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【女子：U-17アジア杯 GL3戦目：日本×中国】 MF菊地花奈が2ゴールの活躍。スピード溢れるプレー。 | | |　

■　女子のU-17アジア杯

女子のU-17アジア杯のGLの3試合目。2連勝で早々にGL突破を決めたU-17日本代表は3戦目で中国と対戦した。中国もここまで2連勝。2連勝同士の直接対決となった。日本は初戦はタイと対戦して4対0で勝利、2戦目はオーストラリアと対戦して4対1で勝利した。中国も初戦はオーストラリアに3対0で勝利して、2戦目もタイに3対0で勝利した。2試合を終えて日本は8得点/1失点、中国は6得点/無失点となる。

日本は「4-1-4-1」。GK福田真(開志学園JAPANサッカー)。DF菅原(マイナビ仙台Lユース)、DF太田美(大商学園高)、DF朝生(日テレ・東京V・メニーナ)、DF鈴木温(日テレ・東京V・メニーナ)。MF榊(JFAアカデミー福島)、MF平川陽(三菱重工浦和Lユース)、MF眞城(日テレ・東京V・メニーナ)、MF木下日(C大阪ヤンマーG・U-18)、MF福島望(JFAアカデミー福島)。FW佐藤もも・サロワンウエキ(大商学園高)。

ベンチスタートになったのはGK永井愛(日テレ・東京V・メニーナ)、GK坂田湖(開志学園JAPANサッカーカレッジ高)、DF牧口(C大阪ヤンマーG・U-18)、MF菊地花(マイナビ仙台Lユース)、FW古田(C大阪ヤンマーG・U-18)、FW根津(ジェフ千葉L・U-18)、FW辻(三菱重工浦和Lユース)の7名。理由は定かではないがベンチ入りは7名だけ。DF青木夕、MF本多、MF花城、FW津田愛、MF松浦はベンチ外となった。

■　4対0で大勝してGLは3連勝！

ともに2連勝中。首位通過を賭けた一戦だったが日本ペースになった。立ち上がりの前半9分に右サイドのMF木下日が起点を作って攻撃参加した右SBのDF菅原がクロスを入れると飛び込んできたFW佐藤もも・サロワンウエキがシュート。これは左ポストに直撃したがこぼれ球をMF福島望が決めて幸先よく先制に成功する。その後も日本がペースを握ったが追加点のゴールは奪えず。前半は1対0で折り返した。

迎えた後半29分にキャプテンのMF眞城の絶妙な浮き球のパスから抜け出した途中出場のMF菊地花が左足で決めて2対0と突き放した。MF菊地花は前半43分に右SBのDF菅原との交代で投入されたが途中出場ながらアグレッシブなプレーを見せた。後半41分にも相手の最終ラインの選手に1人でプレッシャーをかけたMF菊地花がボールを奪ってカウンター。そのまま持ち込んでから右足で決めて3点目を奪った。

さらに後半50分には右サイドのCKを獲得するとMF榊が右足で蹴ったボールをファーサイドのFW根津が頭で合わせて4点目を奪った。FW根津も途中出場でゴールを奪った。4対0で大勝した日本は3連勝。B組を首位で通過した。中国は2勝1敗となった。首位通過の日本は準決勝で韓国と対戦することになった。2位通過の中国は準決勝で北朝鮮と対戦することになるが勝ったチームはU-17W杯の出場権を手にする。

■　U-17W杯の本大会まであと1つ

準決勝で敗れたチーム同士が対戦する3位決定戦で勝利した国にもW杯の出場権が与えられるが日本はW杯出場まであと1勝に迫った。A組は北朝鮮が3連勝。3試合で22得点/無失点と圧倒的な強さを見せている。2位通過の韓国は2勝1敗だったが北朝鮮との対戦では何と0対7で大敗している。「どう考えても北朝鮮よりも韓国の方が戦いやすい相手」と言えるのでB組を首位で通過できたのは非常に大きい。

次の準決勝も中2日となる。この日も日本はメンバーを少し入れ替えたがJFAアカデミー福島に所属する左SHのMF福島望が先制ゴールを奪った。右サイドを奇麗に崩してFW佐藤もも・サロワンウエキがシュート。ポストに当たって跳ね返ったところをMF福島望が冷静に蹴りこんだ。攻撃陣が好調な日本は3試合連続で4ゴールをゲット。3試合で22得点の北朝鮮には及ばないが「攻撃陣はここまで活発」と言える。

前半のうちに途中出場したマイナビ仙台LユースのMF菊地花は躍動した。同じマイナビ仙台Lユースの右SBのDF菅原との交代だったがMF菊地花が入って明らかに流れは良くなった。交代の理由がDF菅原のパフォーマンスの問題だったのか、怪我やコンディション不良が原因だったのかははっきりしないが、いずれにしてもこの交代は成功した。MF菊地花はスピードがあってアグレッシブ。活きのいいプレーを見せた。

■　準決勝の相手は韓国代表に・・・。

自身の1点目は左足のシュート、自身の2点目は右足のシュートだった。ともにスピードを生かして相手キーパーと1対1の決定機を迎えたが冷静に決めた。自身の2点目は前からのプレスも非常に良かった。相手の最終ラインに強いプレッシャーをかけて1人でボールを奪った。U-17日本代表は各選手が奮闘しているのでポジション争いは激しいがこれから始まる決勝Tに向けてMF菊地花は大きなアピールが出来た。

後半50分に4点目を奪ったのはFW根津(ジェフ千葉L・U-18)だったが素晴らしいヘディングシュートだった。CKのキッカーを務めたMF榊の右足のキックも精度が高かった。日本はGLの3試合で計12ゴールを奪ったが流れの中でのゴールがほとんど。セットプレーからのゴールは最後のFW根津のゴールが今大会初めてだったと思われる。決勝Tに向けて「セットプレーでゴールを奪えた。」というのは大きい。

準決勝の相手は韓国代表となった。男子と比べると女子の韓国代表はそこまで強敵ではない。この世代の過去の成績(U-17アジア杯やU-17W杯)や今大会のGLの結果を見る限りでは「実力的には日本がかなり上」だと思われる。普通に戦うことが出来れば問題なく勝利できる相手だと思うが油断はできない。決勝の相手は北朝鮮が濃厚。3月に行われたU-20アジア杯は決勝で北朝鮮に敗れている。リベンジしたい。

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