猫と遺影 『故郷は緑なりき』 証言11

隣のバンビのおもちゃに佐久間良子さんが手を触れるでしょ。
その後、店の前を歩いてるシーンの撮影を見てたの。
もしかしたら私も映ってるかも知れない。
だけど公開当時は事情があって観れなかったし、
この前の上映会も予定が入って観れなかったの。
だから次に上映されることになったら、また教えてね。
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1106.html
↑こちらで紹介したご主人がなくなった長岡駅前に独特のオーラを発してた酒小屋。
後片付けをしてるのかダメ元でまたポスターを掲示させてさせていただけないか、
奥様に依頼に行きました。
しかし奥様だと思ってたら実はご主人のお姉さんで、
よくお店に行ったことと、その度にポスターを貼っていただいたお礼を伝えました。
ポスター貼りの依頼をしたら『故郷は緑なりき』の撮影現場にいた方だと話し始めて驚き、
確かにお話ししたとおり、酒小屋及びおもちゃのバンビが登場するシーンはまんま映画そのままでした。
そこでご主人が亡くなった時の様子や車を買ったばかりで、
余生を楽しむつもりではなかったかと、いろいろとお話を伺ってました。
あと東京時代のご主人は聞けば大学を出て電機メーカーの設計の仕事をしてたとかでやはりインテリだったんだと。
約半世紀前に映画が撮影された現場で、
当時の様子を聞くのはなかなか不思議な体験でしたが、
傍らにご主人の遺影が置かれ、ずっと飼猫が離れずにいたのも驚きました。
写真なので匂いはないだろうにご主人が亡くなったことを知っているのか、
今も傍を離れないのは、ちょっとジーンとしてました。
快く『栄光の黒豹』上映会のポスター貼りの承諾をいただき、
外観に貼っていてもひっきりなしに酒小屋に飲みに来てたというかつてのお客さんが、
ひっきりなしにお姉さんに挨拶してご主人の思い出話を話しているのを見て、
知らない人が見たら偏屈そうなご主人だったけど、
お客さんにとってはかけがえなく愛されてたお店とご主人だったと改めて思いました。
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