路面電車保存車両巡り 仙台市電保存館
仙台にもかつて路面電車が走っていたそうです。
大正15年(1926年)から昭和51年(1976年)までのちょうど半世紀、仙台の街中、総延長16Kmにも及ぶ路線を走っていました。
前から行きたいと思っていた仙台市電保存館。空いている朝一番に訪問する予定でしたが、車での訪問で到着が遅れてしまいました。鉄道に興味が無い?空き時間に立ち寄ったと思われる学生の部活動の団体とちょうど訪問時間がかち合ってしまい、ゆっくりと見学無く出来なかったのが残念でした。夏休み期間だから仕方がないですね。もう少し学芸員さん達に当時の話を聞きたかったです。
2024年8月3日訪問。
モハ400形415号車
昭和38年(1963年)製造で仙台市電最後の新造車だそうだ。全銅製二軸ボギー車で当時の価格は895万円。
へそライトで角ばったデザインは長崎電気軌道で見かけた500形に似た外観だ。函館市電でみかけた710形が類似車種とのこと。
415号車の各部分。満員の札とか矢印のアイコンが味わい深い。
モハ100形123号車
仙台市電では初の大型車で123号車は昭和27年(1952年)製造の半銅製二軸ボキー車。市電廃止までの主力車両だったようだ。変則的な前面窓配置がよい雰囲気だ。
5両が長崎電気軌道に譲渡され、1050形として活躍2019年まで117号(1151号)が臨時運行されていたとのこと。今は117号は西武ゆうえんちに保存されているようだ。
1号車(モハ1型)
開業時の大正15年(1926年)から40年に渡り活躍。川崎造船所の製造で当時の車両価格は9450円。引退後は公園で保存されていたが、動態復元工事が実施され、市電廃止の最終日には自力走行が行われたそうだ。
障害物よけ(人)のごっつい網が取り付けられている。
昭和37年の運転系統路線図。仙台駅前を中心にJR仙山線の北仙台駅、JR仙石線の陸前原ノ町駅、東北本線の長町駅まで線路が敷かれていた。系統もかなりあったことがわかる。
停留所名板
方向幕
小さな保存館でしたが、車両の保存状態もよくとても充実した内容でした。
仙台市交通局の地下鉄富沢車両基地内にあり、なんと入館料が無料です。学芸員さんも何人か常駐しており素晴らしいリーフレットも頂戴しました。電車の中には自由に入れるので小さな子供も満足するのではと思います。
仙台市電、今走っていたら絶対に乗りに行くのになぁ。モータリゼーションの時代の波の中で消えてしまった路線です。路線の一部は仙台市地下鉄に引き継がれています。
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