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#1313 【J2】全11試合のレビュー (前編) (第3節) (2016/3/16) | | |　

セレッソ大阪 vs ザスパクサツ群馬 (キンチョウスタジアム)

→　ともに2連勝スタートのC大阪と群馬の試合は後半14分に復帰後初のホーム戦となるMF柿谷が後ろを向いた状態からヒールでシュートを決めて1対0でC大阪が勝利した。C大阪は開幕3連勝。一方の群馬は今シーズン初黒星となった。J2は3節が終了した時点でC大阪と熊本が3戦全勝。ともに3試合とも1対0の勝利なのでC大阪と熊本が全く同じ成績で首位タイとなった。初黒星を喫したものの群馬も2勝1敗で勝ち点「6」。2勝1分けの讃岐に次ぐ4位と好位置をキープしている。上位陣は意外なチームが目立つ。

C大阪は開幕3連勝。いずれも1対0の勝利なので僅差の試合が続いているが内容は大きく異なる。開幕の町田戦(A)は防戦一方の展開。「この内容でよく勝てた。」というほどの低調な試合だったが、2戦目の水戸戦(A)は内容がかなり向上。同じく1対0で勝利を手にすると、今節の群馬戦(H)はたくさんあったチャンスを生かせずに1得点のみ。決定力に課題を残したが多くのチャンスを作ることはできた。1試合ごとにチーム状態が良くなってきているのは心強い。修正力に定評のある大熊監督の本領発揮と言えるだろう。

相当に大きな話題になった後半14分のMF柿谷のゴールは見たことがないパターンのゴールシーンだった。厳密にはオフサイドポジションだったとは思うがこれで2試合連続で決勝ゴール。大事なところで点を取れているのも評価できるがそれ以上にチームのために献身的にプレーできている点が評価できる。トップ下でプレーするMF柿谷が攻守に渡って献身的にプレーするのでFWリカルド・サントスやMFブルーノ・メネゲウなど他の攻撃的なポジションの選手も好影響を受けておりチーム内で好循環が生まれつつある。

一方の群馬はとにもかくにもキーパーのGK清水慶の活躍が目立った。さすがにMF柿谷のヒールでのシュートを止めることはできなかったが何度も絶体絶命のピンチを好セーブで防いだ。群馬はキーパーが不安視されていたがここまで3試合で2失点のみ。DF坪内、DF川岸、GK清水慶という3人が守備を支えている。攻撃に関しては多くのチャンスを作れなかったが仕留めるチャンスはあった。0対1で惜敗したがC大阪とのアウェイ戦ということを考えると今シーズンのチームに手ごたえを感じることができただろう。

ジェフ千葉 vs 横浜FC (フクダ電子アリーナ)

→　1勝1敗の千葉と2連敗スタートの横浜FCの試合は後半20分に千葉のエースのFW船山貴が決勝のボレーシュートを決めてホームの千葉が1対0で勝利した。千葉は2勝1敗、横浜FCは開幕3連敗となった。FW船山貴は移籍後初ゴールとなった。この日はFW吉田眞と2トップを組んだがFWエウトンの状態は今一つ。FW船山貴がフォワードの軸になりそうな雰囲気なのでエース候補に初ゴールが生まれたのは大きい。川崎Fでは周りの選手のレベルの高さにかなり苦労したがJ2では「違い」を出せる選手である。

千葉は2勝1敗となった。2節で岡山に敗れたがまずまずのスタートを切った。3試合で4得点/3失点。同じ自動昇格候補のC大阪や清水や松本山雅もそれほど点が取れていないので千葉だけの話ではないが昨今のJ2は守備の堅いチームが多いので戦力的に優位と思われているチームでも簡単には点を取ることができない。多くのチャンスを作るのは難しいのでこういう試合で点を取ってくれる選手は貴重である。守備に関しては大崩れはしないと思うので千葉の場合は「攻撃陣がどれくらいできるか？」がカギとなるはず。

一方の横浜FCは開幕から3連敗。3試合ともノーゴールに終わっている。昨シーズンは8連敗を喫した直後に体調不良で監督を辞任したミロシュ・ルス監督の立場はますます厳しくなっている。ここまでの3試合は内容的にひどいわけではないがこれだけ結果を出せないといつ解任されても文句は言えない。(表向きは体調不良だったが)8連敗を喫したミロシュ・ルス監督を再登板させたことに関してはリリースされた当初から否定的な意見が多かった。仮に解任となった場合、フロントの責任も大きいと言わざる得ない。

ただ、ポジティブ要素が全くないわけではない。3月4日に電撃加入した190センチのFWイバはかなり期待できる。こういうチーム状態なので「救世主になってくれないと困る。」ともいえるがチームメイトの評価は高い。190センチとサイズがあるがターゲットタイプというよりは体格を生かした重量感ある突破でチャンスを作ることもできるストライカー系の選手だと思われる。裏へ抜け出すときのスピードもある。シュートがどれくらい上手なのかは分からないがFWムルジャ(大宮)のようなタイプではないかと思われる。

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◆　まとめ

　#1313 【J2】全11試合のレビュー (前編) (第3節) (2016/3/16)

→　3月12日(土)と3月13日(日)に行われたJ2の第3節の全11試合のレビューです。2連勝スタートの讃岐と1勝1敗の長崎の試合は熱戦になりましたが後半に2ゴールを奪ったホームの讃岐が2対2のドローに持ち込みました。前半は長崎は攻守に相手を圧倒。2対0とリードしてハーフタイムに突入しましたがFWミゲルを投入したことで讃岐が息を吹き返しました。讃岐は戦力が充実しており面白いシーズンになるでしょう。

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