■ 前半戦は仙台、後半戦は町田が主役に・・・。2023年がスタートして新シーズンに向けた練習が始まったクラブもいくつかある。開幕に向けていよいよ準備期間に突入しつつあるがJ2のオフの移籍市場で話題の中心になったのは前半戦は仙台、後半戦は町田だった。どちらも大型補強を敢行したが前者はGK林彰洋(FC東京)、MF郷家(神戸)、FW山田寛(C大阪)などを獲得。後者は黒田監督を招聘した上でFWエリキ(長春亜泰)、FWミッチェル・デューク(岡山)を獲得した。
大型補強を敢行した仙台ならびに町田、降格組の清水あたりが「J2の優勝候補」に挙げられているがJ2に降格して2年目となる徳島も今オフは面白い動きを見せた。浦和に期限付き移籍していたMF岩尾がそのまま完全移籍に切り替わったのは徳島のサポーターにとっては残念なニュースだった。ポヤトス監督をG大阪に引き抜かれたのもショッキングなニュースだったが同じスペイン出身のラバイン監督の招聘に成功した。
昨オフは主力や有望株がたくさん流出する苦しいオフになった。今オフも序盤戦こそ嫌な流れだったが移籍市場の中盤戦以降はポジティブなニュースが続いた。GKスアレス、DFエウシーニョ、MF西谷和、MF白井永など主力が残留した上でFW森海渡(柏)、FW千葉寛(FC今治)、MF中野桂(京都)、MF高田颯(大宮)の獲得に成功した。MF中野桂以外はレンタル移籍になるが有望視される選手をたくさんゲットした。
U-21日本代表で10ゴールを挙げたFW藤尾(→C大阪)がレンタル終了でC大阪に復帰したがFW森海渡とFW千葉寛を獲得してカバー。どちらもフォワードとしての才能は高く評価されており、3か国共催となる2026年のW杯のときに日本代表に選ばれても何ら不思議はない選手である。近年の徳島はFW藤尾のみならず、若手フォワードをたくさん借りているがFW垣田(鹿島)やFW宮代(川崎F)も徳島で大きく成長した。