2022.05.01
20220430 土
寒い朝だなぁと思って6時15分にベッドを出ると、外はなんと積雪! クルマのルーフや芝草の上が白くなっている。今日は4月末だというのに。晴れているのですぐに融けるだろうが、東北の雪はアナドレナイものだ。
部屋では、まだ片付けていなかった電気ストーブを点けて暖を取る。8時過ぎには屋根の雪が融け始め、雨音に似た盛大な音をたてていたが、たちまち全部融けてすぐに収まった。
テレビ番組の録画セット、多めのモノカキ、ブログの更新などをしているうちに時間が進んでいく。
(4月30日の雪化粧)
昨夜読んだ「5分で読める! ひと駅ストーリー 降車編」に「銘菓」という1編があった。著者は高山聖史(たかやまきよし)で、第5回このミス大賞で優秀賞を受賞している。ミステリーの筋書きよりも、扱っている内容に半ば驚きながら読んだ。
認知症を患い壊れる寸前まで来ている姑の介護に疲れた嫁、といってももうその地に嫁いで40年になる女性が、ひと駅離れた菓子舗に姑のお気に入りの菓子を買いに行く話。米寿を祝った席で姑は、ほんの1時間前に菓子を食べたばかりなのをすっかり失念して、菓子がほしいと喚くのだった。このあたり、わが母の現況とよく似ている。
姑は台所で、ガスの元栓や包丁に手をかけ、咎めると人間とは思えないような叫び声をあげて怒りを露わにし、介護する者を攻撃し、相手の指を噛んだりする。四六時中冷蔵庫を漁り、ときには嘔吐するまで食べ続ける。
そこに書いてあるようなことは、自宅で介護していれば我が家でも起こりそうなことではないか。そこまで症状が進んでいない今であっても、家にいれば、母本人にしか理解できないようなことを実現性など度外視して間断なく要求してくるだろうし、一人で外出して戻れなくなったり、頻繁に食事を催促したりして、こちらが困り果てることになる。そして、身近にいる者がいちばんの非難・中傷・威嚇・暴力などの対象になり、攻撃の度は日に日に増していくのだろう。この1年程度の状況を振り返ってみても着実にその傾向は深まっているから、今後はその加速度を増していくことも考えられる。
やはり、施設から出て家で暮らすなんて、母の状態に照らせばまったくの夢物語でしかないことを知るのだった。
(今読んでいる2冊)
昼メシは、つれが初めてつくってみたという台湾まぜそばを食べる。初めてのわりには上出来と言ってよく、去年春、本場名古屋で食べたものと比べても大きな遜色はない。麺を食べ終えたあとに残ってしまう肉味噌に少量の追い飯を投入して、スプーンで食べるのもうまかった。
午後は、しばらくぶりに祖父の画業関係のデジタル化作業をする。
祖父は1965年、ヨーロッパに長期の美術外遊に出かけていて、その際に旅先から地元新聞に何度か寄稿したものをまとめた「ヨーロッパ画信 1965」という小型の私製本が遺されている。これに載っているラフスケッチと文章を夕刻までにすべてスキャンしてデジタルデータ化した。
オーストリア、チロル地方の「古城」の項では、とある広場の片隅にある店で赤い羽根のついたダークグリーンの子供用のチロリアンハットを見つけ、「つい女の末の孫を思い出し、かぶせて見たくなった」と書いている。“女の末の孫”とは、その頃4歳になったばかりの当方の妹のことで、彼女は飛行機にはおじいちゃんが乗っているものだと思い込んでいて、山形空港に飛んできた飛行機を見上げて「おじーちゃーーん!!」と呼び、時には大きな頭が重くてそのまま後ろにずっこけて泣いているのだった。店の前の祖父は、仲間からこれからの旅の荷物になることを言われて買うのを踏みとどまり、店先を立ち去りかねる思いをしていた。
けっこうはかどったが、その分しっかり疲れる。せっかくやっているのだから、これらを何らかの形で公開できないものだろうか。
(赤い屋根の町、ローゼンブルク(「ヨーロッパ画信 1965」から))
午後に本を読めなかったため、この日は「街道をゆく18 越前の諸道」を30ページ読んだにとどまった。
昼寝をしなかったこともあり、22時には消灯してベッドへ。
部屋では、まだ片付けていなかった電気ストーブを点けて暖を取る。8時過ぎには屋根の雪が融け始め、雨音に似た盛大な音をたてていたが、たちまち全部融けてすぐに収まった。
テレビ番組の録画セット、多めのモノカキ、ブログの更新などをしているうちに時間が進んでいく。
(4月30日の雪化粧)
昨夜読んだ「5分で読める! ひと駅ストーリー 降車編」に「銘菓」という1編があった。著者は高山聖史(たかやまきよし)で、第5回このミス大賞で優秀賞を受賞している。ミステリーの筋書きよりも、扱っている内容に半ば驚きながら読んだ。
認知症を患い壊れる寸前まで来ている姑の介護に疲れた嫁、といってももうその地に嫁いで40年になる女性が、ひと駅離れた菓子舗に姑のお気に入りの菓子を買いに行く話。米寿を祝った席で姑は、ほんの1時間前に菓子を食べたばかりなのをすっかり失念して、菓子がほしいと喚くのだった。このあたり、わが母の現況とよく似ている。
姑は台所で、ガスの元栓や包丁に手をかけ、咎めると人間とは思えないような叫び声をあげて怒りを露わにし、介護する者を攻撃し、相手の指を噛んだりする。四六時中冷蔵庫を漁り、ときには嘔吐するまで食べ続ける。
そこに書いてあるようなことは、自宅で介護していれば我が家でも起こりそうなことではないか。そこまで症状が進んでいない今であっても、家にいれば、母本人にしか理解できないようなことを実現性など度外視して間断なく要求してくるだろうし、一人で外出して戻れなくなったり、頻繁に食事を催促したりして、こちらが困り果てることになる。そして、身近にいる者がいちばんの非難・中傷・威嚇・暴力などの対象になり、攻撃の度は日に日に増していくのだろう。この1年程度の状況を振り返ってみても着実にその傾向は深まっているから、今後はその加速度を増していくことも考えられる。
やはり、施設から出て家で暮らすなんて、母の状態に照らせばまったくの夢物語でしかないことを知るのだった。
(今読んでいる2冊)
昼メシは、つれが初めてつくってみたという台湾まぜそばを食べる。初めてのわりには上出来と言ってよく、去年春、本場名古屋で食べたものと比べても大きな遜色はない。麺を食べ終えたあとに残ってしまう肉味噌に少量の追い飯を投入して、スプーンで食べるのもうまかった。
午後は、しばらくぶりに祖父の画業関係のデジタル化作業をする。
祖父は1965年、ヨーロッパに長期の美術外遊に出かけていて、その際に旅先から地元新聞に何度か寄稿したものをまとめた「ヨーロッパ画信 1965」という小型の私製本が遺されている。これに載っているラフスケッチと文章を夕刻までにすべてスキャンしてデジタルデータ化した。
オーストリア、チロル地方の「古城」の項では、とある広場の片隅にある店で赤い羽根のついたダークグリーンの子供用のチロリアンハットを見つけ、「つい女の末の孫を思い出し、かぶせて見たくなった」と書いている。“女の末の孫”とは、その頃4歳になったばかりの当方の妹のことで、彼女は飛行機にはおじいちゃんが乗っているものだと思い込んでいて、山形空港に飛んできた飛行機を見上げて「おじーちゃーーん!!」と呼び、時には大きな頭が重くてそのまま後ろにずっこけて泣いているのだった。店の前の祖父は、仲間からこれからの旅の荷物になることを言われて買うのを踏みとどまり、店先を立ち去りかねる思いをしていた。
けっこうはかどったが、その分しっかり疲れる。せっかくやっているのだから、これらを何らかの形で公開できないものだろうか。
(赤い屋根の町、ローゼンブルク(「ヨーロッパ画信 1965」から))
午後に本を読めなかったため、この日は「街道をゆく18 越前の諸道」を30ページ読んだにとどまった。
昼寝をしなかったこともあり、22時には消灯してベッドへ。
2022.05.02
20220501 日
5時台に目覚めるも、ベッド内に6時半まで粘って起床。
朝のうちから作業を始め、祖父の画業とりまとめの一環として、ウェブ上で見られる絵画の画像を取り込み、それらに関する周辺情報もまとめておく。
10時に予約している車検のため、クルマを預けに、春雨そぼ降る中を「イエローハット山形中央店」へ。以前相談に乗ってもらったまだ若くてチャーミングなAさんが待っていてくれた。彼女はプロゴルファーの西村優菜にどこか似ているところがある。
その足で昼食も済ませてしまう。10時から営業している南館の「とん八本店」にて、この4月中旬から季節限定ランチとして供されている、平牧三元豚ガパオライス&若鶏かつランチを食べる。税込935円のところ、11時までの入店で880円にて。
ごはん(白米、五穀米)、味噌汁おかわり自由で、キャベツの千切りも無料。ごはんははじめから大盛りにしたもらったところ、てんこ盛りでやってきた。サラダにはフレッシュトマト、豚挽き肉の和え物にもトマトと、トマトがいっぱい食べられて嬉しい。若鶏かつは小ぶりで2口サイズのものが2つと少ない感じがするが、肉はその程度でいいから野菜を食べたい。レタスとトマトを早めに片付けてキャベツの千切りを追加し、卓上のドレッシングを使っておいしくいただいた。赤だしの味噌汁も2杯。いつもと目先が変わったものをたっぷり食べられて、満足。
(「とん八本店」の平牧三元豚ガパオライス&若鶏かつランチ)
しとしと雨の午後は、部屋で録画を観たり読書をしたりさまざまと。「街道をゆく18 越前の諸道」を30ページ余り読んで読了する。
途中イエローから連絡があり、ロアアームのブーツとブレーキパッドの交換が必要で、ロアアームについては劣化が激しく乗るのが危ないから(!)このままクルマを預からせてほしい、連休中のため部品が入るのが早くても5月9日になるので、それまでは代車をそのまま使っていてほしい――とのことだった。車検はその後となる。
母の施設から、一昨日に続いて母と話せと電話があり、また不毛な会話をするはめになる。しばらくすると、そろそろ……とか言って何の悪気もなく職員が割って入ってきた。当方からすれば、勝手にかけてきて、勝手に切り上げようとして、なんて図々しいのだろうとしか思えない。
この際だから、安易に家族に電話をかけて頻繁に傾聴させようとするのはやめてほしいと本音を伝えたところ、Oとかいう初めて聞く名の女性職員は「じゃあ、電話をいっさいするなということですか?」とムッとした様子で言う。そうではない。機嫌のいいときの繰り言ならいくらでも聴くけれども、ヒステリーを起こして罵詈雑言しか言えないときばかりかけてきて、それをじっと聞かされる実子としては極めて辛いのだ。そう訴えるのだが、いつもこんな調子ですからとか言って、そのあたりの機微はまったく理解できないようなおバカな職員なのだった。
この職員は、四六時中意味不明の話を聞かされても私はじっと耐えているのだから、息子のあなたも当然そのぐらい我慢できるでしょという姿勢でいる。だがこのヒトは、母親が発した言葉が、赤の他人であるソイツにとってよりも、実の息子には何倍、何十倍もの重さとなってのしかかってきていることを小指の先ほどもわかっていない。あんたがいつも聴いている雑言が何倍ものウェイトでやってくることを想像して見るがいい。そのぐらいのデリカシーや想像力ぐらい持てよ。
まあいいや、こんな程度の職員に誤解されたって。誤解されて、罵りの電話が来なくなるのであれば、それもいいではないか。顧客の思いを理解しようとせず、理解できないまま食ってかかるような職員はプロではない。今日のことは記録して施設長にも伝えますからと捨て台詞のように言われたが、そんな時間があるのなら、その分をちゃんと傾聴に充てたらどうか。
最後に「ドウモスミマセンデシタ」と早口で言って切ろうとするので、我慢ならなくなって、「もう一度、心を込めて謝ってほしい」と告げ、再度謝らせた。ディスイズビジネス。そこをきちんとわきまえろ。手ひどい仕打ちだったかもしれないが、ここまでやってもこちらの気分はまったく収まっていない。
(中村ゆり)
そんなことだから、夜も楽しくない。最悪のゴールデン・ウィークではないか。
旅の情報収集を進めようかと思っていたがそれにも手が付かないので、録画を観て無為に過ごしているうちに夜はどんどん更けていく。
「今夜はコの字でSeason2」のコの2。コの字の店が大好きなきれいで明るい恵子先輩役は、中村ゆりという女優。1982年生まれで、在日3世の父親、韓国生まれ母親がともに韓国籍なのだそうだが、それほど韓国っぽくない。番組に出ていた大森の「煮込蔦八」がよさそうだったので、「行ってみたい店リスト」(そういうものをつくっている)に追加しておく。
(大森「煮込蔦八」)
10日以上前に再放送されていた「出発!ローカル線聞き込み発見旅」のJR呉線編。この沿線も2020年秋の車旅で見てきていて、そのときに寄った上蒲刈島の県民の浜、竹原のレトロな町並み、うさぎの島大久野島へ渡るフェリー乗り場付近などが出ていた。
就寝前には、「5分で読める! ひと駅ストーリー 降車編」を50ページ。
(「県民の浜」の駐車場にて 2020.10.16)
朝のうちから作業を始め、祖父の画業とりまとめの一環として、ウェブ上で見られる絵画の画像を取り込み、それらに関する周辺情報もまとめておく。
10時に予約している車検のため、クルマを預けに、春雨そぼ降る中を「イエローハット山形中央店」へ。以前相談に乗ってもらったまだ若くてチャーミングなAさんが待っていてくれた。彼女はプロゴルファーの西村優菜にどこか似ているところがある。
その足で昼食も済ませてしまう。10時から営業している南館の「とん八本店」にて、この4月中旬から季節限定ランチとして供されている、平牧三元豚ガパオライス&若鶏かつランチを食べる。税込935円のところ、11時までの入店で880円にて。
ごはん(白米、五穀米)、味噌汁おかわり自由で、キャベツの千切りも無料。ごはんははじめから大盛りにしたもらったところ、てんこ盛りでやってきた。サラダにはフレッシュトマト、豚挽き肉の和え物にもトマトと、トマトがいっぱい食べられて嬉しい。若鶏かつは小ぶりで2口サイズのものが2つと少ない感じがするが、肉はその程度でいいから野菜を食べたい。レタスとトマトを早めに片付けてキャベツの千切りを追加し、卓上のドレッシングを使っておいしくいただいた。赤だしの味噌汁も2杯。いつもと目先が変わったものをたっぷり食べられて、満足。
(「とん八本店」の平牧三元豚ガパオライス&若鶏かつランチ)
しとしと雨の午後は、部屋で録画を観たり読書をしたりさまざまと。「街道をゆく18 越前の諸道」を30ページ余り読んで読了する。
途中イエローから連絡があり、ロアアームのブーツとブレーキパッドの交換が必要で、ロアアームについては劣化が激しく乗るのが危ないから(!)このままクルマを預からせてほしい、連休中のため部品が入るのが早くても5月9日になるので、それまでは代車をそのまま使っていてほしい――とのことだった。車検はその後となる。
母の施設から、一昨日に続いて母と話せと電話があり、また不毛な会話をするはめになる。しばらくすると、そろそろ……とか言って何の悪気もなく職員が割って入ってきた。当方からすれば、勝手にかけてきて、勝手に切り上げようとして、なんて図々しいのだろうとしか思えない。
この際だから、安易に家族に電話をかけて頻繁に傾聴させようとするのはやめてほしいと本音を伝えたところ、Oとかいう初めて聞く名の女性職員は「じゃあ、電話をいっさいするなということですか?」とムッとした様子で言う。そうではない。機嫌のいいときの繰り言ならいくらでも聴くけれども、ヒステリーを起こして罵詈雑言しか言えないときばかりかけてきて、それをじっと聞かされる実子としては極めて辛いのだ。そう訴えるのだが、いつもこんな調子ですからとか言って、そのあたりの機微はまったく理解できないようなおバカな職員なのだった。
この職員は、四六時中意味不明の話を聞かされても私はじっと耐えているのだから、息子のあなたも当然そのぐらい我慢できるでしょという姿勢でいる。だがこのヒトは、母親が発した言葉が、赤の他人であるソイツにとってよりも、実の息子には何倍、何十倍もの重さとなってのしかかってきていることを小指の先ほどもわかっていない。あんたがいつも聴いている雑言が何倍ものウェイトでやってくることを想像して見るがいい。そのぐらいのデリカシーや想像力ぐらい持てよ。
まあいいや、こんな程度の職員に誤解されたって。誤解されて、罵りの電話が来なくなるのであれば、それもいいではないか。顧客の思いを理解しようとせず、理解できないまま食ってかかるような職員はプロではない。今日のことは記録して施設長にも伝えますからと捨て台詞のように言われたが、そんな時間があるのなら、その分をちゃんと傾聴に充てたらどうか。
最後に「ドウモスミマセンデシタ」と早口で言って切ろうとするので、我慢ならなくなって、「もう一度、心を込めて謝ってほしい」と告げ、再度謝らせた。ディスイズビジネス。そこをきちんとわきまえろ。手ひどい仕打ちだったかもしれないが、ここまでやってもこちらの気分はまったく収まっていない。
(中村ゆり)
そんなことだから、夜も楽しくない。最悪のゴールデン・ウィークではないか。
旅の情報収集を進めようかと思っていたがそれにも手が付かないので、録画を観て無為に過ごしているうちに夜はどんどん更けていく。
「今夜はコの字でSeason2」のコの2。コの字の店が大好きなきれいで明るい恵子先輩役は、中村ゆりという女優。1982年生まれで、在日3世の父親、韓国生まれ母親がともに韓国籍なのだそうだが、それほど韓国っぽくない。番組に出ていた大森の「煮込蔦八」がよさそうだったので、「行ってみたい店リスト」(そういうものをつくっている)に追加しておく。
(大森「煮込蔦八」)
10日以上前に再放送されていた「出発!ローカル線聞き込み発見旅」のJR呉線編。この沿線も2020年秋の車旅で見てきていて、そのときに寄った上蒲刈島の県民の浜、竹原のレトロな町並み、うさぎの島大久野島へ渡るフェリー乗り場付近などが出ていた。
就寝前には、「5分で読める! ひと駅ストーリー 降車編」を50ページ。
(「県民の浜」の駐車場にて 2020.10.16)
2022.05.03
20220502 月
6時起床。連休狭間の平日。平日であることがなぜだかウレシイ。
昨日惹起した不愉快な出来事からまだ十分に立ち直れていないが、そのことをぐずぐずと考えていても埒があかないので、思考系よりも作業系のことをやろうと、朝方から祖父の画業関連資料の取り込み作業を始める。
たくさんある紙資料のうち目を通した部分だけから得られる情報は多くなく、それらをすぐさま体系的に整理することには困難を極めている。しかし、目通しの量が増えてきて少しずつ全体像がつかめるようになるにしたがって、パズルのピースがパチリとはまったと感じるようなことがときどき起こり始めている。資料から拾ってきた大量の画名の一部と絵画の画像データとがマッチして、この名前の絵画はこういう絵だったのかとわかっていくのが面白くもある。時系列的なことも少しずつわかってくる。ただ、その歩みは遅々としている。当分終わりそうにないこの作業を、夕刻まで続ける。
その間、4日ぶりに開いた東京株式の様子も確認しながら進める。大きく下げた某情報関連銘柄株を買ったほかは、持ち株ベースではアメリカが大きく下げているわりには比較的堅調だったのではないか。
(「雪どけ」 改組第4回日展(1972年)出品)
早めに昼食を済ませようと、11時前に西田の「そば処吉野家山形西バイパス店」を7か月ぶりに訪れて、朝そば定食の中から朝かき揚げそば納豆547円を注文。増量・おかわりOKのごはんを少しだけ増量してねと頼んだところ、大きめのどんぶりにたっぷりよそわれてやってきた。こりゃあまた満腹コースだな。
納豆に刻みネギが添えられているのがちょっぴりうれしい。卓上のおいしい紅生姜も使っちゃおう。ところが蕎麦のほうは、期待はしていなかったものの、正直言って極めて残念なレベル。熱いつゆの「かけ」ではすぐに蕎麦がダレて、箸で持ち上げようとするとぷつぷつと切れてしまい、啜り上げることができない。かき揚げもすぐつゆに散開するタイプで、やはり箸ではうまく食べられないのだった。
腹は膨れたけれども、食後の十分な満足感は得られなかったか。安いからそれも許せないわけではないけれども、どういう計算をしたのか610円を請求されてはさすがに異論を唱えざるを得ず、適正価格に訂正してもらう。
(「そば処吉野家山形西バイパス店」の朝かき揚げそば納豆)
夜は、旅の情報法収集を少し。福岡市周辺の小市町のポイントについて調べるが、芳しいヒットはなし。
視聴した録画は3本で、「♯居酒屋新幹線」第9話の福島編、「鉄オタ女子、2万キロ」第2話の栃木県・男鹿高原駅編、「秘密のケンミンSHOW極!」の山形超カラフルだんごほか編。
「鉄オタ女子……」の主役は、玉城ティナ。1997年、沖縄・浦添の出身で、アメリカ人の父と日本人の母のハーフであるとのこと。日本人離れした大きな眼が特徴で、この眼で見つめられてドキリとしない人はいないのではないか。その一方で、顎のラインをはじめとした顔の輪郭は日本人的な丸みを帯びていて、ハーフではあるのだが美的というよりもかわいい感じがするのがいい。番組には旅の雑誌の編集長役で、鉄道モノといえばこの男、六角精児も登場している。
(「鉄オタ女子、2万キロ」の玉城ティナ)
読書は夜になってから始めて、就寝までに「5分で読める! ひと駅ストーリー 降車編」を70ページ読んで読了する。就寝は23時半頃。
昨日惹起した不愉快な出来事からまだ十分に立ち直れていないが、そのことをぐずぐずと考えていても埒があかないので、思考系よりも作業系のことをやろうと、朝方から祖父の画業関連資料の取り込み作業を始める。
たくさんある紙資料のうち目を通した部分だけから得られる情報は多くなく、それらをすぐさま体系的に整理することには困難を極めている。しかし、目通しの量が増えてきて少しずつ全体像がつかめるようになるにしたがって、パズルのピースがパチリとはまったと感じるようなことがときどき起こり始めている。資料から拾ってきた大量の画名の一部と絵画の画像データとがマッチして、この名前の絵画はこういう絵だったのかとわかっていくのが面白くもある。時系列的なことも少しずつわかってくる。ただ、その歩みは遅々としている。当分終わりそうにないこの作業を、夕刻まで続ける。
その間、4日ぶりに開いた東京株式の様子も確認しながら進める。大きく下げた某情報関連銘柄株を買ったほかは、持ち株ベースではアメリカが大きく下げているわりには比較的堅調だったのではないか。
(「雪どけ」 改組第4回日展(1972年)出品)
早めに昼食を済ませようと、11時前に西田の「そば処吉野家山形西バイパス店」を7か月ぶりに訪れて、朝そば定食の中から朝かき揚げそば納豆547円を注文。増量・おかわりOKのごはんを少しだけ増量してねと頼んだところ、大きめのどんぶりにたっぷりよそわれてやってきた。こりゃあまた満腹コースだな。
納豆に刻みネギが添えられているのがちょっぴりうれしい。卓上のおいしい紅生姜も使っちゃおう。ところが蕎麦のほうは、期待はしていなかったものの、正直言って極めて残念なレベル。熱いつゆの「かけ」ではすぐに蕎麦がダレて、箸で持ち上げようとするとぷつぷつと切れてしまい、啜り上げることができない。かき揚げもすぐつゆに散開するタイプで、やはり箸ではうまく食べられないのだった。
腹は膨れたけれども、食後の十分な満足感は得られなかったか。安いからそれも許せないわけではないけれども、どういう計算をしたのか610円を請求されてはさすがに異論を唱えざるを得ず、適正価格に訂正してもらう。
(「そば処吉野家山形西バイパス店」の朝かき揚げそば納豆)
夜は、旅の情報法収集を少し。福岡市周辺の小市町のポイントについて調べるが、芳しいヒットはなし。
視聴した録画は3本で、「♯居酒屋新幹線」第9話の福島編、「鉄オタ女子、2万キロ」第2話の栃木県・男鹿高原駅編、「秘密のケンミンSHOW極!」の山形超カラフルだんごほか編。
「鉄オタ女子……」の主役は、玉城ティナ。1997年、沖縄・浦添の出身で、アメリカ人の父と日本人の母のハーフであるとのこと。日本人離れした大きな眼が特徴で、この眼で見つめられてドキリとしない人はいないのではないか。その一方で、顎のラインをはじめとした顔の輪郭は日本人的な丸みを帯びていて、ハーフではあるのだが美的というよりもかわいい感じがするのがいい。番組には旅の雑誌の編集長役で、鉄道モノといえばこの男、六角精児も登場している。
(「鉄オタ女子、2万キロ」の玉城ティナ)
読書は夜になってから始めて、就寝までに「5分で読める! ひと駅ストーリー 降車編」を70ページ読んで読了する。就寝は23時半頃。
2022.05.04
20220503 火
6時起床。昨日までの2~3日よりもやや暖かく感じられる朝で、天気もよい。
ルーチン作業を済ませてからの午前中は、旅の情報収集から入ってみた。福岡市周辺の中小自治体にはやはり芳しい立ち寄りポイントは多くない。だが、一通り当たっておかないと、あの時事前にきちんと調べなかったためにあんないい見どころを逃がしてしまったぁ!ということにならないとも限らない。そういう思いはしたくないので、実らない苦労は今のうちに進んでやっておいたほうがいいのだ。
午後になってからは、博多から特急を使えば2時間かからないで行ける、大分県日田市を集中的に調べる。鉄道で行くことを考えているので、市の中心部の歩ける範囲について。豆田町というところが国の重要伝統的建造物群保存地区になっていて、白壁造りの町並みをそぞろ歩きできるようだ。あとは日田温泉付近と、町なかの原次郎左衛門の味噌醤油蔵、日田駅前からコミュニティバスで行けるサッポロビール九州日田工場、広瀬淡窓の私塾・咸宜園の跡地などもある。昼食は、うなぎの日田まぶしか日田焼きそばがよさそうだし、博多往復時には特急ゆふいんの森号に乗ってみるのもいいかもしれない。
(大分県日田市豆田町)
昼食は、平久保の「こうじ屋」を2年9か月ぶりに再訪。前回はうまにぼし味噌を食べたので、今回はうまにぼし醤油の「中」810円を試してみた。
煮干しダシの旨味がたっぷりなのが特徴。適度に背脂がチャッチャされていて濃厚かと思いきや、トッピングの刻みタマネギがいい仕事をしてそれをうまく中和してくれているように思う。大きな1枚チャーシューと穂先メンマもいいビジュアルをつくっている。
スープは、その方面の調味料を多めに使っていると思われるけれども、おいしければそれでいいではないかという思いも。全粒粉仕立てでデュラム粉も配合しているという特徴のある自家製麺。細麺を選んだが、それでも中太程度の太さがある。ぼそぼそとした食感から判断して加水率はかなり低いと思われるが、これがまたうまい。麺量「中」は300gで、これで十分な量だ。
オリジナリティの高い1杯で、とても満足。手打ちだという蕎麦も出すので、それもいずれ機会を見て。
(「こうじ屋」のうまにぼし醤油)
この日から「むかしの味」(池波正太郎著、新潮文庫、1988)を読み始める。
「人生の折々に出会った“懐かしい味”を今も残している店を改めて全国に訪ね、初めて食べた時の強烈な思い出を語る。そして、変貌いちじるしい現代に昔の味を伝え続けている店の人たちの細かな心づかいをたたえる」(カバー背表紙から)というもので、池波エッセーを読むのはこれが8冊目となる。初出は1981~83年の「小説新潮」への連載で、今となってはだいぶ古い時代のものなのだが、手にしているこの文庫本は2020年の第48刷と新しい。つまり、現在でも十分に通用する内容だから、版を重ねているということなのだろう。
この日はこれを90ページ。池波が実際に食べた掲載店の名品が巻頭カラー16ページにずらりと並んでいるのを眺めながら読むので、どんどん読めてしまう。なので、就寝は24時半になってしまった。
(「むかしの味」(池波正太郎著、新潮文庫、1988))
ルーチン作業を済ませてからの午前中は、旅の情報収集から入ってみた。福岡市周辺の中小自治体にはやはり芳しい立ち寄りポイントは多くない。だが、一通り当たっておかないと、あの時事前にきちんと調べなかったためにあんないい見どころを逃がしてしまったぁ!ということにならないとも限らない。そういう思いはしたくないので、実らない苦労は今のうちに進んでやっておいたほうがいいのだ。
午後になってからは、博多から特急を使えば2時間かからないで行ける、大分県日田市を集中的に調べる。鉄道で行くことを考えているので、市の中心部の歩ける範囲について。豆田町というところが国の重要伝統的建造物群保存地区になっていて、白壁造りの町並みをそぞろ歩きできるようだ。あとは日田温泉付近と、町なかの原次郎左衛門の味噌醤油蔵、日田駅前からコミュニティバスで行けるサッポロビール九州日田工場、広瀬淡窓の私塾・咸宜園の跡地などもある。昼食は、うなぎの日田まぶしか日田焼きそばがよさそうだし、博多往復時には特急ゆふいんの森号に乗ってみるのもいいかもしれない。
(大分県日田市豆田町)
昼食は、平久保の「こうじ屋」を2年9か月ぶりに再訪。前回はうまにぼし味噌を食べたので、今回はうまにぼし醤油の「中」810円を試してみた。
煮干しダシの旨味がたっぷりなのが特徴。適度に背脂がチャッチャされていて濃厚かと思いきや、トッピングの刻みタマネギがいい仕事をしてそれをうまく中和してくれているように思う。大きな1枚チャーシューと穂先メンマもいいビジュアルをつくっている。
スープは、その方面の調味料を多めに使っていると思われるけれども、おいしければそれでいいではないかという思いも。全粒粉仕立てでデュラム粉も配合しているという特徴のある自家製麺。細麺を選んだが、それでも中太程度の太さがある。ぼそぼそとした食感から判断して加水率はかなり低いと思われるが、これがまたうまい。麺量「中」は300gで、これで十分な量だ。
オリジナリティの高い1杯で、とても満足。手打ちだという蕎麦も出すので、それもいずれ機会を見て。
(「こうじ屋」のうまにぼし醤油)
この日から「むかしの味」(池波正太郎著、新潮文庫、1988)を読み始める。
「人生の折々に出会った“懐かしい味”を今も残している店を改めて全国に訪ね、初めて食べた時の強烈な思い出を語る。そして、変貌いちじるしい現代に昔の味を伝え続けている店の人たちの細かな心づかいをたたえる」(カバー背表紙から)というもので、池波エッセーを読むのはこれが8冊目となる。初出は1981~83年の「小説新潮」への連載で、今となってはだいぶ古い時代のものなのだが、手にしているこの文庫本は2020年の第48刷と新しい。つまり、現在でも十分に通用する内容だから、版を重ねているということなのだろう。
この日はこれを90ページ。池波が実際に食べた掲載店の名品が巻頭カラー16ページにずらりと並んでいるのを眺めながら読むので、どんどん読めてしまう。なので、就寝は24時半になってしまった。
(「むかしの味」(池波正太郎著、新潮文庫、1988))
2022.05.05
20220504 水
6時起床。
水曜日は母の入居施設に着替えを届けに行く日なのだが、あそこに行かなければならないというだけで極めて気が重い。3日前に電話で話したデキ悪の女職員とは会いたくないし、母が出てきたりするとまた呪文のようないやな話を聞かされることになる。今後について施設長と話したいが、この日は祭日なので休んでいると思われる。
(image)
仕事を辞し、社会からある程度の距離を置くことができる身分になって以降もっともよかったことは、会いたくない人と進んで会わなくて済むことだ。仕事上とか世間体の面において、避けて通りたい人物はけっこう多くいたものだ。職位をかさに着て無意味に威張っている奴、自己主張ばかりで人の話を聞こうとしない奴、そもそも社会的にどうなのかと思えるようなレベルの低い奴などがいて、それはないだろ、明らかにヘンだろと感じながらも、相手がクライアントだから、上司だから、年上だからと、ずいぶんと忍従を強いられる場面が多かった。つまるところその人たちとは、仕事などの社会的制約があるためにやむを得ず付き合っていただけで、はっきり言えば自分にとって不必要で、むしろ邪魔なキャラでしかなかったと言ってもいい。
そういうヒトビトと距離を置いてもかまわない立場にようやくなれたおかげで、どれほど晴れ晴れとしたストレスのない日々を送れていることか。雲泥の差というか、はかり知れないほどの心地よさがある。くりかえすが、精神のやすらぎを得るために最も効果的な方法は、嫌な奴とは会わず、話さず、目を合わせないことで、“三十六計逃げるに如かず”なのである。もう、逃げてもいい立場になったのだから、そうしたって一向にかまわない。(笑)
自分だって、周囲の誰かにとっては似たようなプレッシャー人間になっていたこともあっただろう。部下には職務上言いたくないことも言わなければならないことがあるし、当方の行為や発言によって不快な思いをした交渉の相手方がいたかもしれない。そういう人がいたら謝り、反省するしかない。だから今は、他人とは一定の距離を置き、必要以上に近づいたり相手に何かを求めたりしないよう、十分に気をつけている。そうすることがむしろ、自分にとっても気をつかわずに済み、快適なのだ。
これから新しい知己をつくったとしても、その人物がよく自分を理解してくれるかどうかはわからない。そして、仮に気を許せるような間柄になれたとしても、その人が病に伏し、命を失うようなことになれば、悲しい思いばかりをしなければならない。だから、これからは敢えてそういう種は蒔かない。そういう生き方だってあるのではないかと思っている。
(okinawa-image(タピック県総ひやごんスタジアム))
10時過ぎに渋々施設を訪問したところ、折よく施設長が出勤していたので、話を聞いてもらう。3日前の出来事について、問題の職員はすぐに報告すると言っていたにもかかわらず、いまだに施設長には報告が届いていないようで、そんなことがあったのですかと申し訳なさそうに言う。
その職員の振舞いについてはたくさん不満があるが、別にここで蒸し返すつもりはなく、当方としては母から直接受ける呪詛がきつくて持たなくなっているので、①母から当方へ直接電話をかけさせることをしばらくは控えてもらいたいこと(ヒステリーのピークで職員が困り果てたときではなく、機嫌の穏やかな時であれば、対応させてもらう)、②週2回の洗い物の受け取りを、しばらくの間、週1回(土曜日)に減らしてもらいたいこと、の2点について要望し、合意を得た。
問題の職員が今日も出勤しているので呼んできますと言われたが、呼ばないでくれとお願いした。先に書いた理由により会いたくも話したくもないので。
母には冷たいようだが、これでこちらの肩の荷がかなり軽くなり、戻った車の中で深々とした安堵のため息が出た。言うほうは言ったことをすぐに忘れて何度も言うだけだが、聞かされたほうは言われたことが心の中で累乗加算的に蓄積していき大きな負担となる。これが今後は少しだけ緩和されることになる。体にたっぷりと浴びた邪悪な放射能は、濃度が希釈されるまでには何年もかかりそうではあるけれども。
一方、施設職員は、言った本人はすぐに忘れるわけだから気にせずに聴いてあげろと言う。しかしそう言う職員は、母という女性が人間としてもうまともではなく、この女性の言うことなど自分たち職員と同程度の鈍感な感覚で聞き流してしまえばいいのだと考えているわけで、言い換えれば実母の人格の否定、我々親子関係の軽視という二重の過ちを息子の目の前で曝け出していることになる。もう少しわれわれ家族の立場になって考えてもみてくれと言いたい。
いずれにせよ、当方が相手にしなければならない母と施設の双方の理不尽な状況から一歩でも距離を置くことができるようになれたのは、八方塞がりに陥っていた当方にとっては悪いことではないと思う。
昼食は、家で生蕎麦を茹でてもらって食べる。できがよく、最近行った2軒の店の蕎麦よりも、今回のほうがずっとおいしく感じられた。濃縮還元のそばつゆはさすがに一流どころにはかなわないけれども、刻みネギが好きなだけ使え、かき揚げ・かぼちゃ・サツマイモと3種揚げたての天ぷらがたっぷり食べられ、蕎麦の風味も十分に堪能することができた。
午後は、気が楽になったためか、たっぷりと昼寝ができる。日中からこのありさまではどうかと思うが、安らかに眠れることが人間にとっていかに幸福なことであるかを実感することにもなった。
(「オレンジデイズ」の柴咲コウ)
夜も、じっくり風呂に浸かり、適度に飲んで寛ぐことができて、ゆったりと時間が過ぎていく。
録画で観ている18年前の番組「オレンジデイズ」に登場する柴咲コウは、常時世間にケンカを売っているような目つきがものすごく印象的で、この役は彼女なくして成立しなかっただろうと思う。番組に感化され、その原作になっている文庫本「オレンジデイズ」(北川悦吏子著、角川文庫、2006)の古書をブックオフに220円にて注文する。この価格で読めるならタダみたいなものだ。
読書は、「むかしの味」を60ページ。就寝23時過ぎ。
水曜日は母の入居施設に着替えを届けに行く日なのだが、あそこに行かなければならないというだけで極めて気が重い。3日前に電話で話したデキ悪の女職員とは会いたくないし、母が出てきたりするとまた呪文のようないやな話を聞かされることになる。今後について施設長と話したいが、この日は祭日なので休んでいると思われる。
(image)
仕事を辞し、社会からある程度の距離を置くことができる身分になって以降もっともよかったことは、会いたくない人と進んで会わなくて済むことだ。仕事上とか世間体の面において、避けて通りたい人物はけっこう多くいたものだ。職位をかさに着て無意味に威張っている奴、自己主張ばかりで人の話を聞こうとしない奴、そもそも社会的にどうなのかと思えるようなレベルの低い奴などがいて、それはないだろ、明らかにヘンだろと感じながらも、相手がクライアントだから、上司だから、年上だからと、ずいぶんと忍従を強いられる場面が多かった。つまるところその人たちとは、仕事などの社会的制約があるためにやむを得ず付き合っていただけで、はっきり言えば自分にとって不必要で、むしろ邪魔なキャラでしかなかったと言ってもいい。
そういうヒトビトと距離を置いてもかまわない立場にようやくなれたおかげで、どれほど晴れ晴れとしたストレスのない日々を送れていることか。雲泥の差というか、はかり知れないほどの心地よさがある。くりかえすが、精神のやすらぎを得るために最も効果的な方法は、嫌な奴とは会わず、話さず、目を合わせないことで、“三十六計逃げるに如かず”なのである。もう、逃げてもいい立場になったのだから、そうしたって一向にかまわない。(笑)
自分だって、周囲の誰かにとっては似たようなプレッシャー人間になっていたこともあっただろう。部下には職務上言いたくないことも言わなければならないことがあるし、当方の行為や発言によって不快な思いをした交渉の相手方がいたかもしれない。そういう人がいたら謝り、反省するしかない。だから今は、他人とは一定の距離を置き、必要以上に近づいたり相手に何かを求めたりしないよう、十分に気をつけている。そうすることがむしろ、自分にとっても気をつかわずに済み、快適なのだ。
これから新しい知己をつくったとしても、その人物がよく自分を理解してくれるかどうかはわからない。そして、仮に気を許せるような間柄になれたとしても、その人が病に伏し、命を失うようなことになれば、悲しい思いばかりをしなければならない。だから、これからは敢えてそういう種は蒔かない。そういう生き方だってあるのではないかと思っている。
(okinawa-image(タピック県総ひやごんスタジアム))
10時過ぎに渋々施設を訪問したところ、折よく施設長が出勤していたので、話を聞いてもらう。3日前の出来事について、問題の職員はすぐに報告すると言っていたにもかかわらず、いまだに施設長には報告が届いていないようで、そんなことがあったのですかと申し訳なさそうに言う。
その職員の振舞いについてはたくさん不満があるが、別にここで蒸し返すつもりはなく、当方としては母から直接受ける呪詛がきつくて持たなくなっているので、①母から当方へ直接電話をかけさせることをしばらくは控えてもらいたいこと(ヒステリーのピークで職員が困り果てたときではなく、機嫌の穏やかな時であれば、対応させてもらう)、②週2回の洗い物の受け取りを、しばらくの間、週1回(土曜日)に減らしてもらいたいこと、の2点について要望し、合意を得た。
問題の職員が今日も出勤しているので呼んできますと言われたが、呼ばないでくれとお願いした。先に書いた理由により会いたくも話したくもないので。
母には冷たいようだが、これでこちらの肩の荷がかなり軽くなり、戻った車の中で深々とした安堵のため息が出た。言うほうは言ったことをすぐに忘れて何度も言うだけだが、聞かされたほうは言われたことが心の中で累乗加算的に蓄積していき大きな負担となる。これが今後は少しだけ緩和されることになる。体にたっぷりと浴びた邪悪な放射能は、濃度が希釈されるまでには何年もかかりそうではあるけれども。
一方、施設職員は、言った本人はすぐに忘れるわけだから気にせずに聴いてあげろと言う。しかしそう言う職員は、母という女性が人間としてもうまともではなく、この女性の言うことなど自分たち職員と同程度の鈍感な感覚で聞き流してしまえばいいのだと考えているわけで、言い換えれば実母の人格の否定、我々親子関係の軽視という二重の過ちを息子の目の前で曝け出していることになる。もう少しわれわれ家族の立場になって考えてもみてくれと言いたい。
いずれにせよ、当方が相手にしなければならない母と施設の双方の理不尽な状況から一歩でも距離を置くことができるようになれたのは、八方塞がりに陥っていた当方にとっては悪いことではないと思う。
昼食は、家で生蕎麦を茹でてもらって食べる。できがよく、最近行った2軒の店の蕎麦よりも、今回のほうがずっとおいしく感じられた。濃縮還元のそばつゆはさすがに一流どころにはかなわないけれども、刻みネギが好きなだけ使え、かき揚げ・かぼちゃ・サツマイモと3種揚げたての天ぷらがたっぷり食べられ、蕎麦の風味も十分に堪能することができた。
午後は、気が楽になったためか、たっぷりと昼寝ができる。日中からこのありさまではどうかと思うが、安らかに眠れることが人間にとっていかに幸福なことであるかを実感することにもなった。
(「オレンジデイズ」の柴咲コウ)
夜も、じっくり風呂に浸かり、適度に飲んで寛ぐことができて、ゆったりと時間が過ぎていく。
録画で観ている18年前の番組「オレンジデイズ」に登場する柴咲コウは、常時世間にケンカを売っているような目つきがものすごく印象的で、この役は彼女なくして成立しなかっただろうと思う。番組に感化され、その原作になっている文庫本「オレンジデイズ」(北川悦吏子著、角川文庫、2006)の古書をブックオフに220円にて注文する。この価格で読めるならタダみたいなものだ。
読書は、「むかしの味」を60ページ。就寝23時過ぎ。
2022.05.06
20220505 木
6時起床。心なしかいつもよりも眠りが深かったように思うのだが、それは気のせいかもしれない。今日、明日はよく晴れそうだし、気温も上がりそうだ。
午前中は、旅の情報収集博多編から。ぼちぼち大詰め段階に入ってきていて、これまでに集めてきた情報を地図にプロットしてルーティングしていく作業に入ったところ。地図に落としながら、ここも見るべきだよなというところも加えていく。
できれば5月中には実際に赴いて見たいなぁという気になってきている。仕上がりが見えてきたら、宿の予約と交通手段を決めていきたい。毎週土曜日は誰も代わってくれない母の施設訪問をしなければならないので、土曜午後か日曜朝発の、金曜夜戻りという日程になるだろうか。
(博多駅前道路陥没事故(2016.11.8)の現場は今、どうなっているだろうか)
昼食は、1年半ぶりに上山市石崎の「中華料理 信」で定食を。
同行のつれあいから今夜は野菜炒めだからねとその場で釘を刺されたので、念頭に置いていたレバニラ定食から焼肉定食880円に急遽変更。すっかり忘れていたけど、前回も焼肉定食を食べていて、そのときから価格が据え置きなのは立派だ。
ガーリックをたっぷり使い、焼肉のたれで濃いめに味付けした豚肉がおいしかったのは同じ。しかし前回の画像と見比べると、タレの量が増え、野菜の部分ががらりと趣きを変えていた。変わってもおいしいので特に問題はないのだけど、たて続けに同じものを食べてしまったのは失敗だった。
つれは、鶏から定食830円を。中華料理店の唐揚げはむね肉を使いがちだが、ここはもも肉使用で、大きなものが5個? つれ一人では食べ切れず、その分だいぶお手伝いさせてもらった。
(「中華料理信」の焼肉定食)
午後は、身体を休ませながら読書。「むかしの味」を40ページ近く読んで読了する。
夜には、ドイツに住んでいる姉からメールあり。備忘のためにこちらにも内容の主要部を移記しておくと、次のとおり。
久しぶりです。……ところで、お母さんの居る施設って、面会者が訪問したら会わせてくれるのでしょうか。2年半も帰国していないので、今年の後半くらいには規則もゆるくなっているかなと思うのですが、山形に来ても面会できないならなんだかですし。
F子(妹)も最後に会ったのは秋頃だったなんて言うので、少しびっくりしています。どうなんでしょう?
遠くにいて実情を知らない長女なんて、のん気なものだなというのが正直なところだ。
孤立無援の闘いをしているこちらとしては、少しでも実態を知ってもらえるよう、いじいじとした文章を返信する。それは概ね次のとおり。
姉上様
ご無沙汰しております。元気に暮らしていますか。
母の施設でも、クラスター感染が発生したこともあり、原則面会禁止が続いています。しかしそうは言っても全くダメと言うことではなく、緊急事態ややむを得ず行う外来通院等で、15分程度の面会や限定的な外出は認められています。
我が家の場合、週に2回洗濯物を届けに行っており、その際母がわがままを言って勝手に玄関口まで出てくるので、ときどき会っています。ほかにも本人から電話がかかってくることがあります。
母の状況ですが、長期使用の睡眠薬の薬害と認知症が加速度を増して進んでおり、食事をしたことを15分後には忘れて施設は食事を出してくれない、空腹だと訴えるし、食品・衣類など身のまわりの品の管理ができなくなり全部介護員任せで、排泄介助も必要になっています。口に出ることといえば、自己診断による身体不調、施設に対する不満・拒否、近しい人物に対する悪口の繰り返しとなっています。
施設でいちばん手がかかる入居者になっていて、母がヒステリーのピークになり職員が困り果てると、息子のあなたが話を聴いてくれとこちらに振ってきます。昔話などふつうの話なら傾聴しますが、「いやだいやだもういやだ、ここは病人ばかりがいるところだ、私は正常なのにみんなの見る目が違う、これ以上ここにいると死にそうだ、こんなところで死ぬなんて悔しい、何も悪いことはしていない、まともに生きている、家に帰るからすぐに迎えに来てくれ、あんたがここに入れたのだろう、ひどい息子だね、妙なところに入れくさって……」というようなことを毎回延々と一方的に聞かされるので、すっかり参っています。
母は言ったことをすぐに忘れて同じことを何度も言うだけですが、聞かされたほうは言われたことが心の中で累乗加算的に蓄積していき、大きな負担となっています。察してください。施設職員は聞き流せと言うのですが、親子関係のあるものとしてはそう簡単に割り切れるものではありません。
短時間の面会なら可能でしょう。もしかしたら母もそのときは一時的に喜ぶかもしれません。しかしすぐに忘れて、翌日から「娘たちはちっとも顔を出してくれない」といつもと同じことを言うでしょう。つまるところ、わざわざ会いに行っても楽しいことは何もなく、深く失望することになるだけだろうと思います。
私はというと、母から直接受ける呪詛がきつくて精神的に持たなくなり、機嫌の穏やかな時を除き母から当方へ直接電話をかけさせることをしばらく控えてもらうよう、昨日施設にお願いしてきました。
長男の孫が1歳になり、この4月から保育園に通い始めました。嫁も5月から元気に職場復帰しています。母以外のことでは何も問題はありません。
では。
忸怩たる思いを断ち切るためにも、その後はスバヤク飲み始めて、「麺鉄 桜の2時間SP」を録画で観る。千葉・内房線&小湊鉄道&いすみ鉄道編と、京都・山陰本線&京福電気鉄道&阪急電鉄&嵯峨野観光鉄道編。どちらも桜が満開の時期のロケで、旅情がふくらむ。京都編ではナビゲーターとして土屋礼央が新登場していた。
(土屋礼央が京都駅地下街で鶏卵カレーうどんに舌鼓を打つ)
寝る前の読書は、「街道をゆく39 ニューヨーク散歩」(司馬遼太郎著、朝日文庫、1997)を読み始めて30ページ。就寝は23時半頃。
午前中は、旅の情報収集博多編から。ぼちぼち大詰め段階に入ってきていて、これまでに集めてきた情報を地図にプロットしてルーティングしていく作業に入ったところ。地図に落としながら、ここも見るべきだよなというところも加えていく。
できれば5月中には実際に赴いて見たいなぁという気になってきている。仕上がりが見えてきたら、宿の予約と交通手段を決めていきたい。毎週土曜日は誰も代わってくれない母の施設訪問をしなければならないので、土曜午後か日曜朝発の、金曜夜戻りという日程になるだろうか。
(博多駅前道路陥没事故(2016.11.8)の現場は今、どうなっているだろうか)
昼食は、1年半ぶりに上山市石崎の「中華料理 信」で定食を。
同行のつれあいから今夜は野菜炒めだからねとその場で釘を刺されたので、念頭に置いていたレバニラ定食から焼肉定食880円に急遽変更。すっかり忘れていたけど、前回も焼肉定食を食べていて、そのときから価格が据え置きなのは立派だ。
ガーリックをたっぷり使い、焼肉のたれで濃いめに味付けした豚肉がおいしかったのは同じ。しかし前回の画像と見比べると、タレの量が増え、野菜の部分ががらりと趣きを変えていた。変わってもおいしいので特に問題はないのだけど、たて続けに同じものを食べてしまったのは失敗だった。
つれは、鶏から定食830円を。中華料理店の唐揚げはむね肉を使いがちだが、ここはもも肉使用で、大きなものが5個? つれ一人では食べ切れず、その分だいぶお手伝いさせてもらった。
(「中華料理信」の焼肉定食)
午後は、身体を休ませながら読書。「むかしの味」を40ページ近く読んで読了する。
夜には、ドイツに住んでいる姉からメールあり。備忘のためにこちらにも内容の主要部を移記しておくと、次のとおり。
久しぶりです。……ところで、お母さんの居る施設って、面会者が訪問したら会わせてくれるのでしょうか。2年半も帰国していないので、今年の後半くらいには規則もゆるくなっているかなと思うのですが、山形に来ても面会できないならなんだかですし。
F子(妹)も最後に会ったのは秋頃だったなんて言うので、少しびっくりしています。どうなんでしょう?
遠くにいて実情を知らない長女なんて、のん気なものだなというのが正直なところだ。
孤立無援の闘いをしているこちらとしては、少しでも実態を知ってもらえるよう、いじいじとした文章を返信する。それは概ね次のとおり。
姉上様
ご無沙汰しております。元気に暮らしていますか。
母の施設でも、クラスター感染が発生したこともあり、原則面会禁止が続いています。しかしそうは言っても全くダメと言うことではなく、緊急事態ややむを得ず行う外来通院等で、15分程度の面会や限定的な外出は認められています。
我が家の場合、週に2回洗濯物を届けに行っており、その際母がわがままを言って勝手に玄関口まで出てくるので、ときどき会っています。ほかにも本人から電話がかかってくることがあります。
母の状況ですが、長期使用の睡眠薬の薬害と認知症が加速度を増して進んでおり、食事をしたことを15分後には忘れて施設は食事を出してくれない、空腹だと訴えるし、食品・衣類など身のまわりの品の管理ができなくなり全部介護員任せで、排泄介助も必要になっています。口に出ることといえば、自己診断による身体不調、施設に対する不満・拒否、近しい人物に対する悪口の繰り返しとなっています。
施設でいちばん手がかかる入居者になっていて、母がヒステリーのピークになり職員が困り果てると、息子のあなたが話を聴いてくれとこちらに振ってきます。昔話などふつうの話なら傾聴しますが、「いやだいやだもういやだ、ここは病人ばかりがいるところだ、私は正常なのにみんなの見る目が違う、これ以上ここにいると死にそうだ、こんなところで死ぬなんて悔しい、何も悪いことはしていない、まともに生きている、家に帰るからすぐに迎えに来てくれ、あんたがここに入れたのだろう、ひどい息子だね、妙なところに入れくさって……」というようなことを毎回延々と一方的に聞かされるので、すっかり参っています。
母は言ったことをすぐに忘れて同じことを何度も言うだけですが、聞かされたほうは言われたことが心の中で累乗加算的に蓄積していき、大きな負担となっています。察してください。施設職員は聞き流せと言うのですが、親子関係のあるものとしてはそう簡単に割り切れるものではありません。
短時間の面会なら可能でしょう。もしかしたら母もそのときは一時的に喜ぶかもしれません。しかしすぐに忘れて、翌日から「娘たちはちっとも顔を出してくれない」といつもと同じことを言うでしょう。つまるところ、わざわざ会いに行っても楽しいことは何もなく、深く失望することになるだけだろうと思います。
私はというと、母から直接受ける呪詛がきつくて精神的に持たなくなり、機嫌の穏やかな時を除き母から当方へ直接電話をかけさせることをしばらく控えてもらうよう、昨日施設にお願いしてきました。
長男の孫が1歳になり、この4月から保育園に通い始めました。嫁も5月から元気に職場復帰しています。母以外のことでは何も問題はありません。
では。
忸怩たる思いを断ち切るためにも、その後はスバヤク飲み始めて、「麺鉄 桜の2時間SP」を録画で観る。千葉・内房線&小湊鉄道&いすみ鉄道編と、京都・山陰本線&京福電気鉄道&阪急電鉄&嵯峨野観光鉄道編。どちらも桜が満開の時期のロケで、旅情がふくらむ。京都編ではナビゲーターとして土屋礼央が新登場していた。
(土屋礼央が京都駅地下街で鶏卵カレーうどんに舌鼓を打つ)
寝る前の読書は、「街道をゆく39 ニューヨーク散歩」(司馬遼太郎著、朝日文庫、1997)を読み始めて30ページ。就寝は23時半頃。
2022.05.07
20220506 金
きちんと6時に起き、前日のうちから所望していた小粒のなめこをたっぷり入れた味噌汁を小どんぶりにて賞味し、身も心も満たされていい一日が始まった。天候もバッチリで、気温は29℃まで上がるとの予報。結果、山形地方はこの日30.9℃まで上がったらしい。
今朝の段階で、5月21日(土)~27日(金)に九州・博多への旅に出る意思決定をし、博多駅前のホテルを確保する。ようやくにして、2022年の第1回目の旅が動き出した。土曜の昼頃から新幹線を乗り継ぎ、夜に博多入りする計画だ。
旅の資料についてはまだ情報集めが細部にゆきわたっていないので、これから着実に詰めていくことにする。したがって、午後は資料作成に時間を割いた形となった。
昼食は、3年3か月ぶりに「幸楽苑山形花楯店」へ。狙うのは、今季初となる冷やし中華だ。
冷やし中華の大盛り、690+100円。幸楽苑にしてはけっして安くない価格帯だ。冷たい麺がぷりぷりとしておいしく、王道を行く風味のタレもいい。縁に付いているカラシもぴりりと辛い。クラゲや茎ワカメが使われている。しかし一方で、チャーシューやナルトが薄切りでひらひらだし、ハムやメンマの量がしょぼく、麺量は大盛りにしたところでちっとも多くない。
初物としておいしくたべたものの、トッピングと価格には不満あり。スーパーヤマザワの「軽食ひまわり」では、もっと多めのハム・キュウリ・錦糸卵にトマト・レタス添えの冷やし中華が500円そこそこの価格で食べられるはずで、充実度は確実にひまわりが上だ。
(「幸楽苑山形花楯店」の冷やし中華)
4日ぶりに開いた東京株式市場は、日経平均では一定の上昇にとどまったものの、岸田首相がロンドンで原発再稼働を容認するようにも取れる発言をしたことから、収益力の回復が期待された東電がストップ高に迫る大躍進となった。さらに、赤字決算ながら今後が期待できそうな日航など、持ち株の多い空運も順調だったため、持ち株評価額は大きく上昇し、過去最高水準にまで回復した。まあ、週明けの来週は戻すことになるのだろうから、手放しでは喜ばない。
この日の録画視聴は、ドラマ「持続可能な恋ですか?」の第2話。フツー感たっぷりの上野樹里がいい感じで落ち着きのある大人の女性を演じている。他局では人気絶頂期の若手女優を配して高視聴率獲得を狙ったドラマづくりに走っているが、脚本のデキだったり、取り扱う事象が身近なものかどうかだったりということは大事で、それらのことを演技力も拙い若過ぎる女優のフェロモンでカバーしようという発想はあまりにも安直だと思う。我々視聴者は、そういうものは民放的な時代遅れのものとして多少蔑んでやってもいいのではないか。総体としてみれば視聴者側は着実に「高齢化」してきているわけだから、蒼いだけの愛だの恋だのを見せつけられても、世の中はもうピンときていないのだ。
(「持続可能な恋ですか?」の上野樹里と松重豊)
「郷愁の街角ラーメン」の浅草「らーめん弁慶」編。背脂びっしりのラーメンがうまそうで、食べに行きたいぐらい。セリフなしで登場してラーメンを啜って帰っていくだけの俳優・羽室満が、番組にいい格調を与えている。ナレーションは本人がやっているのかもしれない。
(「郷愁の街角ラーメン」の羽室満)
パソコン作業に時間を取られ、本は「街道をゆく39 ニューヨーク散歩」を30ページ読んだにとどまった。
今朝の段階で、5月21日(土)~27日(金)に九州・博多への旅に出る意思決定をし、博多駅前のホテルを確保する。ようやくにして、2022年の第1回目の旅が動き出した。土曜の昼頃から新幹線を乗り継ぎ、夜に博多入りする計画だ。
旅の資料についてはまだ情報集めが細部にゆきわたっていないので、これから着実に詰めていくことにする。したがって、午後は資料作成に時間を割いた形となった。
昼食は、3年3か月ぶりに「幸楽苑山形花楯店」へ。狙うのは、今季初となる冷やし中華だ。
冷やし中華の大盛り、690+100円。幸楽苑にしてはけっして安くない価格帯だ。冷たい麺がぷりぷりとしておいしく、王道を行く風味のタレもいい。縁に付いているカラシもぴりりと辛い。クラゲや茎ワカメが使われている。しかし一方で、チャーシューやナルトが薄切りでひらひらだし、ハムやメンマの量がしょぼく、麺量は大盛りにしたところでちっとも多くない。
初物としておいしくたべたものの、トッピングと価格には不満あり。スーパーヤマザワの「軽食ひまわり」では、もっと多めのハム・キュウリ・錦糸卵にトマト・レタス添えの冷やし中華が500円そこそこの価格で食べられるはずで、充実度は確実にひまわりが上だ。
(「幸楽苑山形花楯店」の冷やし中華)
4日ぶりに開いた東京株式市場は、日経平均では一定の上昇にとどまったものの、岸田首相がロンドンで原発再稼働を容認するようにも取れる発言をしたことから、収益力の回復が期待された東電がストップ高に迫る大躍進となった。さらに、赤字決算ながら今後が期待できそうな日航など、持ち株の多い空運も順調だったため、持ち株評価額は大きく上昇し、過去最高水準にまで回復した。まあ、週明けの来週は戻すことになるのだろうから、手放しでは喜ばない。
この日の録画視聴は、ドラマ「持続可能な恋ですか?」の第2話。フツー感たっぷりの上野樹里がいい感じで落ち着きのある大人の女性を演じている。他局では人気絶頂期の若手女優を配して高視聴率獲得を狙ったドラマづくりに走っているが、脚本のデキだったり、取り扱う事象が身近なものかどうかだったりということは大事で、それらのことを演技力も拙い若過ぎる女優のフェロモンでカバーしようという発想はあまりにも安直だと思う。我々視聴者は、そういうものは民放的な時代遅れのものとして多少蔑んでやってもいいのではないか。総体としてみれば視聴者側は着実に「高齢化」してきているわけだから、蒼いだけの愛だの恋だのを見せつけられても、世の中はもうピンときていないのだ。
(「持続可能な恋ですか?」の上野樹里と松重豊)
「郷愁の街角ラーメン」の浅草「らーめん弁慶」編。背脂びっしりのラーメンがうまそうで、食べに行きたいぐらい。セリフなしで登場してラーメンを啜って帰っていくだけの俳優・羽室満が、番組にいい格調を与えている。ナレーションは本人がやっているのかもしれない。
(「郷愁の街角ラーメン」の羽室満)
パソコン作業に時間を取られ、本は「街道をゆく39 ニューヨーク散歩」を30ページ読んだにとどまった。