7日間 映画チャレンジ #savethecinema

この自粛傾向の中で以前からSNSで友達からバトンが渡り好きな映画や本を紹介して次のバトンを渡すリレーが目に入るようになってました。
担当者はあまり交流もないので正直、縁がないものと思っていましたら東京特派員が映画リレーのバトンが渡ったばかりか、別方向から尊敬する映画好きの方からも届いて、これは14本も紹介しなければならないのかと震撼したりしました。
まぁバトンを受け取っても無理して書かなくて気軽につきあえばいいらしいとわかり、
これまでに『時の愛撫』『高度戒備』『ザ・コミットメンツ』『ビヨンド・ザ・マット』『ブレード/刀』とまるで統一感のないものを紹介してきましたが、ただこれがこれまでの作品を振り返る形で結構書いてて前向きになれるものだと思いました。
また他の方が紹介する映画に良いエピソードがあって参考になったり、
はたまた思わぬ形でこちらへエールを送っていただき感激したりと、
嬉しい思いもあったりします。
とりあえず7本選ぼうと思いあと二本、何を選ぼうかと考える楽しみもあったりしてますが、こちらには結構、力を込めて書いた『高度戒備』を転載します。
見たいという思いが募って、手元に香港版から録画したVHSが届いて見た作品、いまだ日本語字幕では見てない香港映画です。
===============================
S東京特派員から引き継いだ映画バトン、こちらの勘違いで1回だけ紹介かと思ってましたが、7日間連続でその度に映画バトンを渡すということでした。
それならラウ・チンワン繋がりで今度こそ『高度戒備』を。
初監督作『友は風の彼方に』を観たタランティーノがモロに影響を受けて『レザボア・ドックス』でオマージュとしてというかパクッてしまうほど骨太のアクションを手掛けてたリンゴ・ラム監督が律儀にワガママと評判のジャン=クロード・ヴァン・ダムに呼ばれてハリウッドで主演作3作を撮った後、本領発揮とまでいかなかったその鬱憤を香港に帰って晴らしたかのような傑作。だけどなぜか未公開はもとよりビデオ化、DVD化もスルー。
本作がきちんと劇場公開されてたらリンゴ・ラムの日本での評価も一層高まってたのではという忸怩たる思いが。
ラウ・チンワンはトラウマ持ちのピリピリした刑事。
殺人犯として逮捕したン・ジャンユー(その後、フランシス・ン)が銀行強盗を企ててると見立て追及していたところ、、、
70年代のハリウッド活劇を思わせるガツンガツンと畳みかけるようなアクションシーンの数々、特に繁華街のビルをたぶんCGを使わずに爆破・炎上させてしまう剛腕、そして緊迫したカーチェイスから銃撃戦へと雪崩れ込んでいく死闘、露店街で手持ちカメラが躍動するチェイスシーンと続いた後のクライマックス、強盗団のン・ジャンユーは破天荒な方法で銀行を襲撃し金庫を開けて大量の札束を目にした際の表情がやはり特筆。
むろん犯罪はいけませんという正論はあるとはいえ、映画なんだから犯罪者が知恵と度胸を駆使して溢れんばかりの札束を前にした際の恍惚の表情をン・ジャンユーが見せて不届きながら共感したりと。
無論、大金を手にしたン・ジャンユーの前に刑事ラウ・チンワンが立ちはだかりますが、、、、
香港の曲者演技派二人が現場に入ると悪魔がつく「入魔」とも呼ばれるリンゴ・ラム監督のもと激戦を繰り広げる硬派な活劇、背景には1997年の香港返還後の選択を警察も強盗団も迫られる空気が漂ってることも垣間見えます。
正直、本作以後のリンゴ・ラム監督に目ぼしい作品がないと言い切ってしまうのも残念なところへ一昨年の暮れにまだ63歳の若さで亡くなりチョウ・ユンファやヴァンダムとかつて組んだ俳優が追悼を述べる中でかのウイリアム・フリードキン監督がSNSで追悼を。
『フレンチ・コネクション』『L.A.大捜査線/狼たちの街』と革命的なカーチェイスを演出した巨匠が認めたのが『高度戒備』のカーチェイスではないかと思ったりします。
https://www.youtube.com/watch?v=avS-rwXPmr0
東京特派員から受け継いだ自分のバトンは、一度も会ったことも話したこともないのに、なぜかFBのお友達になっている〇〇さん、ラウ・チンワンに会ったことがあるそうなんでお願いします。
以下映画チャレンジの説明を(元は映画リレー発起人渡辺真起子さんが書かれたものです)。
--------------------------------------
7日間の映画チャレンジとは、映画文化の普及に貢献するためのチャレンジとします。�#savethecinema に紐づけたいという試みで始めます。�参加方法は好きな映画を1日1作品、7日間投稿するというもの。
✳︎簡単に映画についての説明なしで予告編でもビジュアルだけでもOKです。
それをアップして、そして毎日1人のFBや Instagramにて、お友達にバトンを渡してください。
そしてこのチャレンジに参加していただくようお願いします。�
今日、見たいなって思う作品でもいいし、思い出深いものでもいいです。もしくは新作で未見だったら、その期待値を書き込んでください。見た映画館とか、行きたい映画館でも素敵ですね。�国をまたぐと見れない作品でも、その存在を知りたいです。気軽にいきましょう。�
このバトン、アカウントがオープンじゃないと読めない方がいらっしゃいますが、かまわず続けます。
�バトンを渡してくれた人、渡す人のtagつけてね。�やり方が正しいかわからないけど、正しさがあるなら、バトンを渡してくださる時にスタイルを変えてくださーい。
繋がるかなー。ゆっくりとリレーされていきますように。
以上、引用終わり。
| 未分類 | 06:07 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑