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2022.10.01 20220930 金
 まずは昨日、29日のことについて。
 昨日は朝から、母が2年7か月お世話になった有料老人ホームを退去する日だった。すでに母は27日に転院しているので、居室を明け渡すのが今日だということ。

akibare 202209
(この日は秋晴れ)

 9時に家を出て、大野目のレンタカー会社から軽トラを借用して(1日3,200円は格安)、施設へ。エレベーターを使って昼食の配膳作業が始まる11時半前までには目途をつけなければならない。
 荷物の搬出作業をつれあいと二人でやるのだが、いくつかの想定外がある。そのひとつは、大物は冷蔵庫、箪笥、テレビだけであとは楽にいくだろうと思っていたのだが、ほかにもこたつセットや重たい椅子複数などがあるほか、日用品や衣類をはじめとした雑物が異常に増えているのだった。衣類満載の箪笥の抽斗は全部抜かなければ搬出できないほどになっているし、日用品の多くは不要なものだが施設に置いていくわけにいかず、すべて持ち出さなければならない。結局、軽トラの荷台は満載となり、そこに載せきれない物たちでつれあいのクルマの後席もぎっしりになったのだった。
 2つめは、施設内に台車は業者所有のものが1台しかないのだが、間が悪いことにその業者がちょうどやってきて使うことになったため、冷蔵庫と箪笥を搬出した段階で返却しなければならなくなった。そのため、ほかのほとんどは自分一人の人力で4階の部屋から外のトラックまで、1基しかないエレベーターを待ちながら何度も往復しなければならないのだった。
 これらの想定外のために、体力の限界は思っていたよりもずっと早くやってきた。これら荷物を自宅に搬入し、家の中に運び入れた段階で、膝に手をつかなければならないほど、ほぼ目一杯となる。

 ところが、作業はこれで終わりではない。せっかく借りたトラックを有効に使おうと、午後には家の中の粗大ごみ各種を市の清掃工場・リサイクルセンターに持ち込むダブルヘッダーをセットしていたのだ。
 家で弁当を食べて一休みしたあとは、ここあたりからはほとんどヨイトマケ状態となりながら、なんとかやるべきことをやったという感じだった。搬出量は、ベッドのマットレスや枠などの可燃ごみ80kg、使えなくなった電化製品など不燃ごみ80kgだった。

 というわけで、9時発の16時上がりで、ほぼフルタイムの労働。雨も風もない秋晴れの下でやれたことだけは救いだったと思うことにしよう。
 重いものなどは持てないことはないが、それを持続しながら何度もやることが極端にできなくなっている。齢をとるとはこういうことなのだと身をもって知る。このような作業をわずか1日やっただけで疲れてしまっているわけで、毎日働いているヒトビトにはまったく頭の下がる思いだ。

 帰宅後は、全身水を浴びたようになっていた衣類を脱ぎ捨てて、30分ほど大休憩。シャワーを浴びて、今日は多めに飲んでも罰は当たらないだろうと、すぐさまビールのロング缶を一気に飲み、続けていつものストロングチューハイへ。
 たくさん飲んでいい感じに酔えばすぐさま眠気がやってきて、20時前には明かりを点けたまま前後不覚に眠りへ。
 そんなわけで、この日はカキモノ、読み物ともにゼロ。やるべき自分のことはほぼ何もできず、日々の日記も書けずに終わったのだった。

yuugure 202209
(image 夕暮れの不思議な空)

 そして本日、30日。いつもどおりの時間に起きるが、身体の疲労はほとんど取れていず、腰まわりが特にひどく、ほかに膝、肩などにも怠さが残っている。

 今日は、母関連3連戦の最終戦となる泌尿器科の外来診療のため、母をCS病院からS病院へと連れて行かなければならない。昨日の荷物搬出が体力的な面でのピークだったとすれば、今日は精神的な面でもうひと踏ん張りといったところだ。
 9時過ぎに家を出て、市内の北にあるCS病院に迎えに行き、10時過ぎにS病院着。CT撮影のあとの検尿は、どうにも我慢できなくなった前回とは真逆で、バリアフリートイレで2度しゃがんでも採尿できず。医師のほうもまあしょうがないねとなり、採尿省略。
 CTの結果は、前回エコー検査でみられた左腎臓の水疱が改めて確認されたが、それは悪いものではなく右が健全なので大丈夫だろうし、前回の血尿はその後の経過からすればやはり膀胱炎だったのでしょうとのことで、今後の再診は不要となった。外来受診は我々にとっては大騒動であり、再度来なくてよくなったことはたいへんよかった。
 CS病院の看護師から伺った母の様子は、食事はある程度はとれているし、この2晩は眠れているということで、危惧していたよりも悪くなさそうだ。尿に濁りがあるため医師の指示で抗生剤を投与して様子を見ているとのことで、やはり医師がいつもそばにいるというのは家族にとってはすごく安心できる。
 本人はあいかわらず、寒くて耐えられない、食事がまずい、塩昆布・うなぎ・牛丼が食べたい、個室が広すぎる、レクリエーションがあって騒がしい――と、気まぐれで様々なわがままや不満を述べてくるが、それはまあいつものこととあまり気にしないようにする。

 3連戦をほうほうの態でなんとか終えた後の昼食は、七浦の「もみいち食堂」を1年7か月ぶりに訪れ、うまい具合に最後の1台分の駐車スペースに滑り込む。
 もみいち定食980円。日替わりのおかず5種から2品選べる仕組みになっていて、この日は鶏唐揚げ、刺身(ネギトロ)、サバ辛味噌煮、鮭フライ、ホッケ塩焼。つれあいが刺身と鮭フライを選んだので、当方はサバ辛味噌煮とホッケ塩焼にしてみた。
 魚料理を少しずついろいろと食べられるところがステキだ。煮魚、焼魚のほかに、つれからちょっぴり揚げ物までもらってぱくぱく。サバの味噌味がとてもよいし、ごはんもおいしく、いい米を使っているような気がする。ごはんのおかわりは3杯まで無料(!)だが、今回はつれから半膳分まわってきたので、おかわりはなし。これで量は十分だった。このクオリティで3桁は立派。納得のおいしさだ。

momiichi 20220930
(「もみいち食堂」のもみいち定食)

 午後は、昨日案じられたほどの体力消耗はなく、大きなぐったり感はない。しかしまだ疲労感はたっぷり残っているので、夜を含めてしばらくは無為の時間と決め込み、ゆったりと過ごす。横になればすぐに眠気がやってくる。その一方、ようやく読み書きを再開する意欲も出てきた。
 上記のように前日を含めたドキュメンテーションをして、読書は「街道をゆく24 近江・奈良散歩」を40ページ。
 22時過ぎには消灯し、就寝。

2022.10.02 20221001 土
 母の身の振り方に関して右往左往しているうちに9月が終わり、10月に入ってしまった。月が変わったことだし、気分を一新して日々に臨みたいと思うが、果たしてそううまくいくかどうか。少なくとも気概だけはきちんと持って暮らしていきたい。

 朝作業として、ブログの更新、テレビの録画設定、この3~4日手付かずになっていた株取引の帳面整理、株取引の9月分の総括と進めていく。
 9月の株式取引を総括すると、日経平均がこの1か月に7.67%も下降したことを受けて、自己資産額(取引に充てている全体額で、保有株式時価総額+買付余裕資金)も6.12%目減りしてしまった。この間、利益確定売りがたったの2本と少数・少額だったのに対して、買いが24本にも及ぶかなりの買い基調となったため、今後の買付余裕額も大きく目減りした。
 今年に入ってからはわりと順調に資産を伸ばしてきていたのだが、ここに来てその半分近くを失った形となっている。一本調子で伸びていくわけではないからこういう時期も必ずあるのだが、アメリカ株価の低下は著しく、世界的な景気後退がこれから加速度をつけてやってくるのではないかという不安が拭いきれない。いったん下げたあとは短期的にはある程度値が戻るという想定で動いているので、この読みが外れると、ダメージはかなり手痛いものになってしまう。

 このところ外での活動が多かったこともあり、今日は家でおとなしくうどんでも食べようとつれと話し合い、山形の郷土料理の一つでもあるひっぱりうどんにしてもらった。そばつゆに大量のネギと七味、ほかに生卵、納豆、鯖缶を投入して、熱いのをずるずると啜り上げる。秋のこの季節になれば、熱々のひっぱりうどんでもおいしく食べられる。最後の蕎麦湯タイムには汗が噴き出るけれども。

house lunch 20221001
(昼はわが家でひっぱりうどんだ)

 午後は、去る8月の末に歩いてきた「東京下町散歩」のインプレを書く。しばらくぶりに再開したので、どこまで、どのような文体で書いたのか、そしてそもそもどんな印象をもって歩いたのだったかを、画像やその時のメモなどを見て思い出しながら書き進める。むろん、すらすらと書けるわけもなく、ウェブの地図で道順を確認したり見学地の由来を調べたりしながらの作業となり、書きあげるまでにはもうしばらくかかりそうだ。

 書くのに疲れてきた夕刻近くからは、「街道をゆく24 近江・奈良散歩」の読書。「近江散歩」を読み終えて、後半の「奈良散歩」へと読み進めていく。
 「奈良散歩」のはじめのくだりには、昭和の歌人・前川美佐雄の歌が2首引用されていた。「晩酌は5勺ほどにて世の嘆きはやわが身より消えむとぞする」「外に出でて不愉快の思ひせむよりは寝るに如かじと昼を寝てをり」という、いずれも当方の心境をそのまま歌ってくれたように思えるようなものだったので、我が意を得たりとここに引用しておく。前川の短歌についてある人は、「一人こもる無為の抒情の中に、何か反抗とも受けとられる歌がある」というふうに的確に評しているとも書かれていた。なお蛇足だが、自分の場合は、酔うには5勺ほどでは足りない。
 この日はこれを80ページ読む。

nara daibutsu 20131027
(奈良東大寺の毘盧遮那仏(大仏) 2013.10.27)

 飲んだ後の夜は、一昨日施設から持ち帰った母の荷物の整理を、手始めに1時間余りやってみる。施設の居室に2年7か月の間置かれてそのままになっていた冷蔵庫を、お疲れ様の思いを込めてきれいに掃除する。荷物のうちの雑貨類を分別すると、無くなったから持ってきてくれと何度も言われたペン、メモ帳、便箋、リップクリーム、塗り薬などが、小分けされていたいくつかの袋から続々と出てくる。つまりは、いつの間にか自分で所持品の整理ができなくなっていたのだろう。
 山ほどある衣類、タオル類に関しては、明日以降に行うことにして、今夜はここで切り上げる。

 24時近くなってから、就寝。
 心臓の難病で苦しんでいたアントニオ猪木が今日の朝、死去したとの報。79歳。熱かったプロレスの時代がひとつの歴史になってしまった。少年時代からこれまで50年余り、彼からはたくさんの元気と勇気と胸のときめきをもらってきた。心からありがとうと伝えたい。

inoki shikyo 20221001
(さようなら、猪木。)


2022.10.03 20221002 日
 5時に起きてしまったので本を読んだところまた眠くなり、いつもよりも遅い6時半の起床となる。
 半年ぶりにベッドのマットレスを裏返すローテーションを施し、秋晴れにあわせて盛大に洗濯をするというので、リネン類も全交換してさっぱりと。それだけのことでけっこういい気分になれるものだ。

 昼食は、ここに行ってみたというつれあいのリクエストに応えて、松原の「味むら」へ。未食のしょうゆラーメン600円。この10月からどこもかしこも値上げしているご時世にありながら、値上げせずにがんばっている。その上に、この価格で副菜が9品ついてくるという素晴らしさだ。
 前回食べた充実の味噌ラーメンと同料金。ふつう100円ほど高い料金設定の味噌と同じということは、何かサプライズのある醤油ラーメンに仕上がっているのではないか……と期待したが、それは期待のし過ぎというもので、もやしたっぷりのほかは普通の醤油ラーメンだった。(笑) 同料金であれば味噌ラーメンのほうがお得感が高いと結論づける。
 それにしても9つの小鉢とはゴージャスで、どれも手抜きがなくおいしい。これでわずかの600円。次はごはんもので攻めてみたい。

ajimura 20221002
(「味むら」のしょうゆラーメン)

 午後からは読書がメイン。
 「街道をゆく24 近江・奈良散歩」を60ページ。
 前日に読んでいた「近江散歩」の部分には、琵琶湖をコンクリートで固めて単なる京阪神の水がめに仕立て直すような前県政の琵琶湖総合開発計画に疑問を抱き、「琵琶湖を守る」という公約を掲げて八日市市長から滋賀県知事となった、武村正義の善政について書かれていた。
 武村はその後国政に進み、新党さきがけ代表。1993年の非自民連立による細川政権誕生の立役者となり、官房長官。翌年には社会党の村山富市を首相とする自社さ政権の一翼を担い、蔵相。
 ところがその“ムーミンパパ”武村正義が9月28日死去したとの報あり。88歳。ちょうど読んでその人物を思い出していたところであり、不思議な偶然だったともいえる。

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(連立政権・組閣についての党首会談前に握手を交わす(左から)武村正義・新党さきがけ代表、村山富市・社会党委員長(新首相)、河野洋平・自民党総裁。 1994年6月)

 外村繁の「澪標」を文庫本換算で60ページ。
 作者本人とみられる主人公が、2番目の妻とともに妻の故郷山形を訪れる場面が出てくる。「山形ジープで行ってけらっしゃい」などのこの地方の方言での会話や、蔵王山麓の風景に主人公が歎声を上げるシーンなどがある。さらに、
「来年の春は、山形へ行こうじゃないか」
「はい、行きましょう」
「(蔵王の)上野(うわの)からだと、全く春が、山に来た、里に来た、野にも来たって、感じだろうからね」
「女学生の時でしたわ、花が満開だというのに、雪が降ってね、その上、夜になると大きな月が出て、素晴らしかったですわ」
 ――という夫婦の会話も。

 もう1冊、「琉球王国衰亡史(シリーズ「物語の誕生」)」(嶋津与志著、岩波書店、1992)を読み始める。
 実はこの単行本、文庫本のほうで2002年に一度読んでいるのを再度買ってしまったもの。読まずに廃棄するのは惜しいので読むけれども、20年前の読後感はもうすっかり失念しているので、2度おいしく読める。
 当時の読後インプレには、「王国の末期に活躍した「牧志朝忠」という人物の「一代記」。……有名で繁忙な作家の手によるその場しのぎのような歴史物語って、けっこう多いですよね。冗長なストーリーとワンパターンな展開が繰り広げられるような。そんな作家に、「このぐらいは勉強してから書けよナ」ということでぜひ読ませてみたいような、入魂の一作です。」と記していた。
 これを20ページ。

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(2冊の「琉球王国衰亡史」。左が単行本で右が文庫)

 秋が深まるにつれて、徐々にいい「読書の秋」になってきた。22時半頃には就寝。

2022.10.04 20221003 月
 単に目が覚めてしまったからなのだが、いつもよりも早い5時半起床。朝の時間を30分ほど得した感じだ。

 8時までにカキモノとブログの更新を済ませて、9時の東京市場開場までの間、投資の仕込みなど。今日も大きく下げたところに価格設定した買いを数本入れておくのだが、さすがにここまでは下げないだろうと思っていたのに2本が約定してしまう。もうここまで下げるようだと先行きは明るくない。
 ここ数か月は上下数千円幅のボックス相場で推移すると述べていた経済アナリストがいたが、それは本当に合っているのか? 彼らは考えがはずれたとしても、そのことにはまったく無責任でゴメンの一言もないだろう。そんな奴らの言い草に右往左往していてはダメで、無視するに限る。頼りになるのは自分だけだ。
 心の中でそんな悪態をついていると、10時を過ぎたあたりから日経平均が急速に持ち直し、最終的には1%余り上げて今日の取引を終えた。この盛り返しは少なくとももう少しの間は続いてほしいものだ。

akizora 202209
(image 秋空)

 昼食はドライブがてら河北町まで。谷地の中心部、「どんがホール」東の「ぬーぼうチャウチャウ」を初訪問。今年3月オープンの新築店舗で、ラーメン店ぬーぼう系の焼きそば専門店だ。
 焼きそば専門とはいえ、カレー、ちゃんぽん、つけ麺、大人のお子様ランチなどもラインナップされていて、どれにしようか迷うところ。今回は、ナポリタン焼そばのオムナポリタン800円にしてみた。
 ちゃんぽんでも使っていると思われる太い麺でつくったナポリタンに、玉子焼きをトッピングしてトマトケチャップをあしらったもの。配膳と同時にバター風味のいい香りが漂い、麺を除けばこれは完全にナポリタンだ。これに卓上のタバスコと追いトマケをかけ、備え付けの箸でわしわしと。
 うまいなぁ、コレ。味がはっきりしているし、具材も多めで、申し分なしだ。無料でボリューム調整できればもっとスバラシイ。でもまあ、当方としてはこのぐらいの量で十分なのだが。
 つれが食べていたあんかけ焼きそば750円は、半揚げした細麺に野菜あんがかけられたもので、いっしょに運ばれてきたウースターソースと酢が混じったような「あんかけのタレ」を回しかけて食べるあたりは長崎皿うどんに相通じるところがあった。

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(「ぬーぼうチャウチャウ」のオムナポリタン)

 帰る途中には河北町の溝延を経由し、大江家寒河江城の支城として14世紀に築城された溝延城の跡地「溝延城址公園」と、谷地八幡宮、寒河江八幡宮と共に「寒河江荘三八幡」として隆盛したという「溝延八幡神社」を見てきた。

 買物などにつきあって帰宅した午後からの少ない時間は、地道に読書など。
 「琉球王国衰亡史」を50ページ。
 外村繁の「澪標」を文庫本換算で20ページ弱読んで読了。

 夜は、いつもの晩酌をしながら録画を3~4本観たあとは眠くなり、特に何をするということもなく23時までには眠りへ。

2022.10.05 20221004 火
 6時起床。少し曇ってきた朝。
 前月は火曜日というと毎回、母の外来通院や施設からの転院のための病院通いが続いていた。病院に連れて行くだけのことなのだが、それにはかなりの労力と時間が必要で、毎週我々夫婦が二人がかりで対応しなければならず、それなりに大変だった。
 しかし、9月27日に転院が済み、この日は5週間ぶりでフリーの火曜日となった。母に関する毎週の用務がなくなったのはものすごく喜ばしい。しかしなのだが、その後の一週間は病院からの依頼事項や緊急連絡などはなく、妙に静かになっている。
 施設に入居していた先週までは、時々訪問していたわけだが、このたび入院した病院は備え付けの衣類等を使い、洗濯物を持ち帰る必要はなく、面会もリモート以外は一切不可となっていて、ナニゴトかでもない限り病院に行く必要はない。常から医師が診ていてくれるためか、今のところ体調も悪くないようで、特段の連絡もない。
 それら自体には何の不満もない。しかし、たまには看護に当たっている当事者らから健康状態を聞くなどして母の現況が知りたいと思うのだが、それはないものねだりというものなのだろうか。

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(八重山の唄者・大島保克。彼のカムバックをずっと待っている)

 今朝までのNYでは株価が2.66%の大幅上昇をしているので、今日の東京市場はこの数日の重い雰囲気から一転して楽観的。最低でも保有株式全体で2%近く、ものによっては4%ぐらい上げてほしいとの意気込みで臨む。
 結果としては、その希望を上回り、日経平均で2.96%も上昇。保有株式の評価額は主力銘柄のいくつかが好調だったため3.27%上昇、この間5ユニットを手放してわずかに利益を確定させることができた。しかし、この数日間の全体としての落ち込みはまだ回収できていない。

 昼食は、上山市の未訪店の筆頭格になっていた二日町の「天竜飯店」を、ここにきてようやく初訪問することができた。
 味噌ラーメン1,000円。けっこう強気な価格だなと思いながら注文したが、価格相応の上出来の一杯だった。一見普通の味噌ラーメンに見えなくもないが、野菜がたっぷり。表面には強火で短時間炒めたもやし。さらにその下に、たっぷりの豚挽肉とともにスープの煮だしに使った野菜類がどっさり。麺は、極太平打ちのもちもちとしたもので、存在感が強くおいしい。ボリュームがあり、ラードの効いた味噌スープの味わいもよかった。
 やはり店を訪れて実際に食べてみなければ、その真価は画像だけではなかなかわからないものだ。

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(「天竜飯店」の味噌ラーメン)

 午後は、本を手に横になったばかりに、そのまま午睡を貪ってしまう。暑くもなく寒くもなく、昼寝にはいい気候だ。そんなわけで不活発な午後となってしまったが、こうしていられるのも母の健康状態をはじめとして、つれあいも、自分も、みんながそれなりに健康でいるからだと思いたい。

 夜の録画視聴では、1981年制作の再放送のNHK特集「トゥバラーマの夜~沖縄・八重山紀行」を観る。竹富島・石垣島・波照間島などの祭祀とともにトゥバラーマ大会でうたわれたうたが歌詞とともに紹介されるという趣向の番組だ。カメラマンがカメラを担いだまま歩いて景色を撮っているシーンがあり、画面が揺れてとても見づらいが、40年前はこういう撮り方でも許されていたのだろう。祭祀でガーリ(願礼)を踊る男女たちの多くは、今はもうこの世にはいないだろう。
 「カレーの門戸~謎のトビラ開けちゃいます~」は、大阪の甘辛カレー編。各種のフルーツやチャツネが使われていていずれもおいしそうだ。とりわけ「カレーやマドラス」(大阪市浪速区、創業1988年)と、「カレー専門店富士乃屋」(大阪市中央区、2020年開店)はよさげ。大阪にもしばらく行っていないな。
 さらに、今晩放送していた「2022世界バレー女子」のベルギー戦をディレイで23時過ぎまで観戦。3-1で勝利。

 このようにテレビをたくさん見たので、就寝は24時近くになってしまった。

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(左:今年の「とぅばらーま大会」ポスター 右:「街道をゆく24 近江・奈良散歩」)

 なお読書は、WORDに落としてある外村繁の「落日の光景」を文庫本換算で30ページほど読んで読了。
 「街道をゆく24 近江・奈良散歩」を60ページ余り読んで読了。ところで、自分が死んだときには戒名はつけてもらわなくてもいいと思い始めているのだが、読んでいると「死者に戒名をつけるなどという奇習がはじまったのはほんの近世になってからである。インド仏教にも中国仏教にもそんな形式も思想もない。江戸期になって一般化したが、おそらく寺院経営のためのもので、仏教とは無縁のものといっていい。戒名がさほどの歴史性もなく、仏教の教義にも関係がない……」という記述が出てきた。そうだろそうだろ。やはり戒名は不要だな。

2022.10.06 20221005 水
 いつも通りの朝だが、雲が厚く、居間近くの防犯灯は6時半過ぎまで明かりが点いていた。日中には一時小雨も。気温がぐっと下がり、長袖シャツを着たがそれでも寒く、トレーナーに替える。トレーナには襟がないので、首筋あたりが寒い。

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(逢魔が時)

 今朝までのNYが2.8%高と2連騰したので、今日の東京も好調だろうと踏んで何銘柄かの売りを出しておいたが、売れたのは朝の高値のうちの1銘柄だけ。日経平均が128円上昇したのに対し、保有株評価額は少しのマイナスにとどまり、思うようにはいかなかった。

 つれあいが昼の時間帯に用事があるというので、早めに昼食を済ませることにして、10時からやっている「ビッグボーイ山形城南町店」へ。11時前の入店で、店内はまだのんびりした雰囲気だ。
 今年の春にはあった748円のバリューランチは姿を消し、現在は869円が最安グループを形成している模様。これまではコンビのバリューランチ(旧日替わりランチ)ばかり食べていたので、今回は手仕込みフライ3種の中から手ごねハンバーグを使った肉厚ジューシーメンチカツ869円のデミグラスソースをチョイスしてみた。
 メンチカツが大きく、焼物と揚げ物のコンビランチよりもボリュームは上かもしれない。スープバー・ライスバー・カレー付き。この日のスープはコーンスープとチキンコンソメの2種。これらを3杯。カレーはスパイシーで味がよく、従来の評価を改めなければならない。これを白米とガーリックライスにかけて各1皿。さらにスープのカップでもカレーを飲んで(!)味わった。

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(「ビッグボーイ山形城南町店」の手ごねハンバーグを使った肉厚ジューシーメンチカツ)

 午後は、このところのパターンと化している、読書態勢からの眠気発生とそれに続く午睡タイム。きわめて安楽で、体にとっては悪くないのだろうが、その時間がもったいない。もっと有意義なことに使えばよかったという反省はいつもその後にやってくる。

 本日の読書は、「アメリカ居すわり一人旅」(群ようこ著、角川文庫、2019)を読み始めて80ページ。
 「語学力なし、忍耐力なし。あるのは3年間、守銭奴と化して貯めたお金だけ。それでも「アメリカに行けば、何かがある!」と夢を携え、単身ニューヨークへ旅立った。しかし待ち受けていたのは、恐怖の入国審査に始まり、宿泊場所問題、レストランの食事が口に合わない……・などトラブルの数々だった。しかし、ひょんなことから、とあるアルバイトに採用されて――? あるがままに過ごした日々を綴る、痛快アメリカ観察記。」(カバー背表紙から)
 群ようこについては、実は読むのがこれが初めてで、椎名誠の著作物で本の雑誌社に勤めていたことぐらいしか知らなかった。発行年が2019年となっているがそれは改版の発行年で、そもそも1987年に本の雑誌社から発刊された「アメリカ恥かき一人旅」が初出。
 上記の旅をしたのは20歳の時らしく、特に劇的なことは起きなかったというのがその結果だったのようだ。群ようこは1954年生まれだから、これには1970年代のアメリカが記されていることになる。

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(「アメリカ居すわり一人旅」と群ようこ 2019.2)

 群ようこは、東京都生まれで日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て78年、本の雑誌社に入社。デビュー作「午前零時の玄米パン」が評判となり作家専業に。「無印物語」で人気を博す。「かもめ食堂」「れんげ荘」「三人暮らし」など著書多数であるとのこと。
 1994年刊行の「亜細亜ふむふむ紀行」以降海外旅行が好きになり、「またたび東方見聞録」、「雀の猫まくら」、「東洋ごろごろ膝栗毛」と旅行記ものを続けて刊行したようなので、当作がおもしろければ、そちらのほうにも進出していこうと思っている。

 「2022世界バレー女子」のイタリア戦をディレイで観て、23時過ぎに就寝。

2022.10.07 20221006 木
 かなり涼しい朝となり、7.8℃は今季最低。ぼちぼち布団が欲しくなる頃となった。チト早いが、自室に縦長の電気ストーブを持ち込む。
 肌寒さを多少我慢しながら、カキモノ、ブログ更新、株式関連作業など、いつもの平日の朝と変わらなく過ごす。

 昼食は、1年ぶりにご当地ラーメンの名店「麺辰」を訪れ、未食メニューの中から特製鶏中華つけめんの1.5玉1,078円をチョイス。
 味わいとしては、特製鶏中華をそのままつけ麺バージョンにしたつくりで、格別の新鮮さはなし。でも、麺がおいしいし、1.5玉の麺量も確か。白髪ねぎが山盛りで運ばれてくるところがいい眺めでステキだ。鶏ごぼう風味がよく、チャーシューは鶏肉をロールしたものになっている。最後は割りスープをもらい、沈んでいる鶏そぼろまでおいしくいただく。

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(「麺辰」の特製鶏中華つけめん)

 イエローハットからDMが届き、冬タイヤへの履き替えを11月13日までにやれば、ハイシーズンの工賃1,100円増が回避できる上に、WEB予約で500円割引になるというので、即刻会員登録をして11月13日の予約を入れる。こういうことに関しても情報量がモノを言うというわけだ。こういう葉書が舞い込むと、冬が間近に迫っていることを思い知らされる。

 天気が悪いと読書はそれなりに進み、「琉球王国衰亡史」を80ページ。著者の嶋津与志は、元沖縄県立博物館長、現県芸術文化振興協会理事長の沖縄戦研究者のことで、本名は大城将保という。
 「アメリカ居すわり一人旅」を60ページ。登場人物の風貌をたとえるために様々な人物の名前が挙がっており、それらは清川虹子、ジェリー・ルイス、メイ牛山、にこちゃん大王、ライザ・ミネリ、イメルダ夫人、ベット・ミドラーなど。どんな風貌なのか想像しながら読むのが楽しい。
 まあ、読書が進むと言ってもこの程度のことだし、ほかはほとんどやっていないということなのだが。

shima tsuyoshi 202008
(大城将保(=嶋津与志) 2020.8)

 入浴を終えた夜からは、アンダー、長袖Tシャツの上に薄手のフリースを着て、3枚重ねで寒さに対応する。時には電気ストーブのアシストも。
 寝る際にはフリースを脱ぎ、窓とドアを閉めて、タオルケットと毛布にしたが、これでもやや寒い感じだ。
 23時過ぎ、就寝。