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2021.01.02 20210101 金
 新年を迎えた。
 7時前に覚醒するが、格別やることもないので8時15分まで温い布団の中で惰眠を貪る。いいだろ、正月だし。こういうところに正月気分を感じたいのだよ。
 だが、遅く起きればその後の時間の進みが早い。カキモノとブログ記事公開の朝ルーチンが終わったのは10時近くになってからだった。

 昼食は、昨晩食べなかったそばがあるというので、それをかけそばにしてもらって食べる。鳥とごぼうでとったそばつゆがうまい。これに焼き餅を1個入れて正月の雑煮風にして、ゲソ天とともに食べる。
 したがって、この日は外出なし。金も使わず、終日家にいることになった。外の積雪は多いから、家にいるのは正しい行動だ。

 午前中から午後にかけては、テレビの「ニューイヤー駅伝」が点けっぱなしになっていた。6区あたりになると眠くなって、しばらく昼寝。結果が出る頃には復活して、富士通が12年ぶり3回目の優勝をし、山形のNDソフトは36チーム中35位だったことを知る。

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(「ニューイヤー駅伝2021」は、前年予選落ちの富士通が復活優勝)

 ほかは読書と、読後本の記事書きを2本。
 「慈雨」を100ページ余り読んで今年の読了1冊目となったが、柚月裕子のこの著作はなかなかよかった。
 警察官となり組織に忠誠を尽くしてきた主人公が、誤認捜査による冤罪かもしれない事件を上層部がもみ消すことに抵抗できず、深く傷ついていく姿が描写されている。それに似たようなことはおそらく多くの職業集団をはじめとした社会的組織にあることだろうと思われ、自分の過去に照らしてもまったく身に覚えがないわけではない。現役時代には、いったいこの組織は何なのだ、どうかしていると、愕然とすることもあった。そういうことがあると、職務に対する士気はいとも簡単に崩れていくものだ。
 そういった思いと、物語に登場する四国霊場八十八か所を自分でも数十か所、今年の初夏に巡ったこともあって、風景をイメージしながら我が身に照らして読むことができたのがよかったのかもしれない。
 柚月裕子を読むのはこれで3作目だが、今後もう少し読んでみようと思う。

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(謹賀新年)

 夜は、正月バラエティばかりが放送されていて楽しくないので、録画鑑賞へ。
 NFLのWEEK16のNYG対BALの後半戦。BALは勝利して、プレーオフ出場へ大きく前進した。同地区ではDALカウボーイズも首の皮1枚で出場可能性があり、今週の最終週の結果が楽しみだ。
 「探偵!ナイトスクープ」では、48歳主婦が若い頃に一度経験したドリフト走行にチャレンジするのがよかった。

 寝る前にかけては、「居酒屋味酒覧」を30ページ。
 さらに、「抗いと創造―沖縄文学の内部風景」(大城貞俊著、コールサック社、2019)を読み始めて20ページ。これは2020年2月に小説だろうと思って買ったものだが、開いてみると、緻密な内容の詩評書だった。大城貞俊は小説家が定着する前は詩人として文壇に登場していたので、ははぁ、そういうことなのかと思って読む。

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(「抗いと創造―沖縄文学の内部風景」と、大城貞俊)

 新しい年を迎えたわけだが、新年はこうしようとか、こうであらなければならないといった格別の気負いはない。なにせ60回以上も新年を迎え続けてきているわけだから。
 ただ一方で、見たいこと、知りたいこと、やってみたいこと……と、日々やりたいことは人生半ばを大きく過ぎてもいまだに尽きることなく湧いてくる。それらを自分の身の丈に合った形で、自分なりに工夫を凝らして、納得のいく形で、一歩一歩実現していこうと思っている。

2021.01.05 20210104 月
 7時半起床。つれあいは今日も休みとかで、年末年始は10連休。この正月はコロナのため次男は帰省せず、つれあい当人は実家へも帰れず、楽しいとは言えない長い休暇だっただろうが、じっくりと休めたのではないか。
 年末年始は仕事の区切りで職場には顔を出さなければならないものというイメージがあるが、彼女の第2の職場では年末や年始の職場でのあいさつやイベントなどはないから休んでいるのだろう。それもコロナの影響なのだろうか。
 朝の段階で、パソコンの朝ルーチンと3本のブログ記事の公開処理。
 ふと思い出したが、去年の今頃には2か月余りの沖縄ステイに向けて、南の島へと旅立っていたのだったなぁ。今年は寒い北国で、雪に埋もれてじっと耐えている。これもコロナのせいだぞ。

 2020年の年間読書量を確認して総括してみる。読んだ本は105冊で、うち沖縄関連本は57冊という結果だった。年間100冊以上、沖縄本50冊以上という2つの目標を何とかクリアした形だ。
 読後本についてはインプレを書いてブログに掲載することにしているが、これらのうち30冊程度はまだそれが終わっていない。年が替わってしまったが、これを片付けることが目下の課題のひとつとなる。

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(image)

 さて新年だが、2021年は、これまでの沖縄をコアにして読んでいく方法を多少改め、自分の興味が向くものであれば沖縄にこだわらず、ウイングを両サイドに大きく拡げて読み進めていこうと思っている。
 沖縄本に関しては、出版数自体が減っている上に、テーマについても沖縄戦や政治関連のものばかりが目につき、求めている沖縄カルチャー関連モノがあまり見当たらなくなってしまっているように思う。
 一方で、仕事を辞めてからのこの2年近くに日本の各地を旅してきたことで、沖縄以外の地や日本という国そのものの歴史などにも興味が湧いてきている。これらについても枠をつくらずにぐいぐいと読んでいきたい衝動に駆られている。
 このようなことから、2021年の年頭に当たり、年間読書数の目標を引き続き「100冊以上」として掲げ、これをメインにして、沖縄関係については引き続き読むものの、特に何冊以上という枠は設けずに行ってみようと思う。そうは言いながらも、少なくとも30冊程度は積み上げたいと思ってはいるが。

 本日の昼食は、カキフライなんてのはどうかなと思って調べてみると、城西町の名店「とんかつちん豚」のメニューにあるではないか。よし、コレいってみよう!
 かきフライ定食800円。こんがり揚げ立ての大ぶりの牡蠣が5個。齧ると中からアチチの牡蠣汁がピュッと迸るような仕立てになっている。
 この店の素晴らしいのは、どんぶりのごはんが多いこと。あとでやってきた同年配の男性はごはん3分の1でいいと注文していたけど、然もありなん。でもおれ、シアワセなことにフツーに一杯食えるもんね。また、味噌汁が熱くてうまいのも素晴らしい。
 基本とんかつ専門店なので、カラシは付くもののタルタルソースは付かないのが惜しいところ。そのかわりにおろし大根が付いていた。ああ、満足。これが800円でホントにいいの?!

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(「とんかつちん豚」のかきフライ定食)

 午後は、読書。「碑のある風景」を読む。
 その後は、1時間30分のNHKの土曜ドラマ「刑事~蛇に横切られる~」を観る。1995年にNHKで放送されたもので、先に観た1992年の「チロルの挽歌」に次いで、高倉健がNHKドラマ出演したものだ。
 ウィキから引用しておくと、あらすじは次のとおり。
 警視庁捜査一課の主任・秋庭実(高倉健)は13年前、逮捕した男・武村(尾藤イサオ)の逆恨みによって妻・由紀江(田中好子)を殺害され、武村を射殺した過去を持つ。この時に普段から夜討ちの新聞記者を家に上げていたことを利用されたために新聞記者とは距離を置くようになったが、娘(鈴木京香)が新聞記者と婚約したことで複雑な立場にある。
 ある日、武村の一件で世田谷署警ら課に異動した際に部下だった品川署天王洲東交番の巡査・村沢(石原良純)が刺殺され拳銃を奪われる。この事件の担当となり捜査を進める秋庭。捜査を進めるうち、村沢が交番勤務の傍ら単独で捜査を進めていた事案が明らかになり、これが玉川署管内の銀行副頭取刺殺事件と繋がっていく。
 刑事ものなので、一般人を主人公とした前作「チロルの挽歌」とはまた違ったやや硬めのものだった。

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(ドラマ「刑事~蛇に横切られる~」の高倉健)

 今日開いた新年の東京市場は、近々コロナの緊急事態宣言が発出されるのを織り込んで、下げている。
 下がっていた電通、ANA、三菱自動車を拾っておく。

 夜の飲酒時のつまみも、こちらが昼に何を食べたか知らないつれあいがカキフライをつくってくれていた。長い間一緒に暮らしていると、そのときどき食べたいものまで似てくるもののようだ。こちらは手作りのタルタルソースをたっぷりつけて食べられたのがよかった。
 飲みながらの録画視聴は、「あのコの夢を見たんです。」の第8話。ヒロインは白石聖。この女優はオトナの土ドラ「恐怖新聞」に出ていた人だ。CMが入る回数が多過ぎて番組自体に身が入らない。
 「孤独のグルメSeason1」の最終回「目黒区中目黒のソーキそばとアグー豚の天然塩焼き」編。「草花木果(SokaBokka)」という名の沖縄料理店だったが、夜営業の人気店として健在のようだ。
 「バナナマンのせっかくグルメ」の傑作選、2017年12月放送の福岡県糸島編。アワビ、サザエ、ウニなど取れたての海産物が素晴らしく、特に透き通ってまだ動いているアオリイカの刺身がうまそうだった。

 この日は昼寝をしなかったためか眠くなるのが早く、22時半には室内灯を消してベッドでの読書態勢へ。23時半前には寝入っていたと思う。
 読書成果は、「碑のある風景」の40ページ、「抗いと創造」の30ページ、そして「居酒屋味酒覧」を50ページ余り読んで読了。

2021.01.06 20210105 火
 今日から出勤となるつれあいが起きて活動し始めた音を聞いて、7時15分起床。
 朝のモノカキをみっちりとやる。つまり、昨晩のうちに書いておかなければならなかったものを書かなかったということだ。
 開場前の株式注文の状況をチェックして、いくつかの注文を入れ、その後ブログの記事公開作業。
 ものを食べる気になれないので朝のトーストは省略してホットミルクのみに留める。

 昨日119円で売った野村原油先物が下がっていたので、同数株を116円で買い戻す。この銘柄ではいい小遣い稼ぎができている。

 昼は、南館の「とん八本店」へ。ここはほぼ9年ぶり。そうか、前回はまだ高校生だった次男と食べたのだったな。
 今回はカレーに狙いを絞っての入店。とん八自慢の「座・ランチ」の中から、とんかつプラス若鶏カレーランチ869円を、ライスをはじめから大盛り(同料金)にして注文する。
 これはいい。自家製のカレーは、さらさら系でなしにぽったりとしたつくりで、こういうのが好きな自分にとってはかなりうまい。また、たっぷりの量は大盛りのライスにもまったく負けていない。
 揚げ物は、メニューによれば、平田牧場の三元豚ロース60gと若鶏カツ50gで、これまたボリューム満点。おかわり自由のキャベツも胡麻ドレッシングで好きなだけ食べられる。味噌汁、白菜の漬物もよい。となれば、注文の付け所はどこにもないということになる。
 カレーが食べたくなったらココと言ってもいいぐらいの満足度だった。満腹である。

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(okinawa-image)

 午後は本を読むが、思うように捗らず。今読んでいる2冊はいずれもかなりマニアックな内容で、少し油断すると考えが別のところに行ってしまう。いい加減な姿勢で読むことを許してくれない本なのだ。

 夜は、「町中華で飲ろうぜ」と「おんな酒場放浪記」を観ながら飲んで、その後はニュース番組を見ながら各種調べものなど。

 コロナの蔓延はさらに広がっており、専門家が言うにはクリスマス前後の行動の結果が今こういう形で出ているという。そして、現在のステージ4の状況はここ1~2週間で収まるようなものではなく、2月、あるいは3月頃までステージ3に戻ることはないとまで言っている。これはかなり深刻なのではないか。オリンピックの開催時期まで本当に回復できるのだろうか。
 この7日にも国の緊急事態宣言が発せられて、夜営業の飲食店はさらなる時間短縮営業が求められることになる。多くの店はやむなくそれに従っているのに、一部の心ない経営者がそれに従わないので、正直者が馬鹿を見る形にもなっている。規制の実効性を高めるためには公共の立場からある程度の罰則を科すこともやむを得ない段階にきているのだろう。コロナ禍はもうそういう段階まできている。
 間もなく初場所だというのに、横綱白鳳がコロナに感染していることがわかり、相撲協会にも激震が走っている。何場所も休んでようやく久しぶりに出てくるのかと思ったら、こんどはコロナで休むのだそうだ。いくら一時代を築いた大横綱だとは言っても、そんな横綱はもういらないでしょ。大横綱こそ事態を重く受け止めて、もはやあとを濁さずに退場すべきだと思うが、どうだろう。これで来場所戻ってきてまた途中休場なんて言ったら、目も当てられないことになるのだぞ。
 国のGoToトラベルも停止したままだし、どこへも行けなくてつまらないんだよナ。
 ああそうか、こういう未曽有の状況がしばらく続くとなれば、株価にも影響するだろうな。少し様子を見て、もうひと下げしたら仕込みに入ろうか。

 23時半頃から本を読み始め、24時近くになってからは寝床で読む。
 明日からは冷えるとの予報なので、暖房をいつもよりも効かせておく。

 「碑のある風景」を20ページ、「抗いと創造」を30ページ、「まかちょーけ 興南甲子園春夏連覇のその後」(松永多佳倫著、集英社文庫、2020)を読み始めて50ページ。前2冊とは違い、文庫本ならぐいぐいといけるのだ。

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(この日読んでいる3冊の本)

2021.01.07 20210106 水
 7時半起床。寒い朝だが部屋は暖かい。
 いつものとおり朝のうちにカキモノ、株式への対応、ブログ記事公開と進む。
 大きく下げるのではないかと警戒していた東京市場はそれほどでもない。まだ値のあるうちに多少なりとも身を軽くしておこうと、この日のうちに野村原油先物、九州電力、三菱自動車をショートレンジで売って、2週間ほどなら暮らせる程度のわずかな小遣いと、今後に向けた相応の買い資金を確保しておく。来週あたりになれば今よりも必ず下げるという確信めいたものがある。したがって、ここは売り基調で応じておく。

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(okinawa-image(辺戸岬))

 母を見舞ってからの昼メシは、2年ぶりに南原町の「白菜ラーメン幸来」へ。
 ここは味噌ラーメンが秀逸だし、白菜ラーメンもユニークでおいしいのだけど、標準形の中華そばが未食になっている。今回はこれだ。中華そば700円と、ランチタイムは110円だというチャーシュー丼、計810円。
 中華そばは、鰹節、宗田節、鯖節を贅沢に使用したという自家製醤油ダレが勝負アイテムのよう。Wスープのような重厚な味とはいかないが、ラーメンスープ本来の深い味わいがあり、これはこれでとてもいいと思う。トッピングが極めてユニークで、チャーシュー、メンマ、ナルトのほかに岩海苔、キクラゲ、タケノコ、さやいんげんが入り、ここでしかお目にかかれないものになっている。
 ミニ丼のほうは、チャーシュー1枚にその煮込みダレがかけられ、うまし。ややしょぼいけれども、この価格なら納得がいく。

 午後は読書の時間に充てるべきだと思っているが、読み始めると眠くなる。このことについてはこれまで何度も繰り返されてきたことなので、そうならないよう考えて対応すべきだ。手にする本が気楽に読めるようなものではないことも改めるべき点だ。

 夜の飲酒時には、去年12月に録っておいた「世にも不思議な物語 傑作選」の、深田恭子主演の「捨て魔の女」を見る。2016年秋の収録分。
 アラサー・女子アナウンサーの土岐田栞(深田)は、皆の憧れの職業についたものの、中堅どころの年齢になったのに、いまだにぱっとしない自分の活躍に少し焦りを感じていた。そんなある日、たまたますれ違った僧侶に声をかけられ、何かを得たければ何かを捨てなければいけないとの言葉をかけられる。そんなことをきっかけに何かを捨てるとよい仕事が舞い込んでくるという体験をした栞は、ついに身の回りの大切なものを次々に捨て始める。ついに栞が行き着いたところとは……。
 深田恭子は存在感が抜群で、彼女が出るというだけでどんなドラマでも成り立ってしまう数少ない女優の一人だ。でも、彼女ももう38歳なのだ。

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(深田恭子)

 コロナが猛威を振るっており、この日の新規感染者はすべての都道府県で増えて、初の6千人台を記録する。東京都も過去最高の1,591人。首都圏の感染拡大が地方の蔓延にも少なからず影響を与えているとの専門家の分析。山形県でも帰省した若者が山形で検査を受けて陽性が判明した事例もいくつかある。
 明日の発令が見込まれる首都圏の緊急事態は、2月7日までの1か月の期間となりそうだ。また旅を始められるようになるまで、先は長いな。

 読書は、前日と同じ3冊。「碑のある風景」を20ページ、「抗いと創造」を20ページ、「まかちょーけ……」を40ページ。
 24時半就寝。

2021.01.08 20210107 木
 7時半起床。外がいつもよりも明るいし、自動車の入る音もこもっていて、ときどき風の強く吹く音も。これはたくさん積もって吹雪いているのかなとカーテンをめくってみると、おや、そうでもない。気温は低そうで、新たな積雪はなさそうだが、すでに着雪している路面が凍っているのだろう。
 まあ、自分は朝から出勤する必要もないし、新雪が少ないとすれば雪かきも不要。今日も穏やかに暮らせそうだ。
 山形県知事選挙が今日公示。全国初の女性候補の一騎打ちというのがウリのようだが、それでは盛り上がらない。政治的、行政手法的に対立の構図が見当たらない。現職は相変わらずの主婦感覚で、行政を家計と一緒にしないでよという感じだし、新人候補は仙台圏との交流拡大とか言って、費用対効果を無視して新道整備などと言う途方もない主張をして選挙地盤への利益誘導に余念がない。いわばどっちもどっちで、積極的に応援しようという気にはなれず、どちらが当選しても、各方面での今の山形県の相対的地位は下がりこそすれ向上していく希望はどこにも見出せない。同じ女性でも、小池百合子のような考え方も能力もしゃんとした人物だったら応援するのだが。
 今日、首都圏の1都3県に緊急事態宣言。

 そろそろ蕎麦が食べたくなって、昼食は1年2か月ぶりに寿町の「麺道自然や(じねんや)」を再訪し、天丼セット1,100円。
 そばは、かなりの長さがある平打ちの手打ち麺。冬であってもしっかりと冷水で締めてあるのがとてもいい。
 白眉は、全然「ミニ」ではない天丼で、天ぷらは鱚、海老、サツマイモ、ちくわ、カボチャ、ピーマン、茄子、レンコン、ささげの9つ。これだけ天ぷらラインナップを充実させたのは、まずは蕎麦をたぐりながら天ぷらをある程度つつき、てんぷらで蕎麦を食べ終えたら、それからご飯で食べてねという店の優しすぎる意図なのだと思う。なんとも客想いの大サービスではないか。

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(「麺道自然や」の天丼セット)

 大きく上げた東証株式市場。この日も日本製鉄と野村原油先物のそれぞれ一部を売る。ここまでなぜ上がるのか、どうもよくわからないのだが、上げれば売る。明日は下がるんだろ?

 入浴を終えて気分よく飲み始めると、そこにちょうど母からの電話。何かと思うと、仲良くしていた入居者が転んで怪我をして入院し、話し相手がいなくて寂しい、もうここから出してくれといういつもの愁訴。聞かされるほうまで暗くなってしまう。
 毎日決まった時間に眩暈がひどくなる、その都度薬をくれるので収まっているが、脳内神経科に連れていけと、これもまたワンパターンのもの。決まった時間にひどくなるとわかっているのなら、いつもよりも30分早く薬をもらえばいいのではないか。そう伝えると、ナルホドなと。あのね、自分のことなのだから、対処方法について自分でもっと考えてみようね。
 それに、病院に行くと治るんですかと問うと、そうだねぇ、気休めかもしれないねぇと言うではないか。痛くてしょうがない、薬を飲んでも効かないというならまだしも、気休めだというのであれば、コロナの蔓延が著しい現下にわざわざ危険を冒して通院することほど馬鹿らしいことはない。あなたの健康だけではないんです。施設内にウィルスを持ち込んでしまうことだってあるんです。
 忍従を強いられて、誰もがやむなく我慢して自重した日々を送っているときに、どうしてあなただけ帰りたいだの、病院に行きたいだのと毎日一人大騒ぎしているのですかと、こちらとしては言いたい。息子も嫁も、施設職員もみんなウンザリしていますよと言いたい。言っても聞かないのだろうけど。
 ということで、少しは納得したようなので、電話を置く。なんだかなぁ。つまりは話し相手が欲しかっただけということなのかもしれない。明日以降だって、また同じようなことで長電話を仕掛けてくるのだろう。
 施設入居時、母が欲しがっていたので電話を付けたのだが、そのときは母からの電話がこれほど頻繁で大きな精神的負担になるとは思っていなかった。おそらく、あちこちに電話しまくっていたのだろう。あまりにも頻繁にかけていたため、今では誰も電話口に出なくなって、それがまた寂しさに輪をかけているのではないかと思料する。

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(okinawa-image(与那国島ティンダバナ=天蛇鼻))

 30分以上も説得していたので、飲み物の氷が解け、つまみが冷めてしまった。なんだかこちらまで鬱陶しい気分になって、再度飲み始める。
 飲みながら見たのは、NFLの最終WEEK17のGBパッカーズ対CHIベアーズ@シカゴ・ソルジャーフィールドの同地区対決。GBは勝ち抜けが決まっているものの、ここで勝ってプレーオフの第1シードを獲りたいところ。CHIはここまで8勝で、ワイルドカードで拾われるかどうかの境目にいる。前半戦を見て、順当にGBがリードしているところまで。

 本日も、元気なのはコロナウィルスだけ。国内の新規感染者が7千人を超えて、過去最多を更新。このうち東京都では、新たに2,447人を確認。初めての2千人超えで、前日の1,591人を大きく上回って過去最多となった。もうこうなると、2月中の終息も厳しいのだろう。
 GoToトラベルの全面停止は今のところ2月7日までだが、その後は? 次の旅はいつから再開できるのだろうか。

 読んでいる本のラインナップは変わらず。「碑のある風景」を30ページ、「抗いと創造」を30ページ、「まかちょーけ」を90ページ。
 就寝24時過ぎ。

2021.01.10 20210109 土
 7時10分起床。今朝もかなり冷え込んだようだ。
 朝のモノカキからスタート。名護市久志にできた「甲子園春夏連覇メンバーの地元に記念碑」についての記事などを書く。この先一週間の録画予約設定も忘れずに。

 朝から買い物をして、リクエストのあった品々を母の元へ届ける。それらは、粒うにの瓶詰、みかん、腹にやさしい牛乳、練乳、あられ、某店と指定されたケーキ。店や銘柄の指定が入るので、自分たちの食料品を買い求めるよりもずっとたいへんな上に割高のものばかりなのだ。ほかには仏壇にあった観音経。これだけわがままを言っておいて、ほとんど読めない字で家に帰りたいと綴ってくるので困る。
 何に不満なのかというと、毎日の食事なのだそうだ。週に2回、これだけ差し入れしていてもダメなのだそうだ。自分がつくるうどんのほうがずっとおいしいのだそうだ。
 だが、よしんば帰ってきたとしても、目がよく見えず、眩暈のする体で毎食自分でつくれるの? 少し前までなら何とかつくれたかもしれない。でも今は、つくれるの? キッチンを水浸しにして、箸で何をつまんでいるのか認識もできず、ぼろぼろとこぼしながら食べて、それを毎日やるわけ? 買い物は? 日々の眩暈や目の痛さはだれが面倒を見るの? 入浴は一人でできるの? 手摺りのないトイレでは用を足せるの? 歩行器なしで歩けるの?
 答えはすべてNOであり、それをいちばん理解しているのは本人であるはずだ。
 …………。
 そうだった。母が言っていることを真に受けてはいけないのだった。悪態満載の手紙はおそらく最大瞬間風速時に書いていて、風が収まったあとにはそのことはほとんど忘れる人なのだった。
 できないでしょうなどと言ってみたところで、絶対にできると無責任に開き直るに決まっている。母の言い分を容れれば、我が家が破綻して今の生活が回らなくなること、そして今よりも母が不幸になることは目に見えている。
 できもしないわがままを母親から訴えられた息子は、いったいどうすればいいのだろうか。

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(okinawa-image(紅型))

 その後の昼食は、青田にある「トレンタ山形南店」を初訪問。こういう店で食べるものはほぼ決めていて、トレンタ風ナポリタン836円を。
 大盛りは220円増しと値が張り千円を超えてしまうので、足りないだろうけれども普通盛りで。また、サラダやドリンクは高いわりにはたいしたことがないのが相場と言っていいのでパス。パスタが単品でこの価格であること自体、すでに高いと思っている。
 配膳されたものは、想定以上にしょぼい。「具だくさんでボリューム満点、仕上げの特製醤油でほんのり和風に」とメニューにあったが、これが具だくさんと言うのなら、他店で見かけるナポリタンは「具具だだくくささんん」ぐらいにはなるだろう。量も満点には程遠い。卓上にタバスコも粉チーズもなし。これで客がたくさん集められるのであれば、それは商売繁盛でようございます。
 味は悪くはないけれども、価格と量には大いに問題あり。この店は自分のような人種はお呼びでないのかもしれず、おそらく二度と入店することはないだろう。ただでさえよくない気分はますます悪くなる。

 「トレンタ山形南店」ではちっとも食欲が満たされなかったので、この日はもう1軒、「ひまわりヤマザワ成沢店」をはしごする。これをやけ食いという。
 カレーライス、280円+税=308円。カフェテリア方式とか言って気取っている今どきの学食よりも安いのではないか。味はまろやかで万人向き、ライスの炊き加減がよく、安いのに満足度は高い。
 先のナポリタンとどちらを選ぶかと言われたら迷うぐらいのレベルなのに、価格は308円と836円というように雲泥の差があり、金を払って食べるならダンゼンこっちの勝ちだよなと思う。トレンタ君、反省しなさい。ひまわりちゃんにはまったく太刀打ちできていないぞ。
 これにてようやく留飲は下がったが、けっこう腹がくちい。やはりはしごはやめておくべきだったろう。

 午後は、麻雀ゲームで無駄に過ごしてしまう。それにしても、ゲームですら麻雀にはまったく勝てなくなった。この日半荘8回ぐらいはやったと思うが、一度もトップをとれず。麻雀に関しての勝負運は若い時分にすっかり使い果たしてしまったようだ。時間の無駄なので、もうやめよう。

 一通り飲み終えて、夜の20時からは、楽しみにしていた「りんけんバンド」オンラインコンサート@カラハーイをYouTubeの生配信で視聴する。
 かーつーが語るには、りんけんバンドのライブは10か月ぶりだという。そんなに間が空いたの? 視聴者はピーク時で千人近く。たっぷり100分楽しめた。

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 セットリストは概ねいつもどおりで、なんくる節、浦風、七月エイサー待ちかんてぃ、海と島、ふなやれ、サバニと進んで、知子が三線で祝い節~めでたい節、多幸山~唐船ドーイ、バンドスタイルに戻ってポンポンポン、南ぬ天、乾杯さびら~ありがとう、嘉手久~唐船ドーイ。アンコールはハタスガシー、黄金三星の全14曲。
 客がいないと気合が入らないようで、フロント三人衆の歌声やアクションはおとなしめ。というか、久しぶりなので緊張している様子も見受けられる。一方、上原知子は、最後の黄金三星にいつもよりも強い思い入れが感じられ、一語一語をかみしめるように歌っていたのが印象的だった。きっと、歌えることそのものに感謝しているのだろう。そうは見えないのだが、彼女ももう62歳。「40を過ぎたら引き算でいいと思うんです」と語っていたが、そうすると知子さんは18歳になるわけで。(笑) でもって、もう数年すれば糸満ヤカラーズの子ども時代に戻ってしまう。
 りんけんバンドには元気をもらった。感謝。

20210109 2
(この晩、「ふなやれ」をうたった上原知子)

 本日の読書は、麻雀をやったせいで減り、「まかちょーけ……」の40ページにとどまる。
 24時、室内灯消灯。

2021.01.11 20210110 日
 7時10分起床。細やかな粉雪が降っていて、外は寒そうだ。わりと早く朝ルーチンを終えて、本を読む。こういう寒い日は静かに自室で自分の好きな本を読んで暮らしたいと、仕事を持っていた頃には強く思っていた。幸いにして今はその頃よりも時間が自由に使え、心理的な閉塞感も少なく、悩みも多くないので、心安らかにしてゆったりと読める。困り事もないではないが、わりといい第二の人生を送れているのかもしれない。グーグルマップで地理を確かめながら読む。

 読みかけのもののうち「碑のある風景」は佳境に入ってきていて、第4章の「島を彩るロマンと伝説」では芦花部(あしけぶ)一番の碑、喜界島の塩道長浜、元ちとせの生地でもある嘉徳集落にある鍋加那の墓、節子地区のトミにまつわる逸話などが登場し、読んでいて楽しい。
 これらの場所、碑についてはいくつかを現地踏査しているが、喜界島にはまだ行けていない。一度行くつもりでフライトを確保したのだが、あのときは鹿児島空港からの便が荒天のため飛ばず、やむを得ずまっすぐ大島入りしたのだった。

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(嘉徳鍋加那の墓 2016.5.5撮影)

 これまでの島旅は帰りのフライトを確保して行うのが常だったが、南西諸島を旅の終わりの日を決めずにゆっくりと巡るという旅もいいかもしれない。
 さてその旅のディスティネーションなり情報収集についてだが、ぼちぼち始めなければならないのだが、コロナの終息がいつになるか読めない中で、いつ行けるのかわからないことを具体的に考えるのは難しいし、気合いの乗りも悪い。したがって、もうしばらくはニュートラルな構えでいていいのではないかと思っている。

 昼食は、寒い日なので、かけ系のそばがいい。また、この正月は一度しか餅を食べなかったので、餅なんかが入っていればなおいいのではないか。それならばココが最適だろうと、飯塚町の「餅の清十郎」を3年1か月ぶりに再訪。
 タヌキそば(餅入)の大盛り、650+100円。アナタの食べたいのはこういうものデスカ? と言って運ばれてきたのは(言ってない)、なんでわかっちゃったの?と思わずひれ伏したいぐらいに、思い描いていたものにぴったり、ドストライクの逸品。しかもそれが、大盛りにして750円で食べられてしまうという格安さ。いいんじゃないか、この店。ちょっと惚れたぞ。

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(「餅の清十郎」のタヌキそば(餅入))

 午後は、今日から始まった大相撲初場所を見るともなく観る。コロナの感染者が出た部屋が複数あり、十両以上の休場者は過去最高の16人だったろうか。十両なんて全部で9番しかない。
 両横綱は今場所も休み。大関までならとうに陥落している長期休場だが、横綱は下がらない。これは地位が保証されているわけではなくむしろ、そんなに出てこないのなら自分で進退を決めるべきだという考え方なのだと思う。4場所休場して半年以上も場所が回るのならば、もうそんな横綱はいらない。単に往生際が悪いとしか映らない。仕事ができないロートルは現場を去るべきだ。
 来場所5場所ぶりに土俵入りをしたところでそれは、一度引退し、数年経ってから久しぶりにステージに立った歌手のようなものだ。おそらく少なくとも一方はまた休場して引退のはこびとなるのではないか。

 この日の録画視聴は、昨年末にやっていた「ワカコ酒スペシャル 飛騨酒造めぐり」の前編。ついこの前高山を歩いてきたばかりなので、宮川朝市をはじめとして市内の地理を理解しながら視聴することができる。ワカコが高山の朝市で偶然にも馴染みの東京の居酒屋「逢楽」の大将とばったり出くわすあたりはドラマならではの出来過ぎ。
 「吉田類の酒場放浪記」の南武線武蔵中原(川崎市)の「串焼・釜めし 正ちゃん」編も年末の録画。
 同じく年末の「有吉ゼミSP」のギャル曽根年末食べまくりも何も考えずに見るのにふさわしい。

wakako hida sp 202012

 読書は、「碑のある風景」を40ページ。「まかちょーけ……」を60ページ余り読んで読了。「抗いと創造」を20ページ。「おらおらでひとりいぐも」(若竹千佐子著、河出文庫、2020)を読み始めて20ページ。
 就寝24時過ぎ。この日も北陸方面の自動車道で立ち往生が発生。コロナの感染者数も全国的に増えており、過去最高や、日曜日としては最高となった都道府県がいくつかある。