コロナの影響で私が去年からチケットを買ってあった公演、美術展等でキャンセルになったものが幾つかあり残念です。
そんな中、こちらは先月思い切って買ったものです。
やはり現在こういった芸術関係も非常に苦しい状況にあるようです。
娘のオーケストラも定期演奏会は中止になり、文化祭も卒業公演もできないかもしれません。
今回の入場料金には松山バレエ団、芸術文化界への支持・協賛・支援金が含まれています。
ぜひ頑張って続けていただきたいです。
松山バレエ団の新「白鳥の湖」(感染症勃発時特別ヴァージョン)。
松山バレエ団総出演ということですし、
私が物心ついた頃から知っていた森下洋子さん、
現在71歳!
その71歳の森下さんのバレエを今回観ないときっと後悔すると思い(しかも「白鳥の湖」)行こうと決めました。
新しくなった渋谷公会堂「ラインキューブ渋谷」
前の公会堂には何度も行きましたが新しくなって初めて行きました。
手の消毒は勿論、入場者カードに名前、住所、電話番号を記入して提出、チケットの半券を自分でもぎり箱に入れる、座席は1つおき、トイレの中にも外にも消毒液(松山バレエ団と書かれていたのでバレエ団で用意したものなのだと思い印象的でした)、公演終了後の退場はアナウンスに従って座席番号毎に少しずつ等、とても気を配られていました。
バレエって台詞も無いのに宝塚歌劇団の様にちゃんとストーリーがあって
舞台演出がよく考えられていて踊りと表情と音楽と衣装と舞台美術でそれが観客に伝えられる様になっているんですよね。
今回の衣装がまたどれもとても素敵でした♪
以前に森下さんのドキュメンタリーを見たのですが、
確かあの時で51歳か52歳位だったと思うのですが
体力の消耗が激しくて幕間にひとりでは歩けないくらいになり
次の出番の時には男性二人に持ち上げられる様にして舞台の袖まで運ばれ、
自分が出る時までそこで横になって待っているほどなのに
ひと度舞台に登場すれば、そんなことは微塵も観客に感じさせない踊りを見せる。
朝食はグレープフルーツにトースト1枚。
お昼は舞台終わりに缶ビール1本か、若しくはチョコレート2枚のみ。
夕食は稽古終わりにバレエ団の食堂に寄ってその日のお料理を持ち帰る。
ほぼ栄養はそのバレエ団の食堂のお料理一食から。
それであの激しい踊りができるなんて・・・
そりゃ歩けなくなるくらい体力を消耗しますよ~。
起きている時間の全てがバレエ。
それがとても幸せそう♪
清水哲太郎さんが旦那様じゃなかったら今の森下さんはないと思うし、
森下さんだから清水さんでいるのでしょう。
森下さんは小さい頃は不器用でバレエのレッスンでもみんなができることが自分だけできなくて
それでもみんなが終わった後もひとりで練習を続けていたらできるようになって
やれば自分もできるんだと自信が出てきて人一倍努力をしたようです。
私は今 世の中の天才と言われる人のほとんどはそれだけの努力をしてきている人だと思っています。
あれ?エジソンと同じ考えかしら?(^w^)
努力の結果なんですよね。
勿論、本当になんにもしない天才もいると思いますけど。
だからよく言う天才は「努力ができる根性を持った人」っていうことかしら?
話が長くてすみませんm(__)m
舞台に戻ります(^^ゞ
今回は全部を森下さんがやるのではなく、
白鳥のオデットも森下さんが演じる黒鳥のオディールも
ジークフリードも何人かで演じ分けていました。
森下さんは一部分でしたが本当に素晴らしかったです。
踊り終わった時にはうるうるしてしまいました。
あのドキュメンタリーの時よりも20年程経っているのですから舞台裏では本当にお疲れだと思いますが、
最後のご挨拶でもにこやかにお元気な姿を見ることができました。
世界に誇れる素晴らしいバレリーナの71歳の(とは思えない)踊りをしかとこの目で見ることができて幸せです。
力をいただきました。
思い切って行って良かったです(^^)
これからもたくさんの人に夢と力を♪
松山バレエ団の皆さま、ありがとうございました。