「大豆田とわ子と三人の元夫」を録画して見ていたのですが
詳しい内容はこちらで
エンディングの歌をメインの出演者が皆で歌うところとかは「カルテット」によく似ている。
(「カルテット」と同じ坂元裕二の脚本)
松たか子さんが演じている大豆田とわ子という人は結論としては人も羨むとても幸せな人生を送れそうな(送っている)女性ですが
他人にはわからない悲しさ辛さも味わっているはずで
最終回で見せた涙が物語っていました。
実はこの最終回で最も印象に残ったのはこの松さんの泣く演技だったような気がします。
ネタバレありです。最終回をまだ見ていない方は要注意です(^w^)
亡くなった母親の遺品の中に母親がとわ子を生んだ後、そして父親と離婚する前に書いて出せずにいた結婚前に好きだった人へのラブレターを見つけて読み
とわ子は自分の知らなかった母親の気持ち(今でも愛していることや、これからずっと夫と子どものためだけの人生なんて嫌だというような)を知りショックを受ける。
でもそれを知ったしっかり者の娘、唄がおばあちゃんが出せずにいたラブレターをその人に届けようと提案し二人で会いに行くと
中から出てきたのは女性であり、そしてその彼女こそ母親が愛していた人だったのだ。
その彼女が手紙を読んだとわ子が自分が愛されていなかったんじゃないかと不安になっているであろうことを慮り言ったことばに
冷静に表情を変えまいとするも勝手に流れてくる涙を急いで手で拭い
無言で強がるように、泣こうと思っていないのに勝手に涙が出てきて困る、そういう時の泣き方
それが松さんはすごいとその時思ったのです。
(目薬とか編集じゃないと思っているんですけど・・)
そういえば映画「万引き家族」の安藤サクラさんの泣きの演技をケイト・ブランシェットさんが絶賛していたのを思い出しました。
時々、本当に小さな子役さんでそういう泣き方ができる天才がいますよね。
笑い方や泣き方も人それぞれ、感情も人それぞれだから本当は演技にも無数のパターンがあっていいのでしょうね。
「大豆田とわ子と三人の元夫」の話に戻すと、もしかしたら父親は離婚する前にあの手紙を読んで知っていたのではないかととわ子は思うのです。
とわ子が父親に聞いてもはぐらかされてわからずじまいだけれど自分が大人になった時に子どもの頃にはわからなかった大人の気持ちや真実に気づくときがあるのかもしれませんね。
私もなかなか手紙の整理が進まないのですが(読んじゃうから(^^ゞ)早めに処分しておかなくちゃ(^w^)