【ブラジル×セルビア】 準備万端とは言い難いセレソン → 開催国のブラジルとセルビアの親善試合がサンパウロで開催された。グループAに入っていて、開幕戦でクロアチアと対戦するブラジルにとっては「仮想・クロアチア」の絶好の相手と言える。一方のセルビアは2006年と2010年はW杯出場を果たしたが、2014年のブラジルW杯の欧州予選はベルギーとクロアチアに次ぐ3位に終わって3大会連続出場を逃した。次の目標となるユーロ2016の本大会出場に向かって新しいスタートを切っている。
ブラジルは「4-2-1-3」。GKジュリオ・セーザル。DFダニエウ・アウベス、チアゴ・シウバ、ダビド・ルイス、マルセロ。MFパウリーニョ、ルイス・グスタボ、オスカー。FWフッキ、フレッジ、ネイマール。「現段階でベスト」と思えるスタメンとなったが、長い間、同じようなメンバーで戦ってきたので、コンビネーション等は熟成されており、チームとしての完成度は高い。代表に復帰した右SBのDFマイコン、ストライカーのFWジョーらがベンチスタートとなった。
試合の序盤はホームのブラジルが攻撃を仕掛けたが、時間が経つにつれてセルビアの守備陣も慣れてきて、逆にカウンターからセルビアがチャンスを作る展開となる。期待のFWネイマールはなかなかボールを持つことができなくて、ボールを持ったときもボールを持ち過ぎてしまって攻撃のリズムを壊すシーンが目立つ。前半はブラジルもほとんど決定機を作ることができなくて、0対0で終了。前半終了のホイッスルが鳴った瞬間、大きなブーイングが巻き起こった。
後半も同じような流れになったが、後半13分にCBのDFチアゴ・シウバのロングフィードからFWフレッジが素晴らしいボールコントロールからシュートチャンスを作ると、最後は倒れ込みながら右足のアウトサイドで決めてようやく先制に成功する。その後、セルビアもチャンスを作ったが、世界最高クラスのDFチアゴ・シウバとDFダビド・ルイスの活躍もあって、ブラジルが何とか1点リードを守って、1対0でブラジルが勝利した。これでブラジルは9連勝となった。
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◆ まとめ #801 【国際親善試合】 ブラジル vs セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ vs コートジボワール (2014/6/9)
【ブラジル×セルビア】 準備万端とは言い難いセレソン
【ボスニア・ヘルツェゴビナ×コートジボワール】 やっぱり脅威となるFWドログバ
→ W杯前に行われた親善試合の中から2試合をピックアップしました。地元開催で優勝候補の筆頭と言われるブラジルはサンパウロでW杯には出場できないセルビアと対戦しましたが、1対0の辛勝でした。本番までにチーム状態は上がってくるとは思いますが、不安要素の多い試合になりました。
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