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 夕食は、アミュプラザ長崎の「かもめ市場」内の「海鮮炙り屋いぶき地」にて。長崎近海で水揚げされた魚介類を刺身、炙り焼、藁焼き、魚串などで提供している店です。
 鰹の藁焼き930円などを賞味。満足できる内容でした。

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(海鮮炙り屋いぶき地)

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(カツオの藁焼き)

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(おまかせ魚串4種盛り合わせ)

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(アジフライ)

 長崎駅前からメディカルセンター前まで初めて長崎の路線バスに乗り、ホテル帰着2115。
 シャワーを浴び、仕上げの一杯を飲んで、今夜も心地よくできあがります。
 今日は比較的食べる量が多くなかったので、胃のきつさはそれほどありません。

 今日は一日、晴れたよい日でした。
 万歩計は13,700歩。運転時間が長かったわりには歩いたほうでしょうか。


 翌10月31日(木)。
 0600に起きますが、この時間、本土最西端に位置する長崎地方はまだ真っ暗です。
 今日は帰るだけの日となります。

 3度目となる朝食バイキング、昨日目論んだとおり、今朝のメインは角煮丼にしてみます。豚肉の煮づゆがおいしい。量的にはこの3日のうち最も少なめになりました。
 この朝食、一食2,800円するようですが、パッケージの料金に含まれているので高いという印象はありません。
 西洋人の宿泊客が多いホテルだった印象が強いです。というか、日本人は朝食なしの宿泊客が多いのかもしれません。

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(3度目となる朝食バイキングは、角煮丼をメインに)

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(今朝のホテルの窓からの風景)

 0830過ぎにホテルをチェックアウトし、新地中華街発0844の高速バスで長崎空港へと向かいます。往復お世話になったバスを撮っておきましょう。

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(長崎空港・長崎市内間を走るバス)

 長崎空港では、お土産を買い込み、1105発のJAL便で大阪伊丹へ。
 1210着の大阪伊丹では、ランチ。最も混雑する時間帯で、高くてつまらなそうな店がどこも大混雑しています。もう何でもいいやという気になり、「ル・パン神戸北野伊丹空港店」という店で、濃厚玉子のサンドウィッチのドリンクセット1,045円なんていうさえないものを食べます。
 大阪でもお土産の物色をやめないつれあいは、「551HORAI大阪空港到着ロビー店」で豚まんや焼売を買っています。

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(「ル・パン神戸北野伊丹空港店」のサンドウィッチドリンクセット)

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(551HORAI大阪空港到着ロビー店)

 大阪伊丹からは、1405発のJAL便で山形空港1515着。
 復路のフライトも順調で遅延なしでした。

 1620頃には自宅に到着し、荷物を片付けることができました。
 お土産は、ちゃんぽん、カステラ、金蝶ソース、五島うどん、豚まん、焼売などなど。しばらく長崎旅情を楽しめそうです。

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(お土産各種)

(了)


 JRと松浦鉄道の駅「佐世保駅」へと戻り、駅の様子をひとしきり眺めます。やはり駅は、現代の市街への入城ゲートとしての役割を担っているので、その佇まいを見ればその地域の様子が少しはわかろうというものです。
 駅の中央コンコースを突っ切って海側へと出ると、そこは佐世保港で、各種定期船の発着場所になっているほか、大型クルーズ船も軍艦もいっしょくたになって停泊しています。
 海の傍の「新みなとイベント広場」は、多くの市民でにぎわっています。きれいに再開発されている上に大きなショッピングモールもあって、海風を感じながら散策するのにとてもよさそうです。

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(佐世保駅正面入口)

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(クルーズ船や海自の船も停泊中)

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(新みなとイベント広場)

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(佐世保駅「みなと口」入口)

 やばっ! 眺めているうちにもう1630です。急いで戻らないと。
 ですが、戻る前にもう1か所、つれあいには「九十九島(くじゅうくしま)」を見せてあげたい。
 九十九島とは、平戸から佐世保の間海上約25kmにわたって点在する島々の総称で、リアス式海岸と緑の島青い海の対照が見事なのです。
 その風景は、「船越展望所」「石岳展望台」「展海峰公園」などの絶景箇所の一つひとつでじっくりと眺めたいところですが、もうそういっている場合ではありません。せめて「展海峰公園」だけでいいから、そこから沈みゆく夕焼けを見たい。

 ということで、佐世保から西のほうに突き出た半島の先を目指して急ぎ走ります。ところが、なのですなあ。
 途中でより詳しい道順を知ろうと、レンタカーのナビに「展海峰」と入力してそこを目指したところ、どうも進んできた方向に逆戻りするような案内をするではありませんか。おかしいなと思いつつも、不慣れな土地なのでしばらく従っていましたが、このまま行けば佐世保市内に戻ってしまうため、車を停めて確認したところ……。なんとこの馬鹿ナビは、佐世保市内にある「展海峰」という名のお好み焼き屋を目指しているのでした。
 くーっ、ここまで来たのに九十九島が見られないってか。
 いやいや、こうなりゃ意地だ。公園方面に戻ってゼッタイに見てやろうではないか。

 やけのやんぱちでたどり着いた「展海峰公園」。時刻は1715。アレマ、5年前に来たときは家族連れですごい賑わいだったのに、この時刻だとほぼ誰もいないのね。
 この日の佐世保市の日の入り時刻は1731だったので、展望台からの眺めに関してはギリチョンでセーフ。雲がかかって夕日は見られなかったけれども、はぁー、いい眺めだ。

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(「展海峰公園」展望台から九十九島を眺める)

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(空の色のグラデーションがステキだ)

 風景はいいのだけれども、これから長崎駅まで急いで戻っても、返却予定時刻の1900まで到着するのは無理かもしれません。でも、とにかく急いで戻ろう。

 というわけで、必死に運転し、最後は長崎駅前で道を間違えたり渋滞にはまったりしながらも、1945頃にやっとこさ営業所に到着します。数人の社員が待ってくれていました。運転に夢中になっていたので気づきませんでしたが、会社から3度ほどスマホに着信がありました。会社の皆さん、ご心配をおかけしてどうもスミマセンでした。
 ああ疲れた。このドライブの行程にはそもそも無理があったようです。返却前のガソリン補給は16.6lでした。ほかに高速料金がだいぶかかりました。

 2000。遅くなった夕食は、「アミュプラザ長崎」内の店で食べることにします。
 「アミュプラザ長崎」は、JR長崎駅直結の大型ショッピングモール。130ほどのテナントが入り、飲食店も豊富です。

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(アミュプラザ長崎)


 高速道路がないのではじめは一般道を走り、末端の佐々ICからようやく高速を使えて、1時間ほどで佐世保着。
 ランチには遅い時間となりましたが、佐世保で「佐世保バーガー」を食べるためにここまで食べずに我慢してきました。
 佐世保中央ICを下りたところにハンバーガーショップが2店並んでいて、このうち「ログキット本店」が営業していたので、即入店します。

 佐世保は、旧日本海軍の拠点として栄え、戦後米海軍基地が置かれてさまざまなアメリカ文化がもたらされたところで、「佐世保バーガー」はそんな文化のひとつ。1950年頃に米海軍基地から直接レシピを教わってつくり始められ、佐世保は「ハンバーガー伝来の地」と言われているのだそうです。市内には25店舗以上の佐世保バーガーショップがあり、各店が独自のアレンジを展開しています。
 オーダーを受けてから作り始め、素材にフレッシュな生野菜を使い、オリジナルソースが入っていることが、佐世保バーガー必須条件とのことです。

 スペシャルバーガーS+ドリンク・ポテトセット、858+499円。ドリンクはコーラ、ポテトはツイスターで。
 ソースにハチミツが使われているのか、ほのかな甘さが感じられておいしい。高いっちゃあ高いけれども、はるばる佐世保まで来たなら一度は食べておかんとね。

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(「ログキット本店」の店内)

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(スペシャルバーガーS+ドリンク・ポテトセット)

 佐世保駅ビルの駐車場に車を置いて、佐世保市中心部を歩いてみます。
 まずは、駅近くの「カトリック三浦町教会」。メインストリートの北側の小高いところにどんと建っていて、ゴシックの尖塔が印象的です。もう1600近くになっているので、あたりが薄暗くなりつつあります。

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(カトリック三浦町教会)

 国道を挟んでその対面にあるでっかい建物は、「アルカスSASEBO」。
 長崎県立の「県民文化ホール「シーサイドホール・アルカスさせぼ」」と、佐世保市立の「佐世保地域交流センター」の複合施設であるとのこと。佐世保市は人口約24万人で、2千人も収容できるホールを持っているとは立派。ちなみに、長崎市のほうは約40万人で、長崎市立の「長崎ブリックホール」がやはり2千人規模のハコになっているようです。

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(アルカスSASEBO)

 「とんねる横丁」。
 国道に沿って、戦時中の防空壕をそのまま生かしてつくられた市場で、よくテレビ番組などで紹介されるところ。開いている店舗は半分くらいで、繁華な時間帯ではなさそうです。
 大正時代から佐世保の台所として市民に親しまれてきた「戸尾市場街」がそのすぐ近くにあったのですが、そちらのほうをうっかり見逃してしまったのは残念です。

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(とんねる横丁)

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(この先を右に行ったところに「戸尾市場街」があったはず)

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(「戸尾市場街」はこんなところだったようです)

 「さるくシティ4○3アーケード」は、全長約1kmあり、一直線のアーケードとしては日本一なのだそうです。4○3とは、四ヶ町商店街の4、佐世保玉屋の○、三ヶ町商店街の3の総称で、さるくとは「散歩する」や「歩き回る」といった意味の佐世保の方言です。
 おお、アーケードが長いぞ。人通りもそこそこあって、庶民の商店街という感じがします。でもまあ、長いところを端っこまで行く元気も時間もなく、佐世保駅寄りの「させぼ四ヶ町商店街」の入口付近を撮って、次へ。

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(「さるくシティ4○3アーケード」内)

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(「さるくシティ4○3アーケード」の一部となる「させぼ四ヶ町商店街」の入口)

 教会から海岸通りへと下りてくる小径は、「寺院と教会の見える道」と言われています。前回は車で教会に行ったので、この径を歩くのは初めてです。
 高台にある「平戸ザビエル記念教会」と、小径の脇にある日本の寺院群が織りなす、西洋と東洋が融合した空間になっています。たしかにこういう眺めは珍しく、異国との交流があった平戸ならではのスポットだと思います。

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(寺院と教会の見える道)

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(「寺院と教会の見える道」からの、和洋融合した風景がユニーク)

 これにて平戸市内を離れ、平戸島内を南下して、教会を見に行きます。5年前には平戸島の「カトリック紐差(ひもさし)教会」と「カトリック宝亀(ほうき)教会」、生月島の「カトリック山田教会」を見ていますが、今回は余裕をもって島内観光をする時間がとれないため、この中から最寄りの「カトリック宝亀教会」のみを見ます。

 「カトリック宝亀教会」。
 1898年に建てられた教会。イギリス積みのレンガ造りの外観やアーチ式の円型窓、コウモリ天井などの特徴を持つ聖堂で、これは見事で、なかなか美しい。小高い丘の上に立ち教会からの海の眺めもバツグンです。
 教会までは国道383号から入り、対向車とのすれ違いができない狭い道を上ってようやく到着しました。

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(青空に映える「カトリック宝亀教会」)

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(教会内部。撮影してはいけなかったのだろうか)

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(ナナメからもう1枚)

 平戸大橋を渡って平戸島を離れ、佐世保へと向かう途中でもう一丁と、「カトリック田平天主堂」に寄ります。
 赤レンガの外観が特徴的で、内部も色鮮やかなステンドグラスが印象的。入口の受付には人がいて、何かのアンケートを書けと愛想なくおっしゃるのがチョトコワイ。
 教会の隣地には和洋折衷のようなつくりの墓石群が見られ、立派なルルドも。ああここで、5年前も同じような構図で写真を撮ったのだったなあ。

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(貫禄の「カトリック田平天主堂」)

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(天主堂の下方には立派なルルドも)

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(これもまた5年前と同じ、和洋折衷のようなつくりの墓石群)

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(建物のこんなところにも貫禄を感じます)

 時間は1400。来るときは長崎から平戸まで2時間以上かかっていたので、もう戻らないと。

 「オランダ井戸」。大小ふたつの石枠の井戸があり、大きな井戸は屋外からの水汲み用、小さな井戸は商館の屋内から調理等に用いたものと伝えられています。

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(オランダ井戸)

 「オランダ塀」。オランダ商館の塀の一部が残っている民家の前の通りから、山手に登る石段の坂道に沿っている石塀が「オランダ塀」です。

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(「オランダ塀」はここから上って……)

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(石段を上った突き当りあたりの塀です)

 前に訪れたときもここはいいなあと思った、平戸の中心部の町並み。海岸通りの一本裏の道で、城下町らしい街並みに出会えます。

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(平戸の城下町)

 城下町の山手にある「松浦史料博物館」。ここは初です。
 1893年に旧藩主松浦氏の邸宅として建てられたもので、鶴が峰邸と呼ばれていたとのこと。歴史博物館になっていて敷地内には茶室「閑雲亭」もあった模様。坂道がきつく麓の「大ソテツ通り」に戻るには長めの石段を下っていく必要があります。

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(「松浦史料博物館」前の石段)

 これも初となる、「六角井戸」。
 六角柱を地中にたてたような井戸。古くから外国との交流が盛んだった平戸ですが、この六角形の井戸は16世紀、中国の「明」によくみられたスタイルなのだそうです。

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(六角井戸)

「大ソテツ通り」の名称の元となっている、「大ソテツ」。
 かつて平戸で一番栄えていたという浦の町の、天満宮の登り口にあります。これは見事。推定樹齢は400年。まだまだ元気に育っています。

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(大ソテツ)

 さらに山中の坂道を歩いて、「平戸ザビエル記念教会」。
 1931年に「カトリック平戸教会」として建設されたのが嚆矢で、1971年にザビエルの平戸来訪を記念して教会脇に「ザビエル記念像」が建立され、名称を「平戸ザビエル記念教会」と改められました。平戸のシンボル的尖塔といえるでしょう。
 ここは初めてだと思っていましたが、5年前には車でアプローチしており、裏手にまわるに及んで、ああここは来たことがあったなと。(笑)

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(山の中の道を歩いて……)

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(平戸ザビエル記念教会1)

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(「平戸ザビエル記念教会」2。このバックビューで思い出しました)


 旅の3日目、10月30日(水)。
 0610起床。筋肉や関節などに疲労感が広がりつつありますが、足を引きずるでもなく、これまでの旅と比べればまだ調子は平常を保てています。

 今日は、レンタカーを借りて佐世保、平戸方面へとドライブをします。よく晴れそうで、ドライブをして風景のいいところをめぐるには絶好です。

 今日だけ朝食時間が30分遅くなるとのことで、0730に2回目のバイキング朝食。この日はトルコライスとポタージュスープをフィーチャーしてみたところ。

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(2回目の朝食バイキング)

 レンタカーを0830に予約しているので、食後すぐの0820にホテルを出発します。おお、晴れや晴れや。
 レンタカーの営業所は長崎駅にあるので、今日もまた大浦海岸通電停から市電に乗って向かいます。

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(今朝の「オランダ通り」)

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(「大浦海岸通停留場」のある交差点から対岸の稲佐山を望む)

 0845に長崎駅前到着。
 2022年9月に西九州新幹線が開業し、駅全体が高架化されて5代目の駅舎ができあがったばかりです。駅前は今も工事が続いていて、新しい駅ビルは2025年度のグランドオープンが予定されているようです。外から中が見えるようになっている新しいホームには新幹線の車両が停まっているのが見えます。

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(今も整備が進んでいるJR長崎駅前)

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(ホームには西九州新幹線の車両が見える)

 「アミュプラザ長崎」の新館1階にある「駅レンタカー九州長崎駅営業所」でレンタカーをゲットして、さっそくドライブを開始。
 距離的には時津町経由でR206を北上するのが最短なのですが、平戸まで足を延ばし佐世保も見るとなれば、レンタカー返却時刻の1900までに戻るには時間的に最短のルートを通らなければなりません。したがって、長崎自動車道と西九州自動車道を使い、町の様子も見ずにぶんぶん飛ばして佐世保方面へと向かいます。

 佐世保は後まわしにして、まずは平戸へ。平戸に渡るのは、2019年10月21日以来のことです。あのときは、平戸島のさらに離島の生月島(いきつきじま)の道の駅で寝たのだったなあ。

 2時間以上かかり、1120に、平戸島へとつながる「平戸大橋」着。
 「小雪芝生公園」から大橋を展望します。1977年開通、全長665mのトラス吊橋で、2010年までは有料橋だったようです。
 平戸市街に入る前には、「平戸城」も再訪しました。

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(「小雪芝生公園」から平戸大橋を望む)

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(「亀岡公園」から、「亀岡神社」(手前)越しに「平戸城」を望む)

 町のシンボルの「幸橋」や、「平戸ちゃんぽん」を食べた「めしどころ一楽」などを5年ぶりに確認しながら街なかへと入り、勝手知ったる無料の「平戸交流広場駐車場」に車を停めて、平戸の散策へ。
 すぐ脇の「平戸港」には「フェリー大島」が停泊中。平戸港と、港の北に位置する的山大島を結んでいるフネのようです。

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(的山大島航路の「フェリー大島」)

 海岸沿いの散策路を東に進んで、「平戸オランダ商館」。
 1609年、オランダとの正式国交が開けた時に平戸に設置されたのを、2011年に再建したものであるとのこと。歴史をたどるとこの商館は、1641年には長崎の出島へ移転されています。
 オランダ商館が出島に移った後、この付近は商人地となり、オランダ塀、オランダ井戸、オランダ埠頭、護岸石垣など商館時代の遺構は現在でも残っています。

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(堂々の「平戸オランダ商館」)


 長崎平和公園から徒歩で、「平和町商店街」を通って「カトリック浦上教会(浦上天主堂)」へ。
 「浦上天主堂」は創建1914年。原爆のため焼失した後、1959年に再建された鉄筋コンクリート建ての大堂で、一つだけ焼けずに残ったアンジェラスの鐘が荘厳に鳴り響くという教会です。
 拝観料無料ですが、すでに17時を過ぎて閉まっているので、外観を見るにとどまります。

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(「平和町商店街」からは「浦上天主堂」がきれいに見える)

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(灯りがともり始めた「カトリック浦上教会(浦上天主堂)」)

 「平和町商店街」では、「ジョイフルサン山里店(食品館)」というスーパーに立ち寄って、ちゃんぽん用の「金蝶ウスターソース」と、地獄炊き用の「五島うどん・あごだしスープ付き」(ますだ)をゲットします。
 なお、「五島うどん」は、現地では食べるタイミングがないのでここで買ったもの。細麺ながらも強いコシを持ち、椿油を塗って熟成するのが特徴で、讃岐うどん、稲庭うどんと並び「日本三大うどん」の一つとされています。五島うどんは乾麺で、主に上五島(新上五島町)で生産され、起源説の一つに遣唐使から中国大陸の製法が伝えられたとする説があるようです。

 夕食は、昨晩も訪れた思案橋電停近く、鍛冶屋町の「長崎卓袱浜勝長崎総本店」で卓袱料理を賞味します。リンガーハット系列の店なのかな。“浜勝卓袱ハタコース”を18時に予約しています。

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(「長崎卓袱浜勝長崎総本店」のエントランス)

 「卓袱料理」とは、朱塗りの卓子円卓(卓袱)を囲んで大皿に盛られた料理を小皿にとって好きなように食べるスタイルのもので、和・華・蘭料理が融合した長崎独自の伝統料理。大勢で食べるものなのでしょうが、この店では一人からでもカジュアルな雰囲気で提供してくれるというので、事前予約したものです。
 “浜勝卓袱ハタコース”は、お鰭(鯛の身の入った吸物)、豆の蜜煮、前菜5品盛り、刺身、揚げ物、中鉢(豚の角煮)、大鉢、御飯、煮物、香物、水菓子、梅椀のコースで、一人6,500円です。
 食べ物は、文字を読むよりも画像で見るほうがずっといいので、以下画像にて。

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(お鰭)

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(豆の蜜煮、前菜5品盛り、刺身)

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(揚げ物は、長崎名物のハトシ)

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(大鉢は、蒸し物の盛り合せ)

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(中鉢(豚の角煮))

 初めて卓袱料理というものを食べました。いずれももの珍しくておいしく、これ以上食べるのは厳しいかもと思うほどのボリュームもありました。
 でもやはりこれは大皿に盛り付けて、大人数でわいわいと食べればもっと楽しいはずです。残念ながら我々一見の観光客は長崎でそういう機会を得られることはないのかもしれませんが。経験できてよかったです。ありがとう、浜勝。

 いい気分になって、再度「思案橋横丁」を眺めます。今日は“夜”の思案橋。ネオンが灯ればまた雰囲気も違うものです。前回の車旅を含めて、思案橋には3回来たことになります。

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(夜の「思案橋横丁」)

 路面電車を乗り継いで2000前、ホテル着。
 シャワーを済ませて、2100から部屋飲みを始め、ストロングハイボールのロング缶を1本やっつけてから、減速態勢へ。
 朝から歩きまわって、万歩計は1万6千歩超。疲れを感じとることができ、寝る前に本を手にするもほぼ読めず、2230過ぎ頃には眠りへ落ち、旅の2日目が終わりました。