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2023.05.05 20230504 木
 6時20分起床。鼻の状態はだいぶ回復し、ピーク時の10分の1ほどのティッシュの量で済みそうな気配だ。
 カキモノをして、大谷が先発してヌートバーとの対決があるMLB中継を観る。

 憂鬱なお付き合いは午前中。次男が結婚相手を連れてやってきた。これさえ終われば当方にもようやく心のGWがやってくるし、その後は旅三昧が待っていると自分を鼓舞しながら臨む。
 八日町の「ヴィラッジオ」というイタリア料理店で、長男も交えた5人で会食。お相手の女性は清瀬市出身の、次男よりも2歳下の方で、大手通信系列の開発担当SEで、このところずっと在宅勤務なのだという。浮ついた若さなどを感じさせるところのないしっかりした感じの人で、いい表情をしていた。長男よりもずっと人間的には上のようで、心配していたバカップルの誕生とはならずに済むのを確認することができて、ちょっぴりホッとした。

Villaggio 20230504
(「Villaggio」の内観はこんな感じ)

 6月か7月には親同士で顔を合わせる機会をつくりたいとのこと。6月はすでに2つの旅を入れているので、7月で調整してほしい旨を伝える。結婚式は10月頃にやる方向で検討中とのことだった。
 その後自宅に戻って4人でお茶を飲み、彼らは少し街歩きをしてから首都圏へと帰ることにして、14時半にはつれあいの車で家を離れて行った。
 内容としては安堵すべきことのほうが多かったし、次男の奇抜な発言で場が一気に崩れることもなかったので胸をなでおろしたが、彼のやることにまだまだ油断はできない。でもまあ、厄介なことを一つくぐり抜けて、気分的にはぐっと楽になった。
 なお、あとで聞いたところ、この日の会食費用は飲み物別で一人6千円とのこと。あれで? それって冗談ではないのか。その半額ぐらいならなんとか理解できようものを。(笑)

 いつものとおりの夜を過ごすが、彼らが帰ったあとの我々二人はなんだかぐったりしてしまう。一応、彼らには共に気を使っているところが相当あるということではないか。
 ビールが飲みたくなり、とは言っても100円程度の発泡酒のレギュラー缶だけれどもそれを飲んで、仕上げにストロング缶チューハイのレギュラー缶で締める。
 今日の昼に飲んだノンアルコールのカシスオレンジがおいしかったので、こんどはカシスリキュールを買ってきて、家でオレンジジュースやソーダで割って飲んでみようか。

Cassis Soda 20230504
(こういうの、飲みたい)

 この日の読書は、午前中に「だいたい四国八十八ヶ所」を50ページほど読んで読了。著者は3年間、8度にわたって四国へ上陸し、88か所を繋ぎながら四国を一周した。「だいたい」と名が付いているものの、距離にして1,200km、日数にしてのべ64日間の完全自力移動する立派な旅だった。これが2023年の読了本の50冊目となる。

 午後からは、「この国のかたち五」(司馬遼太郎著、文春文庫、1999)を読み始める。6分冊の5冊目まで順調に読破中だ。
 「葦原の瑞穂の国は神ながら言挙げせぬ国」(万葉集)――神ながらということばは“神の本性のままに”という意味である。言挙げとは、いうまでもなく論ずること。神々は論じない。――神道や朱子学はわが国の精神史にいかなる影響を与えたか。日本人の本質を長年にわたって考察してきた著者の深く独自な史観にもとづく歴史評論集。(カバー裏表紙から)
 この分冊はのっけから7編に渡って「神道」について論じている。いまだによくわかっていなかった神道と仏教の関係、関連について、素人にもそれなりにわかるように説明してくれているのがうれしい。この日はこの「神道」の6編を60ページ読む。

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(今日読んだ2冊)

 そろそろ5月2本、6月2本で計画している旅の情報収集をきちんと進めたい。旅は事前の情報集めの出来不出来でずいぶん変わってしまうことを心得ている。面倒であっても調べておけば、旅の無駄はずいぶん省けるものだ。

 21時を期してパソコンをシャットダウンし、22時になる前には眠りへ。

2023.05.06 20230505 金
 4時台に目覚め、6時起床。昨晩は21時台に寝入ったこともあり、何よりも鼻の抜けがほぼ元どおりになってたっぷりと満足に眠れたので、前日の気苦労も解消できたのではないか。
 健康をある程度取り戻せば、時間の上手な使い方も多少は戻って来るもので、8時過ぎまでにはもう読後本のインプレ整理3冊分を仕上げてしまう。また、難しい本としてここ数日敬遠していた「民族の世界史11 アフロアジアの民族と文化」を30ページ読んで、あともう少しで読み終えるところまでやってきた。ここまででまだ10時だ。

 食事までの間には、「この国のかたち五」を読み進める。会津のこと、土地に対する各大名の態度、「鉄」に関することの部分を70ページ。おお、午前だけで100ページ!

house lunch 20230505
(今季初のそうめんランチ)

 昼食は当方から所望して、自宅にて今季初となるそうめんを食べる。5月になったばかりだが29℃まで上がると予報されている日なので、夏向きのこういうものもちっとも違和感がない。昨日の6千円のイタメシランチと価格を気にせずにどちらかを選べと言われたとしても、今なら自分はこちらを選ぶだろう。シアワセな昼食だ。

 午後には、6月の首都圏方面の電車旅の情報を収集する。上京中に3回はどこかに出かけられる日程なので、そのひとつとして東京近郊鉄道ぐるり一周のルートを考えてみた。辿るルートは無数にあるが、北方面はあまり馴染みがないので、浅草からスタートして東武伊勢崎線、東武アーバンパークライン、JR埼京線、JR武蔵野線、東武東上線、西武新宿線、西武池袋線に乗るルートを立ててみた。このルートだとすべてが未乗車区間になっている。東武鉄道なんて、おそらく初めて乗る鉄道会社だ。乗車時間およそ4時間、乗り継ぎや駅前散歩などをすれば1日では足りなくなるかもしれない。

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(東武鉄道の特急列車「けごん」100系 2021.4)

 夜は、体調も戻ってきたので飲酒量を増やして寛ぐ。いい感じの酔い心地。こういう堕落した時間をとっぷりと愉しめるのがGWのいいところではないか。
 酔いが醒めてから眠るまでの間は、「ウイスキー・ボーイ」(吉村喜彦著、PHP文芸文庫、2014)を読み始めて、70ページ。
 「ビア・ボーイ」につづく、文庫書き下ろしの痛快で爽快なエンターテインメント作品。
 ライバル商品の台頭、口だけの上司、社内政治に長けた同僚……、みんなまとめてかかってこい!――支店から本社の宣伝部に復帰した上杉。ウイスキーの売上は低迷し、会社が打ち出す販売戦略も迷走つづき。そんなとき、上杉の前に現れたのは、伝説のブレンダーだった。彼との出会いで会社のウソを知った上杉は、巨象相手の大勝負に出る!(カバー裏表紙から)
 これのあとに出る「炭酸ボーイ」とあわせて三部作となるもので、当方にとってはそれらの最後に読むものとなる。他作と同様、職務意識と正義感に燃えた主人公が、ほかはすべて社会悪といった環境下、勧善懲悪的な表現スタイルの中で奮闘していくという構図は変わらない。
 はじめに対立の相手となったのは、北海道に移住してテレビドラマのヒット作を飛ばしている脚本家。ホットウイスキーのCMに起用したものの、この場合一人のCMタレントでしかないのに、会社の上層部に働きかけ、現場でクリエイティブを変えようとするため、酒席で言い争ってしまったのだった。この人物が実際には誰を想定しているのかがバレバレで、ナルホドさもありなんと思いながら読む。

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(ある北方謙三作品。「ゴードンだけがジンさ」と、主人公は言った)

 23時前には消灯。

2023.05.07 20230506 土
 6時15分起床。曇り空。今日は朝からほぼ一日中雨になるとの予報だ。

 午前中、今年3月25日から読んできた「民族の世界史11 アフロアジアの民族と文化」を、30ページ余り読んでやっと読了に至る。
 最後の座談会では、「中東」に「アフロアジア」という言葉を使うことについて、言語学者はそれを許容するけれども、歴史学者などからはかなり抵抗があったことが述べられている。また、この巻が他巻に比べて古代・中世にウエイトが置かれ、従来「古代オリエント」と称されていたものをあえて「古代アフロアジア」と言うことについても議論している。江上波夫大先生がたっぷり語ってオラレタ。

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(江上波夫 1906~2002)

 この日は、10か月ぶりとなる桜田西の「台湾料理紅四季山形店」で、激安ランチ。贔屓の店の一つでいろいろ食べてきているけれども、まだまだ底は見えていない。GWのさなかでも各種ランチメニューを提供してくれるし、何より、安い!
 9種あるラーメンセット780円の中から、担担麺セットをチョイス。参考ながら、担担麺単品は700円だ。スープのコクと旨味がやや足りない気がするが、きちんとタンタンしていておいしい。鶏唐揚げは揚げ立てカラリの大ぶりのものが2個。つれあいが注文した日替わりランチのチキン南蛮2個とライスがまわってきて、これでもか状態に。飯量は、当方のラーメンセットのほうは店がだいぶ手加減してくれているようで、麺類が付かないつれのランチのほうが倍ぐらいあった。
 価格もメニューも、懐の深い店。もっと行く回数を増やすべきかもしれない。

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(「台湾料理紅四季山形店」の担担麺セット)

 食事が終わってから、そのとなりの「やまや桜田店」でカシス・リキュールを調達する。
 サントリーが販売している「LEJAY(ルジェ)」という名のクレーム・ド・カシスを、値上げ前価格の1,280円にて。フランスのブルゴーニュ地方で1841年からつくられているカシス・リキュールの元祖的位置づけで、濃い赤紫色が印象的なベリー種のカシスを原料に使ったもの。この果実、日本では「黒スグリ」と呼ばれているのだそうだ。オレンジジュースやソーダ、ビール、白ワインなどで割って飲むのが定番らしい。

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(ルジェ クレーム・ド・カシス)

 夜にはそれをさっそくソーダで割って飲んでみた。独特で好きだな、この味。だが、リキュールを多めにすると甘く、少なくするとアルコールの割合が低過ぎて、調整が難しい。こんどは缶チューハイのストロングドライにたらして飲んでみようか。
 調整が難しいようであれば、ノンアルコールのカシス・シロップを買えばいいのかもしれない。価格が安いし、無果汁ではあるものの、口に残るカシス香は本物よりも強い。

 午後以降の読書は、「ビア・ボーイ」を110ページ。店舗が軽快なので読み続けるにはうってつけだが、正と邪、善と悪、強と弱などがはっきりしていてちょっとでき過ぎだろうと思わされる場面も。また、主人公が仕事関係で出会った魅力的な女性と絡み、酔って意識をなくしてとんでもないことをしでかしてしまうところには、またこれでごまかされちゃったなという苦い思いも。こういうところを読んでいて、書き手の吉村喜彦という人物はもしかしたら、他人と合わせるよりも違うことをあえて好む、かなりの自己陶酔型人間なのではないかと思ったところ。

 22時半頃には就寝。外では雨が降り続いている。

2023.05.08 20230507 日
 一晩中ずっと、しとしとといった感じで雨が降っていたことが、窓を薄く開けて眠っているのでわかる。6時前起床。まだ咳が残っているため、そのだいぶ前から目が覚めている。

 こういう天候だと落ち着いて本を読めるのがいい。午前中には「ビア・ボーイ」を110ページ読んで、早くも3桁を確保する。
 また、読後本のインプレを4冊分整理して、ブログサーバへ。読む・書くとも、けっこう稼げた午前中となった。

 昼メシは、雨の日なので出るのがいやということもあり、自宅で。2回目となるなみえ焼きそばだが、今回は豚肉ともやしのほかにキャベツや揚げ玉を入れ、青海苔をかけるアレンジを加えて食べる。太い焼きそば麺の存在感はバツグンだが、多少「らしさ」は失われたかもしれない。

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(昼食はなみえ焼きそば)

 午後は、本を「糸数家の人々 えー、絶対笑えるってば!沖縄エッセイ」(糸数貴子著、ボーダーインク、2001)に持ち替える。今年3月に読んだ「谷川健一全集〈8〉沖縄4-海の群星 神に追われて他」(谷川健一著、冨山房インターナショナル、2008)以来となる、久しぶりの沖縄関連本だ。
 糸数家は、たぶんフツーのその辺にころがっている沖縄の家族。有名でもなんでもない。地元沖縄人のかゆいところに手が届いてくすぐられるような笑いと、「こんな人っているかねー、いるってば」感覚の笑いに満ちたエッセイ。(「MARC」データベースから)
 著者の糸数貴子は、1968年生まれの浦添市糸数家出身。会社員、無職を経てライター。暴力防止のための啓蒙啓発NPO活動に勤しみ、2021年7月の選挙で那覇市議に初当選しているようだ。
 当著に収められている「糸数家の人々」は、ボーダーインクのつくった沖縄のカルト・コラム・マガジン「Wander」や同社ホームページに連載され、「おっぱいの話」はタウン誌「おきなわ情報」に連載されていずれも人気を博したもの。発売当時から20年余りの間、機会があったら読んでみたいと思っていて、ブックオフから220円で入手したものだ。
 教師というカタイ職業に就いていた父親が定年まであと少しというところで突然退職し、故郷久米島で「いっせんまちやー」のおじさんになるべく単身赴任してしまったところから物語が始まる。
 この日はこれを40ページ。

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(「糸数家の人々…」と、那覇市議選に挑み当選を果たした糸数貴子 2021.7.4)

 残った午後の時間は、6月の東京ステイ時にやろうと思っている鉄道旅の情報収集。川越・所沢・清瀬の駅周辺情報を探る。だいたいまとまったが、あとはそれらの地点で何を食べるかも探っておきたい。

 風呂でたっぷり汗をかいて体重をコントロールして、連夜のカシス割りの晩酌へ。ドライのストロング缶チューハイにアルコール度数20%のカシス・リキュールを入れ、濃度調整のためにソーダを加えて、ぐいぐいと飲む。リキュールとソーダの分が飲む量として300mlほど増えるので、その分つまみを減らしてバランスをとる。何をもってバランスというのかはよくわからなくなっているのだが。
 ああうまいなあ、カシス割り。こんなに飲んじゃっていいのかな。

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(カシスの実)

 飲み終えてからは、面白いテレビもないので、谷川健一の「日本の地名」へ。新書なのに、難解でなかなか読むペースが上がらず、20ページどまりとなって眠りへ。22時半頃だったか。

2023.05.09 20230508 月
 6時起床。まだ雨が降り続いている。眠っている間の咳はなくなり、やっとのことで全快となった模様だ。終息までほぼ1か月もかかったことになる。いったいこれは何だったのだろうな。

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(okinawa-image 久米島はての浜)

 また、長い連休が終わって今日から平常の日々が始まり、ほっとする部分もある。6日ぶりとなる東京株式市場は、この間NYが一時1,000ドル近く下げ、その後1日で550ドル戻す荒れ模様となっていたことを受けて、大きく動くことが予想される。したがって、前もって売り買いを入れることはせず、いったん様子を見てから動くことにする。
 実際のところは大きく上げもせず下げもせずといったところで、今日からコロナが5類に移行したことで空運などの旅行関連が好調。日航株を1ユニット売ってちょっとだけの小遣い稼ぎをする。

 連休が終わった昼食は、ソファに座ってスープ・バーを堪能したいと思い、4か月しか間を空けずに「ガスト山形あこや町店」へ。肉類をたっぷり食べたいわけではないので、日替わりランチよりさらに50円安く、セットの中ではほぼ最安の、レギュラーランチ650円にしてみた。
 唐揚げてりタル丼ランチ(味噌汁+漬物付き)とハンバーグ&野菜コロッケランチ(ライス大盛り無料+おかわり自由の日替りスープ)の2種があり、その後者をチョイス。
 ハンバーグは濃厚デミグラスソースがおいしいし、野菜コロッケというチープなものでも揚げ物がきちんと添えてあると考えれば立派なもの。大盛りライスに不足はなく、この日は韓国風のワカメ+タマネギのスープで、これを3杯。もうこんな程度で十分でしょ、文句ナシ。
 5%割引のシニア・クーポンをゲットして、連休明けの穏やかな昼を618円でゆったりと寛がせてもらった。

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(「ガスト山形あこや町店」のレギュラーランチ)

 午後は、「ビア・ボーイ」を120ページ余り読んで読了のはこびに。

 明日から数日の間は晴れるようなので、以前から画策していた仙台大観音を見がてら、宮城県北を巡る久しぶりの車中泊の旅に出かけようと思う。1泊2日か長くても2泊あれば十分見て来ることができるので、夜に寒くない程度の支度さえきちんとしていけば、さほどの心配はないだろう。ようやく体調も回復したことだし、今がチャンスだ。
 押し入れからお泊りセットの布団類を引っ張り出し、これらにエアマットと、もしものための寝袋、車のウインドウを覆う簡易のシェード類3種、バスタオル・櫛などの入浴セット、少し多めの着替えなどを買い物かごに放り込めば、準備は概ね出来上がる。
 あとはパソコン、カメラなどの電子機器類をチェックし、旅の資料をUSBメモリに入れ、自作の地図をスマホから見られるようセットすればよく、これは車旅以外の時と同じだ。

 22時過ぎに消灯。明日に備えてしっかり眠ろう。

2023.05.12 20230511 木
 5時40分起床。スカッとした朝になっている。
 一昨日と昨日の2日間は宮城県北部にドライブへと出かけたため、日記はなし。ほぼ3年ぶりに車内で眠ってきた。これらのことについては旅のドキュメントとして別途まとめることにする。

 2日間いじることがなかった2つのブログを更新し、撮ってきた写真をパソコンに取り込むことなどに朝の時間を充てる。
 ほかには3日ぶりに家でじっくり株式市況をウォッチする。昨日大きめに下げた3銘柄を押し目買いしておく。

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(「麺屋○文」のにぼしDX(しょうゆ))

 昼食は、つけ麺と決めて「中村家」を狙うものの、時間になっても開かず。じゃあ次だ。
 2年2か月ぶりとなる「麺屋○文」でつけ麺をと勇んで入店したところ、「まだ始めていないんですよ~」とのこと。つまり何、つけ麺は夏季限定なの? すとんと腑に落ちないけれども、それじゃ定番のにぼしDX(しょうゆ)850円にしよう。これを食べるのは3年半ぶり。当時から150円も上がっている。
 でもまあ、着丼してビジュアルを眺めつつ実食してみれば、うまいのだなあ、これが。パウダー状のホワイトペッパーを多用して味わう、かえしの効いた醤油スープがすごく美味。これだけずっと啜っていたい。極太のワシワシ麺に十分な食べ応えがあり、量も多め。でっかいチャーシューは、その大きさだけでなく厚みが1cm近くあってずっしりしているのに驚く。味玉も標準装備でコスパが高く、とてもよくできている一杯でありながら今どきこの価格なら上出来だ。
 つけ麺は不発だったが、極上の山形ラーメンが食べられて満足。この日も店内は盛況で、客本位のいい仕事さえしていればおのずと多くの客がやってくるものだということがわかる。

yamaginhonten 20230511
(山形銀行本店ビルが姿を消していた)

 ところで、向かう途中に七日町を通ったところ、山形銀行本店ビルのあったところがすっぽりとした空間になっていた。何十年と見慣れてきた光景が忽然と見られなくなっていることに驚くのだが、ここにはまた新しい高層ビルが建つのだろう。今の様子を写真に収めようと、信号待ちの間に運転席から急いで撮影する。

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(参考:在りし日の山形銀行本店ビル)

 午後は、前日までの旅の疲労が残っていると感じたので、しっかり昼寝。
 17時頃になって、保育園に迎えに行ったつれあいとともに孫のはるき君がやってくる。前月20日以来の彼は、自我に目覚めてか「ヤダ」を連発し、開けさせた冷蔵庫から好きなものを選んで食べ散らかし、「こうえんいく」と主張するが、ちゃんと食べてから行こうねとわがままを封じる。少しじたばたするが、すぐに別のことに気が向いて忘れてしまうところが面白い。

 父親が迎えに来て彼が帰ったあとは、進行が1時間半ほど遅れ、飲み始めたのは21時近くになってからだった。その後は幾分取り戻して、23時過ぎにベッドへ。つまりは、読書が省略されている。これで3日間、まともに本を読んでいないことになるが、こういうことも今の生活にとっては珍しいことだ。

2023.05.13 20230512 金
 5時40分起床。今日も快晴の朝だ。

 今朝の東京株式市場は、決算発表が好感された個別銘柄などの影響を受けて上昇。保有銘柄では神戸製鋼所が開場直後に高騰し、これを2ユニット売却する。日産自動車もいい調子だったのでこれも1ユニット売却して、合わせてまずまずの利益を得る。
 利益もさることながら、このところ売り基調が続いているため手元の買付資金が豊富になっている。大きく下げる時があれば、押し目買いに走ることができる態勢が整っているのだけどな。

 株式の様子を開場すぐの9時から10分程度眺めたあとは、いつも行っている理容店に約80日ぶりに伺って、モーニングサービスの千円で散髪を済ませる。
 洗髪なしのため細かい髪が頭に付いたままなので、これを洗い流すべく、まっすぐに「山辺温泉保養センター」に向かい、入浴する。これも楽しみ方の一つだ。350円。
 浴室の入口側以外の三方がガラス張りになっている想像以上によい風呂で、はじめのうち客は数える程度の空き具合。平日の10時台から風呂で寛いでいる人などそう多くあるはずもないよナ。しかしそう思っていたら、暇そうな高齢者が陸続としてやってくるではないか。まあ、人のことは言えないが。ただ、田舎の年寄りというのは公共の場であっても自分の家のように気ままに振舞うことが常で、この人たちもかけ湯もせずに浴槽に直行してタオルを湯に入れて絞ったり、浴槽の入口に座り込んで長話をしていてほかの人が入れなくなっていたりとやりたい放題で、見ているほうが困るのだった。もっと社会的人間になれよ、田舎のジジイたち。

yamanobeonsenshokudo 20230512
(「山辺温泉食堂」のかつ丼)

 午前中から風呂に浸かるシアワセを味わい、その後保養センターに付随している「山辺温泉食堂」で初めて昼食をとる。これがウリなのだろうなと思われる、かつ丼750円。おお、立派立派。
 はじめに口にするわかめとネギの味噌汁のいい塩梅で、ココの味は確かだとわかる。紅生姜と緑のネギと玉子の黄色でなかなかいい見栄え。配膳まで時間がかかったのでもしかしたらとんかつは手仕込みかと期待が膨らんだがそうではなく、できあいのものを揚げている感じで衣の厚さがしっかりしていた。(笑) でもまあ、甘辛い味がちょっぴり強めに施され、丼つゆの量も適当で、熱々をかっ込むのが楽しい。
 ご飯の質と味付けは勝るものの、とんかつの肉と揚げ具合、それに価格の2点は、数日前に食べた「かつMI」のほうが上。これが900円と言われると困るけれども、750円なら納得できるデキだった。

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(文翔館前にあった「山形県民会館」の建物もなくなっていた)

 備忘のために書いておくと、この日文翔館前を通ったところ、昨日の山形銀行本店ビルと同じく旧県民会館もすべて取り壊されて青空が広がっていた。建物があったところの北側からは、南奥の山形県JAビルが丸見えになっている。1963年だったかに整備され、小学校の帰りによく遊んでいた噴水も、もう跡形もない。七日町・旅籠町界隈もこれから大きく変わっていくのだろうな。
 ここには何ができるのだろうか。山形市は市民会館を建てると言っているが、それっておかしいだろう。駐車場も確保できずここに県民会館を再建するのは無理と県が判断したところに、市はつくるというのか。超然山形市長のやることは市民の理解の域を超えている。大規模ハコモノへの予算の使い方は市議会が了承したからそれでいいというわけではないことをきちんとわかっていなければ、プロの首長とは言えない。

old kenminkaikan 200608
(参考:在りし日の山形県民会館(七日町) 2006.8)

 午後は、宮城北部旅のドキュメント作業を始めて、ほんの少しだけ前へと進む。力が入ってくるのは明日以降になるだろうなと、他人事のように思う。物事を繰り延べるときには素知らぬふりをしていようという悪い癖だ。
 夕方には本日2度目の風呂に入り、身も心もくなくなになる。夜の飲み方は、7%のチューハイに20%のカシス・リキュールを適量加えて飲み、いい具合になる。

cassis soda 20230506
(カシス・ソーダ)

 その後は録画番組を見てぼーっとし、ああそうだ、本を読まなければいけないのだなと取って付けたように読み始める。これではページ数は稼げない。一週間ぶりとなる「この国のかたち五」を、床屋の待ち時間と保養センターでの休憩時、寝入るまでの間に合計90ページを読んだにとどまった。
 22時半、就寝。