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2023.08.01 20230731 月
 5時45分起床。扇風機をフルタイムで点けて眠ったところ、明け方にかけて少し涼しいと感じたが、タオルケットを掛けることで問題なくしのげたし、起きたときの肌に湿り気がなくサラッとしていて、いい寝心地だった。朝の風は北寄りからの微風。この向きの風があれば、猛暑だってある程度は耐えられる。
 平日のふつうの日が戻ってきて、内心穏やかだ。土日はどこに行っても道路や店に人が多く出ているし、株式市場が開いていないのでつまらないということもある。
 7月後半は、孫が頻繁に来宅したり、暑い中を上京したりしてなにかと落ち着かなかったが、8月は取り立てての予定はほぼなく、働く世代もわりと時間の融通がきく月だろうから、孫の来宅回数も減るだろう。一方でバカ暑の日が続くので、日々の活動量自体は落ちるかもしれない。1年のうちの8月とはそうなる月だとなかば諦めている。

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(okinawa-image)

 8時前までに朝ルーチンと日記等のカキモノを終えて、8時台は週明けの投資対策を練り、いくつかの株式売買の注文を出して、9時からの開場に備える。
 東京市場は今日もしっかりと上げていて、前場のうちに電力と鉄鋼の各1ユニットがいい値で売れ、小利益を確定する。

 7月末日なので、株式取引のこの1か月分を総括しておく。
 日経平均が前月末比でほぼ同水準(-0.05%)だったのに対して、自己資産額(取引に充てている全体額で、保有株式時価総額+買付余裕資金)は2.59%の増と、引き続き最高額を更新し続けている。この伸び率自体は一見たいしたことがないように見えるが、実際に投資に当てている額は資産額の4割程度しかなく、この4割の部分で一定の増益をたたき出している勘定になるから、かなり善戦していると言っていいと思う。
 発注単位ベースでは、買い14に対して売り23と、今月も売り越しとなり、買付余裕資金(=手元に残っている金額)が膨らんで、総額の6割を超えた。この資金状態をみればもっと投資にカネを回したくもなるところだが、近い将来には必ずやってくるであろう右肩下がりの相場に備えて、無駄な投資はせず大切に保留しておきたいと思っている。

 1年2か月ぶりに、江俣の「牧花亭(もっかてい)」でランチ。
 ココで食べるならこれが最もリーズナブルかつ1番人気の、日替りランチセット800円。この日は、牛カルビ焼肉定食だった。
 メインの料理に野菜がたっぷり添えられた大皿、小鉢のダシやっこ、平皿のごはん、油揚げがプクプク浮いた味噌汁、フレッシュな漬物2種、食後の選べるドリンク(今回はレモンジュースを所望)。これでホントに800円でいいんかい?と言いたくなるような、スグレモノのセットだ。
 味わいは家庭的。かつてヘビロテで通い詰めた「あすなろ食堂」のあすなろ定食を思い出させるような懐かしいテイストがどこかに感じられるのだった。
 一人前でも十分なボリュームなのに、つれあいからごはん3分の1、カルビ焼一箸、漬物全部がまわってきたので、かなり腹がいっぱいになる。満足。今日も充実した昼食をとってしまった。

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(「牧花亭」の日替りランチセット)

 暑いけれども、ブチクンになるまでには至っていないほどの気温。午後も夜も、比較的しのぎやすく感じる。体調がいいからなのか、たとえば湿度が低めだったりしたからなのか、そう感じた理由まではわからない。最高気温は35.4℃だったようだ。

 さて、本日の読書。暑いために手と頭を動かしての作業が進まず、本ならなんとか読めるというのであれば、年間目標の達成を確かなものにするため、できるほうの読書を今のうちにどんどん進めて、秋以降の負担を減らしておこうという魂胆だ。

 夕刻までに、「あしたの君へ」を60ページ余り読んで読了。ただひたむきに、「あしたの君へ」という想いから目の前の人たちに寄り添おうとする家裁調査官補の若い主人公が、5つの家族との出会いを通じて少しずつ、確実に成長していく様子が読み取られ、頼もしく見える。最後となる第5話のラストシーンではとうとう静かな感動で鼻の奥が痛くなった。

 その一方では、「丼大好き」(今柊二著、竹書房、2012)を読み始め、これを40ページ。
 ある時は揚げたてサクサクの天丼を頬張り、またある時には濃厚なだし汁とともに肉のうまみが口いっぱいに広がるカツ丼に舌鼓を打ち、またある時には新鮮な魚介類が敷き詰められた海鮮丼をもりもりとかき込んでいく…。日本各地のステキな丼を食べ歩いてきた、お馴染み定食評論家・今柊二氏が死ぬ前に一度は食べたい丼の数々を紹介します。皆さんもぜひとも本書片手に気に入ったお店に行って何も考えずにハゲしく丼を食べてみてください。(カバー裏表紙から)――というもので、竹書房文庫から出たものとしては「定食ニッポン」「立ちそば大全」に続く一作。読むというよりも配膳されたものを眺めるのが楽しみの食べ物ガイドで、当方にとってはこれが今柊二の読み物として5作目となる。

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(この日読んだ3冊)

 夜には新たに「鉄道ひとつばなし2」(原武史著、講談社現代新書、2007)に手を付けて、40ページ。
 話題沸騰の鉄道コラム、待望の第2弾刊行! 皇居と鉄道の関係、鉄道から見た「隣県の壁」、日本の駅百選、抱腹絶倒の全線シンポジウム……鉄道から歴史を、天皇を、文学を、都市と郊外を、日本を考える。――といったもので、本書の「序」によれば、講談社のPR誌「本」に1996年から掲載され続けている連載エッセイの新書化第2弾。鉄道マニアが喜びそうな話は少ないが、鉄道を通して見えてくる日本の近代や、民間人の思想、都市や郊外の形成、東京と地方の格差などに抱いた興味について書いたという。

 暑いうちはどのみち汗をかくのだから、シャワーは日中の暑さがある程度収まってきた21時過ぎからにする。汗ばんだ肌をここでいったんクリアにし、冷水で体の熱を除去して、少しでもさわやかな気分で一日を終えようという考えだ。

 センプー機を点けたまま、23時過ぎに就寝。

 滞在3日目となる、2023年6月28日(水)。
 6時過ぎに起き、痛くなり始めた足を気遣いながら作業を開始します。
 昨日つれあいが、サッポロビール園は予約が必要で、サッポロ滞在中の夕食時間がすべて満席になっていると言っていたので、今朝調べてみると、そのとおりでした。ではサッポロは諦めて、白石区にある「アサヒビール北海道工場」に予約を入れることにしましょう。
 ところがつれは、今朝の段階で38℃以上の熱があり、今日は一日ホテルで休んでいることにすると、とうとうギブアップです。じゃあ予約は今夜ではないほうがいいよね。ということで、明日17時で予約します。

 そのようなことがあり、今日は単独行動になるので、彼女はすでに行ったことがあるという「大倉山シャンツェ」を見て来ることにします。その戻りには「円山公園」と「北海道神宮」、市街地に戻って「札幌市資料館」「北海道庁赤れんが庁舎 (旧本庁舎)」と「赤れんがテラス」などに寄ってみようか。

 3つの会場から選べる朝食は、今日はバンケットホールでのバイキングにします。スープカレー、味噌ラーメン、マグロの剥き身、イカの塩辛、ザンギなどの北海道モノをねらって食べます。
 中国、韓国系の観光客はこういうスタイルが好きなようで、客の多くを彼らが占めています。服装や身のこなし方が違うのですぐわかるし、マスクをしているのは日本人だけです。

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(スープカレー(右下)や味噌ラーメン(左)もいっちゃう)

 ホテルを9時15分発。曇りですが、幸いにして雨はありません。
 南北線、東西線と地下鉄を乗り継いで、札幌市西部の円山公園駅へ。ここからバスで「大倉山ジャンプ競技場」へと向かいます。
 駅のバスターミナルから1時間に1本のバスがあり、発車まで時間があるので、駅周辺を散策します。円山公園へと進む道の交差点にあった「ICF札幌リベラル教会」を撮影。何らかの由緒ある教会なのではないかと思って撮ったのですが、ただの結婚式場だったのかもしれません。ほかに、北海道の銘菓を販売する「六花亭円山店」などを眺めて時間をつぶします。
 駅前から円山公園方面へと向かう道には多くの高校生の姿が見られます。その先に大きな私立高校でもあるのでしょうか。

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(ICF札幌リベラル教会)

 バスターミナルから10時15分発のJR北海道バス「くらまる号」に乗って、大倉山へ。
 途中、「札幌市円山動物園」前のバス停から、そのすぐ脇にあった「札幌市円山球場」で野球の試合が行われているのが見えました。ああそうか、北海道はもう夏の高校野球の地区予選が始まっているのだな。駅前を大勢の学生が歩いていたのは野球の応援に来た生徒たちだったとわかりました。
 「札幌円山球場」といったら、札幌ドームができる前までは、北海道で行われる一軍公式戦はここか、旭川市の「スタルヒン球場」あたりで行われていたものです。

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(「くらまる号」で大倉山へ)

 さて、「大倉山ジャンプ競技場」。乗車15分ほどで競技場バス停に到着。ジャンプ台はバス停の目の前にありました。
 当方にとってここは、1972年札幌オリンピックのスキージャンプ競技が行われた場所として刷り込まれていて、大会のテーマソングだった「虹と雪のバラード」のメロディとともに懐かしい記憶となっています。70m級で笠谷、金野、青地の3人が表彰台を独占し、日本中が歓喜に沸いたのでした。当時は中学生でしたが、その少し前の小学校高学年時代には、男子児童は学校の体育用具室にあるマットを床に並べ、ジャンプ選手のまねをして高いところから腕を体側に付けて何度も飛び降り、着地と同時にテレマーク姿勢をとって遊んだものです。(笑)

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(「大倉山ジャンプ競技場」のエントランス)

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(エントランスには「虹と雪のバラード」歌詞碑)

 あのとき、70m級は宮の森シャンツェ、90m級は大倉山シャンツェで行われたと記憶していますが、この「大倉山ジャンプ競技場」は宮の森の地内にあり、どちらがどうなのかがよくわかりません。調べてみると、この「大倉山ジャンプ競技場」が当時の大倉山シャンツェで、宮の森シャンツェは「宮の森ジャンプ競技場」として大倉山の南のほうに別にあるのでした。大倉山はその場にあった「雪印シャンツェ」を、五輪を契機として大改造したもの、宮の森は新たな場所に新設したもの、とのことです。

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(「大倉山ジャンプ競技場」のジャンプ台)

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(《参考》宮の森ジャンプ競技場)


2023.08.02 20230801 火
 台風が沖縄地方に台風6号が留まっていて、あちら方面は暴風雨になっているらしい。那覇空港は終日閉鎖となったようだ。そんなニュースを見ていて、しばらく行っていない沖縄にも行きたくなった。その足で、フェリーを使って奄美の島々、徳之島や沖永良部島を再訪するのもいいかもしれない。
 山形地方は、未明の4時頃に雷を伴った強雨があったので、いったん起きて全開にしている各部屋の窓を閉める。二度寝して、ベッドから離れたのは5時40分だった。

 今日から8月。暑いときはシャカリキにならず、家でゴロゴロして過ごすのがいいと考えて、8月の事前日程は意識的に入れていず、旅する予定もない。おとなしく家で本を読み、暑くてタマランときにはそのままブチクンして寝ていればいいではないか。

 本日の株取引は、午前のうちから好決算を受けた電力株がよく、早々と2銘柄3ユニットが売れたので、10時半前に他の注文をすべて取り消して店仕舞いをする。一定の約定金額を超えると取引手数料がかかるためだ。自動車など値を上げているものがいくつかあるが、明日以降に期待することにして、今日はここまでなのだ。

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(「中華料理桃李」の五目焼きソバ)

 この日の昼食は、五目焼きそばが食べたいつれあいとともに「中華料理江南春」へ。ところが、臨時休業中。それならばと、2年2か月ぶりに馬見ヶ崎の「中華料理桃李」へ。ここは今回が5回目で、過去4回のデータをみると、五目焼きそば2回、酢豚2回と同じものばかり食べているのだった。
 今回も、五目焼きソバの大盛り、850+120円。うーーっ、相変わらずウマイ! 中太麺の焦がし具合や、具材の味付けととろみ具合などが、こちらの希望するところにぴったりで、こうあるべしと思っていたものが目の前にある感じ。そして、わずか120円増しで得られる大盛りの量が白眉で、五目焼きそばならこのぐらいは食べたいと思うわが想定量にベストマッチ。もしかしてこの店の料理人は、一人ひとりの客の好みを読心する能力を持っているのではないか。(笑)
 しっかりと、おいしく食べて、言うことなし。いずれ汁物の麺も食べてみて、そちら方面も読心されてしまうのかどうかを確認してみる必要がありそうだ。

 帰りにブックオフに注文書籍5冊を引き取りに行き、スーパーで中国産のうなぎ蒲焼を買う。明日、土用の丑の日の3日遅れで明日食べることになろう。うなぎ専門店で食べれば一人4千円以上はかかるだろうが、家で食べれば一人千円程度の予算で十分イケル。差額の6千円で毎昼プチ贅沢の外食をするほうがずっと実利的ではないか。

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(特大の、こういう鰻を買ってきた)

 この日の本読みは、「丼大好き」60ページと、「鉄道ひとつばなし2」を110ページ。後者の「日本の鉄道全線シンポジウム」がおもしろい。それまで真面目な鉄道エッセイを学術的な論調で綴ってきた著者が、「人格」を与えられたJRや私鉄、三セクなどの各鉄道路線が、それぞれのお国言葉で路線の特徴や課題等を議論するという創作話。
 暑いが、本だけは読めている、という形か。

 わりとしのぎやすく感じられた日で、山形地方の最高気温は33.4℃。夜になってからは、パソコン本体の空冷装置の猛烈な回転音がようやく静かになった。また、熱のために乱れるテレビの画像も、この程度の気温であればなんとか乱れずに済むことがわかった。まあそれは、液晶パネルの後ろに扇風機の風を当てておけばの話ではあるのだが。

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(エアコンのない自室では、暑い日には人間よりもテレビを空冷する必要がある)

 22時40分に寝床入り、23時半前に消灯。その間は本。

 1,300円のリフトとミュージアムの共通券を買って、まずはリフトで「札幌大倉山展望台」へ。
 リフトからランディングバーンを見ると、かなりの急斜面になっていて、着地で失敗するとひどいことになることが容易に想像できます。到達距離表示は145mまでありました。このシャンツェのバッケンレコードは148.5mだそうです。

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(リフトに乗って展望台へ)

 「札幌大倉山展望台」は、大会開催時には選手のスタートハウスになる建物で、標高307mのジャンプ台から札幌市街や石狩平野の大パノラマが一望できます。その眺めにまずは一驚。
 また、スタートラインからは、下から見る以上に急勾配なアプローチを実感することとなります。風も雪もある視界のなかこんな斜面を滑り下りて行く高梨沙羅や伊藤有希らのおんな度胸にはただただ敬服せざるを得ません。

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(すごくいい眺め)

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(ここを滑っていくなんて!)

 下までリフトで戻り、「札幌ウィンタースポーツミュージアム」を見学します。
 冬季五輪札幌大会やウィンタースポーツの歴史資料が展示されているほか、最新のシミュレーターによる疑似体験ができる体験型博物館になっています。
 疑似体験ができる設備として、ジャンプのテイクオフ、ノルディックのクラシカル・スキーを履いてのスタート、アイスホッケーのゴールキーパーの目線、リュージュやボブスレーのスピードなどがあり、中学生ぐらいまでなら目一杯楽しめそうです。実際、中学生の団体が入っていて、あちこち体験しながら楽しそうにしていました。
 また、有名選手が実際に身につけていたスーツや競技用の用具などもたくさんあり、一つひとつじっくり見ることができたならかなり楽しめたかもしれません。

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(札幌ウィンタースポーツミュージアム)

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(笠谷、金野、青地が70m級で使用した細いスキー板)

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(高梨沙羅のジャンプスーツとスキー板)

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(展示室を歩いていると、こんなヤツが目の前にいた)

 早回りをして何とか11時30分発のバスに乗れるようです。これを逃すと次は12時30分ですから。(笑)
 社会見学の中学生が30人ぐらい乗っていてにぎやかな車内でした。

2023.08.03 20230802 水
 前夜のような雷雨があるといけないと思い部屋の窓をほぼ閉めて眠ったが、それがよくなかったようで、寝ていて暑い。結局夜中の天候悪化はなく、朝になって閉めなきゃよかったと悔やむ。6時10分起床。

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 本日の東京市場は、朝の段階ではこれまでの過熱感に一服が入った程度の下げで始まる。下がったところで売る銘柄はなく、少しの下げなので買いに走るべき銘柄も見当たらない。今日は「見」にとどめることでいいのではないか。
 そう思っていると、自動車関連など一部にじわりと値を戻してきたものがあり、全体がマイナスの中でよく健闘しているように見えてしまう。では、欲張らずにこのあたりでいったん手放しておくか。ということで、3銘柄を各1ユニットずつ手放す。
 ところが、前場後半から後場にかけてどんどん値下がりしていき、日経平均は800円近く下げて終えた。その流れに乗じて、いったん売った3銘柄のうち2銘柄を安値で買い戻す。全体が下げた日だったが、ここだけはイッテコイでいい仕事になったのではないか。

 株取引のほかにはこれといった用向きがない。となれば、あとは年間100冊達成あるいは過去最高の124冊越えに向けて、読書を進めたい。11時前には暑くなってきたが、本なら読める。
 まずは午前中を中心に、「鉄道ひとつばなし2」を100ページ。読了まで残りわずかだ。

 昼となり、メシは3日遅れの土用の丑の日として、家でうなぎを食べる。焼き上がりの香ばしさやタレの味わいなどの面でどうしても鰻料理店のようにはいかないが、店の4分の1以下の費用で食べられると考えれば上等なご馳走といえる。店のものがこれの4倍も旨いはずはなく、おいしくてもせいぜい1.5倍ぐらいなんじゃないの。(笑)

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(家でうな丼)

 午後は、新たに「鞄に本だけつめこんで」(群ようこ著、新潮文庫、2020)を手にする。
 私は子供のころから本を読むのが一番好きだった。梶井基次郎を読むたび湧き出す愛猫への思い。永井荷風が思い出させる幼き日の家出。坂口安吾に救われた思春期。幸田文とはだいぶ違った父娘関係。谷崎に性の厄介さを教えられ。小学生からの付き合いになる林芙美子……。本さえあれば、どんな日常も笑えて愛おしい。思い出をカラフルに彩る24冊の名作を紹介、読書の幸福に満ちた名エッセイ集。(カバー裏表紙から)
 2020年の発行だが、初出は1987年だから、群ようこが33歳のときの著作。この作品の評価としては、作品の選択眼は非常に渋く、それぞれの内容を自分の人生と比較しながら、独自の感性でユーモアたっぷりに紹介する手法は、それまでの読書エッセイにはない新鮮なものだったという。
 1990年に文庫化されたものを30年後に新装改版したもの。群ようこを読むのはこれが6冊目となる。これを、紹介されている24冊中9冊目までの120ページを読む。

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 夜は、ビジュアル系の「丼大好き」を主に読み進めて80ページ。
 この蒸し暑い中で3冊を300ページ読んだのは、遅読の自分にとってはなかなかのハイペースだったと言っていい。でもまあ、暑いとはいえ本を読むだけでほかは何もしていないのだから、このぐらいは読むのが当然だとも言えるか。

 今日は最高で35.5℃。夜になってからも妙に蒸し蒸ししていて、寝る前にシャワーを使ってもその後も汗が引かない。
 23時過ぎ頃には就寝。

 バスを終点の円山公園駅停留所の一つ手前の「円山動物園前」で下りて、「円山公園」内を歩き、「北海道神宮」を目指します。「札幌市円山動物園」は第4水曜に当たるこの日は休園です。
 前述のとおり道路を挟んだ向かいの「札幌円山球場」では夏の高校野球の地区予選をやっています。石狩南高校対札幌清田高校。選手の一挙手一投足への高校生の黄色い声の声援や、懐かしい吹奏楽部の応援マーチが聞こえてきます。
 球場のお隣りは「円山庭球場」。整備がゆきとどいていて、多くの愛好者が汗を流しています。

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(球場隣りには「円山庭球場」も)

 思ったよりも遠回りとなってようようたどり着き、駐車場側からエントリーすることになった「北海道神宮」。
 創建1869年の、北海道の総鎮守。約18万㎡の境内地は桜の名所で、新年の初詣をはじめとして多くの参拝客が訪れるほか、毎年6月14日~16日には北海道神宮例祭(札幌まつり)が開かれ、お囃子にのって神輿や山車が市内を練り歩く姿が見られるそうです。
 大国魂神(おおくにたまのかみ)や大国主命(おおくにぬしのみこと)らとともになんと、明治天皇まで祀っている神社。つれあいの体調不良が早くよくなりますようにと手を合わせてお頼み申しあげました。
 本来であればこちらのほうから入ってくるべきだった、立派な参道。参道入口の大鳥居が北東を向いているのは、北海道の開拓当時、樺太・千島への進出を図っていたロシア帝国に対する守りという意味があったそうです。

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(「北海道神宮」神門)

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(同 拝殿)

 大鳥居を出て東のほうへと行くと、「円山公園」の入口がありました。天然の原始林に恵まれた札幌の代表的公園。ここも桜の名所として知られ、隣接の「北海道神宮」とともに格好の散策コースになっているのですが、ここまでだいぶ歩いているので園内の散策は省略。もったいなかったかな。

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(「円山公園」の入口)

 円山公園駅まで戻り、地下鉄で2駅先の西11丁目駅へ。ここは「大通公園」の西の端に当たるところ。ここから徐々に東へと歩を進め、前日に歩いた東部分と合わせて、大通公園を徒歩制覇しようという企みです。

 まずは、公園の最西端に位置する「札幌市資料館」から。
 おお、前庭がとてもきれいではないか。前日歩いた「創成川公園」もそうでしたが、札幌市は公園行政にふんだんな予算を当てているように思えます。財政力のある札幌市だからこそできるのであって、北海道全般を管轄する道庁の仕事であれば、こうはいかないのだろうな。

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(「札幌市資料館」前の庭園)

 「札幌市資料館」は、もともとは1926年に札幌控訴院として建てられた建物で、裁判所の移転に伴って1973年に市の資料館として生まれ変わったのだそうです。札幌軟石を使った建物としては全国的にも貴重で、国登録有形文化財であるとのこと。
 入館無料の館内は、刑法法廷展示室などがあるほかは貸しギャラリーがメインで、山形県でいえば「文翔館」とよく似た使われ方がされているようです。

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(「札幌市資料館」のファサード)

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(刑法法廷展示室)


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 扇風機を点けて眠っても暑く、3時頃に目が覚めて身体の汗を拭く。汗のためか背中が痒く、ベッドの上に胡坐をかき、暗い中で孫の手を使ってカリカリ。う~ん……なんだかヘンな図だ。
 5時前からは、「鉄道ひとつばなし2」を読み、最後の30ページ余りを読んで読了し、6時10分起床。

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(孫の手)

 東京株式市場は今日も下げて始まる。前場で押し目買いをした3銘柄のうち東電が午後になって値を戻したのですぐ売り、イッテコイの小利益。これがせめてもの救いで、全体としてはマイナスに終始して終わる。

 前日に増して朝から暑くなっているこの日は、早い段階で昼は冷たいうどんでも啜りに行こうという話になる。暑いだけでなく、15年ぶりのガソリン高値の状況もあり、車で遠くまで行くのも面倒なので、近くの「はなまるうどん山形鉄砲町店」へ。

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(「はなまるうどん山形鉄砲町店」のおろししょうゆ)

 おろししょうゆ(冷・中)に北海道男爵のコロッケと焼き芋天(皮付)を添えて、430+140+140=710円。醤油をかけるだけの、うどん本来のおいしさを味わえる潔い一品。そうは言っても、テイクフリーの揚げ玉や、おろし生姜、胡麻を添えればたちまち「素」のレベルを凌駕するものとなり、サイドメニューを追加することで立派なご馳走の域に達する。これでいい。
 面倒なことを言うと、はなまるうどんの最安はこの「おろししょうゆ」と「かけ」で、中が430円(小290円)。一方「おろしぶっかけ」は中が500円(小360円)で、醤油がぶっかけのタレに変わるだけで70円も違う。また、「中」を選べば麺量がしっかりあるので、てんぷら類は1品でよかったかもしれない。もちろん定番のコロッケも、初めて食べた甘い焼き芋天も、おいしかった。
 暑いときの食べ物としてぴったり。満腹になる。

 あまりに暑いので、帰宅してからはエアコンの点いているリビングルームで過ごす。リビングは涼しいのはいいのだが、マイパソコン、テレビ、作業用のデスクや椅子、横になれる場所といった基本アイテムを置いていないため何をするにも不自由で、涼しいだけが取り柄としか思えず、そっくりつれあいに明け渡して使い方をお任せしている。しかし、この日はテレビでよく使われる「危険な暑さ」になっていると感じたため、たまらず一時避難したというわけだ。
 外から入ると確かに快適なのだが、いったんそれに慣れてしまえばたちまち涼しいと感じなくなり、じっとしていると汗が滲んでくる。本を読みながらウトウトとしてしまったが、涼しい部屋にいても結局は昼寝をしているわけで、涼しければ作業効率がぐんと上がるかというと、けっしてそうはならない。だから結局は、バカ暑の中であっても、パソコンをはじめ何でもそろっている自室に戻って過ごすことになるのだった。
 この午後の時間帯に、「丼大好き」を60ページ弱読み、読了する。

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 8月になって1回目の孫を預かる日で、夕方には保育園帰りの彼がつれあいの迎えでやってくる。さんざ保育園ではりきってきたはずなのに、その後でもよくまあこれだけ元気に遊ぶもので、我々ロートル組が付いていくのはなかなかたいへんだ。遊びながら食事をし、父親が迎えに来て帰るときは、躾がいいもので、遊んだ道具をすべて自分で片付けないと納得できない性格のようだ。妙に几帳面なこのあたりは、父親の性格と似ているかもしれない。

 夜になってからも、多少なりとも生産的なことは読書だけ。でもまあ、「鞄に本だけつめこんで」を140ページ読むことができたのはヨカッタ。