サッカーコラム J3 Plus+　

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【Jリーグ】 18段階の個人別補強の評価 (2022年-2023年オフの移籍市場) (その29) | | |　

281人目： FW 杉浦力斗 (おこしやす京都AC→テゲバジャーロ宮崎)　・・・　B++

→　興国高出身。高卒で金沢に加入したが高校3年生だった2020年にJ2で20試合に出場している。総プレー時間は272分のみ。プレー時間は長くなかったが高校生ながら戦力として計算された。2021年に正式に金沢に加入して更なる活躍が期待されたが2021年は出場機会なし。2022年もJ2で2試合のみ。夏におこしやす京都ACに期限付き移籍となった。高校時代にあれだけ出場機会が与えられたのもかなり不思議だったがプロ入り後は逆にほとんど出番なし。不思議なキャリアになっている。2023年は勝負の1年になる。

282人目： MF 川谷凪 (いわきFC→ファジアーノ岡山)　・・・　A+

→　静岡学園高で活躍したサイドアタッカー。高卒で清水に加入したが出番は得られず。夏にいわきFCに期限付き移籍してJ3で6試合に出場したがプレー時間は少なかった。再レンタルでJ2の岡山に移籍することになったが打開力のある選手なのでそういう選手が必要だった岡山にとっては良い補強と言える。GK梅田やFW川本梨も清水から岡山に期限付き移籍しており、MF河井も清水からの移籍組。FWミッチェル・デュークやFWチアゴ・アウベスも清水でプレー経験があるのでここ数年で「元・清水の選手」が増えてきた。

283人目： DF 橋本健人 (レノファ山口→横浜FC)　・・・　S++

→　2022年のJ2で目立った活躍を見せた攻撃型の左SB/WB。2022年にJ2でプレーした左SB/WBの選手の中でポテンシャルは図抜けてナンバー1と言える。フル代表入りも狙える選手なので「オフの移籍市場の目玉の1人」だったがユース時代を過ごした横浜FCに期限付き移籍となった。横浜FCへの移籍は十分に予想されていたが(完全移籍ではなくて)期限付き移籍になったのは驚きだった。昇格1年目ながら横浜FCは積極的な補強を行っており、既存の選手と新加入選手が上手く噛み合ったら台風の目になる可能性がある。

284人目： MF 新井瑞希 (ジル・ヴィセンテ→横浜FC)　・・・　A+++

→　浦和ユース出身でSVホルンでもプレーしたドリブラー。東京Vでは10番を背負って活躍。「J2最高のドリブラー」と評価されて2022年の夏にジル・ヴィセンテに期限付き移籍したが出番は限られた。わずか半年で撤退して日本復帰となったが横浜FCへの完全移籍というのは驚きである。ずっとJ2 or J3 or 海外でプレーしてきたのでJ1でプレーするのは自身初となる。2列目の競争が激しくなった横浜FCでどこまでの出場機会を得てどのくらいの活躍を見せるのか？は興味深い。ドリブルはJ1でも威力を発揮するだろうか？

285人目： DF 櫻内渚 (ヴィッセル神戸→FC今治)　・・・　B++

→　磐田時代に主力として活躍した右SB/WB。176センチなのでサイズのある選手ではないが空中戦に強くて得点力も高い。磐田時代の2015年はJ2で5ゴールを記録する活躍を見せた。テクニックのある選手ではないが豊富な運動量や献身性でチームに貢献する。大学時代の途中までCBだったので「3バックの右」であればプレー可能。ユーティリティー性は高い。磐田で出番が少なくなっていた時期に神戸に移籍したのはやや不可解だったが神戸ではほとんど出場機会がなかった。33歳なのでベテランの域に入っている。

286人目： GK 伊藤元太 (ザスパクサツ群馬→FC今治)　・・・　C+++

→　松山工業高出身。高校時代の2016年にU-16日本代表候補に選出されている190センチの大型キーパー。2019年に高卒で神戸に加入したが3年間で出場機会なし。2022年はJ2の群馬に期限付き移籍したが同じく出番はなかった。プロ入りからの4年間で出場機会はなくFC今治に完全移籍となったが愛媛県出身なので地元に戻ることになった。中学生の時にボランチからキーパーにコンバートされた選手なのでキーパーとしては足元の技術に優れている。加入が決まったGKセランテスからいろいろなことを学びたい。

287人目： DF 沼田圭悟 (FC琉球→レノファ山口)　・・・　B+++

→　高校を卒業した後、ブラジルに渡った苦労人。2012年にテスト生としてG大阪の練習に参加してプロ契約を勝ち取った。G大阪では出場機会に恵まれなかったが期限付き移籍先の讃岐で活躍。金沢でも活躍してFC琉球でも活躍した。攻撃力が高くて讃岐時代の2014年と2015年はともにJ2で5ゴールを記録。170センチながらヘディングが強くて走力もある。高い攻撃力を持っているのでサイドハーフでプレーする機会もあった。山口では絶対的なレギュラーのDF橋本健(→横浜FC)が抜けた穴を埋める働きが期待される。

288人目： MF 松本幹太 (モンテディオ山形→テゲバジャーロ宮崎)　・・・　B+

→　東京Vユース出身。中学時代はサイドバックだったが高校時代にフォワードにコンバートされた。左利きでテクニックがあってドリブルで局面を打開できるアタッカー。プロ入り時は山形でプロキャリアをスタートさせたMF坂元(KVオーステンデ)のような活躍が期待されたが出番に恵まれず。ルーキーイヤーの序盤戦こそ、途中出場で継続的に出場機会を得たが2022年は出番なし。宮崎に期限付き移籍となった。結果を残せないと片道切符になる可能性は高い。今オフに主力数名が抜けた宮崎なのでチャンスはあるだろう。

289人目： MF 菊地俊介 (大宮アルディージャ→愛媛FC)　・・・　A+

→　J2で圧倒的な強さを見せた2014年の湘南の中心選手の1人。CBとしてプロ入りしたが湘南ではボランチで起用されて躍動した。キャリアが進むにつれてトップ下でプレーする機会が増えており、大宮のときはフォワードの位置でも起用された。ポジションが後ろからどんどん前に上がっていく選手というのは極めて珍しい。「豊富な運動量」や「身体の強さ」や「意外なところで点を取る意外性」が武器となる。いろいろな役割をこなせる選手なのでチームにいたら重宝するタイプ。ベストポジションはボランチだろう。

290人目： FW レオ・セアラ (横浜Fマリノス→セレッソ大阪)　・・・　S++

→　横浜FMで2年連続で2桁ゴールを記録したストライカー。2021年は27試合で10ゴール、2022年は31試合で11ゴールだったがスタメンの回数は2021年が15回、2022年は14回のみ。総プレー時間は多くない中、短い時間で結果を残した。シュート力があって献身性もあるので「フォワードに高い守備意識と走力」が求められるC大阪のサッカーにも問題なく対応できるだろう。ちなみに2016年はJ3のFC琉球でプレーして23試合で2ゴール4アシストだった。当時の登録名はFWレオナルド。MF上門はチームメイトだった。

表1. 18段階の個人別補強の評価 (一覧)