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2022.04.01 20220331 木
 睡眠十分となって、6時起床。今朝は雨模様だ。一時的に強めに降っているが、冬の雪とは違い、春の雨ならそれほどのウンザリ感はない。

 パソコンでニュースを見て、カヌーイスト・作家の野田知佑が、今月27日、低血糖性脳症のため徳島県の病院で死去したことを知る。84歳。
 氏については、椎名誠が師と仰いでいた人物で、シーナや野田本人の著書を読んでなにかと身近に感じていた。日本のカヌーイストの第一人者で、著書「日本の川を旅する」などで知られ、愛犬「ガク」とともにアラスカ・ユーコン川など世界中の川を下ったのだった。もう84歳になっていたとは、月日の経つのは早いものだ。

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(徳島県下で川遊びをする野田知佑 2017.10)

 昼メシは、先に買ってきていたご当地のカップ麺を食べたい。それだけでは足りないので、これも食べたかった惣菜サンドイッチを買いに、雨を衝いて「イオンモール山形南店」へと車を走らせる。
 開店間もない店内はガラガラで、こういう時間帯の店が好きだ。まだのんびりとした雰囲気の中で、飲料、スナック菓子、コーヒーなどの日用食料も買う。
 年度末となる日だが、わがつれあいは、第二の職場をこの日をもって退き、トータル40年に及ぶ給料生活者から足を洗うことと相成った。おめでとうというのは本人にとってどうなのかわからないが、少なくとも長いことお疲れさまであったことは間違いないので、彼女のために自分ではめったに買わない豪華ショートケーキも調達して帰宅する。

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(3月31日の自宅メシ)

 チョイスしたのは千葉竹岡式ラーメン。千葉県内房(富津市竹岡など)周辺発祥のご当地ラーメンで、醤油ダレに麺の茹湯と肉の旨みの詰まっている真っ黒なスープ、薬味に角切りのタマネギ、大ぶりチャーシュー、乾麺を入れたものが特徴的なラーメンなのだ。かえしの醤油味がきりりとしていて竹岡式の片鱗を感じとることができるのだが、所詮はカップ麺で、刻みタマネギをはじめとしたトッピングが少なすぎてつまらない。本来の竹岡式ラーメンの画像とは雲泥の差がある。逆に2種類のサンドイッチは、パンの間の具材がやたらとたっぷり入っていてうまい。
 さすがにこれぐらい食べればやや多過ぎの感がある。合計価格も600円超えとなった。

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(「梅乃家」の竹岡式ラーメンとは、こういうもののはずだ)

 今日の東京市場は下げの日で、持ち株の評価は日経平均以上に下げた。
 月末なので、3月1か月分の取引を総括すると、日経平均が4.88%上げている一方で、自己資産額(取引に充てている全体額で、保有株式時価総額+買付余裕資金)は3.11%の増にとどまった。しかしながら、月の上旬に大きく下げたときに買い過ぎるぐらいの仕込みをし、それらのほとんどをこの月末までに買い値以上の額で手放すことができたことで、案外いい結果となったと思う。この1か月間の利益確定額(買った時の価格と売り値の差)は+64万円ほどで、保有株式総額、買付余裕資金ともに前月比でプラスになり、バランスが取れている。いくつかの主力保有株が伸び悩んでいるが、これらについては来月以降ぐんと上がってくれることを期待しよう。

 夜の録画視聴では、3週間ほど前に録画していた「ジョブチューン」の吉野家・かつや編を見る。わりとお世話になっているチェーン店なので興味深い。両チェーンとも牛丼とかつ丼の主力メニューのほか4品は「合格」。それぞれの企業努力を知ることで、メニューに対する関心、愛着は深まる。吉野家のから揚げ定食657円の出来がよさそうで、食べてみたいと思った。

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(江差の港に復元されていた開陽丸 2019.7.16)

 読書は、「街道をゆく15 北海道の諸道」を100ページ。松前藩の城下町だった現松前町や、復元された開陽丸がある江差を巡る部分で、多くのページを割いて榎本武揚の人となりや経歴、戊辰戦争から箱館戦争に至る当時の彼の行動などについて述べている。
 また、鰊のことを東北地方では「カド」とも言うのだが、ニシンは「ヌーシィ」というアイヌ語からきたもので、もともとの和名がカドであること、そして数の子は本来「カドノコ」だったことが記されていた。ナルホドな、さすが司馬だな。

 23時半頃には就寝。

2022.04.02 20220401 金
 5時過ぎに目覚めてしまったが、起きるにはまだ早かろうとうつらうつらしていたら、7時近くになってしまった。
 新年度がスタートして、わがリタイア生活も丸3年が経過し、4年目に入ることになるが、自分の思うとおりに行動し、生活できる日々がすっかり日常になってしまい、様々な時間的制約や周囲からのいわれのない圧力などを我慢しなくてもよくなったありがたさを忘れがちになっている。あのような忍耐のいる日々にはもう戻りたくないし、戻ってもすぐに気持ちが持たなくなるだろう。今の日々を大切にして、有意義に暮らしていきたいものだ。

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(okinawa-image(与那国馬))

 午前中から昼にかけては、今日から仕事に行かなくても済むようになったつれあいとともに、昼食とスーパーでの買い物に出かける。
 昼食は、1年8か月ぶりに「金ちゃんラーメン上山店」へ。ここは味がいいだけではなく、盛りがよくて値段が安いという3大メリットを享受できる店で、贔屓店のひとつになっている。
 みそラーメンの大盛り、700+100円。見た段階でもう、おいしいことがわかる。手もみ縮れのピラピラ麺が素晴らしくおいしく、大盛りだと量が爆発的になり(笑)、腹くちくなるまでこの秀逸な麺を堪能することができる。トッピングも優れていて、青海苔なんてパラパラではなくざらりと感じるぐらいに大量。ほかに多めのネギ、チャーシューいっぱい、メンマざくざく、ワカメ、ナルト、コーンが表面を覆い尽くしている。これに卓上備え付けの辛味噌をオンして、彩りもよく。いやはや満腹、満足。それなのに財布の中身はほとんど減らないんだものな。
 ほかには、ブックオフに注文していた書籍3冊の受け取りと、ヤマザワでのお買い物。ラーメンで満腹になった直後の食料品の買い物では、陳列食品群にあまり食指が動かないのだった。

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(「金ちゃんラーメン上山店」のみそラーメン)

 午後は、低調な株価の推移をウォッチしながら、「街道をゆく15 北海道の諸道」を読む。
 画家・三岸好太郎(1903~34)や作家・子母沢寛(1892~1968)の故郷の地である厚田村や、大和の吉野山塊で未曽有の災害に遭った十津川村の村民が移住した新十津川村に足を運んで、本土からの移住者や囚人、屯田兵など、酷寒に耐えた人々に思いを馳せている。
 北海道の住居は、水田耕作が成立する本州の住宅要素をそのまま北海道に持ち込んだだけのもので、火鉢以外にストーブなどの火で暖を取れるようなつくりになっていず、窓を減らすことぐらいしか寒さ対策が取られていなかったと司馬は述べている。北海道の車旅では、滝川の江部乙、士別、湧別など各地で保存された屯田兵舎を見てきたが、どれも外壁は薄板1枚で、これで外の寒さが緩和されるとは到底思えないものなのだった。
 この夜眠りに就くまでに110ページほど読んで、読了と相成る。

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(「士別市立博物館」の園内に保存されていた屯田兵屋 2019.7.2)

 飲みながらの夜の録画視聴は、毎週楽しみにしている映画「高レート裏麻雀列伝 むこうぶち8~邪眼~」と「ワカコ酒Season6」の第10夜など。未視聴の録画が溜まってきているが、つまらなかったら見飛ばして消してしまえばいいだけのことだ。

 24時前後に就寝。

 2022年3月の1か月間に買った本は、購入順に次の9冊です。

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hanaore.jpg  10min mystery  5min hitoeki kousha

1 パリへ行った妻と娘  近藤紘一 文春文庫 198807 古316
2 オーストリア滞在記  中谷美紀 幻冬舎文庫 202102 古414
3 立ちそば春夏秋冬  今柊二 竹書房文庫 201510 古200-100
4 アジアパー伝  鴨志田穣、西原理恵子 講談社文庫 200305 古110
5 煮え煮えアジアパー伝  鴨志田穣、西原理恵子 講談社文庫 200512 古110
6 ローカル線ひとり旅  谷川一巳 光文社知恵の森文庫 201404 古200
7 花折  花村萬月 集英社文庫 202109 古333
8 「このミステリーがすごい!」大賞10周年記念 10分間ミステリー 「このミステリーがすごい!」大賞編集部 宝島社文庫 201202 古200
9 5分で読める! ひと駅ストーリー 降車編  「このミステリーがすごい!」編集部 宝島社文庫 201212 古200

 いずれも文庫本の古書で、Amazonとブックオフオンラインから合計1,983円で買い集めました。(3は100円引きのクーポンを使用)
 1はシリーズの3冊目、2は女優中谷の滞在記という点に興味があって、3は今柊二の4冊目、4、5は連作物の自分にとっての3、4冊目。
 6は鉄路旅の本を読みたいと考えての初めての谷川一巳作品で、7は東京藝大取手キャンパスが舞台の長編小説という点に着眼しています。
 8、9は、新しい書き手を求めて買ってみたオムニバスものです。

 もう沖縄関連本は入っていません。沖縄戦や政治モノばかりでなく、沖縄文化などの読みたくなる本を出してくれ、沖縄ローカル出版界よ。
 1か月に10冊というのが今の読書ペースなので、このぐらいが妥当な入手量かもしれません。

2022.04.03 20220402 土
 6時半起床。今日もいい天気になりそうだ。
 昨日から“自由人”になったつれあいは7時を過ぎてもまだ起きてこない。当方が“自由人”になったばかりのときは毎日が楽しみでやたらと早起きになったものだが、彼女はそういうことはないのだろうか。それともまだ、多年にわたって蓄積した疲労を解消させるためもうしばらくはゆっくり休みたい、ということなのかもしれない。
 朝のうちに多めのカキモノとブログの記事公開、テレビのむこう一週間分の予約セットを済ませる。

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(okinawa-image)

 母の施設に届け物をしたあとは、まっすぐ家に戻って、昼食は自宅にて。昨晩食べられなかった豚汁をメインに、炊き立てのごはんと焼き鮭を添えて。炊き立ての新米ごはんは極めておいしい。やはり自分も日本人であることから逃げられないということか。

 午後以降の時間がたっぷりあり、今日から「「十五少年漂流記」への旅 幻の島を探して」(椎名誠著、新潮文庫、2021)を読み始める。
 小学生で手に取り、夢中で読んだヴェルヌの「十五少年漂流記」。冒険への憧れも探検家になる夢も、すべてはこの本との出会いから始まった。それから半世紀、シーナのもとに運命的な誘いが舞い込む。あの物語のモデルとなった島に行かないか――。胸を躍らせながら、作家は南太平洋へ。15人が漂着した〈チェアマン島〉に辿り着けるのか。少年の頃から抱き続けた夢が壮大に羽ばたく紀行エッセイ。(カバー背表紙から)
 ヴェルヌの小説の舞台になったところに実際に自分の足で立ってみる、という行動とそれにともなう思考の記録。「はじめに」に書かれていることを読むと、「十五少年漂流記」は小説なので、物語のモデルになった島が存在するはずで、長いことヴェルヌを研究する解説・概説書などに語られていたが、あることがきっかけになって、本物のモデルの島は別のところにあるのではないかといった「秘密」が隠されているようだ。
 この日はこれを180ページ読む。

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(シーナの本と、SFの父ジュール・ヴェルヌ(1828~1905))

 夜の過ごし方には変わりがない。カキフライをつまみ、「♯居酒屋新幹線」の第4話の宇都宮・餃子編などを見ながら酔いに落ちていく。
 これといって書き残しておかなければならないことはないし、書こうという気力も湧き上がってこないので、今日はこの程度にとどめておく。
 23時前後には眠りへ。

2022.04.04 20220403 日
 6時15分起床。今朝もすっきり晴れていて、今の北窓からは葉山と月山が2つ並んだ景色が遠望できる。

 休日は、オフィスから解放された現役世代の人々が街を支配する日であるとの認識を持っているので、老兵の身分になった者としては積極的に外に出ないようにしている。8時台から本を開き、10時前までには「「十五少年漂流記」への旅 幻の島を探して」の残り60ページほどを読んで読了する。
 漂流記の舞台になったのは南米パタゴニアのハノーバー島であるというのが通説になっているが、そこは島嶼群に囲まれていて絶海の孤島とは言えず、少年たちが容易に生き延びられる気候風土でもない。そのことを現地に立って覚った椎名一行は、その足でニュージーランドの東800kmほどのところにあるチャタム島へと赴く。そして、実際にその島の風景に身を置いたとき、漂流記に描かれていたことが自然に思い出され、モデルとなった場所はここだったのであろうと、謎は一気に解けていくのだった。

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(ニュージーランドチャタム島の中心部ワイタンギ付近)

 間を空けずに引き続き手にしたのは、「「このミステリーがすごい!」大賞10周年記念 10分間ミステリー」(「このミステリーがすごい!」大賞編集部編、宝島社文庫、2012)。
 数日前に古書店から200円で購入したオムニバスもので、たくさんの続刊や類似の企画物が宝島社から文庫で出ている。ミステリーをここから読み始めてみようという思いで買ったものなので、もしこれが楽しく読めるのであれば、今後その方向にも「買い」を入れなければならないから、まずはその1冊目を早めに読んでみようとの考えだ。2012年2月の初刷が同年12月にはもう第5刷を迎えているということは、こういう類いの需要、読者要求度は高いものがあるのだろうな。
 「このミス」大賞が2002年に創設されて10年が経過したのを記念して刊行された、大賞出身作家による短篇アンソロジー。「10分以内に読める」をコンセプトにした原稿用紙10枚程度のショート・ショートがずらり。ユーモアタッチのネタ・コント、本格的な謎解きミステリー、ホラーテイストもの、戦記ファンタジーなど、バラエティに富んだ作品が集まっているという。
 この日はこれを190ページ読み進めた。おもしろいが、短編物オムニバスの宿命で、読後感としては深く記憶に刻まれるようなものは見当たらない。今のところ、深町秋生(ふかまちあきお)という第3回の大賞受賞者が山形県出身であることが引っかかったぐらいだろうか。調べてみると氏は、1975年南陽市生まれで、山辺町在住。大学卒業後、長井市の製薬メーカーに勤務するかたわら、山形市で月に1度開催される「小説家(ライター)になろう講座(現:山形小説家・ライター講座)」に通い、腕を磨いたという。たしか、柚月裕子もそうだったのではないか。

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(作家・深町秋生は山辺町在住)

 昼メシは今日も内食。スパゲティでもつくるというつれあいに、それではなくと所望して、ひっぱりうどんにしてもらった。油で和えたようなものよりも、こういうさらりとしたものを食べたかった。しかしそれほどさらりというようにはならず、ネギ、納豆、卵、鯖缶まで投入して贅沢に食べるのだった。

 この日の録画消化は多め。「新 鉄道・絶景の旅」の“旭川から流氷のオホーツク海へ 北海道 最果ての大雪原をいく”編は、石北本線と釧網本線。
 「ドキュメント72時間」の“真冬の津軽の列車にて”編は、ストーブ列車が付いた津軽鉄道に乗り込んでくる人々がモチーフ。この番組はわりとお気に入りで、乗り合わせた人々の表情や津軽弁、そのうしろにあるそれぞれの人生や思いのひとつひとつがいい。番組の最後、芦野公園駅にある喫茶店「駅舎」を営む女性が大きく手を振って発車する列車を見送るシーンにはジンときてしまった。

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(赤い屋根の喫茶店「駅舎」(五所川原市))

 22時半にはベッドで本を読み始め、ほどなく眠りへ。

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   文春文庫  457円+税
   1985年1月25日 第1刷
   2001年8月25日 第8刷発行

 ベトナム人女性と再婚し、夫人の娘を引き取った“インドシナ屋”の新聞記者によるもので、「サイゴンから来た妻と娘」(1981)の続編。1972年に再婚した後、いったん74年に妻子を連れて東京に戻ったものの、78年には支局長としてバンコクに赴任するところから、物語が始まります。
 「サイゴンから来た~」は既読、続々編の「パリへ行った妻と娘」(1988)は入手済みです。

 力強いベトナム人女房の内助で中越戦争をスクープしたバンコク特派員の気掛かりは、ひとり東京に残したわが娘、ベトナム少女のことだ。自分の学力の遅れと将来への不安から微妙に揺れ動く娘心を温かくつつみこむ若き新聞記者の父性愛。文化のあり方と教育の本質に迫る書下ろし。(カバー背表紙から)

 ベトナム生まれの娘一人を東京に残し、バンコクに赴任しなければならなくなった夫婦。娘との別れ際、いつも厳しく娘を教育し、君臨しているベトナム妻が、娘の頭を胸にかかえるようにして、目を真っ赤にし、肩を震わせて泣くシーンは感動的です。それまでがんばって堪えていた娘も、母につられて泣き出し、ロビー中に聞こえるような声で「うえーん、うえーん」と泣くのでした。
 そして著者は、娘を普通の日本の学校ではなくフレンチ・スクールに入れたのが正しかったのかどうか迷い、親友から「お前は彼女を何国人にするつもりか」と詰め寄られて、答えに窮しているのでした。それに続く記述では、彼なりの考えを、次のように記しています。
 「きわめて自由志向が強く、権威への盲従を拒否し、合理と現実の利害得失を重んじるベトナム人の体質は、とかく「集団への忠誠」や、自我を抑えての「協調」を尊び、精神の自由な飛翔を好まぬ、この日本という国の社会風土とは本質的に相容れぬものなのではないか」、そして、「娘のベトナム人としての血を、人為的に日本社会に馴致させようとする試みることは、何よりも当の本人にとって不幸のもとになりかねぬのではないか、という気がした」と。
 国際結婚の周辺には、このような困難な問題がたくさん惹起しているのかもしれません。
(2022.3.17 読)

2022.04.05 20220404 月
 週明けの朝は小雨。外では鳩がクックーと静かに鳴いていて、こういう春らしい朝も悪くない。
 スープとトースト1枚の軽い朝食。部屋に戻って、日記や読後本のインプレなどを書き、週明けの株式市況ウォッチなど、いつもの月曜日だ。

 テレビ番組「ジョブチューン」で、吉野家のから揚げ定食が「全員合格」になっていたのを見て、それを食べてみたいと思い、昼食は7か月ぶりに吉野家286号線山形南店へ。
 から揚げ定食(並盛)657円。今どき唐揚げ定食がこの価格というのは安い。それなのに、最低3口は必要な大きな唐揚げが4個付き、からりとした揚げ具合も、適度な脂分のある肉質も、悪くない。さすが、一流どころのシェフが合格を出すわけだ。
 大盛りだと110円増しなのに、定食は全品、なぜか24時間増量・おかわりが無料サービス。このおかずのボリュームに「並」では少ないので、小盛分を追加してもらって満腹に。ニンジン入り千切りキャベツには小袋入りのドレッシングをかけ、卓上の紅生姜も添えさせてもらって、おいしくいただいた。

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(「吉野家286号線山形南店」のから揚げ定食)

 午後にやった建設的なことは、読書ぐらい。昨日から読み始めた「「このミステリーがすごい!」大賞10周年記念 10分間ミステリー」の残り130ページ余りを一気に読了する。読後感としては、読んでいる間はそれなりに楽しいけれども、やはり短篇は記憶に残らずあっけない――というところか。続編は今後随時読んでいくことでいいと思うが、急いで買い揃えてまとめて読むほどのものではないようだ。

 夜の録画視聴は、「新春!大食い女王決定戦2022~爆食の新女王誕生SP」とか、「孤独のグルメ」の再放送とか、相も変わらず食べ物番組を見て、いわばそれを肴に酒を飲んでいる状態だ。
 いつまでもこの類いの番組を観続けるのが少々辛くなって、ある程度酔いが醒めてからは読書に戻る。久住昌之が「孤独のグルメ」にも出ていたので思いつき、手元にあるQUSUMIの未読物3冊のうちから最も著作年代の古い「ふらっと朝湯酒」(久住昌之著、カンゼン、2014)を取り出して、40ページ読む。朝っぱらから風呂に入って酒を飲んでいるような内容なので、これもあっという間に読んでしまえそうなものだ。

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(手元にあるQUSUMIの未読物3冊)

 暖かくなって、そろそろ旅に出やすい季節に入ってきたが、今のところ具体的な計画はできていない。通院がもうしばらく続くつれあいの状況や、母の容態が安定しているとは言えないことに加えて、コロナの蔓延や、地震による東北新幹線の運休といったネガティブな環境が出来上がっている。しかしそうは言っても、何十日もかけない小旅行程度のものならば、自分の気力次第でいつだって出かけられそうなものだ。
 ところが今は、「ぜひここに行ってみたい」という場所が定まっていない。博多ステイ+長崎、長野県北部ひとまわり、東京下町散歩、秋田めぐりなどがぼんやりとした形で念頭にあるのだが、この状況下で旅立つにはどれも長短があって、決定には至っていないのだ。場所が決まらなければ事前調査も始められず、具体のスケジュールも固まらず、旅に必要な予約などにも手が付いていない。そうこうするうちに暖かくなっていき、下手をすればコロナの第7派がやってきたりするのではないか。
 さあ、どうしよっかな~♪ いろいろ考えているだけで楽しかったりもするのだけどな。

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(旅に出たくなってきた)

 23時を回ったあたりで本を置いて、眠りへ。