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2024.09.01 20240831 土
 湯西川温泉の宿を8時45分にチェックアウトして、幸い雨にはほとんどやられることなく、15時10分に自宅到着。

 帰宅後は、2台のカメラに溜まっていた画像をパソコンにコンバートして、カテゴリー別のファイルに振り分け、カキモノを少し。

 疲れている感じもあり、湯西川温泉ドライブのドキュメントは明日以降にまわすことにして、22時半にはベッドに移動。読書の習慣は守らなければと思ったのだが、ほどなく眠ってしまったようだ。

 8月30日から1泊2日で栃木県の湯西川温泉に行ってきました。

 このところ会津西街道方面に出かける機会にはよく恵まれているのですが、この街道からわずかに西にそれたところにある湯西川温泉にはまだ行ったことがなく、一度は訪れて湯に浸かってみたいと思っていました。
 つれあいも同感のようで、暑い季節が過ぎて秋になったら行こうかと、湯西川温泉の宿を調べていたところ、超激安の宿を発見! その話は本当かと思わず耳を疑いましたが、どうやらガセネタではないようです。
 予約ページで調べたところ、直近では8月30日なら、一人1泊2食付き、アルコール1杯サービスで、一人5,500円でイケちゃうというので、四の五のなく(笑)、すぐに予約しました。

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(湯西川温泉の激安の宿、「桓武平氏ゆかりの宿揚羽~AGEHA~」)

 会津西街道は最近何度も通っている道なので、道すがらに改めて寄りたい観光地は格別ありません。となれば、ドライブ途中の昼食と、産直施設や道の駅などでの買い物ぐらいしかやることがなく、あとは温泉でゆっくり寛ぐのが主となります。とりたてての予定がないこのようなのんびり旅も、これからの人生の季節にはいいのかもしれないと思っています。

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(「桓武平氏ゆかりの宿揚羽~AGEHA~」のHPから)


 8月30日(金)、朝9時、出発。
 家を出てからは淡々と下道を走り、R121大峠道路を使って喜多方市街へ。

 昼メシは喜多方市南部の「喜多方ラーメン天高盛(てんこもり)」にて。
 らーめん600円。安い! チャーシューがたっぷりでビジュアル抜群なのですが、スープの出汁が淡泊でやや異質。味が薄いというよりも、ダシが薄い。加えてややぬるめで麺は茹でが強めだと感じます。
 この点について、某口コミを見ると、スープをぬるくしないとダシの味がわからなくなるからわざとそうしている様子。しかしそれはラーメンを提供する上では本末転倒であって、当方としては出汁の味わいが深く(味の濃さではなく)、スープが熱くキリリとしていて、麺は茹で上がり直後のプリッとしたものが好き。そういう意味では、ココよりは山形のラーメンのほうが、全てにおいて勝っていると感じます。

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(「喜多方ラーメン天高盛」のらーめん)

 帰路にお土産の調達のために寄る道の駅や産直施設を下調べしながら進み、「会津田島駅」で一休み。
 ここに来たのは今年になってから3回目。来月には東京から東武鉄道・野岩鉄道を乗り継いでまたこの駅にやってくる予定があり、ちょうど昼時間に到着するそのときには何を食べたらよいかの下調べのため、というのが、この日に立ち寄った理由でしょうか。
 会津田島駅の名物弁当「南会津おふくろ弁当」の実物とは? また、駅周辺にある「三保屋食堂」「蕎麦みやもり」「柏屋」などの食堂群のほかには何かないのか? などを調査します。

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(毎度どうもの「会津田島駅」)

 台風10号が西日本で迷走しているため、幸いにして会津地方はまだ晴れているので、「南会津町役場」付近を歩いて探索します。「福島県南会津合同庁舎」と「旧南会津郡役所」のあるあたりはすでに見ていますが、役場付近は初めてです。庁舎は、2017年開庁の新しい建物です。
 役場の敷地内には「田島陣屋跡」の碑が建っています。役場の立つ場所とは、たいていこのような由緒があるものです。

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(南会津町役場)

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(役場の敷地内の北西角に建っていた「田島陣屋跡」の碑)

 会津西街道から湯西川温泉へと入っていくT字路では、野岩鉄道会津鬼怒川線の「湯西川温泉駅」と、そこに併設されている「道の駅湯西川」に立ち寄ります。

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(足湯があった「道の駅湯西川(湯の郷湯西川観光センター)」(野岩鉄道HPから))

 少し早めに温泉街に着くことができたので、旅館に入る前に、湯西川に来たならここは見ておかなきゃという「平家の里」を訪れます。あいにくの小雨です。

 平家の落人たちの生活様式を再現した民俗村。入口の冠木門(かぶきもん)を入ると、敷地内に9棟の茅葺き屋根の民家が点在しています。
 展示館内には、入道になった平清盛や、一の谷に出陣する平敦盛の人形があり、思わず撮影。人形は石像・銅像などよりもちゃちいけれども、それなりの説得力は持っているということのようです。
 庭園にも風情があり、おやすみ処の前から調度営みどころの木造家屋を撮れば、なかなかいい感じに写ります。

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(入口の「冠木門」が立派)

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(平清盛公像)

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(「平家の里」庭園)


2024.09.02 20240901 日
 今日から9月。
 台風10号はまだ東海沖あたりに停滞していて、そのせいで山形地方は幸いにして強風や大雨の被害には見舞われず、今日も薄曇り程度の天候で済んでいる。

 2日にわたって湯西川温泉方面に出かけていたので、今日は午前のうちからそのドライブのドキュメントを書き始める。あまり根を詰めない内容でさらりと行こうというスタンスで臨み、なんとか午後までにブログ記事3本にまとめ上げることができた。

 昼食は自宅で、ジンギスカン定食を所望してつくってもらう。一週間ほど前に買ってチルド保存していたラム肉を使って、自分で焼く必要のない形にしてもらって。
 炊飯のスイッチを入れ忘れて早炊きにしたというごはんは、多少めっこ飯っぽい水分の少ない仕上がり。また、ジンギスカンは、キャベツを入れるのを忘れたといい、どうにも嘘っぽいルックスと味わいになっている。味噌汁は、昨日「道の駅たじま」で買った菌床なめこを入れたもので、このきのこの味わいがとても深くておいしい。
 ところで、日本人はどうしてあまり羊肉を食べないのだろうか。脂っこくて噛み応えのない高級和牛なんかよりも、ぐんと格安でなおかつうまいと思うのだが。

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(本日の自宅ランチ)

 午後には来客2件あり。
 予告なく、長男がはるき君を連れて寄ってくれる。元気過ぎるお兄ちゃんが土日に2日続けて家にいると、双子の赤ちゃんを世話しているママには負担がかかり過ぎるのだろう。彼も3歳になったが、疎外感を覚えたりすればとにかく自分にかまってほしくてやたらと甘えるということもあるかもしれない。
 さっそくおばあちゃんからめんこちゃんゼリーとぶどうのアンパンマンジュースをもらって、ゴキゲンだ。
 そうするうち、妹夫婦が顔を出してくれる。相続手続きが終わったので、こちらに置いていた実印と印鑑証明カードを引き取りに来たのだろう。母の仏前で手を合わせ、母の居室がだいぶ片付いているのを見届けて、帰って行った。

 夕刻になりつれあいが、今日の新聞折込みにこういうものが入っていたと、出前寿司店「すし海道」の25周年記念セール、持ち帰り寿司2種限定40%オフを報せるチラシを取り出す。ん、通常980円の海鮮丼が580円? 1,140円の握りが680円? おお、これは“買い”だろ。ということで、今夜は自宅飲みの予定を変更して、テイクアウトの寿司だ。
 海鮮丼580円×2と握りの「由比」680円×1の電話注文を入れて、つれあいに取りに行ってもらう。うんうん、このごろは頻繁に寿司を食べていて、なんだか贅沢だな。寿司には、そう思わせる華やかさがある。
 海鮮丼は、イカのネタが薄い点が気になったぐらいで、この価格であれば合格。寿司飯がこんなに入っているのであれば、握りを足したのは余計だったかもしれない。
 二人でシェアした握りの「由比」は、イカ・まぐろ・昆布〆カレイ・サーモン・生えび・玉子・北寄貝・穴子・彩りサラダ・いそっ子の10貫。これも680円であれば上等だ。
 二人でたんまり寿司を食べて、1,840円也。しかし、通常価格ならどうだろう。その場合は回転寿司チェーンのほうがいいと判断する人が増えてくるのだろうな。

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(「すし海道あこや町店」の海鮮丼+由比)

 夜にこれだけ食べてしまうと、その後さらに飲むという気にはなれなくなり、今晩のチューハイタイムはなしとする。消化器のナチュラル・リミッターが働いた形で、健康診断前夜などを除き自主的に飲まなかったのはいつ以来になるのだろうか。若かった頃とはちがい、飲めば食べられなくなるし、食べれば飲めなくなっている。

 ドライブの期間も含めたこの3日で、「真説・長州力1951~2018」を110ページしか読めていない。
 23時前には就寝。

2024.09.03 20240902 月
 5時40分起床。前線の南側に入ったようで、昨晩はすごく蒸し暑かった。トイレタイムも含めて夜中に何回か眼が覚める。不純な天気が続いていたが、今朝は何日ぶりかのきちんと晴れた朝を迎えている。

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(よく晴れた朝を迎える(今朝0640))

 ランチは、歩いて元木の「肉そばまると」へ。
 日記を調べてみると、ここには去年も9月1日に訪れていて、ちょうど1年ぶりの入店となる。肉そばチョイスがベストだが、今回は初めて、ここのつけそば(卵入・冷)850円を食べてみた。
 どんぶりに山と盛られた麺量を見て一瞬怯むものの、中にせいろが敷かれていて、底のほうまで満杯というわけではない。それでもかなりの量があり、大盛りにしなくてよかったと胸をなでおろす。こんもりとした刻み海苔がうれしい。
 つけそばだと、肉そば特有の鶏油風味、甘めの味付けのつゆを啜ることができないのが残念なのだが、この設えはいいと思う。つけつゆは、たっぷりの天かすに覆われてその下が窺い知れないが、中に親鶏肉、ワカメ、刻みネギ、生卵が潜んでいるほか、メンマ、ナルトといったラーメン用の具材も入り、あれこれ食べることができて楽しい。
 フィニッシュには蕎麦湯を所望し、つゆを完飲。
 ゆく夏を惜しみつつ啜る冷たい蕎麦は格別だった。つけそばという提案はなかなかいいと思う。

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(「肉そばまると」のつけそば)

 少し遅くなったが、この8月1か月の株取引を総括しておく。
 日経平均が-1.16%だったのに対し、当方の資産額(株式投資に充てている額)は1.28%の上昇となった。資産総額が月間プラスとなったのは、5か月ぶりのことだ。
 数字としてはそうなるが、これはひとえに、8月5日の大暴落に際して目一杯の買いを入れたことが奏功している。あのとき、株価の急落があと2営業日ほど続いたなら、資金ショートをきたして首が回らなくなったかもしれず、いわば危険水域まで買いまくってしまったという反省もある。
 ふだんなら、取引数が7~8本程度になればずいぶん動かしたなと思える程度の投資スタイルなのだが、あの日は1日だけでなんと62本も買った。月間トータルで見れば、87本を買って、もちろん過去最高のボリュームとなる。でもまあ、今回は勝負した甲斐があり、これらの多くについては月末までに一定の利益確定をとりながら67本を売り、月間の利益確定額も過去最高となった。
 底をつきそうになった買付余裕額もかなり回復し、7月末の7割程度まで戻した形となった。だが、このたびのような大きな株価変動は今後もまた起こると思っていたほうがよく、もっと資金に余裕を持たせておきたい。したがって9月には、買いを抑えつつ、ある程度の利回りを確保しながらの売り基調で動きたい。もちろん、想定を超える変動がある場合は、市場の動向に合わせて適切に対応していくつもりだ。

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(リング上で藤波に反逆する長州(右)(1982.10.8 後楽園ホール))

 夕刻前には前線が横切ったようで、大気モードが一気に変わり、夜には室内温度が27℃台まで下がる。
 読書は、「真説・長州力1951~2018」の50ページどまりと、思うように進んでいない。本の内容に問題があるのではなく、読む側の人間がダメなのだ。

 ホテルの隣にあった土産店「山島屋」で部屋飲み用の缶ビールなどを調達して、16時前にホテルにチェックイン。この日の走行距離は216kmでした。

 さて、激安旅館の「桓武平氏ゆかりの宿揚羽~AGEHA~」。
 HPによれば、1718年というから江戸期享保3年の創業で、桓武平氏の流れをくむ平姓38代の“秘境の老舗旅館”であるとのこと。さらに、「楽天トラベル」の売れ筋ランキングで栃木県第1位を10年連続受賞中の上に、楽天トラベルの「ゴールドアワード(最高賞)」と「日本の宿アワードTOP47」を2020年から3年連続でダブル受賞した実績があるようです。

 予約したのは、部屋お任せプラン。朝食・夕食込、夕食時アルコール1本付、風呂入り放題、税・サ込で、入湯税を加えても、二人1室で11,300円です。部屋風呂はありませんが、どうせ入らないので不要。ただ、トイレが部屋の外にあり、数室で共用という点だけがネックです。
 食事は、夕食・朝食とも古民家風の“囲炉裏ダイニング”でのバイキング。

 部屋に落ち着いて、まずは風呂。
 大浴場はそれほど大きくなく、湯がとても熱い。せっかくだからと内湯ではなく、それよりも少しだけ湯温が低めの露天風呂のほうにじっくり入ることにします。
 そろそろ上がろうかと思っていたタイミングで、新たに露天のほうにやってきた人から声をかけられ、つい長談義になってけっこうのぼせます。したがって、汗が落ち着くまでが大変で、入浴していた時間と同じぐらい長く冷水を浴び続けて、ようやく上がることができました。
 部屋に戻り、調達してきた缶ビールを飲んで、大休憩。

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(殿方大浴場の「御所の湯」)

 館内では、いたるところに力士像や天狗面、大福帳、時代箪笥・欄間・蔵戸等の骨董品を展示されています。そして、全体を薄暗い照明にして、明治か大正あたりの古民家や蔵を意識した佇まいにしているようです。
 そのため、建物内のどこを撮っても暗い画像になってしまい、このページに載せる画像もかなり加工しなければなりません。
 その上、廊下には妙なスロープがあるほか、我々の部屋がある別館には飛び石の上を雪駄で歩かなければ行けず、足元への注意が必要です。我々ぐらいの年齢までなら問題はありませんが、後期高齢者であれば健常であってもきつそうで、介助が必要な人にとっては泊まりにくいでしょう。

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(廊下はこんな感じ)

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(フロントでさえもこんな明るさ(ガンマを目いっぱい当てて補正しています))

 夕食は、後半組になってしまい、19時15分から。
 伝統的な“囲炉裏料理”や、かまどを用いた秘伝の「武家料理」などが並ぶ小鉢ブッフェ(バイキング)形式です。
 各自が大皿からセルフで盛り付けるふつうのバイキングとは違い、はじめから小皿に入っているので、欲張って多く取り過ぎないため(笑)、抑制の効いたバイキングになるのがヨロシイ。
 小さいながらも鮎の塩焼きが食べられ(一人1本まで)、小皿料理には鹿肉や鴨肉があり、ずらりと並んだかまどには数種類の汁物があり、どれも山のもので、海のものやエスニック系のもの、地場にないフルーツなどは潔く排除しているところには好感が持てます。
 満腹過ぎないレベルにどうにかとどめることができ、なかなか楽しい夕食となりました。

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(かまどや囲炉裏には、田舎料理と武家料理が並ぶ(揚羽のHPから))

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(光量の少ない環境で撮った、料理の一例)

 食事を終えて部屋に戻ると、すでに布団が敷かれていて、いつでもお休みくださいといった流れに。
 今回はパソコンも家に置いてきたし、家で録り溜めている録画番組も見ることができないため、台風のニュースをぼんやりとみるぐらいしかやることがありません。そうするうち、ドライブ疲れもあってか、21時過ぎには眠くなります。
 そのまま22時前には就寝のはこびに。

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(客室はこんな感じ(Googleマップから))


2024.09.04 20240903 火
 5時40分起床。窓オープン、センプー機なし、タオルケット1枚、服装は上下1枚というナチュラルスタイルがちょうどよく、汗をかかずに朝までよく眠れる。いい季節になりつつあるようだ。

 9月1日付の山形新聞に、祖父のことが載っていると、義弟が報せてくれた。
 三浦章という画家についての記事で、三浦は山形東高の美術部で、担当教師の祖父と細梅久弥氏から指導を受けたと紹介されているのだった。
 誌面には、1951年に同校の中庭で撮られた美術部員の記念写真があり、当時52歳だった祖父も写っていた。

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(山形新聞から。52歳の祖父も写っている(前列左から3人目))

 ランチは、1年8か月ぶりに「すき家348号山形南館店」へと赴き、期間限定で発売しているタンドリーチキンカレー(並盛)790円に、サラダ160円を添えて食べる。
 ウェブのメニュー紹介によれば、やわらかなタンドリーチキンと風味豊かな“スパイス香る特製ソース”をトッピングした商品であるとのこと。

 実食して真っ先に感じるのはそのボリュームで、ラーメンどんぶりをやや平たくしたような深さのある大皿に、ライスとカレーがたっぷりで、そのどちらにも不足感はなく、両者のバランスに関しても、ルーが多いのでライスが余るということはない。今の自分には並盛では多いかもしれない。
 数種のスパイスやヨーグルトで仕上げたというルーには、本格的なスパイス香があり、とろみが少なめなためシャバシャバした感じはあるけれども、おいしい。
 単品だと300円するタンドリーチキンには大きな存在感があり、スプーンや箸で簡単にほろほろとほぐれてくる柔らかさ。とても食べやすく、骨付きを処理する面倒くささがまったくないのがいい。
 すき家で一食950円もする高価品を食べるのは初めて。でもこれ、満足度は高く、大当たりだった。

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(「すき家348号山形南館店」のタンドリーチキンカレー)

 午後は歯医者。麻酔を打ち、キーンと削り、上下の歯型を取り、削った歯に仮歯をさして、概ね1時間。来週には義歯を入れるとのこと。
 帰宅前にはブックオフを2軒ハシゴして、クーポンを使って2冊10円で仕入れ、取り寄せ注文の3冊を935円で受け取ってくる。文庫本5冊で千円しない買い物。
 未読本のストックがなくなり憔悴するという活字中毒者の悲劇には、ここ当分は陥らずに済むようだ。

 帰宅後には、明後日に家具の引取り業者が来るので、母の居室に置かれた不要家具の点検と、廃品の束ね方をする。よくぞこれだけの家具類が部屋に入っていたものだ。いくつかは残しておくとして、引き取ってもらいたい物だけでも箪笥、書棚、食器棚、物置台、椅子など、10数点はある。

 夜の飲み方のアテは、1尾128円で買ってきたという生サンマを焼いて食べる。ふーん、これがサンまかぁ。食べるのがかわいそうになるぐらいの、これまでに食べたサンマの中で最小の、細くて短く、身の少ないものだった。

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(ちっちぇーサンマ)

 今日は一日、涼しくてしのぎやすく、外出しても作業をしてもアンダーシャツが背中に張り付いて脱げなくなるようなことはなかった。こういうところにも秋の気配を濃厚に感じる。
 それが夜になると、シャワーを浴びるにもぬるま湯ではきついほどになる。わずか2日前とは大違いなのに驚く。

 ベッド脇の窓を閉めて就寝。
 「真説・長州力1951~2018」を60ページ読んだにとどまる。読書量をもっと増やす心構えが必要だ。

 5時前に覚醒し、6時前に起床。
 夜の間は断続的に軽い雨が降り続いていたようです。しかし、国内のあちこちで起きているような大雨にはなっていず、今日は災害による通行止めなどが起きないうちになんとか帰れそうです。

 7時過ぎ、昨晩の夕食と同じ会場で、バイキングの朝食。朝なら明るい画像が撮れるだろうとカメラ持参で向かいましたが、あいにく奥のずっと奥の席が割り当てられて暗く、撮影は断念します。
 朝食も、パン、スープなどの洋モノはなく、ジュース・ミルクもなく、コーヒーは別会場に用意されるなど、徹底した山のものばかり。でも、生野菜とポテサラはあったのでそれはもらい、油揚げがたっぷり入ったけんちんうどんもおいしくいただきました。

 8時45分には宿をチェックアウトして、復路の運転を始めます。
 この日はまっすぐ戻るイメージを持ち、どこかで昼食をとり、道の駅や産直施設で買い物をして帰ります。

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(小雨の中、宿を出発)

 はじめの寄り道は「道の駅たじま」。
 建物前のテントブースで産直品が売られています。ここでは、昨日のうちから目をつけていたなめこ。南会津町「尾瀬きのこ園」産の菌床なめこで、この量で税込み300円。翌日自宅でなめこ汁にして食べたところ、きのこの味と香りが強く、最近食べたなめこの中ではナンバーワンでした。
 つれあいは、アスパラガスが異常に安いと言いながら、うれしそうにそれも買います。

 ここでは箱ものの生ラーメンを買おうとしたのですが、お目当ての佐野ラーメンがなく、喜多方ラーメンばかりが目についたので、いったんスルーすることにします。
 つれあいは「牛乳屋食堂」のミルクみそラーメンの小袋を見つけて欲しそうにしていましたが、佐野ラーメンを買う時に一緒に買おうと、これもスルーします。
 しかし残念ながら、牛乳屋食堂のラーメンはこれより先の立ち寄り店では見つけられずに終わったのでした。
 また、混んでいなければ芦ノ牧温泉駅近くにある「牛乳屋食堂」に寄って、ホンモノを食べてもいいという考えもあったのですが、予想していたとおり11時前の段階ですでに行列ができていたので、断念します。

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(南会津町のなめこが売られていた)

 次は、「下郷町物産館(まちの駅下郷)」。
 ここでは、佐野ラーメンが置いてあったので、あれこれ悩んだ挙句、結局「とら食堂」の3食入りを購入します。しかしこれ、他のブランドラーメンと同様に香川の丸亀でつくられているもの。なので、長男宅へのお土産は郡山市でつくられている「やたべ」の箱入り4食のほうを購入しました。

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(下郷町物産館(まちの駅下郷))

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(あらい屋製麺所(郡山市)製の「やたべ系白河ラーメン」)

 帰り足のランチも、ラーメンです。
 会津若松で昼前の時間になったので、グーグルマップで検索して、会津若松市中心部の「きむらや」で食べることにします。会津で最強のラーメン屋との噂に違わぬ旨さだと、口コミに書いてあったので。
 ラーメン800円。かえしの醤油香、煮干しの効いたダシの深み、太さがあり存在感バッチリの麺、柔らかく煮込まれた厚切りチャーシューなどが特徴の、おいしい一杯です。前日に食べたラーメンよりも数段上で、思わずニンマリ。

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(会津若松「きむらや」のラーメン)

 会津若松では、「農産物直売所まんまーじゃ」に立ち寄ります。
 JA会津よつば本店に併設された直売所。2007年の開店以来売り上げを伸ばし、2016年には来場者300万人を突破。1日の客数千人超の、会津管内屈指の人気店とのことです。
 ここでは、つれあいが最も購買意欲を示していた福島の桃をゲット。ついでに梨も。さらには枝豆やトウモロコシなども買っていました。
 なお、「まんまーじゃ」とは、おいしい米や野菜をそのまま食べる「まんま」にJAのローマ字読みをくっつけたということのようです。

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(農産物直売所まんまーじゃ)

 いろいろ買い、ある程度は満足していただけたようなので、あとは帰るつもりでしたが、最後に喜多方市の「道の駅喜多の郷」でダメ押しです。
 孫への土産がなかったので、つれあいはあちこちの道の駅で見かけたかわいい器に入った金平糖を買い、自分へのご褒美なのか、昭和村を代表する商品だという奥会津昭和村振興公社製のえごまのドレッシング「じゅうねんドレッシング」も調達していました。

0130 kitanosato
(道の駅喜多の郷)

0135 egomadore
(えごまの「じゅうねんドレッシング」)

 15時10分に、自宅到着。
 この日のドライブは208kmで、2日間のトータルは424kmでした。お疲れ様でした~♪

(了)