■ 初のアジアカップ制覇今大会が18回目。ということで、意外と歴史の長い女子のアジアカップであるが、過去、日本はなかなか結果を出すことができなかった。優勝はゼロで、準優勝が4回、3位が5回、4位が3回。したがって、届きそうで届かなかったアジア制覇をついに成し遂げたなでしこジャパン。このチームを、ピッチ上でも、ピッチ外でも引っ張ったのは、チームのキャプテンで、ボランチやトップ下でプレーして、セットプレーを中心にたくさんのチャンスシーンに絡んだ湯郷BelleのMF宮間である。
2011年のドイツW杯のときはMF澤がキャプテンだったが、世代交代の意図もあって2012年2月にMF澤という偉大な選手からなでしこジャパンのキャプテンの座を引き継いだ。ただ、個人的には、あまりキャプテンにしない方がいいタイプの選手だと思う。もちろん、十二分にキャプテンの資質を持った選手だと思うが、責任感が強くて、キャプテンを任せると全てを自分で背負い込む可能性がある。プレーに集中してもらう方がチームにとってメリットが大きいのではないかと思う。
キャプテンになってからのMF宮間のプレーを観ると、「たくさんのものを背負い過ぎている。」と感じることが多いので、どうなのか?というところはあるが、29歳というのは中堅からベテランに入った年齢であり、キャプテンをするには一番いい年齢である。他になでしこジャパンでキャプテンができそうな選手というのと、(MF澤以外では、)FW大儀見、MF川澄、DF岩清水あたり。そのうちの誰かがキャプテンを担当しなければならないが、今大会のMF宮間は本当によく頑張ったと言える。
MF宮間という選手は、ピッチ上でも、ピッチ外でも、気配りのできる選手である。2011年のドイツW杯の決勝戦で日本がPK戦の末、アメリカを下して初優勝を決めた直後の振る舞い(※ 日本の選手の中では唯一、PK戦で敗れた相手のアメリカの選手に駆け寄って、ねぎらいの言葉をかけたシーン)は人柄を象徴するエピソードと言えるが、オン・ザ・ピッチでも、オフ・ザ・ピッチでも、周りがよく見えている選手である。「周りが見えすぎて苦労するタイプ」と言えるかもしれない。
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◆ まとめ #794 頭の良さを感じさせた宮間あやの言葉 (2014/6/1)
・初のアジアカップ制覇
・男子サッカーと女子サッカー
・女子サッカーの敵となるのは?
→ 女子のアジアカップは初優勝を目指したなでしこジャパンが1対0で豪州を下して初のアジアチャンピオンになりました。チームを引っ張ったのはキャプテンのMF宮間でしたが、彼女の試合終了後のインタビューが印象に残りました。男子サッカーのことに言及しましたが、頭の良さを感じる発言でした。
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