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 「ヴェルニー公園」の園内には、ヴェルニーと当時の勘定奉行小栗上野介忠順の胸像がありました。
 小栗は、幕府の財政再建や、洋式軍隊の整備、横須賀製鉄所の建設などを行った人物であるとのことです。

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(ヴェルニーと小栗上野介忠順の胸像が並ぶ)

 さらに北西側に歩を進めたところにあった噴水前からは、「旧横須賀軍港逸見(へみ)波止場衛門(えいもん)」が見えました。
 かつての旧軍港への入口として多くの軍人が行き交った場所で、衛兵詰所が当時の面影を残しています。1929年頃の建築と推定され、八角形の衛兵ボックスが左右に2棟あり、左側は「逸見上陸場」、右側は「軍港逸見門」との文字が見えます。高さは4mほどで、屋根は銅板葺ドーム型です。

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(ヴェルニー公園噴水)

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(旧横須賀軍港逸見波止場衛門)

 公園の北西端には、「戦艦陸奥第四主砲砲身」が置かれ、奥に「ヴェルニー記念館」がありました。
 「戦艦陸奥第四主砲砲身」は、横須賀海軍工廠で建造されて1921年に就役した戦艦「陸奥」のもの。「陸奥」は「長門」とともに日本の力の象徴として国民に長く愛されましたが、第二次世界大戦中の1943年6月、原因不明の爆発事故を起こして沈没しました。
 1970年には艦体の一部や主砲身、主砲塔などが海中から回収され、日本各地で遺物が展示されます。この砲は41センチ砲で、主砲8本中の四番砲塔、長さ約18.8m、重さ約102tであるとのことです。
 「ヴェルニー記念館」のほうは、横須賀製鉄所へ輸入された国指定重要文化財の製鉄用「スチームハンマー」を保存・展示する施設。国内に現存する最古のものだそうですが、それよりもむしろ、ヴェルニーの出身国フランスのブルターニュ地方の住宅の特徴を取り入れたという急傾斜の屋根と石壁の建物の外観のほうが、この場にふさわしいような気がしました。

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(「戦艦陸奥第四主砲砲身」と「ヴェルニー記念館」(左後方))

 記念館付近からは、海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」の雄姿を望むことができました。東ティモールへのPKO部隊の輸送や、近時は火山の大噴火に見舞われたトンガへの支援物資輸送などで活躍中のようです。
 小学校高学年の頃だったと思いますが、ここには元海軍あがりの父に連れられて一度来たことがあるのを思い出しました。OB及びその家族向けの参観デーか何かだったのでしょう、護衛艦の「なつぐも」か「みねぐも」のどちらかに乗船して内部を案内してもらった記憶が微かに残っています。もう半世紀以上も前のことです。

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(輸送艦「おおすみ」)

 公園内を引き返して「ティボディエ邸」の東側にまわると、そこにはいくつかの海軍関係の碑が並んでいました。
 最も左に「海軍の碑」があり、これはそれらのうち最も新しく、海軍終息50周年の節目を記念して1995年に建立されたもの。横須賀が、近代海軍の最枢要基地だったためにここに建立されたようです。
 そこから南にずらりと並んでいるのは、「軍艦山城之の碑」「国威顕彰記念塔」「軍艦長門碑」「軍艦沖島の碑」「正岡子規文学碑」。正岡子規は1888年、夏季休暇を利用して友人と汽船で浦賀に着き、横須賀・鎌倉で過ごしたようで、その時に詠んだという「横須賀や只帆檣(はんしょう、帆柱の意)の冬木立」が刻まれていました。

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(海軍の碑)

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(左から「軍艦山城之の碑」「国威顕彰記念塔」「軍艦長門碑」「軍艦沖島の碑」「正岡子規文学碑」)

 たっぷり歩いて1130には「ヴェルニー公園」を退園しました。

2023.07.02 20230701 土
 5時半起床。掛け布団がベッドの下に落ちて、タオルケット1枚で眠っていた。それでも寒くなく眠れている。この時間、北海道に続いて小雨。かなり湿度が高いように感じる。

 旅の疲れがあるようなので、朝からあまり飛ばすようなことをせず、ゆっくりとスタート。朝のルーチン作業を済ませて、札幌で撮ってきた写真をパソコンに取り込み、一週間のテレビ予約録画をセットする。

 つれあいの体調は回復せず、まだ熱が引かないので、朝から病院に向かった。楽しみにしていたこの日夕刻の徳永英明コンサート@南陽市文化会館もパスし、チケットを長男に譲ることにしたようだ。
 結果としては気管支炎の初期段階ということで、何種類かの薬をもらい、それを服用して自宅療養すればいいらしい。午後には長男が来て、チケットと旅の土産を受け取って南陽市へと出かけて行った。
 徳永英明に対する興味を持ち合わせていないので、彼については「壊れかけのRadio」(1990)ぐらいしか知らず、容貌に至っては識別できるレベルではなかったので、彼の画像を調べてみたりする。ははぁ、こんな顔だったか。

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(徳永英明 2010.4)

 昨日までの6月分に関する、株取引の結果をまとめておく。
 日経平均が前月末比で7.45%と大きく上昇したのにつれて、自己資産額(取引に充てている全体額で、保有株式時価総額+買付余裕資金)も6.26%上昇し、過去最高額となった。伸び率は日経平均よりも内輪の数値になっているが、これは自己資産額の半分ほどが余裕資金として手元に残っているからで、保有株式ベースでいえば軽く10%以上は上昇している。
 6月の取引は、発注単位ベースで買い1に対して売り26と、圧倒的な売り越しとなった。その結果、買付余裕資金は40%近く増えて、自己資産額全体の6割近くを占めるほどまでになっている。つまりは資金がだぶつき気味だということで、株価が上昇してくれるのはうれしいことではあるけれども、そろそろいったん過熱気味の相場が沈静化して、一定程度下げてくれないことには買付に走るタイミングがない。
 まあ、今月は極めて好調だった。もうすぐ下げるという読みは全く根拠がないものだが、自分の中では確信めいたものになっている。

 昼近くになってから、このたびの札幌滞在のブログ旅行記に使う画像の作成に取りかかり、撮ってきた写真由来の画像は夕方までに100枚以上の加工をし終える。次は書くほうに進まなければならない。

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(司馬遼太郎も見た、JR木造駅の遮光器土偶「シャコちゃん」 2021.7.15)

 夜の録画視聴は、5月に録っていた「新 街道をゆく」の「北のまほろば」編を観る。この著作については2021年の12月に読んでいて、このなかで司馬が歩いていた多くの場所は、同年7月に行った青森めぐりの旅であらかた見てきている。ナビゲーターの佐々木蔵之介もシジミ汁を食べに訪れていた「しじみラーメン和歌山 十三湖本店」で、当方もしじみ汁付きのかつ丼を食べている。あれはうまかった。

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(「しじみラーメン和歌山 十三湖本店」のかつ丼しじみ汁付き 2021.7.13)

 21時45分に室内灯を消してベッドでの読書態勢に入るが、10ページ程度でもうギブアップ。これではいけない。
 つれあいはとうに自室に引っ込んで消灯している。

2023.07.03 20230702 日
 6時起床。隣室で寝ているつれあいは未明から断続的に咳をしていて、あれでは満足に眠れないだろうと思われる。一昨夜も似たようなもので、辛い思いをしているのではないか。
 思い起こせば当方も、GWから5月後半にかけて痰が気管支に絡んで本調子でない時期が長かったが、つれの現状はあのときの症状とよく似ている。昨日来た長男も一時期咳が抜けなくて困ったというような話をしていた。あのとき当方や長男には発熱がなかったが、抗がん治療の影響で抵抗力が落ちているつれあいにとってはきつい症状となって表れたのではなかろうか。いずれにしても、じっくりと療養して早期の回復を図ってほしい。

 当方は、旅の疲れも抜け始めて意気軒昂だ。午前のうちから札幌滞在のインプレッションを書き始める。旅を振り返って咀嚼しながらの作業となるので、この際処理速度はほぼ無視している。行く前と、最中と、帰ってからと、3回旅を楽しむわけだ。
 旅の最中にあとで調べようと思った項目はけっこうあって、たとえば、FDAの機材の色は何パターンあるのかとか、新千歳空港の「新」の意味とか、中島公園にある文化財の「豊平館」とはそもそも何だったのかとか。これらを一つひとつつぶしていくのにもけっこうな時間がかかるが、反面新しい発見があり、楽しい。

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(豊平館 2023.6.26)

 自宅で食べるというつれを残して一人で出かけた昼食は、トンカツののらないカレーをさらりといきたいと考えて、表蔵王の「ぐっと山形」内にある「そば処エフワン」へ。ここでカレーライスを食べるのは3回目だ。
 カレーライス650円。ちょうど2年ぶりに入店したが、2年前は500円だったものが、ぬゎんと650円に値上げされていた。3割アップ! 過去の画像と比べるとわかるが、ボリュームも落ちているように見える。大盛りも150円から200円に。
 やりすぎだろ、それって。立ち食いそば店なのだからさぁ。天ぷらそばも650円。それもゼッタイにやりすぎだってば。
 でもまあ、食べてみればおいしい。ごはんもカレーもしっかり熱い。たまたまだったのかごはんは炊き立てで、ココのごはんのおいしさは他店比でもかなり高いレベルにあると思う。カレーは業務用をアレンジしたものだが、だからこそスパイシーでおいしく、牛スジのような肉も入っていて、味わい的には満足のいくものだった。
 でも。どう考えてもこの価格はない。だから、今後は当分行かない。「麺道自然や」の200円のからあげカレーを見習うべきだ。

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(「そば処エフワン」のカレーライス)

 午後ものんびりとした時間を過ごす。「人間の集団について 改版」を読むのだが、眠気のほうが先に立ち、ペースが上がらない。本の内容がつまらないわけではないのだけどな。
 今日一日の目標は3桁なのに、夜までに結局40ページしか読めずに終わる。初夏までに4つの旅を終えて秋まで旅は一休みとなるし、新たな月に入ったことでもあるので、これまでの読書の習慣を失うことのないよう留意したい。

 今日は暑い一日となり、終日Tシャツ・短パンがすっかり板についてきた。夜になってもこの格好でも寒いと感じるようなことはなく、むしろボトムスは薄手のステテコ1枚にしたくなったほどだった。
 23時、就寝。

 気持ちがよかったので時間をかけ過ぎた感のある「ヴェルニー公園」をあとにして、東京環状道路に沿って歩き、この地の芸術文化の拠点「横須賀芸術劇場」の先から右手への路地に入ると、「ドブ板通り銘板」が目に入り、そこが「どぶ板通り」の起点になっていました。
 入口にある「ドブ板通り銘板」には、通りの各所に横須賀になじみの深い有名人の手形れリースを設置している旨と、そのマップが記されています。王貞治、渡辺真知子、前田武彦、安田伸、佐々木主浩、宇崎竜童などの手形があるようです。
 「ミリタリーショップFUJI」と「SURFTACO」のある十字路。ここあたりが「どぶ板通り」の随一の撮影ポイントでしょうか。夜の時間ともなればもっとアメリカンに見えてくるのでしょうが。

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(ドブ板通り銘板)

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(どぶ板通り)

 「どぶ板通り」は、アメリカの影響が色濃く残る商店街として知られていて、ミリタリーショップ、ハンバーガーショップ、瀟洒なバーなどが立ち並んでいます。通りを歩いていると独特の雰囲気が伝わってきます。
 「スカジャン(横須賀ジャンパー)」は、第二次大戦後、自国へと帰還するアメリカ兵向けのスーベニアジャケットとしてつくられはじめ、ドブ板通りはその代表的な販売地として70年以上前から親しまれているそうです。

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(「どぶ板通り」の風景1)

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(「どぶ板通り」の風景2)

 横須賀の街では「ネイビーバーガー」なるものを食べてみたいと思っていました。
 「ネイビーバーガー」とは、米海軍艦船の見張り要員の食事として提供され始めたものとされ、牛肉本来の味を損なわないシンプルなハンバーガーなのだそう。各艦船の料理人がそれぞれ隠し味に工夫を凝らすなどして軍隊食として発展してきたことから、われわれ日本人が普段食べているハンバーガーとは違い、本場アメリカの伝統的なスタイルなのだとか。
 この界隈にも「アメリカンダイナー・ハニービー」「TSUNAMI」「ヨコスカシェル」などの代表的な店があり、食欲をそそられましたが、まもなく三崎でまぐろ料理を食べなければならないので、残念ながら今回は自粛することに。
 なお、1908年(!)発行の「海軍割烹術参考書」にすでにレシピが記されていたという「よこすか海軍カレー」も切り難いものがありました。

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(「アメリカンダイナー・ハニービー」のレギュラーネイビーバーガーコンボ)

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(「横須賀海軍カレー本舗ベイサイドキッチン」のよこすか海軍カレー)

 「どぶ板通り」をひととおり歩いたあとは、1kmほど離れたところにある「三笠公園」にも立ち寄る予定でした。
 日露戦争で活躍した戦艦「三笠」が保存されているほか、江戸幕府によって国内初の台場が築造された「猿島(さるしま)」行きのフェリーの発着場所にもなっているところで、「水と光と音」をテーマとした公園になっているというので、興味のある場所でした。
 しかし、ここで時間を使い過ぎると、三崎での昼の時間を大きく過ぎてしまい、「まぐろまんぷく券」が使えなくなってしまう恐れがあります。したがって、やむなく割愛することとしました。
 横須賀は、ネイビーバーガーとよこすか海軍カレー、「三笠公園」と「猿島」への渡島とで、もう一度来なければならないようです。

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(「三笠公園」はこんなところだったようです)

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(「猿島」にもいずれ渡ってみたい)


2023.07.04 20230703 月
 5時45分、喉を鳴らすつれあいの連続的な咳で目が覚め、起床。
 当方としては、平日の月曜を迎えて、先週までの旅がちだった日々からようやく正常化したというか、平常な日々が戻ってきた感じだ。

 週明けの東京株式市場はしっかりと上げていて、7月も好調なスタートとなる。午前のうちに2銘柄を各1ユニット売って、手堅い利益確保に走る。結果としては、保有しているすべての銘柄が上昇するという、滅多に起こらないことが起こった。

 昼は、冷やしラーメンを狙って菅沢の「中華そば三太山形店」へ。
 冷たいら~めんの大盛り、690+120円に、平日11時半までのライス無料サービスを少なめにして添えてもらう。
 麺姿が見目麗しい。透明感があり、ツルプリッとした舌触りは白眉で、幸楽苑の麺に似ている。冷やしラーメンの場合はこういうのがベストと思わせる、油気の少ないスープ。鶏ガラと醤油の風味が実にしっくりきている。普通盛りよりも一段と大きなどんぶりで供される大盛りは、プラス120円でかなり多い麺量となり、もしかしたら2玉かもしれない。こうなると、無料ライスがきつくなる。(笑) ホワイトペッパーがよく合い、辣油を少量垂らすとぐっと味が引き締まった。
 冷たいら~めんが、温かい中華そばと同価格で供されるところがステキだ。11時半までなら、量がちょっぴり少なめの早得の中華や冷やしラーメンが500円で食べられる。この店、いいな。全部のせ的な特製中華が890円。未食の味噌ちゃんぽんもよさげだ。

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(「中華そば三太山形店」の冷たいら~めん)

 午後から夜にかけては、株取引に関するEXCELの集計表を大幅にリニューアルする。過去の取引の全データを銘柄ごとに整理しているもので、取引回数が多くなるにつれて大きなシートになって扱いづらかったため、預金通帳のように過去データの一部を合算して記してコンパクトなものにした。誤ってデータを消したり計算式を間違えたりしないように注意しながら進める。急がば回れで、結果としてはうまく移行できたのではないか。

 暑い一日だったため、今夜は風呂を準備せずにシャワーにしてみた。風呂だと約70分の所要時間なのが、シャワーだとせいぜい15分程度しかかからない。手っ取り早くていいのだが、皮膚の脂がイマイチ落ちずスッキリしないのと、かく汗の量がゼロに近いため体内の水分が抜けず体重が落ちないのが難点で、何といっても入浴で得られるカタルシスがシャワーにはない。やはり日本人は風呂だ!と思う。

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(日本人は風呂だ!)

 この日の読書は、「人間の集団について 改版」からスタートしてこれを40ページ。
 この程度の進み具合では1日3桁確保の目標が達成できないためひとまずこれを措き、「雪が降る」(藤原伊織著、角川文庫、2021)を取り出す。
 カバー裏表紙を拾っておくと、「ギャンブルに溺れ、自堕落な日々を過ごす会社員・志村。彼の元に、1通のメールが届く。〈母を殺したのは志村さん、あなたですね〉 メールの送り主は、かつて愛した女性・陽子の息子だった――。訪ねてきた少年とともに、志村は目を背け続けてきた彼女との記憶を辿り始める。その末に明らかになる、あまりにも切ない真実とは(「雪が降る」)。
 不朽の名作「テロリストのパラソル」の著者による、6篇を収録した短編集。」
 表題作のほか「台風」「銀の塩」「トマト」「紅の樹」「ダリアの夏」。解説は、藤原伊織と仲良しだった作家の黒川博行だ。
 当作が講談社文庫として発売されたとき(2001年)に一度読んでいるはずだが、あれから20年以上も経過しているので、新鮮な気持ちで読めている。これを80ページ読んで、ノルマ達成。
 なお、藤原伊織は2007年5月、食道がんのため59歳で死去している。

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(「雪が降る」と藤原伊織)

 23時からベッドで本を読み、30分ほど読んで消灯。

 「三笠公園」は飛ばして、「どぶ板通り」から「大滝町(おおだきちょう)通り」という繁華街を通って、「京急横須賀中央駅」へと向かいます。
 この通りは、幕末から明治初期の横須賀製鉄所建設に伴って、早くから商店街や歓楽街として発展してきた下町エリアのようです。横須賀は戦後ジャズ発祥の街といわれているところ。通りのベンチにはトランペットやサックスを手にしたブロンズ像が所どころで佇んでいました。

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(「大滝町通り」を「京急横須賀中央駅」へと歩く)

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(こういうオブジェも)

 横須賀中央駅からは、1201発の特急に乗って、終点の「三崎口駅」を目指しました。まずいなぁ、横須賀で時間を使い過ぎてしまいました。

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(京急横須賀中央駅)

 車内では、まぐろきっぷのアプリを見ながらどの店でまぐろを食べようかと一人検討。三崎港周辺はお目当ての店が休みだったり、営業中なのかどうかをアプリでは判断できなかったりする中で、城ケ島のバス停近くの2店は営業していて混雑していない「◎」が付き、画像もおいしそうです。となれば、三崎港はいったん通過して、バスの終点の城ケ島まで行ってしまおうという結論になりました。

 城ケ島は、三浦半島の先端にあり、海蝕でけずられた崖は奇勝に富むところ。北原白秋の「城ケ島の雨」がこの地を全国に知らしめた名歌。高校の音楽の実技試験ではこの歌を大声でうたい、90点と評価5を獲得したボクです。(笑)
 「三崎口駅」には1230着。駅前で発車待ちしていた城ケ島行きの京急バスに乗り、まっすぐ城ケ島へ。

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(「三崎口駅」からバスで城ケ島へ)

 バスは1300過ぎに終点に到着。店が閉まっては大変なので、降りてすぐに昼食です。
 バスの回転場所から「城ケ島灯台」方面へと続く路地を進んで、「中村屋」という店で「まぐろまんぷく券」を使うことにします。小さな店で、座敷を除きほぼ満席。たった今空いたテーブル席に案内されました。
 まぐろてんこもり丼の貼り紙が1,450円と出ており、これがまんぷく券で食べられるこの店の品になっています。
 おおっ、まぐろのすり身が崩れんばかりにトッピングされておいしそう。実際、崩れてきましたが。日替わりの焼き物もまぐろ、これに小鉢・味噌汁・お新香とそろっていて、これがこの価格で食べられるの?
 一昨年夏に青森の大間崎で食べた3色マグロ丼は3,740円でした。それには大トロも入っていて、刺身自体はあちらのほうがずっと高級だったけれども、価格効果満足度という面からはこちらがずっと上です。なにもきろきろのまぐろばかりを食べたいと思っているわけではないのですから。
 刺身はもちろん、飯量もたっぷり。ご飯も味噌汁もおかわり自由ということなので、おいしい味噌汁をもう一杯いただきました。

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(城ケ島「中村屋」)

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(「中村屋」のまぐろてんこもり丼)

 いやはや、満腹、満足。やさしそうな店のおばさんから、遊歩道の紫陽花がきれいだとの情報を仕入れて、店からさらに南方面へと進みます。

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 早めに覚醒して、5時半起床。ブログの新記事を3本公開にまわす。3本になったのは久しぶりだ。
 午前のうちは読書と、株式市況のウォッチ、大谷出場試合のテレビ観戦など。本当なら札幌滞在のインプレ書きから入らなければならないのだが、朝から暑いので、今を詰めて人様にも見られるようなモノを書くという気になれない。

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(「一幻」のえびそば。「麺屋いばらき」と比較されたし)

 先週出かけた北海道では「一幻」のえびそばがブレイクしていたけれども、山形界隈でも海老をフィーチャーしたラーメン店がある。それらのうち「支那そば無双庵」の無双の海老そばは一度食べたことがあるが、天童市北目の「麺屋いばらき」で出している海老のらぁめんが未食だったので、このたびそれを食べに、3年8か月ぶりに行ってみた。
 海老のらぁめんの大盛り、880+100円。啜ってみると、海老肉というよりも海老の殻でとった出汁なのか、かっぱえびせんの味わいとよく似ている。むろんそれも、香ばしくていいのだけど。背脂でコク付けがされていて、おいしい。卓上のペッパーミルの胡椒や粉ガーリックなどをかけていたずらしながら食べたが、いずれも新たな風味が加わって楽しい。レタスがオイリーさを緩和するいい仕事をしているし、ほろほろに煮込まれたチャーシューが美味だった。
 今どき安い100円で得られる大盛りは、海老の濃厚な味わいも手伝ってどっしり。食後の満腹感というかぐったり感はかなりのものがあった。そうか、大盛りではなく100円ライスにすれば、スープに投入してかっ込めたのか。そっちがよかったな。家で食べる「一幻」のえびそばも楽しみだ。

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(「麺屋いばらき」の海老のらぁめん)

 午後は読書と昼寝。そして夕刻からは長風呂と飲酒。このあたりはいつもと同様で、目新しいことはない。
 飲み終えて21時だが、ぐったりとしてしまってこれから何か新しいことをしようという気にはならない。したがって、また読書に戻って、そうこうするうちにまた眠くなるという鉄板のパターンが繰り返されることになる。
 この日の読書は、「雪が降る」の100ページ。かろうじて3桁となったが、大好きな藤原伊織でやっとこの程度では、物足りなさを感じる。

 かようにして、しゃきっとしなかったこの一日が終わっていく。
 23時過ぎ頃には就寝。