小さな実
- 2008/05/26 23:41
- Category: bologna生活・習慣
5月も後一週間となった日曜日の午後、私は友人達に誘われて丘へ行った。私が暮らす町ピアノーロも丘であるが、標高たったの200mである。友人が暮らす其処は丘の中でも高い方の、恐らくは標高700mほどある高い丘だ。ひょっとしたらもっと高いかもしれないし低いかもしれないが、それは私にはあまり問題ではない。兎に角見晴らしの良い広々とした丘、それが私には大きく意味する。冬は寒いに違いない。寒い季節を極端に嫌う私であるが、しかしそれを差し引いても沢山のお釣りがくるような美しい春と夏、そして秋がある。自分の家でもないのに居心地が良くて好きな家が幾つかあるが、ここもその内のひとつである。うす曇の空から時々差し込む光に照らされる丘を眺めながらの昼食は何て美味しいのだろう。汚れのない空気の中で頂くワインは何て美味しいのだろう。それにお喋りがあれば楽しくない筈もない。私はいつも思うのだ。お喋りとは大切ものだと。黙っているのが偉いとか、我慢するのが美徳だとか、そんなことを言っている時代ではない。話をせずに自分の中に閉じこもって辛い時期が通過するのを待つという手もあるけれど、それではあまりにも辛くないだろうか。それよりもそれらを言葉にして人に聞いて貰ったり相手の話を聞くと良い。取り留めのないお喋りの中からヒントを得ることもある。さて私がどんなことを得たか。それは自分の為に何かをすることの大切さである。自分を大切にすることである。それは決して自己中心や自分勝手ではない。自分の責任と義務を果たした上で自分を大切にするのである。ああ、そんなことはずっと前から知っていたのに! 様々なことが起こり続ける中で私はうっかり忘れそうになっていたのだ。それに気が付いた途端、不思議なことにむらむらと体の底から力が湧いてきた。今日、無花果の木に小さな実がなっているのを見つけた。それはこれから確実に膨らんでいくであろう私の小さな勇気と希望に良く似ていた。
ako_bishoku
落ち込んだ時、色々な克服方法があると思うけれど、やっぱり私も、
親しい友人に相談して楽になることが多い気がします。 そういう友達
を持っていることに気づくだけでも元気になれますよね♪
そうそう、yspringmindさんのお友達から連絡をいただきました。
お会いできるのがとても楽しみです。 そして、yspringmindさんが
遊びにいらっしゃるのも、楽しみにしてますね!