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#2044 【J2】 22クラブの今オフの監督人事について考えてみた。 (2018/9/19) | | |　

■　開幕後に監督交代を実施したのは4チーム

J2は残り9節となった。大詰めを迎えているが、J2の22クラブの中で開幕後に監督が交代したのは甲府・京都・愛媛FC・新潟の4チーム目になる。2014年は5チーム、2015年は7チーム、2016年と2017年は3チームが成績不振等でシーズン途中に監督を交代しているが、4件というペースは例年通りと言える。J1と比べるとはるかに資金力の乏しいチームが多いのでシーズン途中で監督交代を実施するケースは少ない。下位に低迷するチームであっても今の監督を信じて苦境を乗り切りろうとするケースが多くなる。

就任1年目や就任2年目の監督が多いJ1とは違ってJ2は在籍年数の長い監督が多いのが1つの特徴となる。長期政権になっているチームがたくさんあるので今オフの監督人事を予想するのはなかなか難しいが、「続投は確実」と言えるのは愛媛FCの川井監督と大分の片野坂監督だろう。愛媛FCの川井監督はシーズン途中にトップチームの監督に就任したが下位に低迷していた愛媛FCの立て直しに成功した。21位と降格圏に位置する熊本との差は「12」と広がっており、残留争いからは完全に抜け出したと言える。

大分の片野坂監督は就任3年目となるが現時点では3位。2位の町田との差は「3」なので自動昇格も狙える位置に付けている。攻撃型のサッカーを志向する監督で、評判も上々。なので、J1昇格やプレーオフ進出を逃したとしても続投となる可能性が高い。就任1年目となる水戸の長谷部監督も「続投は確実」と言える。水戸の前評判は非常に低かったが、そういうチームを率いてここまで11位。立派な成績である。MF小島幹やFW伊藤涼やMF黒川など若手を積極的に起用しているが、育成力の高さも高評価に値する。

横浜FCのタヴァレス監督も続投の可能性は高い。昨シーズンの終盤に監督に就任したが現時点では5位。プレーオフ圏に位置する。3バックを採用するなど新しいやり方にトライしているが、FWイバとMFレアンドロ・ドミンゲスだけに頼りきったチームではない。同じく4位とプレーオフ圏の東京Vのロティーナ監督も十分な成績を残しているので続投となる可能性は高いが、タヴァレス監督とロティーナ監督はともに60才を超えているので、健康上の問題や家族の問題や家庭の事情で勇退となることはあり得なくもない。

■　引き抜きも警戒しないといけない。

ようやくエンジンがかかってきた大宮の石井正忠監督も昨シーズンの終盤に大宮の監督に就任した。苦しいシーズンになっているが自動昇格を狙えるところまで浮上してきた。昇格が至上命題となるチームなので「J1復帰」を逃した場合、責任を取って退くことはあり得るが、普通に考えると続投の可能性の方が高い。一方、大失速して12位まで順位を落とした山口の霜田監督は就任1年目。未勝利がずっと続いているのは印象が良くないが、1年で見限ることは考えにくい。霜田監督は「続投濃厚」と言えるだろう。

先のとおり、長期政権になっているチームがたくさんあるが、首位に再浮上した松本山雅の反町監督はJ2初年度の2012年から松本山雅を指揮しているので就任7年目。近年はマンネリ化を指摘されるケースが多くなっている。J1に昇格できたら間違いなく続投となると思うが、J1昇格に失敗するようだと退任あるいは勇退の可能性が高まる。岡山の長澤監督も就任4年目になるが、限界も見え始めている。昨オフも長澤監督の退任の話が浮上したが、新体制で新しいスタートを切る道を選択する可能性はある。

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◆　まとめ

　#2044 【J2】 22クラブの今オフの監督人事について考えてみた。 (2018/9/19)

　・開幕後に監督交代を実施したのは4チーム
　・引き抜きも警戒しないといけない。
　・評価の難しい甲府の上野監督

→　同様にJ2の22クラブの今オフの監督人事について考えてみました。就任1年目や就任2年目の監督が多いJ1に対してJ2は長期政権になっているチームがいくつもあります。4年目以上になる監督は好成績を残したしても退任となる可能性がそれなりあるので予想は難しくなります。低迷している千葉のエスナイデル監督に関しては続投の可能性もありますが、退任となる可能性もあると考えられます。

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