アルビレックス新潟新潟は14節を終えた時点で2勝10敗2分けで勝ち点「8」。大宮も全く同じ2勝10敗2分けとなるが得失点差で上回る大宮が17位、新潟が18位となる。開幕から10試合で1勝7敗2分けと低迷。10節を終えた時点で三浦文丈監督が退任。11節の浦和戦(H)は片渕監督が指揮を執ったが1対6の大敗を喫した。呂比須ワグナー監督の初陣だった12節の札幌戦(H)は1対0で勝利したが13節は仙台、14節はC大阪に敗れた。
14試合で10得点/31失点となる。得点数は大宮に次いでワースト2位タイで、失点数はリーグワーストとなる。得失点差はリーグワーストの「-21」となるが、当面のターゲットとなる15位の札幌は3勝8敗3分けで勝ち点「12」。勝ち点では「4差」なので十二分に挽回可能な差と言えるが得失点差は札幌が「-9」、新潟は「-21」。この差が後々効いてくる可能性はある。3点差以上で敗れた試合が既に5試合もある。
スタッツを見ると「パス数」、「クロス数」、「ボール支配率」がいずれもリーグ最低となる。一方で「タックル数」はリーグ最多。WボランチのMF小泉慶とMF原輝綺は守備面では奮闘している。改善ポイントはセットプレー。14試合で2得点/12失点というのは共にリーグ最低。平均身長は178.97センチで全体の5番目。なので高さのあるチームではあるが「背が高い割には空中戦に強くない。」という選手が多い。
もう1つの大きな問題点と言えるのは「後半30分以降の戦い方のまずさ」である。14試合で0得点/11失点と散々な数字となる。ベテランのMF田中達はシーズン序盤にジョーカー役として大きな存在感を発揮したが『ビハインドで点が欲しいこのタイミングで〇〇を投入するのか・・・。』というケースが多い。選手交代を含めた監督采配の問題というよりは単純に選手層や選手の質の問題が大きいように感じる。