタッカー。初年度は金沢でプレーしたが9試合のみ。2年目はJ3の岩手に期限付き移籍して20試合で1ゴール0アシスト。大半が途中出場だったが岩手のJ2昇格に貢献した。2022年はJ3の宮崎に期限付き移籍して21試合に出場したが0ゴール1アシスト。レンタル終了ならびに契約満了が発表された。トライアウトに参加して奈良クラブへの加入が発表されたが豊富な運動量と縦への仕掛けが武器となる。典型的なサイドアタッカーである。途中出場で流れを変える働きが出来る。

173人目： FW 佐藤凌我 (東京ヴェルディ→アビスパ福岡)　・・・　B++

→　J2で2年連続で13ゴールを記録したJ2屈指のストライカー。シュート技術が高くてプロ1年目から即戦力として活躍した。昨オフに個人昇格を果たしてもおかしくなかったが東京Vに残留。2年連続で結果を残して地元のクラブである福岡に完全移籍となった。J2での実績は文句なしと言えるがJ1のクラブで活躍するフォワードのほとんどは高さか、スピードか、運動量か、テクニックのいずれか1つ or 複数の武器を備えている。絶対的な武器がない選手なのでJ1では苦戦しやすいタイプと言えるがどこまで出番を得られるか？

174人目： FW 津久井匠海 (ラインメール青森→アスルクラロ沼津)　・・・　C+++

→　横浜FMユース出身で高卒2年目のストライカー。ユース時代は期待のフォワードとして注目を集めて高校3年生の夏にトップ昇格を果たしたが翌年の2021年はJFLのラインメール青森に期限付き移籍。2022年も引き続いてラインメール青森でプレーしたが2年間で計36試合で2ゴールのみ。2022年は22試合で1ゴールだったがPKによるゴールだった。177センチながらフィジカルが強い。J3の沼津に期限付き移籍となったが正念場と言える。横浜FMから青森にレンタルする若手選手は多いがあまり上手くいっていない印象。

175人目： MF 奥山洋平 (いわてグルージャ盛岡→町田ゼルビア)　・・・　A++

→　阪南大出身のアタッカー。「ほぼ無名の選手」だったが大卒1年目の2022年はJ2で32試合で2ゴール2アシスト。際立つ数字を残したわけではないがスピード溢れるプレーは目を引いた。わずか1年でステップアップの移籍となったが「納得の個人残留」と言える。ラストの精度不足など改善ポイントは多いが将来性は高い。今オフの町田はMF平戸、MF太田修FWドゥドゥ、、FW鄭大世、FW長谷川アーリアジャスールとチーム内の得点ランキングの上位5名が退団・引退・流出したが潜在能力の高い選手をかき集めている。

176人目： MF 東出壮太 (ロアッソ熊本→テゲバジャーロ宮崎)　・・・　B++

→　珍しい北陸大出身のJリーガー。2021年に大卒で熊本に加入したがその前年の2020年から特別指定選手としてJ3でプレー。3試合に出場した。ただ、2021年はJ3で10試合、2022年はJ2で5試合のみ。プロ入りからわずか2年で契約満了になった。162センチなのでサイズに恵まれていないが技術が高くて隙間でボールを受ける技術が高い。ライン間でボールを受けてチャンスを拡大することが出来る。宮崎はパスをつなぐサッカーなので彼の良さは出しやすいと考えられる。早い段階で分かりやすい結果を残したい。

177人目： DF 市川侑麻 (東京23FC→アスルクラロ沼津)　・・・　？？？

→　関東1部リーグの東京23FCからJ3の沼津に個人昇格となった。高校時代は流通経済大柏高でプレー。国士舘大に進学して2021年に東京23FCに加入した。172センチの身長。サイドバックが主戦場になる。東京23FCはかつては「佐川東京23SC」と名乗っていた。「佐川急便東京SCを退団した選手の受け皿」になっていたが佐川急便との直接的なつながりはなし。改名を求められて東京23FCというチーム名になった。クラブOBではMF音泉(水戸→長野)がJリーグで活躍しており、彼が東京23FCのOBの中の出世頭になる。

178人目： MF 新井光 (福島ユナイテッド→FC今治)　・・・　B+++

→　珍しい長野パルセイロの下部組織出身。ユース時代は年代別代表でもプレーしたが高校の途中で市立長野高に転籍して2018年に高卒で湘南に加入した。湘南では出番に恵まれず。2020年と2021年はJ3の鳥取、2022年はJ3の福島に期限付き移籍したが2020年は32試合で2ゴール2アシスト、2022年は30試合で3ゴール1アシスト。主力として活躍したが湘南には戻らずにFC今治に完全移籍となった。技術が高くて攻撃の中心になることができる。若いながらもJ3での経験値は豊富なのでFC今治にとっては良い補強。

179人目： MF 北島祐二 (アビスパ福岡→東京ヴェルディ)　・・・　B+

→　5歳の頃からアビスパ福岡の下部組織でプレーしてきた生え抜きのアタッカー。左サイドからの仕掛けが武器となる。福岡U-18出身で期待を受けたがなかなか出場機会に恵まれず。2019年は5試合、2020年は8試合、2021年は4試合、2022年は9試合の出場にとどまった。サイドから仕掛けられる選手の台頭が期待されたのでクラブやサポーターの期待値は高かったが十分な活躍は出来なかった。東京Vに期限付き移籍となったが東京Vは自前の有望な若手アタッカーが多いことを考えるとやや不思議な補強と言える。

180人目： DF 白井達也 (SC相模原→FC今治)　・・・　B++

→　180センチながら安定のあるCB。総合力の高さが持ち味となる。2020年に大卒でSC相模原に加入して1年目から24試合に出場。2022年はJ2で26試合に出場したが3年目の2022年はJ3で13試合と出番は激減。他の多くの選手と同様で2022年限りで契約満了になった。計算のできるCBなのでFC今治にとってはなかなかいい補強と言える。今オフのSC相模原がまだ十分にやれそうな選手を沢山契約満了にして彼らの多くがJ3のクラブに移籍をしている。「元・SC相模原の選手」がJ3の各クラブに散らばることになった。

表1. 18段階の個人別補強の評価 (一覧)