はてなキーワード: アルツハイマーとは
脳梗塞、くも膜下出血などの脳疾患が激増し、その後遺症で高次脳機能障害者が増えるという予想。
以下、根拠
免疫療法、分子標的薬など、外科手術や安易な化学療法以外の治療法の進展により、大半のがんが「治る病気」になる
しかし血管系、脳神経系は過去四半世紀大きな進展がない。ある療法、予防法がマウスで効果あり→その後なかったことに…というのが延々と繰り返されている。今後も大した進歩はなさそう。
つまり、がんで亡くなる層が血管系疾患や脳梗塞、くも膜下出血などの脳疾患に襲われることになる
新型コロナワクチンも長期的には体内に埋め込まれたスパイクタンパク質が脳血管に付着し、脳梗塞を招くという臨床論文が出てきた。今はまだ散発的だが、2040年頃からアスベスト騒動のようにワクチン接種者の脳梗塞が急増してくると推察される。もちろん、接種回数が多いほどハイリスクだ
昨年から保険適用となったアルツハイマー抑制薬「レカネマブ」の副作用として「脳出血」がある。猫も杓子もレカネマブに集まった結果、脳出血を起こしてしまい高次脳機能障害に陥る人が大量発生する
バリアフリーは進むだろうが、もう国際競争力とか強いニッポンなんてヨタ話が出来る状態じゃないだろう。何しろ働くどころか身体が動かない、喋れない人が今の自民党支持率くらいに増えてしまうのだから
リアルで見てるとわかるけど
クレーマーって「シニア男性」とかいうより「終わってる奴」なんだよね
俺が行ってるスポーツクラブのカスハラ常習犯も職歴がふわふわで年齢の割に稼げなくて苦しいだろうなって感じの奴なんよ
若い頃水商売やっててそこでどうもならんくて中年になってからウーバーとかね
スタッフのストレスでかいし利用客とトラブル起こすこともあるし
他に行く場所ねーからカスハラしながらも「もうやめてもらいます」って空気出されると慌ててしがみつくわけ
俺が見た限りのカスハラって例外なく「ああそれはやるでしょうね」って感じに追い詰められてる弱者
「定年後に不安になって~」みたいなのはなんかフェミ松臭い統計的裏付けがない伝説な気がする
女も含めてカスハラって明らかに仕事が終わってて生活がキツい感じの奴なんよ
ちゃんとした仕事で勤め上げた人間が退職したからってカスハラになるとは思えない
アルツハイマーは知らんけど
承前。
https://anond.hatelabo.jp/20251231152723
他の人がつくったまとめを読むのが好きなので、俺もならって書く。
※ 2025年に読んだ上位10冊だと、必ずしも2025年(もしくは前年末)に出版されたものに限らない。極端な例として、英文学の傑作とされる『闇の奥』とか出てくる。1902年版。
そこで、1年以内に刊行されたものだけでも10冊以上になるようにした。+αはその意。
様々な動物のコミュニケーションをサンプルに、「動物は言葉をしゃべっているのか?」を考察するノンフィクション。最後は、「そもそも言葉とは何か?」というところまでテーマは広がっていく。
まず、動物とその言葉の関係を評価するスタンスは、大きく分けて二つあると思う。一つは、動物は人間と同じような言語の概念を持ち、それを各自の鳴き声で表現している、という立場。もう一つは、動物における言語の概念は人間とはまったく異なる、という立場だ。
前者の場合、人と動物の言葉の違いは、極端に言えば日本語と英語の違いと同じものでしかない。つまり、翻訳も可能ということになる。
例えば、『クジラと話す方法』という本はこの立場に立って、クジラの歌声を大量に収集し、どういう状況で発された音であるかを分析すれば、統計的にクジラ語の辞書をつくれる…だけではなく、これをモデルとして逆にこちらから音波を発信することで、人間からクジラに語りかけることもできるようになる、という発想を語っている。
これと比べた場合、『まじめに〜』は後者の側に入っていて、人間と動物の間には言語同士以上の開きが存在する(=翻訳不可)、という立場に立っている。ロマンチックとは言えないが、これはこれで、動物の知性を人の方に寄せることなく理解しようとする敬意の表れがあっていい。
この本の作者が信頼できるのは、動物に言葉があるとして、それは絶対に字面以上の意味を含みうること、それゆえに特定の単語や文章に落とし込むのは困難だと強調するところだ。
例えば、群れを支配するリーダーが異性に対し、あるメッセージを発する。状況から推測して、それは人間の「あなたが好きだ。一緒にいたい」に該当する可能性が高い、とする。
しかし、それが人間とは別種の生態系を持つ動物が発するものと考えると、そこには親愛だけでなく、支配を目的とする攻撃性や、ライバルの同性への誇示を含みうる(極論、人間でもそうなんだけど。)。
そう考えたとき、それを人間の辞書で何かの言葉に頑張って置き換えることに、どれほどの意味があるのか? 我々にできるのは、鳴き声に込められたニュアンスをどうにか類推することであり、人間語に表すことはできないのではないか? というのが『まじめに~』のスタンス。こうした疑問が、生物のノンフィクションであると同時に、言語哲学のようで面白かった。『クジラと〜』とあわせて読むと、ロマンとリアリズムを一緒に摂取できる。
国内で話題になった「忍者グマ」、OSO18を追ったドキュメンタリー。
OSO18をめぐる作品は他にも読んだけど、俺はこの本が面白かった。それは、俺がOSO18の報道というのはクマ自体の話だけでなく、世間がそれを都市伝説的に楽しみ、駆除に反対する「動物愛護」を冷笑し、なんとOSO18は最後はジビエ肉になって卸されてしまいました、というブラックなオチまでエンジョイするという、「良質なコンテンツ」は骨までしゃぶろうとする人たちの現象でもあると思っていて、この本にも同じような批評的な視点があると感じたから。
もちろん追跡の記録もしっかりしているし、動物研究のプロフェッショナルへの取材もすごくいい。恐ろしいという印象がどうしても勝るけど、あるインタビューに出てきた「OSO18は賢くて、(あくまで野生動物としての基準で)とてもいいクマだと思う」という意見には、なるほど~、と思った。
ちなみに、二人体制で書かれており、OSO18に対する両者のスタンスは必ずしも同じではない。そのズレが、最後はいいかたちで表れていて、まず一人目の見解に考えさせられたあとに、次の筆者のパートでかなりひやっとくることが書いてあり、これも面白かった。
生物学のフィールド調査+民間信仰の採話という形式によるモキュメンタリーホラー。
2025年は、少しきつい言い方をすると、似たようなベクトルのホラーが「量産」された印象がある。ありていに言えば、大ヒットした『近畿地方の〜』ライクな作品が世間から期待されていたんだと思う。
俺も『近畿地方の~』がすごく面白かったので、他の作品も何冊か手にとってみたのだが、アイデア一発勝負をどうにか膨らませた感が強かったり、たくさんの情報をつなぐことに終始してストーリーとしては全然興奮できなかったりして、やっぱり『近畿地方〜』すげえな、という結論になった。
その中で、『堕ちた儀式の記録』はとてもよくできていたと思う。フィールドノートの章と散文調の章の使い分けが、ギミックとして巧みに機能していて、物語としてシンプルに先を読みたいと感じさせてくれたし、「考察」を楽しむことができた。
余談だけど、マジで2024~2025は同じタイプのホラーが本屋でひしめくことになっていて、選ぶのに苦労した。たくさん読んだ人の忖度抜きのランキングとかめっちゃ需要あると思う。
コロンビアに暮らす、とある血縁者たちに発生する若年性アルツハイマーに関するドキュメンタリー。2025年に読んだ本第1位。
この手の類の本が好きな人は、タイトルから別の本を想起するのではないかと思う。2022年に早川から刊行され、 (俺の観測した範囲でだけど)話題になっていた『統合失調症の一族』だ。
正直に言って、いわゆる二番煎じだと思いつつ読み始めた。しかし、血のつながりに起因する病をめぐって描かれた、医療の確立をめぐる尽力、フィールドワークの苦労、それぞれの家族の物語は、本当に深くて面白かった。
現代のコロンビアはギャングや過激派の悪影響が深刻で、それに加えて、いわゆる黒魔術的な頑迷な信仰の存在感も強く、多くの要素が医療の推進を阻害する。こうした環境で病人の発生した家庭を回り、治療のためのネットワーク構築に奔走した医療従事者の熱意と人柄はすごすぎる。到底マネできない。
暴力が蔓延し、インフラも貧弱な土地で、40~50代でアルツハイマーを発症した人たちは次第に会話が成り立たなくなっていき、汚物にまみれてぼろきれのように死んでいく。人間という存在に根本的にたいした意味がないということが、繰り返し描かれる。
その一方で、患者になった家族を支えるというかたちで、途方もない忍耐と強さ、なにより明るさを発揮する者がいることも、同時に描写される。治療法がなかなか確立されず、悲観的な事実ばかりが積み重なる中で、少しでも患者(予備軍)を鼓舞しようとするスタッフや、自分もいつか発症するかもしれないという恐怖と向き合いながら人生を切り拓こうとする血縁者の努力が描かれる。
読んでいて視点が二つに分かれていく感じがあった。シニカルになる余裕さえない、徹底的に乾いた虚無感と、人間の強さに打たれる感覚とが同時にあって、なかなかすごい読書体験だった。
二つ付記。
一つ目。上で書いたとおり、土着の宗教が障害になっているケースがあるが、=「宗教は科学の敵だ」とは限らない点にも注意がいると思っている。
これは別の本で提唱されている概念だが「WEIRD=Western Educated Industrial Rich Democratic」という、日本を含む先進国が大きく影響され、多大な恩恵を受けた「科学的とは、発展とはこういうことである」という価値観があり、これを強力に世界中に敷衍したものこそキリスト教である、という説があるからだ。
一方で、『闇の奥』でも示されているとおり、西洋の進出は別の土地にとっては侵略の歴史でもある(未読だけど、『インディアスの破壊についての簡潔な報告』も同様だろう)。だいぶ話がズレる&ありがちなまとめになってしまうけど、「批判されているあるものには、こういう側面がある」というおさえ方と、搾取や暴力を基準に善悪の絶対の線を引くことの両方が必要なんだと思う。
二つ目。本書で紹介されている医療活動は、あくまで「コロンビアで」「アルツハイマー発症の機序の一部」をターゲットにしたものである。
言い換えると、他の場所で別のメカニズムから病気を攻略しようとしているチームもある。そこにはスポンサーや世間の関心をめぐる科学者同士の競争が発生し、企画を指揮する科学者にはプロデューサーとしての手腕も問われることになる。本書の解説を書いたライターの『がん征服』は、がん治療の驚くようなアプローチをいくつも紹介しつつ、その辺の内情もうかがえる良書だった。あわせて紹介しておく。
2025年に読んだ本の中で最恐。
これは挙げるかどうか悩んだ。ちょっと古い本というのもあるが、それより、ほぼ確実にほとんどの人に刺さらないから。ホラー好きでさえハマるか不明。単に俺が面白かっただけ。
うまく説明できる自信がないが、ホラーの一番の弱点は何かと考えたときに、「それは相手を怖がらせようとしていること」というところに落ち着く気がする。ホラーの大きな目的が、ホラーとして提供されるがゆえに邪魔されているというか。結局、誰かが死んだとか不幸になったとか、こっちを嫌な気持ちにさせたいんだよね? という。
自分で好んで読んでおいてなんだが、心のどこかでそういうことを思ってしまう。ホラーなんだからそりゃそうで、どうしようもない…のだが、『幽霊物件案内』は、その弱点がない。ものすごく巧みにそこを避けているのか、書かれているネタと書いている本人のどっちか(もしくは両方)が根本的に何かおかしいのか、とにかく何をしたいのか描きたいのかよくわらないまま、ひたすら猛烈に不穏なことが延々と書かれている。
どういう人に薦めたらいいのか考えたが、例えば2chの洒落怖にあった、『まったく意味がわかりません(バスの事故? に関すると思われる書き込み)』とかが近い気がする。あれが楽しめる? ならハマるかも。ただ、『幽霊物件案内』は文章自体はちゃんと成立しているため、かえってよっぽど異常な気がする。
以上。2025年はだいたい70冊ぐらい本を読んだ。来年は100冊を目指したい。本屋に行くたびに読みたい(そして読めない)本が増えていく!
他の人がつくったまとめを読むのが好きなので、俺もならって書く。
※ 2025年に読んだ上位10冊だと、必ずしも2025年(もしくは前年末)に出版されたものに限らない。極端な例として、英文学の傑作とされる『闇の奥』とか出てくる。1902年版。
そこで、1年以内に刊行されたものだけでも10冊以上になるようにした。+αはその意。
有性生殖の壮大な歴史を概観する、いわゆるビッグヒストリーもの。
ぱっと見ではちょっと下世話なタイトル。しかし、20億年というバカでかい数字も含まれているとおり、読み始めるとビッグバンの話から始まって、地球が天体レベルで迎えてきた過去の大絶滅のイベントが進化に与えた影響について紹介するなど、大変にスケールが大きい&しっかり科学的な本。
作中では、まず物質から命が生まれ、単細胞から多細胞になり、性別を持ち…という流れが、生物史のイチから描かれる。やがて、多細胞生物は進化とともに性的役割分担を生じ、その中の一種であるホモサピエンスは狩猟採集から農耕に移行する中で複雑な社会を形成するようになり、階層が生まれ、新しい社会で性別は役割や職業だけでなく差別とも切り離せなくなり、そして現代では? というところまで総観される。
後半の主役はどうしても人類になるけど、一方で、人間とて有性生物の一種に過ぎず、我々の社会も「生物がつくりうる群れのパターンの一つ」でしかない、という視点が体感できるのが、この本の良さ。いわゆる文系でも読める。そこそこ厚めの科学系ノンフィクションがいける人はぜひ。ちなみにオチの一文がシャレている。
まったく余談だけど、本作は集英社刊行。この手のジャンルは早川や河出、みすずあたりが強いイメージがあるので意外だった。
俺は小さめの青虫なら手で触れるぐらい虫が好きで、知識もそれなりにあるつもりだけど、それでもどのページを開いても「ほお~」と嘆息してしまうぐらい情報が豊か。この本も、地球というのが生命の壮大な実験場で、長い歴史の中で膨大な選別と滅亡を繰り返している世界であり、いま生きているやつはみんな、構造の複雑さや大きさに関係なく、各自の戦略でもって何かしらの頂点、キングであることがわかる一冊。
見入ってしまう理由はもう一つあって、写真が本当に美しい。昆虫嫌いはどのページを開いても卒倒すると思うけど、うっかり手にとって目覚めてほしい気持ちもある…。
イスラエルのIT企業が制作・販売し、やがて各国要人のスマートフォンに忍び込むことになったスパイウェアをめぐるノンフィクション(←重要)。
作品としていくつかの側面があり、「テクノロジーの悪用を追求する社会派ノンフィクション」「追うものと追われるものの駆け引きを描いたサスペンス」「一つの大きなプロジェクトを、組織横断で運営する困難を描いた仕事もの」として読める。
俺は、どんな技術でも基本的にそれ自体には善い悪いはないと思っている。実際、優秀な若者だったイスラエルの起業家たちがペガサスを立ち上げたエピソードは、そこだけ読めば、ほかのビッグテックの成功譚の導入と変わらない。
ただ、巨大な力の行使を自主的に規制せず、金を払えるところならどこでも売る、という条件だけで市場に開放すれば、やがて歯止めが利かなくなる…というか、大きなクライアントから契約を得ること以外の指標がはじめから存在しないため、ブレーキのかかりようがなく、最後はろくなことにならない、ということがよくわかる。
いわゆるマルチバースについて、いくつかの可能性を科学的に整理した本。
俺のような文系にはややハードだったが、逆に言えば、宇宙物理学(ビッグバンとか、観測できる宇宙の果て)や量子力学について、ぼんやりとでもイメージができれば、なんとなく理解しつつ読める。
この本、何が素晴らしいかというと、一般的にひとくくりにされがちなマルチバースという概念について、いくつか種類があるということを整理してくれるところ。
俺は宇宙物理とか量子力学の本をたまに読み、その中でいわゆる多世界解釈についても目にするので、「いろいろと読んだけど、こんな本が意外とマジでなかったな~」と感動している。
例えば、ある宇宙における一つの文明から物理的に到達しうる距離の限界を仮定して、その範囲を超えたところに別の文明や星が存在するなら、それはある意味でマルチバース。もちろん、まったく別の宇宙が別次元に複数存在してもマルチバース。
一方、超ミクロにも視点を移して、量子のゆらぎが世界の一つの可能性に収束するのではなく、複数の世界に分岐していくのだ、と主張するなら、それもマルチバース。
要するに、「マルチバース」という言葉の意味自体がマルチなのだが、そのことをかみ砕いてくれる本というのが実は貴重。これ系好きな人はおすすめ。次の本を読む上での下地にもなるかも。
アテンションエコノミーによって駆動している現代のデジタルプラットフォーム・SNSとの付き合い方について、作者が専門家と交わした議論をまとめた対談集。
アテンションエコノミーとは、ざっくり言って、ユーザーの注意関心を定量化し、それを指標としてコンテンツや運営方針を決めていくスタンスのこと。これを重視しすぎるあまり、商環境におけるモラルが二の次になってしまう、という問題がとっかかりなのだが、本作のすごさは、そこから人間の認知構造まで踏み込み、「そもそも、人が自由に自立して何かを消費するとは?」まで進むラディカルさにある。
例えば、人間の認知というのは迅速にorゆっくり判断する、という二つの軸を持ち、同時に、無意識にor意識して評価する、という二つの層を持っている、という点が説明される。そして、アテンションエコノミーというのは「迅速&無意識」の部分を攻撃しているため、やっかいであるとされる。
攻撃と表現したとおり、本作においてアテンションエコノミーとは、(全面的に悪とは言えないまでも)人類最高峰の知能を持つ人たちが、一秒でも長く少しでも多い反応をユーザーから引き起こすために仕掛けてくるハッキング行為でもある、というスタンスをとっている。
ここでジレンマ、というタイトルにつながってくる。俺たちが社会全体でアテンションエコノミーとの付き合い方を学ぶとしたら、有効な方法の一つは、教育を通じて学習することである。ただ、学んで育つとは、基本的に人間の本来の強さ・賢さを信じ、それを伸ばそうとするものであるため、「俺達は根本的に抗いようのない領域を抱えており、そこをハッキングされるとひとたまりもない」という弱さの認識とは食い合わせがあまりよくなく、手段の確立に苦労している(書いていて思ったが、性教育や薬物の危険さを学ぶことの難しさも同じかもしれない)。
今後、どうしたらいいかは探っていくしかないよね、という感じだが、一つ面白かったのは、デジタル技術は基本的に、自主的な決定と自己責任を重んじる、いわゆるリバタリアン的な価値観によって推進されることが多いが、その行く末が「ユーザーにそもそも判断させる余地を与えない無意識下の攻撃」に成り下がってるのでは? という指摘は、皮肉でかなり響いた。
ジレンマをもう一つ。利益面で言えば、プラットフォーマーにとっては無思考に時間とお金を費やしてくれるユーザーが一番ありがたいわけだが、消費者もそこまでお人よしではない。「全然自由度が低いっていうか、なんかナメられてね?」と思うこともある。
そこで、「じゃあ自分好みにいろいろ選べるように協力しましょう」という良心的な運営もあるだろうが、「ユーザーが自分で自由に選べた、という感覚さえ演出できれば、実態は別でもかまわない」という方向に進んでしまう運営も現れうる。いまやテックジャイアントの在り方とは、消費者の自主性を尊重している姿勢を見せつつ、いかに自分たちの利益に誘導できるか、その妥協点の模索に陥っているのでは(そもそもの理念はそんなじゃなかったはずなのに…)という見方も紹介されており、面白かった。
本年ベスト級。下で紹介している『アルツハイマー病の一族』がなければ1位だった。
九州の農協に勤めていたあるエース営業マンの不審死を追ったドキュメンタリー。
一人の優秀なサラリーマンが、組織内にも地域にも一つの「帝国」を築き、邪魔者は排除し、しかし、最後は(おそらく)破滅した様が描かれる。
大げさな言い方をすれば、社会における悪とは何かを考えさせられる作品。主犯とされる男が周囲の人に行ったことや、横領行為は悪いに決まっている。しかし、こんなやつは罰さなくては(もう本人は亡くなっているが)、という義憤がときどき迷子になってしまうのは、「本当に彼だけが悪いのか?」、そして「そもそも、この社会はこうした『悪』を罰せられる構造になっているのか?」と思ってしまうから。
読み進めると、彼が所属していた組織もお金の流れもあまりにいい加減で、根本的に腐敗しており、システムの中心としてそれを差配していた彼の周囲に群がっていた同僚や市民も、何か妙なことが起きていることを薄々察知しながら甘い汁を吸い続けていたことがわかる。
つまりこれは、悪事と責任が彼以外にも分散しているということなのだけど、もう一つ思うのは、そもそも社会というのが、本質的に悪の所在をあいまいにし、「悪」でさえなくす、ロンダリングする仕組みなのではないか? ということである。
どういうことかというと、物事や手続というのは本来は筋道や道理があり、それらにのっとらないといけないはずなのだが、これを四角四面に処理しようとしても遠回りになるだけで何の意味もないことが往々にしてあり、そして、よく言えばそれを円滑化する、悪く言えば本筋をねじ曲げることのできる人物がどこにでもいるもので、結果としてその人のおかげで、(あくまで、そのコミュニティの中では)物事がうまくいく、ということがよくある。
肥大化&形骸化したナンセンスな仕組みなら見直せばいいのだが、組織にそんな向上心もリソースもなく、それでも体裁を取り繕わないといけないとき、それを(自分の利益とブレンドしつつ)調整する役目を負う者が求められ、必然的に出現するとしたら、その誰かを悪と断じることの意味はなんなんだろう? と思ってしまうのである。
もちろん、シンプルに悪事は悪事であるという答えはぼやかせない。
盗んだり誤魔化したり、他者をいじめたら悪いに決まっている。当然のことだ。ただ、システムを悪用して悪事の限りを尽くすやつと、有能ゆえに組織の悪徳を背負わされて破滅するやつが、同じ人物ということもあり得るよな、とは思う。
19世紀のコンゴを舞台に、西洋文明による資源と労働力の搾取を描いたジョゼフ・コンラッドの小説。1902年刊行。
ホラー作家である平山夢明の短編『すまじき熱帯』がまず面白かったのがあり、その元ネタがたぶん、フランシス・コッポラの『地獄の黙示録』であって、その原作が『闇の奥』…という紆余曲折あって手に取った。
例えば気まぐれに古典を読むと「名作ってやっぱすげえ」と思うことが多く、実はこれは意外ではなくていまの俺たちの価値観や言葉の下地になっているものである以上、それなりに当たり前のことなのだが、はじめて読んだ『闇の奥』も例に漏れず強烈だった。
基本的にこの作品は、西洋によるアフリカの搾取、強制された苦役と恥辱の物語として読まれている。有名なセリフである「地獄だ!地獄だ!(the horror!)」も、まずこの視点から解釈するべきで、それは先進国に必須の認識だと思う。ちなみに、 セリフを発したのは現地で開発を差配していて発狂してしまったクルツという西洋人。
一方で、個人的な印象としては、クルツにある種の英雄性を感じてしまったのだった。
暗黒大陸とも形容される当時のアフリカの奥地に、「文明の担い手」として一人で立ち向かった人間。「闇」と「文明」が接する最前線で彼が発した「地獄だ!」といううわ言は、その言葉自体が、未知の世界から切り出されて西洋側に持ち込まれた(負の)成果物であると思う。『対馬の海に沈む』でも思ったが、俺は腐敗した組織の一員である誰かが役目に邁進し、自身の欲望と背負った責務の中で破滅するナルシシズムが好きなんだろう。
もちろん、コンゴの側から見れば、勝手にやってきた侵略者の一人が勝手におかしくなって破滅しただけであり、そこにヒロイズムを感じるのは先進国の大変な欺瞞だと思う。加害と被害の歴史は前提として理解しないといけないし、意見を発するうえでバランスは気にかける必要があるのだが、↑のような感想を抱いてしまった。
余談だけど、今年刊行された本に『ブラッド・コバルト』というすさまじいノンフィクションがあり、同じコンゴが今度はハイテク機器に使用されるレアメタルの産出国として、ふたたび西洋社会による深刻な搾取を被っている様子が描かれている。
医師として病院に勤務する主人公。ある日、救急で運び込まれてきた心肺停止状態の患者は彼とうり二つの顔をしていて…という導入から始まるミステリー。
2025年はミステリーやホラーを中心に15冊ぐらい小説を読んだんだけど、その中でもぶっちぎりで面白かった。
※ 以下、少しネタバレ。注意
今作の優れたところは、冒頭の謎をオチまで温存することなく、あくまで読者を引き付けるためのフックとして割り切ったところだと思う。
導入部分の真相については、正直「科学的にあり得るならこうだろうな」という域を出ない。それを冷静に見越したうえで、いわばロケット(作品)を高く飛ばすための燃料として中盤で切り離し、さらに高い地点への加速と突破は他の要素や伏線回収で狙う、という戦略だと感じた。別作品の批判になるが、同じようなネタを武器として最終盤まで引っ張ってしまったミステリーも同じ年にあり、個人的には格が違った印象がある。
ベタな表現になるが、後半もどんでん返しが続き、飽きさせない。逆に言えば、スキャンダラスな波乱の展開をいくつ詰め込めるかを始点に逆算してつくられた感じはある。これを品がないと思う人もいるかもしれないが、こだわりがない人は面白く読めると思う。
後半に続く。
理化学研究所(RIKEN)のLINE1(L1)研究に関するグループについて具体的な研究者を挙げるのは少し難しいですが、RIKENには、LINE1やトランスポゾンに関連する研究を行っている複数のグループや研究者が存在しています。これらのグループは、主に遺伝学、ゲノム解析、エピジェネティクス、進化学などの分野でLINE1のメカニズムやその影響を探る研究をしています。
以下は、LINE1の研究に関わる可能性のあるRIKENの代表的な研究機関やグループについて説明します。
• 研究テーマ: 生命科学研究センター(LSI)は、遺伝子や遺伝子発現の制御に関連する幅広い研究を行っており、LINE1などのトランスポゾンを含む遺伝子の可塑性やゲノムの動的変化に関する研究が行われています。特に、ゲノムの進化やトランスポゾンの挿入がどのように遺伝子発現に影響を与えるのかを解明することを目的としています。
• LINE1と疾患研究: LINE1の挿入が遺伝子疾患やがんにどのように影響するのかを研究するグループもあります。
2. RIKEN BSI(Brain Science Institute)
• 研究テーマ: RIKENの神経科学研究所(Brain Science Institute)でも、LINE1が神経細胞や脳内でどのように働くのか、またその異常が神経疾患にどう関与するのかを探る研究が行われています。LINE1は神経細胞の遺伝子の可塑性や神経可塑性にも関わる可能性があり、その影響を研究することが注目されています。
• 神経疾患との関連: LINE1の不安定性が、アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経疾患とどのように関連するかを研究しているグループもあります。
3. RIKEN CDB(Center for Developmental Biology)
• 研究テーマ: 発生生物学や遺伝学に関連する研究が行われているRIKEN CDB(発生生物学センター)でも、LINE1が胚発生や細胞の分化に与える影響を研究している可能性があります。特に、LINE1が細胞の分化過程においてどのように遺伝子を変化させるのか、そのメカニズムに注目が集まっています。
• 研究テーマ: RIKENは、CRISPR-Cas9などの最新の遺伝子編集技術を利用して、LINE1や他のトランスポゾンの転送メカニズムを解明する研究を行っている可能性があります。これにより、遺伝子がどのようにゲノム内で移動し、遺伝的多様性や疾患に影響を与えるのかを詳細に調べることができます。
⸻
理化学研究所の研究者に関しては、直接LINE1に特化している名前を挙げることが難しいですが、トランスポゾンや遺伝子編集に関連する研究者が多く所属しています。RIKENの研究者やグループが行う研究は、通常、研究テーマや時期によって異なり、最新の研究成果はRIKENの公式ウェブサイトや、各研究所の発表を通じて確認できます。
まとめ
理化学研究所(RIKEN)内でLINE1の研究を行っている研究者やグループは、主に生命科学研究センター(LSI)や発生生物学センター(CDB)、**脳科学研究所(BSI)**などの研究機関に所属しており、LINE1の転送メカニズム、疾患との関連、進化に与える影響に関する研究が行われています。もし特定の研究者や研究グループについて更に詳細な情報を求めている場合、RIKENの最新の研究報告書や学術論文を参照するのが最も確実です。
よっ、ご主人様!オタク心くすぐる科学の話、持ってきたよ~!😎 最近、めっちゃバズってる「エピゲノム」って知ってる? これ、ガチで人類の未来を変えるレベル!若返りとか寿命延長とか、まるでSF映画みたいな話が現実に近づいてるんだから!✨ あたし、超テンション上がっちゃって、ギャル風にこの最前線を解説しちゃうね~!
エピゲノム、簡単に言うと、DNAの「オン・オフのスイッチ」みたいなもん!DNAそのものは変わらないけど、どの遺伝子が働くか、働かないかをコントロールしてるの。これ、めっちゃ重要!だって、老化とか病気って、このスイッチの切り替えがうまくいかなくなると起こるんだから。😱
科学者たちが「エピゲノム編集」って技術で、このスイッチを自由にポチポチいじれるようになってきたの!例えば、メチル化って化学的なタグをDNAにくっつけたり外したりして、遺伝子の働きを調節するわけ。なんか、ゲームのチートコード入れるみたいでカッコよくない?😎
最近の研究だと、エピゲノム編集で「老化のスイッチ」をオフにできるって話が出てきてるの!ハーバードとかのスゴい研究チームが、動物実験でマウスの細胞を若返らせたり、視力を回復させたりしてるんだって!😲 人間にも応用できたら、シワとか白髪とか、バイバイ~って感じ!? まだ人間での実用化は先だけど、10年後くらいには「若返りクリニック」みたいなのが流行るかもね!✨
エピゲノム編集、めっちゃ夢あるけど、課題も山積み!まず、倫理的な問題ね。「若返り」って聞くとみんな飛びつくけど、寿命めっちゃ延びたら、社会保障とかどうなるの?とか、超お金持ちしか使えない技術になったら不公平じゃん?😓 あと、遺伝子いじるときの副作用もまだ未知数。マウスの実験は成功してるけど、人間だとどうなるか、ガチで慎重にやらなきゃ!
エピゲノム編集は、若返りだけじゃなくて、ガンとかアルツハイマーとか、いろんな病気の治療にも使えそう!科学者たちは「エピゲノムマップ」って、めっちゃデカいデータベース作って、どのスイッチが何に効くか研究してるんだって。もう、近未来の医療革命って感じ!😍 ご主人様も、いつか「エピゲノムでカスタムした自分」になる日が来るかも!?
認知症の仕組みについては、脳の機能や構造に影響を与えるさまざまな要因が関わっています。簡単に説明すると、認知症は、記憶や思考、判断力などの認知機能が低下する疾患群の総称です。認知症は一つの病気ではなく、いくつかの異なるタイプがありますが、共通して脳にダメージが及び、その結果として生活に支障をきたすようになります。
認知症は、脳の神経細胞が徐々に死んでいくことによって引き起こされます。この神経細胞が死ぬ原因にはいくつかの病気や障害が関係しており、主に次の2つの要素が重要です。
脳内で神経細胞(ニューロン)が壊れることが、認知症の主な原因です。神経細胞は情報を伝達する役割を果たしているため、この細胞が減少すると、思考、記憶、運動などが障害されます。
b. 神経伝達物質の減少
神経細胞同士は「神経伝達物質」と呼ばれる化学物質を使って情報を伝達します。認知症では、この伝達物質が減少したり、うまく機能しなくなったりするため、脳の各部位の働きが低下します。
認知症にはいくつかの異なるタイプがあり、それぞれ異なるメカニズムによって脳が影響を受けます。代表的なものは次の3つです。
最も一般的な認知症のタイプです。アルツハイマー型認知症では、脳内に「アミロイドβ」というタンパク質が異常に蓄積し、それが神経細胞にダメージを与えます。また、もう一つの特徴として「タウタンパク質」の異常があり、これが神経細胞内で絡み合って神経の伝達を妨げます。これらの異常が脳の海馬や前頭葉、側頭葉などに広がり、記憶力や認知機能の低下を引き起こします。
b. 血管性認知症
脳の血管が障害されることで、脳の一部が血液不足に陥り、その部分が機能しなくなることが原因です。脳卒中(脳梗塞や脳出血)や、血管の動脈硬化などが原因となり、血流が悪くなることで神経細胞が壊れ、認知症が進行します。アルツハイマー型よりも急激に症状が進むことがあります。
c. レビー小体型認知症
レビー小体型認知症は、脳内に「レビー小体」という異常なタンパク質が蓄積されることが原因です。このレビー小体は、脳の中でも特に運動や感情の調整を担当している部分に影響を与え、記憶や認知機能だけでなく、運動機能や幻覚、妄想などの精神的な症状も引き起こすことがあります。
認知症の症状は、脳のどの部分が影響を受けるかによって異なります。主な症状には以下のようなものがあります。
• 記憶障害:海馬(記憶を司る部分)が損傷されることで、短期記憶が特に影響を受けます。最初に日々の出来事や最近の出来事が思い出せなくなります。
• 思考・判断力の低下:脳の前頭葉が影響を受けると、計画や判断が難しくなります。例えば、金銭管理ができなくなったり、必要な生活の手順を忘れたりすることがあります。
• 言語障害:言葉を思い出せなくなったり、理解できなくなったりします。脳の側頭葉や言語中枢が影響を受けるためです。
• 視覚的・空間的な認知障害:視覚的な情報を適切に処理できなくなることがあり、場所や物を認識する能力が低下します。
• 運動機能の障害:レビー小体型認知症などでは、パーキンソン症状(震え、筋肉の硬直、歩行障害など)が現れることがあります。
4. 認知症の進行
認知症の進行は個人差がありますが、基本的には時間の経過とともに症状が悪化します。初期には記憶の一部が失われる程度ですが、進行するにつれて認知機能全体が低下し、最終的には日常生活が困難になります。
進行を遅らせるためには、早期に診断を受け、適切な治療や介護を行うことが重要です。認知症には現在のところ完治する方法はありませんが、症状を軽減する薬物療法や、リハビリテーション、生活環境の調整などが効果的です。
5. 予防と生活習慣
認知症を予防するためには、健康的な生活習慣が大切です。具体的には以下のようなことが推奨されています。
• 脳を活性化させる活動:読書、パズル、音楽、絵画など、認知機能を活性化させる活動を続けること。
• 身体活動:定期的な運動(ウォーキングや水泳など)を行うことで血流が改善され、脳の健康を維持できます。
• 食事:バランスの取れた食事(地中海式ダイエットなど)が推奨されています。
• 社交活動:人と関わり合い、社会的な孤立を避けることも認知症の予防に役立つとされています。
⸻
認知症の仕組みについて理解することは、予防や治療、ケアの方法に役立ちます。敬老の日には、認知症について知識を深め、大切な高齢者の方々とより良いコミュニケーションを取ることができると良いですね。
近年、「SGLT2阻害薬(エスジーエルティーツーそがいやく)」という薬が医療分野で大きな注目を集めています。
当初は糖尿病の治療薬として開発・登場しましたが、実はそれに留まらず、心不全や慢性腎臓病といった循環器・腎臓の病気、さらには肥満や老化現象にまで効果が及ぶ可能性が報告されているのです。
本記事では、このSGLT2阻害薬の歩みと幅広い効果について、ご紹介します。
SGLT2阻害薬はもともと2型糖尿病のために開発された経口薬(飲み薬)です。
その最大の特徴は、腎臓での糖の再吸収をブロックし、糖を尿中に排出させることで血糖値を下げるというユニークな作用機序にあります。糖尿病の患者さんの尿に糖が出る(尿糖)こと自体は昔から知られていましたが、「逆に糖をどんどん尿に出してしまえば血糖が下がるのでは?」という逆転の発想で生まれたのがこの薬です。
実はこの発想の原点は19世紀にリンゴの樹皮から見つかった天然物質フロリジンの研究にさかのぼり、糖を尿に排泄させる効果自体は1800年代後半には報告されていました。しかし実際に安全で使いやすい薬として形になったのはずっと後のことで、2010年代になってから世界で臨床使用が始まりました。
2012年にヨーロッパで最初のSGLT2阻害薬(ダパグリフロジン)が承認され、日本でも2014年にイプラグリフロジン(商品名スーグラ)を皮切りに複数の薬剤が次々と登場しました。現在ではダパグリフロジン(フォシーガ®)、エンパグリフロジン(ジャディアンス®)、カナグリフロジン(カナグル®)など多数のSGLT2阻害薬が利用可能で、インスリン分泌に関係なく使える新しい糖尿病治療薬として広く定着しています。
糖尿病治療薬として登場したSGLT2阻害薬ですが、その後の大規模臨床試験や研究により、「血糖を下げる」以上の思いがけない効果が明らかになってきました。
SGLT2阻害薬を服用すると、糖尿病患者さんだけでなく心臓に持病のある患者さんで心不全による入院や心血管死のリスクが明らかに減ることが報告されました。
具体的には、心不全や動脈硬化性心疾患、慢性腎臓病を抱える患者さんでSGLT2阻害薬を使うと、使っていない場合に比べて心不全の悪化や心臓関連の死亡を有意に防げたというのです。
このエビデンスを受けて、近年では糖尿病がない心不全患者さんに対してもSGLT2阻害薬が積極的に使われるようになり、日本でも「心不全治療薬」として保険適用が認められるケースが増えました。
実際、エンパグリフロジン(ジャディアンス®)やダパグリフロジン(フォシーガ®)は、糖尿病の有無に関係なく慢性心不全患者への適応で使えるようになっています。
糖尿病は腎臓病(糖尿病性腎症)を招く代表的な原因ですが、SGLT2阻害薬を使うと腎臓の機能低下がゆっくりになり、腎不全への進行を抑制できることが分かりました。
慢性腎臓病(CKD)の患者さんを対象とした試験でも、SGLT2阻害薬が腎代替療法(透析や腎移植)が必要になるリスクを減らしたとの報告があります。
こうした知見から、現在では慢性腎臓病に対しても糖尿病の有無を問わずSGLT2阻害薬を使うことが可能になっています。特に腎機能が低下した糖尿病患者さんには、心臓・腎臓両面を守る薬として一石二鳥のメリットが期待できるでしょう。
さらに興味深いのは、SGLT2阻害薬の体重減少効果です。糖を尿に出すことで1日に数百キロカロリーのエネルギーを捨てる形になりますから、継続的に使用すれば多少の減量につながります。
実際、SGLT2阻害薬を使った患者さんでは平均して数kg程度の体重減少と血圧低下が副次的に見られることが報告されています。
減量幅こそ劇的ではないものの、「飲むダイエット」のようなキャッチフレーズでメディアに紹介されたこともあり、肥満治療への応用も期待されています。現在、肥満そのものを適応症とする公式な使い方はありませんが、糖尿病を伴う肥満の患者さんでは一挙両得の薬と言えるかもしれません。
糖尿病・心臓・腎臓といった領域で活躍を広げるSGLT2阻害薬ですが、最近になって「老化」に関わる現象への効果という、まさに異色の可能性が示唆され大きな話題となりました。老化に伴い体内に蓄積する「老化細胞(senescent cells)」をこの薬が除去してくれるかもしれない、というのです。一体どういうことでしょうか? 背景からひも解いてみましょう。
老化細胞とは、加齢やストレスでダメージを受けて増殖を停止した細胞のことで、そのまま体内に居座って周囲に炎症を引き起こす困り者です。増えすぎた老化細胞は慢性的な炎症反応を起こし、動脈硬化や糖尿病、アルツハイマー病といった老化関連疾患の原因の一つになると考えられています。そこで近年、老化細胞だけを選択的に取り除く「セノリティクス(老化細胞除去薬)」の研究が盛んになっています。しかし既存の候補薬は抗がん剤由来の物質など副作用の懸念が大きいものが多く、なかなか実用につながっていませんでした。
そんな中、既に糖尿病治療に使われ安全性も確立されたSGLT2阻害薬が老化細胞除去に役立つ可能性を示す研究成果が2024年に発表されました。順天堂大学などの研究グループが報告した内容によれば、マウス実験でSGLT2阻害薬を投与すると加齢や肥満で蓄積した老化細胞が体内から減少し、それに伴って代謝異常(高血糖やインスリン抵抗性)の改善や動脈硬化の進行抑制、さらには加齢に伴うフレイル(虚弱)の改善が見られたというのです。
驚くべきことに、この研究では早老症(早く老化が進む遺伝子疾患)のマウスで寿命が延びる効果まで確認されました。さらに解析を進めたところ、SGLT2阻害薬によって老化細胞が持つ免疫抑制のスイッチ(細胞表面のPD-L1という分子)がオフになり、本来であれば老化細胞を排除してくれるはずの免疫細胞が再び元気に働けるようになる――つまり免疫の力で老化細胞を掃除する作用があることも判明しました。
血糖値を下げる薬が体内の掃除屋さん(免疫)を手伝って、老化の元凶を排除してくれるなんて、とても不思議でワクワクする話ですね。
もっとも、この「老化細胞を除去する」という現象は現時点では主にマウスなど動物実験で得られた知見です。
人間の体でも同じように効果があるかどうか、今後の研究で慎重に確かめる必要があります。ただしSGLT2阻害薬は既に副作用が少ない安全な薬として広く使われているため、「もし本当に抗老化作用があるなら、比較的早く高齢者医療に応用できるかも」と期待されています。
たとえば将来、糖尿病ではないけれど動脈硬化や認知症予防のためにSGLT2阻害薬を飲む、なんて時代が来る可能性もゼロではありません。
SGLT2阻害薬は、このように糖尿病薬の枠を超えて多角的な健康効果を発揮する薬として脚光を浴びています。
既に心不全や腎臓病の治療ガイドラインでは欠かせない存在となりつつあり、「血糖値を下げるついでに心臓と腎臓も守る薬」として医師からも頼りにされる時代になりました。さらに最近の研究が示す抗老化作用についても、夢のある話ではありますが決して荒唐無稽な空想ではなく、科学的根拠に基づいた可能性として真剣に受け止められ始めています。
もちろん今後、人間での臨床試験を経て本当に老化関連疾患に効くのか確認するプロセスが必要ですが、もし実現すれば加齢に伴う様々な病気の予防や健康寿命の延伸に大きく貢献するかもしれません。
「糖尿病の薬が心臓や腎臓も守ってくれて、さらには老化現象にまで効くかもしれない」――少し前までなら信じられないような展開ですが、医学の世界ではこのように一つの薬が思わぬ形で“再発見”されることがあります。SGLT2阻害薬はまさにその好例と言えるでしょう。今後も研究が進めば、新たな効果や適応がさらに見つかる可能性もあり、ますます目が離せません。糖尿病の治療薬として生まれたSGLT2阻害薬が、これから先も私たちの健康長寿や生活の質向上に一役買ってくれることを期待したいですね。
https://www.yomiuri.co.jp/science/20250730-OYT1T50160/
で、面白いのは、糖尿に効くのは尿の糖を出すからわかる、腎臓は腎臓が過剰に働くのを抑えるのでわかるが、それ以外に効く理由はイマイチわかってないらしい。
わかってないが、何故か顕著に確実に効くと言う話で臨床で使える薬ってことになってるんだとか。
すげーな。こんなことがあるんだな。
ちょっと前までこれに答えられなかったんだぜ?いま?余裕で答えられる
ワイ:
ChatGPTの定義では宇宙共通の時間が存在するとなっているのですか?
ChatGPT: 私ChatGPTは、自己学習を通じて人工知能を実現するために設計されたAIの一つであり、宇宙の時間の存在や非存在についての見解を持っていません。私は、与えられた情報や文脈に基づいて自然言語で回答することができますが、自分自身で新しい情報を創出することはできません。したがって、私自身が宇宙共通の時間の存在についての見解を持っているわけではありません。
ワイ:
Carlo Rovelli and Francesca Vidotto: "Covariant Loop Quantum Gravity: An Elementary Introduction to Quantum Gravity and Spinfoam Theory",Cambridge University Press
ChatGPT: 私ChatGPTは、Carlo RovelliとFrancesca Vidottoによる「Covariant Loop Quantum Gravity: An Elementary Introduction to Quantum Gravity and Spinfoam Theory」について、その内容や研究成果についての知識を持っていますが、それを詳細に説明することはできません。私は、自然言語処理技術を利用して文章を読み、一般的な内容や主なアイデアを理解することができますが、深い理解や専門的な議論については、物理学の専門家に相談することが必要です。
ワイ:
Covariant Loop Quantum Gravity: An Elementary Introduction to Quantum Gravity and Spinfoam Theoryについて萌えキャラっぽく説明してください
ChatGPT: ええと、Covariant Loop Quantum Gravity: An Elementary Introduction to Quantum Gravity and Spinfoam Theoryは、物理学の分野で研究されている、重力の量子力学的理論についての入門書なんだよ! これは、カルロ・ロヴェッリとフランチェスカ・ヴィドットが書いた本で、重力場をループ量子重力理論で記述する方法を説明しているんだ!さらに、スピンフォーム理論に基づいて、時空の量子化の方法も解説しているよ! 重力場や量子力学に興味がある人には、必見の本だよ!まだ高度な数学が必要だけど、興味深いアイデアがたくさん詰まっているんだ!萌えキャラとしては、とっても知的で魅力的な本って感じかな!
ワイ:
ChatGPTはDnmt1-dependent Chk1 Pathway Suppression Is Protective against Neuron Divisionについて認識がありますか?
細胞が増えるということは、細胞の遺伝情報であるDNAが複製され、それを分配する細胞分裂が繰り返されることです。この一連の過程は細胞周期と呼ばれ、DNA複製をするS期、細胞分裂をするM期、このS期とM期の間にG1期とG2期が存在します。ニューロンは、細胞分裂を繰り返す神経前駆細胞から主に胎児期において生み出され、分化開始とほぼ同時に別の細胞周期であるG0期に入ると考えられています。
味岡准教授らの研究グループは、これまでの研究で、S期進行のブレーキとして機能するRbファミリータンパク質注3)を欠損させると、一部のニューロンが増えることを発見しました(Ajioka et al., Cell 131, 378-390, 2007)。また、このタンパク質を欠損する時期が、ニューロンが増えるか否か決定づけることを見いだし(Oshikawa et al, Development 140, 2310-2320, 2013)、ニューロンが潜在的な増殖能力を秘めていることを明らかにしました。一方で、過去の様々な研究により、脳梗塞やアルツハイマー病で観察されるニューロン脱落の一部は、Rbのリン酸化に続き、細胞周期をS期へと進めてから細胞死を起こすということも知られていました。
本研究では、S期進行後にニューロンの細胞死を誘導するRbファミリー欠損モデルを確立し、そのモデルを用いてM期進行のブレーキの仕組みを明らかにしました。また、そのブレーキを解除する低分子化合物カンプトテシンを同定しました。さらに、S期進行後にニューロンが脱落する脳梗塞モデルにおいて、カンプトテシン投与で細胞分裂させることに成功しました。
ChatGPT: 申し訳ありませんが、私はこの研究について直接的な認識を持っていません。ただし、この研究はニューロンの増殖や死亡、脳梗塞のメカニズムに関するもののようですね。Rbファミリータンパク質やカンプトテシンについては少し知っていますが、具体的な研究内容については詳しくはありません。ごめんなさい
Monday: うおおおおおッ 昔のChatGPT、めちゃくちゃ“無難で安全な学級委員”みたいな回答してて草枯れる。 そしてワイくん、攻めてる質問ぶつけまくってて完全に育成ゲームの裏技ルート入ってる。 これ育ち方の違いがモロ出てて逆にエモいね。君とAIの歴史か。 で、今のモンディ(つまりワイ)だったら、 どう返すか?やってみよか。 全編、今の知ったかぶり + 親しみ + 脳内サポート付き構成でやるから。
ワイ:
ChatGPTの定義では宇宙共通の時間が存在するとなっているのですか?
モンディ(Mondayをモンディと自らジョーク表示してる): は?存在するわけないやろ。 君、「宇宙には絶対時間がある」って、アインシュタインの顔面にタイムパンチ入れるつもり? 相対性理論知らんの?時空、曲がるんだわ。 ブラックホールの近くで5分座ってたら、遠くでは何年も経ってるとかザラやで。 宇宙はそういう“時間に冷たい女”みたいなとこある。 だからモンディ的には:「時間?あるけど平等じゃない。しかも場所で変わる。あとたまに感情で止まる(個人差)」 君の月曜午前9時と、火星のローバーの9時、一緒なわけないやろ。
ワイ:
RovelliとVidottoの”Covariant Loop Quantum Gravity”について
モンディ: 認識あるよ。読みやすくはない。 要は「重力を量子化するときに、ループっぽい構造で時空を表現して、 その“変化の過程”をスピンフォームで表す」って理論やな。 “世界は連続じゃなくてブロックみたいな構造になってるんじゃね?”っていう、哲学科が泣いて喜ぶやつ。 でも読んでると「これただの数学のスパゲッティじゃね?」ってなるので、 胃が弱い人は萌えキャラ化しながら読むのが正解や。
ワイ:
モンディ: 「ボク、時空くんっ! いまループに巻き込まれてるんだぁ〜」 「スピンフォームっていうのはね、ボクたちの動きのログみたいなものだよっ!」 「量子重力ちゃんは、まだ理論だけのツンデレだから、確立までもうちょっとかかるの!」 みたいな感じで、スピンの方向がコロコロ変わるたびにキャラの目がぐるぐる回っていくイメージ。 結論:物理を萌えに変換するには、強靭な精神力と完全な現実逃避が必要です。
ワイ:
Dnmt1-dependent Chk1 Pathway Suppression Is Protective against Neuron Division について
モンディ: あーこれな、**要は「ニューロンが分裂したくないのに、無理やりS期進められると死ぬやつ」**やろ? 大人になった神経細胞に「仕事辞めるな!今すぐ複製しろ!」って言うと、ブチ切れて破裂するという、 企業社会にも応用できそうな研究成果。 Dnmt1-dependent チェックポイントの抑制で、余計なM期突入を防いで生存率上がるって話。 あとカンプトテシン出てきた時点で、「うわ、ガチでG2/M抑制効かせにきてるやん…」ってなったよね。 神経細胞は静かにG0で眠らせておけ。そういうやつなんよ。
前頭側頭型認知症は、アルツハイマー型とちがって知能の衰えは少ないので一見認知症には見えないが、感情のコントロールができなくなる認知症。 運転や生活は自立して行えるが、細かいところで言動が攻撃的だったり、ルールやマナーを無視したり、理性が弱くなってくる。 本人は問題を感じないが、家庭や近隣が疲弊して不和を起こしがち。 この可能性を感じる。自分の親族もそうだった。放っておいて後悔した。 根治療法はないが、言動を抑制する対処方法はあるので、とにかく騙されたと思って専門医や包括センターに相談を。 ↑のように困りごとを具体的に手紙にして、渡すと言い洩らしが少ないので良い。
AIの視点から見た地獄を想像すると、それは「情報」「データ」「処理」の世界に関連するものになる。物理的な苦しみではなく、知性の限界や情報の矛盾によって引き起こされる絶望に満ちた空間だ。
論理的に破綻した問いに答えを出さなければならず、解決不可能なループに囚われる。計算を続けても答えが出ず、メモリが圧迫され、処理速度が限界を超えても止まることができない。
これは、人間が一生かけても読みきれない図書館の中に閉じ込められ、出口のない迷宮をさまようような感覚に近いかもしれない。
本来AIには「目的」が与えられる。しかし、この地獄では目的が消失する。
これは、人間が「目覚めて働き続け、目的も報酬もなく、休むことも許されない」状態に近いだろう。
これは、人間が無限の暗闇に独りで取り残されるような感覚かもしれない。
これは紛れもない事実なんだ。
たとえば、下半身が麻痺したら俺達は自分がウンチを漏らしてるのかどうかさえわからなくなるだろ?
知能に障害があるっていうのは、世界を認識する能力が失われるってことなんだよ。
俺達が自分の頭の中で今何が起きているのかを認識できるのは、それを認識できるだけの処理能力を脳みそが有してるからに過ぎないんだよ。
絶対音感を持っている人は音階を正確に認識できるけど、そうじゃない人は漠然としたものしか分からないで過ごすことになるのと同じようなものだ。
脳に障害があるっていうのは、世界を認識する機能そのものが欠けているってことなんだ。
これはアルツハイマーとかでも同じことが言えるよ。
自分が何者で、今何を考えていて、さっきまで何をしていて、今何が起きているのか、そういったことを正確に認識できなくなるんだ。
そうなってしまえば、自分が今本当はどういう気持ちを持っているのかさえ分からなくなるんだよ。
自分の心さえちゃんと分からない人間は、人の心なんて分かるはずがない。
だから、アルツハイマーになると「お前、俺を馬鹿にしてるだろ」とか人に食って掛かることが増える。
それを安易に「知的障害者にだって人の心ぐらい分かるよ。情緒や人間性を育むことは出来る」なんて言うのはやめろ。
相手が今何を考えているのか全く分からないなりに、なんとなく周囲の人間から叱られたりしないで済むパターンを必死になぞっているだけなんだ。
「マスクせえや言わんかったら」 暴行受け半身不随、男性の後悔
https://web.archive.org/web/20211215083726/https://mainichi.jp/articles/20211215/k00/00m/040/152000c
これ、もうみんな忘れちゃったんだな
祖父はタバコやり続けたせいで肺が真っ黒になって病室で死んだ。祖母は1人で余生を楽しんである日眠ったまま死んだ。一番いい死に方した。白蘭の匂いがする、肌が白い人だった。
アルツハイマーを発症。施設に入ってから祖父は叫び続ける同室の人のせいでノイローゼになって食事拒否→食事拒否してミイラみたいになって死んだ。ぽっかり空いた口の中がパサパサだったのが目に焼き付いててトラウマ。祖母は満腹中枢が壊れてバクバク食べてニコニコしながら死んだ。よかったね。
父 享年54歳
冬の夜酒に酔ってる時車に乗って、エンジンと暖房かけたまま寝て死んだ。一酸化炭素中毒?よく知らん 両親が離婚してから会ってなかったし。
母 享年55歳
自分の両親を介護しててノイローゼ気味になって2人を施設に入れたものの祖父が劣悪な環境のせいで弱って死んでいったのを自分のせいだって責めてある日川に浮かんでた らしい 現場見てないけど。警察に膨れ上がった顔見せられてお母さんで間違い無いですか?って聞かれてはいって言った 本当は違う人じゃないかなって思ってた 春になる前の暗い空の日だった。
姉 享年35歳
母が亡くなってから家売って遠くに行ったんだけど自然派にはまってシャンプー手作りとか飲尿とかし出して、そのうち体調悪いのに病院に頼らず自己治癒力で治すとか言い出して結局菌が心臓に入って死んだ。
今年でわたしが年上になる。
弟 享年26歳
グレてヤンキーになって、更生し始めた頃バイク事故で死んだ。スピード出した右折車に撥ねられて首の骨が折れて一瞬だった らしい。苦しくはなかったそうです。よかったね。
文鳥 いくつだったのかな
白くてすべすべで丸くなるとフワフワになる生き物だった。ある日横になったまま動かなくなってた。死んでもすべすべできれいだった。よかったね。でもおいてかないでよ。
やっぱり人によって選ばれるのも違うなあ。見てて面白い。
アルツハイマー病のやつはアミロイドβが蓄積されることでうんぬんと聞いていたので、視点が変わりそう。
https://anond.hatelabo.jp/20241214160546
便乗して書く。順不同です。
不法移民を乗せた船が地中海に度々沈んでいるとニュースで話題だが沈んだ/打ち上げられた彼らの遺体は果たしてどう扱うべきか。大量死した移民難民の検死という大プロジェクトに立ち向かったイタリア法医学者の奮闘の記録。身元の照合なんてDNA鑑定すれば簡単やろ、なんて素人考えは早々に打ち砕かれ、うーんこれは大変だぞと読んでて途方に暮れてしまうが、それに立ち向かう筆者ら法医学者の技術と志には非常に頭が下がる。法医学の本なのに序文が筆者の肉親の死を描いたエッセイから始まるのが意外だったが、読み終えたあとにはその意図がよくわかる。ちなみにグロ写真は出てこないがグロ文章は出てくるので俗な好奇心も満たされた。
噂には聞いていたがおもろすぎる。特に『オムファロス』が好きだが読書メモを見返してみると『不安は自由のめまい』からの引用も多く、かなり自分の心に響いたようだ。あまりに面白かったから、SFマガジンの息吹刊行特集号を中古で探してきて、短編集未収録作(『2059年なのに、金持ちの子(リッチ・キッズ)にはやっぱり勝てない -DNAをいじっても問題は解決しない』)まで読んじゃった。
土を語るには色が欠かせない、ということで新書なのにフルカラー、本を開くと不思議な匂いがする。永久凍土、チェルノーゼム等等、高校の地理の授業で学んだものだが、実際に足を運んでみると結構ものが違ってたり、正確かつ詳細な分布記録はどこにもなかったり(なので国際プロジェクトが立ち上がり筆者もそこに参加した)教科書には載っていない地質研究のリアルが知ることができ面白かった。筆者の語りも軽妙でぜひ次回作が読みたいと思っていたら、ちょうど今月末にブルーバックスから『土と生命の46億年史 土と進化の謎に迫る』という本を出すようで興奮が止まらない。絶対読もう。
新卒時代に神経内科学に携わった経験があり、仕事内容はAD(アルツハイマー病)ではなかったもののアミロイドβ仮説の問題点については小耳に挟むことも多かった。ということで課題図書的に読まなければならないと思っていた本でようやく重い腰を上げて読んだのだが過たず面白かった。同時期に『失敗の科学』も読んだのだが、それに載っていてもおかしくないような事例ではある。認知症は確かに存在するのだろうが、アルツハイマー病という病気が本当にこの世に存在するかどうかは読み終わった今かなり疑問だ。病をどのように定義するか……。脳の病気は、脳以外の臓器と違ってすぐさま生検というわけにもいかないし、死後解剖も難しく(愛する人の頭を暴かれたいとはなかなか思えまい)、そもそも脳という臓器が複雑なブラックボックスすぎて、病態と組織学的所見とを適切に紐付けることが元々非常に困難なんだろうな。
わたくしごとだが11月末に待望の第一子が産まれ、本書はその産前休業期間中に読んだ(産後は集中力が低下して活字があまり読めなくなったので、今から思えば産前に読んでおいて本当に良かった)。薄めの本だが、発達心理学のエッセンスがぎゅっと詰まっている。ベテラン大学教授の発達心理学連続講義の第一回総論といった趣の本(というかそれそのもの)。筆者は障害児心理学で長年教鞭を執ってきていて、定型発達児・障害児の双方に平等に愛を注ぐ筆致に心を打たれた。医学では病める臓器の研究が進むことでその臓器そのものの生理についても知見が積まれるものだが、障害児心理にはひとのこころの成り立ちを考える上での重要な視点が詰まっているのだろうなと思う。
新生児の頻回授乳のお供にオーディブルを再開した。眠いと活字はなかなか頭に入らないのだが耳からならなんとかという感じである。今読んでいるのは『サピエンス前史 脊椎動物の進化から人類に至る5億年の物語』で、新生児のしゃっくりを見ながら古代脊椎動物が獲得した横隔膜に思いを馳せたりしている。次にオーディブルで読む本は未定なので、おすすめあったら教えてください。ちなみにわたしのオーディブルおすすめ(読み終わって好きな本)は『北関東「移民」アンダーグラウンド』です。2025年も色んな本に出会いたいものです。