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【ブラウブリッツ秋田×ザスパ群馬】ようやく連敗がストップ。MF田頭亮太が殊勲の同点ゴール！ | | |　

■　J2の第17節

J2の第17節。6勝6敗4分けで勝ち点「22」。10位のブラウブリッツ秋田はホームのソユースタジアムでザスパ群馬と対戦した。群馬は1勝12敗3分けで勝ち点「6」のみ。ダントツの最下位となる。17位の熊本との差は「11」と大きく広がっているがまだ22試合あるので少しずつ差を縮めていきたい。群馬は10節から7連敗中。8節から9試合未勝利と苦しんでいる。武藤監督になってからも2連敗。結果が出ていない。

ホームの秋田は「4-2-2-2」。GK圍。DF村松航、小柳、河野貴、才藤。MF藤山、小野原、畑潤基、佐藤大。FW小松蓮、青木翔。町田からのレンタル移籍となるMF佐藤大がチーム最多の4ゴールを挙げている。DF河野貴、DF才藤、FW半田航、FW青木翔はいずれも2ゴール、オフの補強の目玉だったFW小松蓮は16試合で1ゴールとなるが1つ前の16節の山形戦(A)でようやくのリーグ戦初ゴールを記録した。

アウェイの群馬は「3-1-4-2」。GK櫛引。DF酒井崇、城和、菊地健。MF高橋勇、和田昌、天笠、田頭、川上エドオジョン智慧。FW高澤、川本梨。約半年ぶりに復帰したFW川本梨がいきなり先発で起用された。清水からの育成型期限付き移籍になる。5月22日(火)の練習からチームに合流している。最下位に沈む群馬は5月8日(水)に大槻監督との契約を解除して武藤監督が就任したがまだ結果は出せていない。

■　「10位の秋田 vs 22位の群馬」の試合

10位の秋田 vs 22位の群馬の試合は前半20分に左サイドの奥のスペースでFW青木翔が粘って起点を作ると左SBのDF才藤が左足でクロスを入れる。ファーサイドに入ってきたボランチのMF藤山が頭で合わせて秋田が先制に成功する。MF藤山は今シーズン初ゴールとなった。群馬は前半34分に新加入のFW川本梨がドリブルから右足でシュートを放ったが枠に飛ばすことはできなかった。前半は1対0で折り返した。

迎えた後半6分に秋田はCKからMF佐藤大がフリーでヘディングシュートを放ったが同じく枠に飛ばすことはできなかった。7連敗中の群馬は後半25分にMF和田昌とMF川上エドオジョン智慧を下げてMF杉本竜とDF中塩を投入。テコ入れを図ると後半28分にドリブラーのMF杉本竜が得意のドリブルで仕掛けてからクロス。ファーサイドに飛び込んできた右WBのMF田所が合わせて1対1の同点に追いついた。

大卒ルーキーのMF田頭は嬉しいJリーグ初ゴールとなった。秋田は後半36分に途中出場したFW梶谷にチャンスが到来したが惜しくもポストに直撃した。後半40分にもMF中村亮に決定機が訪れたがシュートを決めることは出来ず。群馬は後半42分にFW川本梨、後半48分にMF田頭が惜しいシュートを放ったが逆転ゴールを奪うことは出来ず。試合は痛み分けのドローに終わった。群馬の連敗はひとまず止まった。

■　ようやく連敗がストップ。9節以来の勝ち点「1」を獲得。

最下位に沈んでいる群馬は3月30日(土)の徳島戦(A)以来の勝利はならなかったが何とか勝ち点「1」を獲得した。勝ち点を獲得したのも4月7日(日)に行われた水戸戦(H)以来。かなり久しぶりになる。群馬は次の次の19節が栃木SC戦(A)になる。同じように開幕から結果が出ずに監督交代を実施した栃木SCとの直接対決が待っている。裏・天王山が迫っているがとにもかくにも連敗が「7」で止まったのは良かった。

群馬はこの日も追いかける展開になったが後半28分に右WBのMF田頭が同点ゴールを奪った。大卒ルーキーのMF田頭がここ最近は右WBで起用されているがいいタイミングで攻撃参加して上手く右足で合わせることに成功した。東洋大出身のMF田頭はスピードがあって身体的な能力は高い。オフに長野から獲得したMF船橋勇が怪我をして開幕から出遅れている中、MF田頭は攻守両面でチームに貢献している。

試合の流れを変えたのは後半25分に投入されたドリブラーのMF杉本竜だった。今シーズンの群馬は攻撃陣が総じて低調。及第点の成績を残している選手は誰もいない。MF杉本竜もなかなか自分の良さを出せないもどかしいシーズンになっているが打開力はさすがと言える。相手の右SBのDF村松航を簡単にドリブルでかわしてから正確なクロスを供給した。「個の力」を発揮して勝ち点「1」の獲得に大貢献した。

清水から育成型期限付き移籍で戻ってきたFW川本梨はいきなり先発出場。90分プレーした。惜しいシュートを放つ場面はあったのでまずまずのプレーを見せたと言える。この日は2トップの一角で起用されたが極度の得点力不足に苦しむ群馬は結果を残している選手が誰もいない。群馬は監督は代わってしまったが基本的なメンバーは変わっていないのですぐに慣れるはず。救世主になることは出来るか？

■　逃げ切りに失敗。クロスから失点・・・。

秋田は最下位で、かつ、7連敗中の群馬をホームのソユースタジアムに迎えたことを考えると「勝たないといけない試合」だったと言える。前半20分にボランチのMF藤山のゴールで先制に成功した後、たくさんのチャンスを作った。この日もセットプレーは大きな武器になった。少なくない数の決定機を作ったことを考えると悔やまれる結果と言える。最下位の群馬を相手に勝ち点「2」を取りこぼす形になった。

この日の秋田の「ゴール期待値」は2.786だった。一方の群馬の「ゴール期待値」は1.218だったので、やはり、3対1くらいのスコアで秋田が勝利していても不思議はない展開だった。秋田は17試合で19得点/17失点となるが今年も決定力不足と言える。この試合に限らず、チャンスはたくさん作れている。仕留める力がやや不足している。これで6勝6敗5分けで勝ち点「23」。波に乗り切れないシーズンになっている。

前半20分にMF藤山のゴールで先制に成功したがアシストした左SBのDF才藤の左足のクロスは素晴らしかった。DF才藤は右利きの選手なので「逆足でのクロス」だったが素晴しい軌道のクロスだった。ボランチのMF藤山があの位置にいてシュートチャンスに絡めたのも非常に良かった。MF藤山は168cmなのでサイズに恵まれた選手ではないが強烈なヘディングシュートだった。この場面はゴール前の厚みがあった。

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