街にミモザの花が溢れる頃
- 2011/02/24 21:07
- Category: bologna生活・習慣
寒波が戻ってきた。良く考えてみればまだ2月が終わっていないので不思議ではないけれど、それにしても数日前は20度近くまで気温が上がったので錯覚を起こしてしまったのだ。そうだ、あれは土曜日だった。着込んで出かけたところ昼過ぎには気温が上がり、帽子を脱ぎ、首に巻きつけていた襟巻きをとり、コートの前を開け放たなくてはならなかった。そうでもなければ大汗をかいてしまいそうだった。暖かくなってから外に出てきた人達の薄着。腰丈のジャケット。そんな人達が沢山いたからついつい冬はもう終わり、なんて勘違いしてしまった。それにしても光が生み出す影の濃いこと。もう冬の光ではないように思えたのに。そういえば近頃朝方に目が覚める。テラスに集う小鳥達が声高く囀るからだ。多分朝の4時頃で、ころころと転がすような声が陽気で美しく、もう少し眠っていたいのにごそごそとベッドから抜け出してテラスに面した大窓に耳を寄せる。テラスの何処かにいるに違いない小鳥が囀ると、遠くから返事の囀りが戻ってくる。恋人達の会話のような、それとも恋の駆け引きのような。それとも単なるご近所さんで、今朝は冷えるねえ、なんて話しているのか。どちらにしても少し前までは聞くことのなかった夜明け前の小鳥達の囀り。寒波が戻ってきたので私の襟元は再び襟巻きのぐるぐる巻き。ベレー帽を目深にかぶっての外出だ。土曜日に薄着をしていた彼女達も今日は着込んで居るに違いない。多分、街にミモザの花が溢れる頃、本当の春がやって来る。
ゆきーな
うちのあたりのミモザの花は、もう盛りを過ぎましたが。
暖かい春の日差しが恋しいです。