ガラスコップ
- 2015/09/23 21:38
- Category: bologna生活・習慣
急に涼しくなった。涼しいと言うよりは冷えると言ったほうが良いだろうか。今までのように肘や足首を出していると、体が冷えて仕方がない。そう言う訳で、足首のでない丈のパンツをはくようになったのが昨日。長袖のコットンセーターに薄手のショートコートを着て家を出たのが今日。何しろ朝は15度だから。これで雨が降ったりすれば簡単に秋がやって来るに違いない。
旧市街のポルティコの下にある店。金物屋さんと言うのだろうか。兎に角いろんなものを売っている。例えば農家からワインを大樽で買って、自分の家で瓶に詰める時の道具。夏の果物を煮てジャムを作り、瓶詰めにする時の道具。ガラスコップやワイングラス、鍋やその他のキッチン道具。一見野暮ったくて冴えないが、この店を贔屓にしている人は案外多い。何しろ店の人が親切だから。何時だったか探し物をしていて店に飛び込んだら、うちには置いていないけど、そうだ、あの店ならきっとあるはずだよ、と言って他の店を紹介してくれた。うちには置いていないけれど、ねえ、お客さん、それよりもこんなのはどうかな、とは言わずに。その日からこの店が好きになった。そして店の外の飾り棚に置かれたガラスコップの群れ。クリスタルでもなければ上等なガラスでもない。毎日普通に使うのにぴったりの物ばかり。これらも私の大変な気に入りだ。店の前の行き交う人たちを眺めながら、ガラスコップたちがお喋りをしているように見える。あ、今の夫婦者見た? 仲が良くていいわねえ。などと話をしているのかもしれない。それから前を通る犬を見て、まあ、あの犬、飼い主に抱かれているけど、歩くのが嫌いなのかしら、などと言っているのかもしれない。 それとも、この小さな東洋人、もう薄手のコートなんて着て、随分寒がりなのねえ、と笑っているのかもしれない。
テラスの金木犀の花は夜のうちに半分ほど散り、残りの花も今までのように良い香りを放つこともない。もうすぐ9月も終わりだから。
kimilon
金木犀 もう花が咲きましたか。ここのところ 予定が合わなくて田舎に行けていません。この週末も 野生の鹿の声を聞きに山に行く予定。そんなこんなしているうちに ああ 金木犀の花の時期はおわってしまうかも。。。