2025.01.01
20241231 火
7時35分はこの冬最も遅い起床。だって外が暗いし、今日は厄介なこともあるんだもの。
それは次男のことで、電車が山形に着いたらまっすぐあそこのラーメンを食べに行くから車で送れ、その後はホテルにチェックインしてそれからは未定とのこと。また、彼の話は自分の自慢や得意分野の話ばかりなので、聞いている側はつまらないということもある。
彼の気分によって決まるようなことにいちいち付き合う気はないので、彼らについては申し訳ないがつれあいにお任せしようと布団の中で決める。しかしまあ、今日一日は、自分のやりたいことは何もできないと思っているほうがよさそうだ。
騒がしくなる前にひと勉強をと、「民族の世界史15 現代世界と民族」を30ページ読んでおく。
大雨が降る中つれあいが山形駅に迎えに行ったあと、こちらはフリーで一人メシに向かう。「誰にも邪魔されず、気を遣わず物を食べるという孤高の行為」をしに行くというわけだ。
「松屋上山店」を3年7か月ぶりに訪って、数日前から食べたくなっていた、ネギたっぷり旨辛ネギたま牛めし(並盛)630円に、生野菜150円を添えて。
おおっ、ごはんが見えないほどの盛りで、しかも卵は温玉。いいんじゃないの。松屋は味噌汁付きだもんね。おっと、紅生姜も載せなきゃ。給水器には水だけでなく熱い番茶もあってうれし。
かつては並盛りなんて、それだけでは絶対に足りずに大盛りにしたものだが、今となってはサラダを付ければ並盛りでも多いくらい。牛肉の旨みもしっかり感じられて、満足できる一食となった。
(「松屋上山店」のネギたっぷり旨辛ネギたま牛めし)
大晦日なので、この1年を振り返ってみる。
3月に次男が結婚し、二人の息子たちがそれぞれ所帯を持つようになって、親の責任というものから解放された。これから彼らは良いも悪いも自己責任でやっていってほしい。こうなってみると、不思議な安堵感が得られるものだ。
5月朔日には長男夫婦が双子姉妹を授かる。これで孫が3人となり、長男夫婦だけでは手に余るところを我々夫婦が時折助っ人として支援することになる。大変な一面もあるが、つれあいなどはこれがあることでむしろ嬉しそう。生活にハリが加わったようだ。
5月後半には94歳の母が逝去する。最後は肺炎との診断だったが、認知症が進み、寿命がやってきということだったのだろう。
母の死を受けて、遺産分割の手続を8月までに済ませる。また、秋までに自宅と実家の不用品のほとんどを整理する。リサイクルセンターや2ndストリートに足繁く通い、ごみの日に大量のごみを出したが、まだ全部が終わるところまではいっていない。
11月には実家の土地・建物を売りに出す。年内中には決着がつかなかったが、来年にはケリをつけたいと思っている。
という具合に、今年は私的側面での生活環境が大きく変わった年となった。その一方では、仕事を辞めてから丸5年が経過し、面倒な社会のしがらみとはほぼ縁が切れた生活ができるようになった。友人などとの交わりもぐんと少なくなり寂しい一面もあるが、それを上回るほどのフリーな感覚を日々味わっている。
(image)
さて、来年は。
2024年は母の健康不安や入院ケアと、孫育てのための急な呼び出しに備えて自宅にいることが多かった。しかしもう母は亡く、春になれば二人の乳児も保育園に通うようになり、出動要請の頻度もある程度は落ち着くだろう。となれば、旅やドライブなどに出かけられる自由度も高まる。25年は、我々夫婦が健康でいられるうちに、お出かけをたくさんする年にしたいものだ。
3ファミリーでの会食は20時前には終了。ふだん二人で静かに暮らしているところに7人もの客がやってきて、大盛況の夜となった。みんなそれぞれに健康で元気に暮らしていることが何よりだ。
年末の夜の番組には見るべきものが1本も見当たらないので、テレビは点けずに「翔ぶが如く(9)」を30ページだけ読み、年が替わる前には眠りへ。
それは次男のことで、電車が山形に着いたらまっすぐあそこのラーメンを食べに行くから車で送れ、その後はホテルにチェックインしてそれからは未定とのこと。また、彼の話は自分の自慢や得意分野の話ばかりなので、聞いている側はつまらないということもある。
彼の気分によって決まるようなことにいちいち付き合う気はないので、彼らについては申し訳ないがつれあいにお任せしようと布団の中で決める。しかしまあ、今日一日は、自分のやりたいことは何もできないと思っているほうがよさそうだ。
騒がしくなる前にひと勉強をと、「民族の世界史15 現代世界と民族」を30ページ読んでおく。
大雨が降る中つれあいが山形駅に迎えに行ったあと、こちらはフリーで一人メシに向かう。「誰にも邪魔されず、気を遣わず物を食べるという孤高の行為」をしに行くというわけだ。
「松屋上山店」を3年7か月ぶりに訪って、数日前から食べたくなっていた、ネギたっぷり旨辛ネギたま牛めし(並盛)630円に、生野菜150円を添えて。
おおっ、ごはんが見えないほどの盛りで、しかも卵は温玉。いいんじゃないの。松屋は味噌汁付きだもんね。おっと、紅生姜も載せなきゃ。給水器には水だけでなく熱い番茶もあってうれし。
かつては並盛りなんて、それだけでは絶対に足りずに大盛りにしたものだが、今となってはサラダを付ければ並盛りでも多いくらい。牛肉の旨みもしっかり感じられて、満足できる一食となった。
(「松屋上山店」のネギたっぷり旨辛ネギたま牛めし)
大晦日なので、この1年を振り返ってみる。
3月に次男が結婚し、二人の息子たちがそれぞれ所帯を持つようになって、親の責任というものから解放された。これから彼らは良いも悪いも自己責任でやっていってほしい。こうなってみると、不思議な安堵感が得られるものだ。
5月朔日には長男夫婦が双子姉妹を授かる。これで孫が3人となり、長男夫婦だけでは手に余るところを我々夫婦が時折助っ人として支援することになる。大変な一面もあるが、つれあいなどはこれがあることでむしろ嬉しそう。生活にハリが加わったようだ。
5月後半には94歳の母が逝去する。最後は肺炎との診断だったが、認知症が進み、寿命がやってきということだったのだろう。
母の死を受けて、遺産分割の手続を8月までに済ませる。また、秋までに自宅と実家の不用品のほとんどを整理する。リサイクルセンターや2ndストリートに足繁く通い、ごみの日に大量のごみを出したが、まだ全部が終わるところまではいっていない。
11月には実家の土地・建物を売りに出す。年内中には決着がつかなかったが、来年にはケリをつけたいと思っている。
という具合に、今年は私的側面での生活環境が大きく変わった年となった。その一方では、仕事を辞めてから丸5年が経過し、面倒な社会のしがらみとはほぼ縁が切れた生活ができるようになった。友人などとの交わりもぐんと少なくなり寂しい一面もあるが、それを上回るほどのフリーな感覚を日々味わっている。
(image)
さて、来年は。
2024年は母の健康不安や入院ケアと、孫育てのための急な呼び出しに備えて自宅にいることが多かった。しかしもう母は亡く、春になれば二人の乳児も保育園に通うようになり、出動要請の頻度もある程度は落ち着くだろう。となれば、旅やドライブなどに出かけられる自由度も高まる。25年は、我々夫婦が健康でいられるうちに、お出かけをたくさんする年にしたいものだ。
3ファミリーでの会食は20時前には終了。ふだん二人で静かに暮らしているところに7人もの客がやってきて、大盛況の夜となった。みんなそれぞれに健康で元気に暮らしていることが何よりだ。
年末の夜の番組には見るべきものが1本も見当たらないので、テレビは点けずに「翔ぶが如く(9)」を30ページだけ読み、年が替わる前には眠りへ。
2025.01.02
20250101 水
新年を迎えるものの、やっていることはいつもと変わらず大きな変化はない。迎春は生を受けてから数えて66回目となるので、格別珍しいことでもなくなっている。だが、気分だけはフレッシュでいたいと思う。
(新年はこんな気分で迎えたい(沖縄・北谷))
テレビで「ニューイヤー駅伝2025」を見ながら、新年はじめの活動は長崎旅のドキュメントから。株式市場が動かない年始のうちに、午前中はカキモノをやる習慣をつけたい。
おずおずと始めたが、書きだすと止まらなくなるもので、16時近くまでぶっ通しで書いて、ひととおり粗々の作業を終える。ブログ記事にして14本ぐらいになるだろうか。いったん寝かせて、明日以降に推敲を加え、ブログ仕立てに編集してサーバにアップロードすることになる。
この間の昼メシは、昨日の残り物を一人で食べる。仙台を経由して帰る次男夫婦をつれあいが車で送って行き、次男夫婦が去ったあとは実家にひと晩泊って一息ついてくるとのことで、当方は静かな正月を過ごすことができているというわけだ。
すき焼き、芋煮汁、冷凍ごはんをすべてチンしておいしく食べる。すき焼きと芋煮とは味がかぶっているが、そういうことを気にするタイプではない。
(色あいが茶色い)
夜は飲みながら、映画「Dr.コトー診療所」を観る。2022年12月に劇場版として公開されたもので、それがちょうど1年前の2024年1月3日にテレビ放映されたのを録画していたものだ。
志木那島診療所の医師コトーは、約20年間、島民の命を背負ってきた。彩佳と数年前に結婚し、もうすぐ父親となる。だが、身体に変調をきたし、急性骨髄性白血病と診断される。そんな折、島を台風が襲来し、多くの急患が診療所に運ばれる中、コトーは倒れてしまう。はたして彼の命は。生まれてくる子は。――というもので、映画らしい筋立てではあるが感動してしまうことしきり。いいドラマだった。それにひきかえ、今年の年末年始番組と言ったらもう……。
(映画「Dr.コトー診療所」)
カキモノをがんばった分、読書量は落ちる。寝る前に「翔ぶが如く(9)」を20ページ読んだだけだった。
本は読み続けたいと思っており、2025年も6年連続の年間100冊達成を狙いたい。このところ集中力が落ちていることを自覚しており、かなりきつい目標となると思うが、こうと決めて公言したなら、やるしかない。
24時過ぎ、就寝。
(新年はこんな気分で迎えたい(沖縄・北谷))
テレビで「ニューイヤー駅伝2025」を見ながら、新年はじめの活動は長崎旅のドキュメントから。株式市場が動かない年始のうちに、午前中はカキモノをやる習慣をつけたい。
おずおずと始めたが、書きだすと止まらなくなるもので、16時近くまでぶっ通しで書いて、ひととおり粗々の作業を終える。ブログ記事にして14本ぐらいになるだろうか。いったん寝かせて、明日以降に推敲を加え、ブログ仕立てに編集してサーバにアップロードすることになる。
この間の昼メシは、昨日の残り物を一人で食べる。仙台を経由して帰る次男夫婦をつれあいが車で送って行き、次男夫婦が去ったあとは実家にひと晩泊って一息ついてくるとのことで、当方は静かな正月を過ごすことができているというわけだ。
すき焼き、芋煮汁、冷凍ごはんをすべてチンしておいしく食べる。すき焼きと芋煮とは味がかぶっているが、そういうことを気にするタイプではない。
(色あいが茶色い)
夜は飲みながら、映画「Dr.コトー診療所」を観る。2022年12月に劇場版として公開されたもので、それがちょうど1年前の2024年1月3日にテレビ放映されたのを録画していたものだ。
志木那島診療所の医師コトーは、約20年間、島民の命を背負ってきた。彩佳と数年前に結婚し、もうすぐ父親となる。だが、身体に変調をきたし、急性骨髄性白血病と診断される。そんな折、島を台風が襲来し、多くの急患が診療所に運ばれる中、コトーは倒れてしまう。はたして彼の命は。生まれてくる子は。――というもので、映画らしい筋立てではあるが感動してしまうことしきり。いいドラマだった。それにひきかえ、今年の年末年始番組と言ったらもう……。
(映画「Dr.コトー診療所」)
カキモノをがんばった分、読書量は落ちる。寝る前に「翔ぶが如く(9)」を20ページ読んだだけだった。
本は読み続けたいと思っており、2025年も6年連続の年間100冊達成を狙いたい。このところ集中力が落ちていることを自覚しており、かなりきつい目標となると思うが、こうと決めて公言したなら、やるしかない。
24時過ぎ、就寝。
2025.01.02
陽のあたるオヤジ 大沢在昌
集英社文庫 495円+税
1997年8月25日 第1刷発行
オヤジとなったら、選ぶ道はひとつしかない。「オヤジくさい」オヤジではなく「陽のあたる」オヤジになるしかない。堅い決意を胸に抱いた著者が、自分の青春時代をふりかえりながら、酒、仕事、恋愛、釣り……について、どのように積極的に立ち向かうか、を語るエッセイ。(カバー裏表紙から)
ハードボイルド作家の、小説作品ではなくエッセイです。
彼がまだ30代の、1993年初出のものですから、六本木のディスコなどで大いに遊んでいます。彼が「新宿鮫」で日本推理作家協会賞と吉川英治文学新人賞を受賞したのが1991年、「新宿鮫 無間人形」で直木三十五賞を受賞したのは94年です。
彼が大きな挫折を味わったのは、遊びすぎが祟って慶応大学を中退せざるを得なくなり、大学の肩書を失ったことで自分が何者かを問いただす必要に迫られたことだと述べています。世間一般の感覚だけで言えば、その頃までは彼はただのボンボンだったということでしょう。
当時北方謙三が、雑誌「ホットドッグプレス」に「試みの地平線」というショートエッセイと人生相談のページを持っていて、「週刊プレイボーイ」に連載していたこちらの大沢の「陽のあたるオヤジ」はその後発という位置づけだったと記していて、両誌のエール交換のような形で二人の対談が行われたりしていたようです。
というわけで、これが2024年の90冊目の読了本。大沢在昌の人となりを多少なりとも知ることができ、これからもしばらくは彼の作品群を渉猟することになりそうです。
(2024.11.9 読)
2025.01.03
20250102 木
静かな朝、7時15分起床。正月とは言っても朝からほぼ平常どおりで、8枚切りのパンにマヨネーズをにゅるっと付けてトーストし、ホットミルクとコーヒーの軽い昼食。この程度がせいぜいで、朝から焼き餅なんて、もう食べたいとは思わなくなっている。
8時スタートの箱根駅伝を見ながらデスクワークを始める。わが母校は1区から独走していたが、箱根の山登りで青学に抜かれて、往路は2位となる。
昨日の日記をまとめ、ブログを更新し、昨日仕上がった長崎旅行紀の加筆修正と進めていく。出来高は半分程度までで、残りは明日に仕上げることにしよう。
(第101回箱根駅伝。1区では吉居駿恭(中大)が独走して区間賞)
新春早々だがジャンキーなかき揚げそばを食べたいと思い、成沢西の「とん八成沢店」へ。とんかつ専門店に蕎麦を食べに行くという不思議。でも、市内でそれなりのクオリティでかき揚げ天そばを食べられるところは、そう多くないのだ。
かき揚げそば(温)616円を、165円増しの大盛りにして。そうそう、これこれ。
駅蕎麦を連想し、普通盛りでは少ないだろうと思っての大盛りコールだったが、これだとしっかりした量があり、存分に味わえて大盛り正解! ただ、細麺仕立てのため温かけだと後半少しのび気味になる。我慢できない範囲ではない。
かき揚げ、ウマイ! タマネギの甘さが感じられ、つゆを吸い始めてふんわり。緑色のササゲなども入っている。塩辛過ぎず甘すぎず、それでいて出汁が香るそばつゆにも王道の味わいがある。これで800円しないなら、大いに許せるのではないか。
とんかつ屋であるけれども、次は隠れた人気メニューだという大板そば770円も食べてみたい。また、「和風レストランまるまつ成沢店」に海老かき揚げ月見そば750円があるので、いずれはそれも。(笑)
(「とん八成沢店」のかき揚げそば)
午後には、確信犯的な昼寝。昼寝はこのところしばらくしていなかったし、就寝が遅くなる日が続いていたこともあったからというわけだが、なんだかずいぶんぐっすりと眠ってしまった。
読書は、「翔ぶが如く(9)」の最後の部分を20ページほど読んで、今年最初の読了本となる。
夜には、「飲むぞ今夜も、旅の空」(太田和彦著、小学館文庫、2022)を読み始める。
「見知らぬ町に出かけ、飲屋街をぶらぶらするのが無上の楽しみだ。」という著者の言葉に導かれ、旅先でふらりと入った川端の老舗居酒屋。店のおかあさんに、まず奨められた白バイ貝。濃い目に炊かれたそのあてに舌鼓を打つ。なんと熱燗に合うことか。「その町に何十年と続く居酒屋はコミュニティであり、個性ある文化だ。」という言葉そのままに、地元でしか味わえない「至福の時間」を堪能する。
酒を飲むにはワケがあると知る。そして、それがやみつきになった。この本を読んで旅をするもよし、思いを馳せるもよし。日本全国、見知らぬ町に出かけよう。(カバー裏表紙から)
――というもので、古書市場でもようやく値ごなれしてきたものを330円で買った本。屠蘇気分が残る正月に読み始めるのにふさわしい1冊ではなかろうか。これを40ページ。
1日60ページというペースは、年間にして50冊チョイ程度の読書量で、100冊に達するには100ページ程度を日々コンスタントに読み続けなければならない。しっかり読まないと。
(image 旅先の居酒屋)
ふだん同様、23時を期して寝床へ。
8時スタートの箱根駅伝を見ながらデスクワークを始める。わが母校は1区から独走していたが、箱根の山登りで青学に抜かれて、往路は2位となる。
昨日の日記をまとめ、ブログを更新し、昨日仕上がった長崎旅行紀の加筆修正と進めていく。出来高は半分程度までで、残りは明日に仕上げることにしよう。
(第101回箱根駅伝。1区では吉居駿恭(中大)が独走して区間賞)
新春早々だがジャンキーなかき揚げそばを食べたいと思い、成沢西の「とん八成沢店」へ。とんかつ専門店に蕎麦を食べに行くという不思議。でも、市内でそれなりのクオリティでかき揚げ天そばを食べられるところは、そう多くないのだ。
かき揚げそば(温)616円を、165円増しの大盛りにして。そうそう、これこれ。
駅蕎麦を連想し、普通盛りでは少ないだろうと思っての大盛りコールだったが、これだとしっかりした量があり、存分に味わえて大盛り正解! ただ、細麺仕立てのため温かけだと後半少しのび気味になる。我慢できない範囲ではない。
かき揚げ、ウマイ! タマネギの甘さが感じられ、つゆを吸い始めてふんわり。緑色のササゲなども入っている。塩辛過ぎず甘すぎず、それでいて出汁が香るそばつゆにも王道の味わいがある。これで800円しないなら、大いに許せるのではないか。
とんかつ屋であるけれども、次は隠れた人気メニューだという大板そば770円も食べてみたい。また、「和風レストランまるまつ成沢店」に海老かき揚げ月見そば750円があるので、いずれはそれも。(笑)
(「とん八成沢店」のかき揚げそば)
午後には、確信犯的な昼寝。昼寝はこのところしばらくしていなかったし、就寝が遅くなる日が続いていたこともあったからというわけだが、なんだかずいぶんぐっすりと眠ってしまった。
読書は、「翔ぶが如く(9)」の最後の部分を20ページほど読んで、今年最初の読了本となる。
夜には、「飲むぞ今夜も、旅の空」(太田和彦著、小学館文庫、2022)を読み始める。
「見知らぬ町に出かけ、飲屋街をぶらぶらするのが無上の楽しみだ。」という著者の言葉に導かれ、旅先でふらりと入った川端の老舗居酒屋。店のおかあさんに、まず奨められた白バイ貝。濃い目に炊かれたそのあてに舌鼓を打つ。なんと熱燗に合うことか。「その町に何十年と続く居酒屋はコミュニティであり、個性ある文化だ。」という言葉そのままに、地元でしか味わえない「至福の時間」を堪能する。
酒を飲むにはワケがあると知る。そして、それがやみつきになった。この本を読んで旅をするもよし、思いを馳せるもよし。日本全国、見知らぬ町に出かけよう。(カバー裏表紙から)
――というもので、古書市場でもようやく値ごなれしてきたものを330円で買った本。屠蘇気分が残る正月に読み始めるのにふさわしい1冊ではなかろうか。これを40ページ。
1日60ページというペースは、年間にして50冊チョイ程度の読書量で、100冊に達するには100ページ程度を日々コンスタントに読み続けなければならない。しっかり読まないと。
(image 旅先の居酒屋)
ふだん同様、23時を期して寝床へ。
2025.01.03
短篇ベストコレクション 現代の小説2015 日本文藝家協会
徳間文庫 740円+税
2015年6月15日 第1刷発行
2014年に刊行された各文芸誌に発表された全短篇の中からベスト11を選出した1冊で、同シリーズの2003年以降14年のものまではすでに読んでいて、これが12冊目となります。
浅田次郎の「流離人(さすりびと)」は、五能線と思われる日本海側の寂しげな鉄道車内で同席した老人から聞く、戦があった頃の話。昔と現在がシンクロする浅田ワールドが愉しめます。
飛鳥井千砂の「夜の小人」は、大空港フロアのディスプレイを縁の下で支える人々の話。文章に新人らしい硬さを感じながら読み始めたものの、読み進めるにつれてどんどん引き込まれます。
井上荒野の「うそ」は、男の一人語りで、彼が関わり合った女たちの輪郭が描写される作品。異性を相手にするために嘘をつく人間。そういう人々のことにはもうあまり興味がなく、共感もそこそこにとどまります。
奥田英朗の「正雄の秋」は、順調に会社員人生を送ってきた男に訪れる、出世レースでの敗北という転機を描いています。当方にも身に覚えがないわけではない出来事を扱っており、実感を伴いながら読めました。
小池真理子の「テンと月」は、主人公の女性が自然豊かな地のペンションを畳んで、都会へと還る話。夫婦の離婚を扱う物語ですが、こういう話は女性向きなのでしょうか、あまり興が乗りません。
田丸雅智の「E高生の奇妙な日常」は、苦楽を共にしてきた通学用の自転車が勝手に自分で動くようになってしまった話のほか、高校生活の合間で体験する非日常的な3題。
酉島伝法の「環刑錮」は、おお始まったかという感じの、作家の自己陶酔でしかないようなSFもので、そもそも使われる言葉が漢語的で妙に読みづらく、滅多にないことですが途中からスルー。こういう文章なり作品がベスト本に選び出されるのであれば、日本のSF界の将来は決して明るくありません。脈絡のない混乱が広がっていくだけの書き方になっていて、それで金を得ている作家であれば、少なくとも読み手には受け入れてもらえるような文章を書いてほしいものです。
中澤日菜子の「星球」は、小学校1年のときに上級生から「すげぇ! せんべいみたいな顔してる、こいつ!」と言われ、あだなが「せんべ」になり、胸のお尻も凹凸のない「せんべい化」が進行したという(笑)、自分に自信の持てない女の子の話。
中島たい子の「いらない人間」は、異次元に通じている天文台にいる博士が、過去から古い異物を入手してくる話。ある日、政府直属の役人がやってきて、過去から「いらない人間」を連れてくるよう博士に命じます。
平岡陽明の「床屋とプロゴルファー」は、「ゴルフ界に人格者なし」と言われる世界でプロゴルファーの取材をする業界誌記者の苦悩から始まります。ゴルフはイギリスで生まれ、アメリカで堕落し、日本で死んだスポーツと言われるのだそうです。後味のよい読み応え。
山田宗樹の「代体」は、仕事で怪我をし、「代体」とよばれるセラミックと人工筋肉からなる人造人体に意識だけを移転させて社会生活は継続させるという療法を利用した弁護士の話。そのプレミアムタイプには思わぬ欠陥があり……。
(2024.11.12 読)
2025.01.04
20250103 金
3時台に目が覚めた後、再度眠りに落ちるのに苦労して、7時15分起床。今年の年末年始休暇は明後日まで9日間ぶっ通しで続く。早く平日がやってこないものか。
今朝も、箱根駅伝を見ながら長崎旅の加筆修正作業をする。正月でゆっくりしていることだし、パソコンゲームもたっぷりやって時間を浪費したりもする。
自宅メシは、大晦日に食べ切れなかった蕎麦をタマネギと干し海老を使った天ぷらを添えて。年越し蕎麦が“年を越した蕎麦”に化けて出てきた格好だ。昨日の昼もかき揚げ蕎麦を食べているが、好きなものが2回続いて喜ばしくすら思えている。自宅蕎麦でも、フィニッシュには蕎麦湯をたっぷり嗜みたい。そこまでやらないと、蕎麦食は締まらないと思っている。
(本日の自宅ランチもかき揚げ蕎麦)
旅行記の加筆修正は午後までに完了。記事を14に分割し、全129枚の画像を使って、ブログサーバへのアップロードを終えたのは13時過ぎだった。
長崎旅はこれでいいが、実は2024年の4月に出かけた新潟ドライブのドキュメントができていない。だいぶ経ってしまったけれども、これも近くまとめたほうがいいのだろうか。
カキモノを終えてからは、本読みも進めておかないと。
この日は「飲むぞ今夜も、旅の空」を110ページ。このペースを毎日維持したいのだが……。
こういうトーンの太田和彦の文章は以前読んだことがありそうな気がしたので奥付を見てみると、単行本「ひとりで、居酒屋の旅へ」(晶文社刊)の一部を加筆修正したものに、さまざまな雑誌に執筆してきた未収録のコラムをまとめたもの――とある。やはりそうだったか。
このブログで検索すると、「ひとりで……」は2019年12月に読んでいて、「飲むぞ今夜も……」のこれから読む第4章あたりはまったく内容がかぶっているようだ。それでも、登場する居酒屋の様子などにぼんやりとした記憶がある程度のことなので、フレッシュな感覚で読める。このあたり、どんどんものを忘れていく人間はむしろお得で幸福だ。
(「飲むぞ今夜も、旅の空」と「ひとりで、居酒屋の旅へ」)
終日、正月らしい静かな日。訪れる者なく、出かける用事もなく、たっぷり昼寝もできるという、自分にとっては心穏やかなとてもいい一日となった。
23時半頃、就寝。
今朝も、箱根駅伝を見ながら長崎旅の加筆修正作業をする。正月でゆっくりしていることだし、パソコンゲームもたっぷりやって時間を浪費したりもする。
自宅メシは、大晦日に食べ切れなかった蕎麦をタマネギと干し海老を使った天ぷらを添えて。年越し蕎麦が“年を越した蕎麦”に化けて出てきた格好だ。昨日の昼もかき揚げ蕎麦を食べているが、好きなものが2回続いて喜ばしくすら思えている。自宅蕎麦でも、フィニッシュには蕎麦湯をたっぷり嗜みたい。そこまでやらないと、蕎麦食は締まらないと思っている。
(本日の自宅ランチもかき揚げ蕎麦)
旅行記の加筆修正は午後までに完了。記事を14に分割し、全129枚の画像を使って、ブログサーバへのアップロードを終えたのは13時過ぎだった。
長崎旅はこれでいいが、実は2024年の4月に出かけた新潟ドライブのドキュメントができていない。だいぶ経ってしまったけれども、これも近くまとめたほうがいいのだろうか。
カキモノを終えてからは、本読みも進めておかないと。
この日は「飲むぞ今夜も、旅の空」を110ページ。このペースを毎日維持したいのだが……。
こういうトーンの太田和彦の文章は以前読んだことがありそうな気がしたので奥付を見てみると、単行本「ひとりで、居酒屋の旅へ」(晶文社刊)の一部を加筆修正したものに、さまざまな雑誌に執筆してきた未収録のコラムをまとめたもの――とある。やはりそうだったか。
このブログで検索すると、「ひとりで……」は2019年12月に読んでいて、「飲むぞ今夜も……」のこれから読む第4章あたりはまったく内容がかぶっているようだ。それでも、登場する居酒屋の様子などにぼんやりとした記憶がある程度のことなので、フレッシュな感覚で読める。このあたり、どんどんものを忘れていく人間はむしろお得で幸福だ。
(「飲むぞ今夜も、旅の空」と「ひとりで、居酒屋の旅へ」)
終日、正月らしい静かな日。訪れる者なく、出かける用事もなく、たっぷり昼寝もできるという、自分にとっては心穏やかなとてもいい一日となった。
23時半頃、就寝。
2025.01.04
九州長崎ステイ202410の01
(長崎の夜景)
(眼鏡橋)
2024年10月28日(月)から31日(木)までの3泊4日で、長崎に行きました。
長崎は、ちょうど5年前に、九州一周の車旅で数日立ち寄って以来、2回目です。今回は車ではなく飛行機で向かい、タウンステイの形で、つれあいと二人での滞在となります。
(グラバー園)
(軍艦島)
JALのパッケージツアーを利用して、ざっくりとした旅程は次のとおりです。
順番が前後することがありましたが、内容的にはだいたい実際と合っています。
10/28(月)
山形 0900 → 1025 大阪 1245 → 1405 長崎
伊丹空港でランチ 高速バスで長崎市街へ 長崎市街なか散策
夕食:トルコライスの店 ホテルモントレ長崎泊
10/29(火)
軍艦島上陸+周遊(1030~1300)
昼食:長崎新地中華街
午後 長崎市内観光(内容未定)
夕食:「長崎卓袱浜勝長崎総本店」で卓袱料理 ホテルモントレ長崎泊
(長崎中華街)
(長崎平和公園)
(卓袱料理)
10/30(水)
レンタカーで佐世保方面観光
昼食:佐世保バーガー 夕食:未定 ホテルモントレ長崎泊
10/31(水)
長崎 1105 → 1210 大阪 1405 → 1515 山形
オランダ坂、グラバー園 伊丹空港でランチ
長崎のイメージといえば、夜景・眼鏡橋・グラバー園・長崎中華街・長崎平和公園・卓袱料理・平戸の教会群・九十九島……あたりでしょうか。事前に眺めているそのあたりの画像も貼り付けておきます。
さて、出発です。
これを書いているのはほぼ2か月後となる同年12月で、すでに記憶が飛び始めていますが、撮ってきた画像を主にしてサックリとまとめていきたいと思います。
(平戸の教会群)
(九十九島)