【RUS×KOR】 まさしくカペッロ監督が作ったチーム → 出場32カ国でもっとも遅く登場したのがロシアと韓国の2チームとなる。6日目の第3試合となったが、前半は非常にW杯らしい重苦しい雰囲気となる。韓国はドイツのレヴァークーゼンで活躍しているFWソン・フンミンの仕掛けからチャンスを作るが、シュートのほとんどがミドルシュートとなって、なかなか決定機を作ることはできない。一方のロシアもほとんど決定機を作ることができなくて、前半終了のホイッスルが鳴った瞬間、会場からはブーイングの声が聞こえるほどだった。
後半も同じような流れとなったが、後半23分に途中出場で元JリーガーのFWイ・グノが距離のあるところから放ったミドルシュートをロシアのキーパーのGKアキンフェエフがキャッチミスしてゴールイン。相手キーパーの凡ミスによって韓国が先制に成功するが、直後の後半29分にロシアは途中出場のMFジャゴエフが絡んで、最後は同じく途中出場でストライカーのFWケルザコフが決めて1対1の同点に追い付く。結局、試合は1対1の引き分けでともに勝ち点「1」を獲得した。
ロシアはイタリア人のカペッロ監督がチームを率いている。ローマ時代のMF中田英を指導した監督としても知られているが、相変わらず手堅いチームを作っている。リスキーなプレーはほとんどなくて、攻撃において多くの人数をかけて攻め込むことはほとんどない。カペッロ監督というと「優勝請負人」と評される一方で、どのチームでも「あまり面白くないサッカー」と言われ続けてきたが、ロシア代表でも同じようなチームを作っており、エキサイティングなチームとは言えないだろう。
今大会のロシアはGL突破が大きな目標となるが、それ以上に重要なのは2018年の大会である。言うまでもなく自国でのW杯が待っており、「少なくともベスト8入り」がノルマとなるが、ロシアW杯までカペッロ監督が指揮することは決定している。先を見据えてチームを作っている最中と言えるが、4年間でベスト8が狙えるチームになるかというと今の時点では何とも言えないところである。旋風を巻き起こしたユーロ2008のイメージが強いが、当時と比べるとタレント力ではちょっと見劣りする。
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◆ まとめ #813 【ブラジルW杯】 RUS×KOR、BEL×ALG (2014/6/24)
【RUS×KOR】 まさしくカペッロ監督が作ったチーム
【BEL×ALG】 タレント軍団は苦戦するも勝ち点「3」を獲得
→ 最後に登場したH組のロシアvs韓国、ベルギーvsアルジェリアの2試合をピックアップしました。次回の2018年のW杯開催国であるロシアはイタリア人の名将のカペッロ監督がチームを指揮していますが、手堅いチームに仕上がっています。ただ、旋風を巻き起こしたユーロ2008のチームと比べると小粒になっている感は否めません。
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