■ まさかの不振で17位と低迷するサンフレッチェ広島2012年と2013年と2015年のJリーグ王者のサンフレッチェ広島は「上位候補の1つ」と言われていたが15節を終了した時点で2勝9敗4分けで勝ち点「10」。17位と降格圏で苦しんでいる。残留圏のチームとの勝ち点差はわずかなのでまだ十分に浮上のチャンスは残っているが波に乗り切れない。「日本人屈指の名将」と言われていた森保監督の評価は下がってきており監督交代が行われても不思議はない。
昨オフはFWピーター・ウタカ(FC東京)とFW佐藤寿(名古屋)が退団。昨夏にはFW浅野拓も抜けているのでフォワード陣の顔ぶれが一気に変わったがその一方で実績のあるFW工藤壮(ホワイトキャップス)の獲得に成功。守備面に問題を抱えていたFWピーター・ウタカ、年齢的な衰えが見え始めていたFW佐藤寿に代わってFW工藤壮が得点源となってチームを引っ張っていくと思われたが目論見どおりには話は進まなかった。
「FW佐藤寿と似たタイプのストライカーであるが彼よりも器用で柔軟性がある。さらに年齢的にも若い。」と言えたFW工藤壮の獲得はこれ以上ないほどの効果的な補強に思えたのでここまでフィットしきれずに苦しむとは予想できなかった。裏への抜け出しを得意とする選手であるが2シャドーとの連携で崩すことに神経を集中させ過ぎていて「中央でボールを受けてフリックをすること」が最優先になっている。