サンフレッチェ広島開幕前の時点で2012年と2013年と2015年にJリーグ王者に輝いているサンフレッチェ広島を「優勝候補の一角」に挙げる人は多かったが、14節を終えて2勝8敗4分けで勝ち点「10」。自動降格圏の16位と低迷している。今シーズンのJ1は柏の快進撃、昇格組のC大阪の躍進、FW興梠のゴール量産などいくつかのサプライズがあるが「広島の低迷」が最大のサプライズと言えるだろう。まさかの低迷と言える。
14試合で12得点/22失点なので得点は少なくて失点は多い。攻守に問題を抱えているが、1試合平均のシュート数は12.36本でJ1の中では3番目。90分あたりのCK獲得回数も5.50回でリーグ3位。平均のボール支配率は56.2%でこちらも3位。シュートチャンスを作れていないわけではないが決定機に決められないシーンが目立っている。特に期待の新戦力のFW工藤壮が大チャンスで外すシーンが目立っている。
印象が非常に良くないのは「未だにホームでは未勝利である点」である。8試合で0勝4敗4分けとなる。アウェイでは6試合で2勝4敗。アウェイでの成績も決して良くはないがホーム戦で全く勝てないのでサポーターのフラストレーションは溜まっていく。15位の札幌との差は「2」なので当然のことながらまだ十二分に残留の可能性は残っているがとにかく雰囲気が良くない。4節以降はずっと降格圏に位置する。