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2024.01.02 20240101 月
 新年を迎えて、7時起床。この時間であればようやく明るくなってきているし、自室も暖まっている。つれあいはその前に起きて、リビングルームにも動きが出ている。
 新年は、別にこれといった喜びがなくてもいいから、反対に「まさか!」といった困りごとが起きず、去年と同様穏やかな1年になってほしいと願う。この年齢になると、何も起きないことが最善でありシアワセだと思うようになるものだ。
 今年は今後、3月には次男の挙式が予定され、順調にいけば6月に長男夫婦の第2、3子が双子で誕生する。現段階で見込まれるものはその2つだが、不確実なものがほかにいろいろと起きるだろうし、むしろそれらはよくないことのほうが多いのかもしれない。

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(2024年が穏やかな1年でありますように)

 今年の目標らしきものを思いつくままに挙げれば、①季節のいい時にはできるだけ旅に出ること、②来冬を迎える前に実家の始末をつけること、③これまで同様に本を100冊以上読むこと――だろうか。
 ほかにもいろいろ出てくるだろうが、年頭にすべてを決めなければならないわけでもあるまいから、出てきた段階で追加するなり軌道修正するなりしていこうと思う。

 9時前、つれあいは年末に続いて仙台の実家へと帰って行った。実家の義父母が高齢のため神奈川で行う次男の結婚式に出席することができず、そのため次男が相手を連れて日帰りで報告に来るのに立ち会うためだ。静かに二人で暮らしている90歳前後の高齢者宅に正月早々皆で押しかけるのはどうかと思い、当方は同行するのを自粛する。というよりも、ちょっとした事情がある。
 次男はすでに去る10月に相手の入籍を済ませているのだが、何をやっているのかその直後に勤め先とトラブルを起こし、当人としては今の職を辞することを考えているらしい。入籍から挙式までの短い間に夫が職無しになってしまった妻の心境とはいかばかりだろうか。そんなとき、のんきに正月の挨拶もないような気がするのだが、どうなのだろう。
 次男はそういう点について、世間を理解し世間に合わせていく能力に、以前から欠けているところがある。そもそも年末年始の挨拶であれば、二人してまずこちらに顔を出すのが筋だ。別にそうしてもらいたいわけではないが、それをせず飛び越えるようにして祖父母の家だけに顔を出すという無神経さ、世間知らずさにこちらは辟易する。そんな行動にいちいち親のほうが合わせていたりすれば、親までバカ扱いされるので、同行する必要はないというのが当方の考えだ。
 明確な根拠がない理解不能なことにこだわり、世間に申し訳の立たないことをやっておいて、素直に悔悛の情を示すことを知らない彼には、中学、高校と山ほど苦労させられたものだった。そういう性格や体質は、大人になったからといって安易に改善することはないようだ。

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(テーブルマークのジャージャー麺)

 というわけで、この日は一人の時間をのうのうとして過ごす。
 昼食は、冷凍庫を開けてみると賞味期限を数か月過ぎた(笑)テーブルマークの「お皿がいらないジャージャー麺」があったので、それを消費することにして、正月用につくってあった煮しめとともに食べる。正月からこういうものもどうかという思いもないではないが、日頃から食べ過ぎの感があるので、こういうものでさらりとというのも悪くない。ジャンキーな食べ物は昔から慣れ親しんでいて、ときどき無性に食べたくなったりするぐらいなのだから。

 16時10分頃、寛いでいるところに緊急地震速報があり、結構大きく揺れる。震度3ぐらいはあるように思えたが、山形市はいつものとおり周辺より低く出て、震度2だった。
 震源は能登地方で、最大震度7、能登地方に5mの大津波警報、北海道から長崎まで津波警報、同注意報が出た。石川県地方を中心にその後何度も緊急地震速報が出る。NHKの避難の呼びかけが強烈で、世の中の終わりがやってきたような絶叫調。しばらく何にも手が付けられず、呆然と報道を眺めるしかない状況だった。
 危機管理を業務とする人々は元日早々から出勤しなければならず大変だ。当方もそんな業務に関わっていたからよくわかる。しかし、今は自室で報道を眺め、わが身と身近な事柄に注意を払うだけでよい立場となり、まったく気楽なものだ。まことに申し訳ないのだが、1時間後にはのんびり風呂に入ってあーぁ……とか言っていられる。隔世の感がある。
 夜の民放各局の正月の寄せ集め的長時間バラエティ番組はあらかた吹っ飛んだ感じで、日本が正常であればそのほうがいいんじゃないといった気分。輪島市の観光地「朝市通り」で大規模な火災が起きている。このほかにも各種被害は甚大なようで、明日になればその激甚さに驚愕することになるのではないか。

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(輪島市の朝市通りでは大規模な火災が発生している)

 新年を迎え、今年も最低100冊(概ね120冊超)という新たな目標を得て、鞭を入れ気味にして読書時間を取る。
 この日は「民族の世界史13 民族交錯のアメリカ大陸」の30ページから始めて、「ドバラダ門」を70ページ近く読んで今年1冊目を読了するはこびに。
 夜には「インド旅行記3」を20ページ読むが、寝る前には少し前から読みたいと思っていた司馬モノの「長安から北京へ」(司馬遼太郎著、中公文庫、1996)に持ち替えて30ページ。都合150ページとなり、スタートとしては順調だろう。今年1年、このペースでいければいいな。

 23時半過ぎ、消灯、就寝。

2024.01.03 20240102 火
 6時前に目覚め、7時をもって起きようと思ったが、まだいいやと起き出さず、7時15分に行動開始。喉に微かな痛みがあるが、大丈夫だろうか。
 ニュースでは能登半島地震の続報が流れていて、一夜明けて被害の甚大さが明らかになってきた。死者数は今日午後の段階で48人を数え、輪島朝市通りの火災では200軒が全焼。そう報道している間にも頻繁に地震速報が挟まれる。現地では正月気分などとうに吹っ飛んだだろう。
 そのニュースを見ながら、一方で箱根駅伝の中継にも目と耳を傾ける。今年は優勝も狙うと張り切っていた中央大学は序盤から下位に沈み、その片鱗もなしでダメな大学だ。青学、駒沢が強い。今年の往路は雨の箱根路となった。

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(一夜明けて被害があらわになった輪島市の火災現場)

 一人ランチは、2年5か月ぶり4回目となるあかねケ丘の「伝説のすた丼屋山形西バイパス店」へ。
 定番メニューのすた丼730円にキムチやチーズなどをトッピングすると、880円。一方、唐揚げ定食ならミニが880円でそれらと同額。どちらかを選ぶとすれば、自分ならたいてい唐揚げとなり、このメニューを食べるのは「山形飯田バイパス店」での2回に次ぐ3回目となる。
 すた丼屋の唐揚げは揚げ方がよく、肉も柔らか。加えて、ミニでも孫の拳大の唐揚げが今回は6個とボリューム満点だ。ニンニクの効いた特製の醤油ダレが付いてくるのすた丼屋のいいところ。千切りキャベツもたっぷりで、それに使う2種のオリジナルドレッシングがご随意にドウゾと運ばれてくるところもマル。味噌汁を含めて何もかもしょっぱくて、食欲減退気味でもごはんが進むところもよし。でも、ちょっと高カロリーに過ぎるかな。(笑)
 いいものを食べたと満足、納得。唐揚げが食べたいときにはマークすべき店のひとつだ。

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(「伝説のすた丼屋山形西バイパス店」のすたみな唐揚げ定食)

 夕方、18時前には羽田空港でJALの旅客機が海上保安庁機と衝突して炎上する事故がある。不可抗力ではないまったくの人為的な事故のようであり、恐ろしいことだ。千歳から羽田に向かっていた機材だから乗客が乗った状態なわけで、あの燃え方だと乗客はほぼ助からないのではないかと直感的に思った。だが、379人の乗客・乗員は全員脱出しているという報があって、胸をなでおろす。まさに危機一髪。
 新年早々いろいろな事故がある。今年のスタートの一字は「炎」だ。

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(羽田空港の滑走路上で炎上する日航機)

 本を読み始めたのは午後からで、成果としては、「インド旅行記3」を30ページ弱読んで読了。
 次には、読み始めて2日目となる「長安から北京へ」を60ページ。
 熱烈歓迎レセプションの親疎序列から批林批孔の状況を類推し、洛陽の隋唐期地下糧食庫を見て、安禄山を、楊貴妃を、さらに青銅・鉄器文化に思いを致す。歴史の中に生きる作家司馬遼太郎が文革後の中国を行く思索紀行。(カバー裏表紙から)――というもので、司馬が中国の取材旅行で出会った人たちとのふれあいを描いたエッセイ集といったつくりになっている。初出は、1975~76年の9か月にわたって「中央公論」に「中国の旅」という題で連載されたものだ。
 司馬によれば当著は、文明と文化のことについては4作品書いていて、それらは「人間の集団について」(1973)、「街道をゆく――南蛮のみち」(1982)、「アメリカ素描」(1986)と、この「長安から北京へ」(1976)だとのこと。当著をもってこれら4作品は完読となる。
 なお、「批林批孔(ひりんひこう)」とは、1973~74年に中国で展開された、当時文化大革命の裏切者と評された林彪・孔子を批判する政治運動のこと。

 23時半まで読んで、就寝。もうひと読み足りない感じだ。

2024.01.04 20240103 水
 暗いうちは眠ることにした昨年末からの遅起きが今朝も続いていて、7時過ぎ起床。明るくなってから起きるほうが、気分としてはずっといい。昨年、尿意のため夜に何回か起きなければならない時期があったが、薬が効いているためか今はそれがなく、毎日朝までぐっすり眠れている。
 短期的なものとしては、昨朝から喉に痛みがあるのと、左足の土踏まずの痛みがやや顕著になりつつある。ナンナンダ、これは?
 箱根の山下りから始まった箱根駅伝の復路を見ながら活動を開始する。

 昼食は、自宅で雑煮と納豆の餅を食べる。子供の頃、8人家族の家では餅屋から棒状の餅を箱買いし、正月を過ぎる頃まで何回も、たんまりと食べていたものだった。雑煮、納豆、あんこあたりがメインで、1食当たり切り餅を10個程度。年寄りたちも7~8個程度は平気で食べていたように思う。かつて餅はご馳走だったのだろうな。今では3個食べれば十分といった感じだし、正月中に餅を食べる機会はもう1回あるかどうかだろう。

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(本日の昼食)

 午後は読書中心。自然災害や大事故の直接的な被害がなく、こうして穏やかに本を読んでいられることに感謝しなければならない。
 「民族の世界史13 民族交錯のアメリカ大陸」は、第2部最後のアメリカ大陸への日本移民についての記述から。興味深い論点だったが、ここでの記述は深くない。続く「現代アメリカと民族文化」の第3部は、具体的な事例を追う形で北米、ペルー、ブラジルの現代の民族問題の実態を論述する、まとめとしてふさわしい内容になっていることだろう。これを30ページ。

 「長安から北京へ」を80ページ。頭脳明晰さを維持しているお爺さんの昔語りを聴いているような感じで続いていく司馬の論調は、ずっと読み続けてきたこともあって身に馴染んでくるものがある。

 この日から「東京「裏町メシ屋」探訪記」(刈部山本著、知恵の森文庫、2018)を読み始める。
 町の生活に根ざした文化の痕跡を路地裏から見て、そこにある店で食事をすると、単なる観光では味わえない、その土地ならではの空気を感じることができる。そんな空気を味わいに、東京とその近郊へ、明治から現在までの変遷を辿りながら、町の裏側とそこに根ざしたメシ屋を巡る探訪記。(カバー裏表紙から)
 ――というもので、上記の前段あたりについてはまったく同感できる。あるミニコミ誌に2005年から11年にわたって掲載されたものを抜粋・再構成したものであるとのこと。これを40ページ。

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(今日読んだ3冊)

 世の中はようやく明日から正常化する。今置かれている立場からみれば、年末年始休暇は長く感じてしまうもので、現役世代には申し訳ないが、早くフツーになってもらえないものかと願っているのだった。
 23時半、就寝。

2024.01.05 20240104 木
 6時40分起床。未明から雨が降っている。今冬は雨ばかりが多く、まとまった積雪となった日はまだない。雪かきをしなくよく楽でいいのだが、当方がまだ小さかった頃の冬の状況と比較すると、ここまで雪が降らない今の気象はやはり異常だなと思える。
 正月三ケ日が過ぎて、世の中がようやく正常化するが、2日過ぎればまた3連休があり、働く諸君たちの平常時に戻るための助走ゾーンはずいぶん長いようにも思えてくる。

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(image 冬の露天風呂(登別温泉「ホテルまほろば」))

 朝のうちは、大発会の東証ウォッチから。大きく下げて始まり、徐々に戻す展開。前場でかなり下げていた東電を買い、それがジリ上げして後場にはプラスに転じたので、即日のうちに売って利益を確定させる。一方で、震災を受けて上げている建設株を思いのほかよい値で手放し、後場にも自動車株を1銘柄売って利益を出す。全体としても、東証が下げたのに対して持ち株は大きめのプラスとなり、まずまずといった新年のスタートとなる。

 ランチは、濃い味のつけ麺が食べたいと思い、今年1杯目となるラーメンを2年7か月ぶりに青田の「らー麺たまや零式」で食べることにする。
 濃厚つけ麺950円。豚骨魚介のどろりとしたつけ汁と300gのワシワシ極太麺が特徴。運ばれてきた段階でこれは大盛りの範疇でしょとその量にまずは驚き、食べてみればつけ汁の強烈な魚介のインパクトにまたもや驚かされて、なかなか減らない極太麺を食べ進める。どこをとっても存在感は抜群だ。気づけば、ほぼ満席の客の9割は若い男性で、みんなおいしそうにこってりした大量の麺を啜っているのだった。ふう、腹がくちい。おいしかったけど、あとで喉が渇きそうだ。

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(「らー麺たまや零式」の濃厚つけ麺)

 午後は、比較的長め昼寝。体がそれを求めているのであればそうするもよし。1時間半以上はごろごろしていただろうか。
 午後から読み始めた本は夜までに、「民族の世界史13 民族交錯のアメリカ大陸」をなんとか絶やすことなく読んで30ページ。
 夜の眠くなるまでのリラックスタイムには、「長安から北京へ」を60ページ。合わせても3桁には届かなかったが、株式市場が動き始めるとそちらに取られる時間があるためこうなってしまうことが多い。
 就寝、23時半。

2024.01.06 20240105 金
 休養十分なこともあり、早めに目が覚めて6時15分起床。天気は悪くないし冷え方も例年の寒さには至っていないのはいいのだが、この時間ではまだ薄暗い。
 昨日、昼食で食べ過ぎたようで、昨夜から胃の調子がよくない。今朝は昨晩の残りの豚汁を食べるよう言われたがあまり食べたくないので、いつものように8枚切りのトースト1枚と牛乳、コーヒーにとどめる。

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(image 冬の日)

 株式市場は今日もそれなりの動きがあり、開場直後には今日も東電が昨日の売値よりも下げていたので、少し買い足しておく。その後の前場はジリ上げとなったのでその間に自動車、重工業、銀行の5銘柄を売って小利益を確保する。後場になってもジリ高が進み、結局この日の出来高は買い1、売り9の大商いとなった。これらは概ね、いい値の入れ方になっていたと思う。

 胃が弱っている自覚があることをつれあいに話し、昼食は家でさらりと食べさせてもらう。豚汁をメインにしてちょっぴりのおかず、生野菜。板海苔を切ってもらい、それでごはんを巻いて食べる。量的にも抑えたつもりだが、食後には胃のほうからこれでも食べ過ぎですよとの訴えが聞こえてきた気がした。

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(昼食は家で軽く)

 午後には、「ブックオフ山形寿店」へ。注文していた古書3冊を受け取り660円。さらに、100円オフと当日有効50円引きのクーポンを使って110円の本2冊を70円で手に入れ、持参した本43冊を売って、2,375円をゲット。売りの最高値は「西表島探検」の450円、2番は「多良間島幻視行」の350円だった。

 その後から夜にかけては、近時入手した本の表紙スキャンをして、ほかは読書中心。「民族の世界史13 民族交錯のアメリカ大陸」をこの日も30ページ読み進め、あとは「長安から北京へ」を80ページ読んで、どうにか3桁を確保する。

 変化に乏しい日となり大きな進歩とはいかなかったが、やるべきことは少しずつながらできている。こんな調子でも、それが続けられるのであれば、まあまあといっていいのではないか。

2024.01.07 20240106 土
 6時30分起床。もう週末がやって来て3連休。どんよりとした曇り空で、どうやら雪ではなく雨から降り始めるようだ。
 昨日から両側の腋の下が痛くて、よく眠れなかった。しこりがあるわけではなく、リンパ腺ではないと思う。これって何? 肋間神経痛の一症状なのかな。もう少し様子を見てみよう。

 朝の段階で本日の昼食は自宅で食べるとの宣言がなされ、この日は外出なく終日自宅で過ごすことが決定する。今日はどうしようかという楽しみが一つ減り、なんだかあまり嬉しくないのだった。

 ブログの記事公開作業などのルーチンを終えてからは、株式市場も動いていないので読書から入る。
 まずは「民族の世界史13 民族交錯のアメリカ大陸」から始め、30ページ読んで本文最後の第3部第3章を読み終える。残る終章の座談会はとっておき、明日に読み終えることにしよう。

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(本日の自宅ランチ)

 昼食はスパゲティナポリタン。わりと甘口のパスタソースを使い、チリソースも多めに加えたとのことでお上品。これはこれでおいしいのだが、当方がイメージしていたのはトマトケチャップをでろでろと投入し、焦げ目がつくぐらいにフライパンで炒めたものだったので、おいちょっと違うではないかという感覚。ああいう下品なものが好みなのだけど、それをなかなか理解してくれないのか、それとも拒否されているのかどうか。(笑)

 午後も読み方を続行。「長安から北京へ」を60ページほど読んで読了へ。
 続いて、買ったばかりの「感傷の街角」(大沢在昌著、角川文庫、1994)へ。大沢のハードボイルドを読みたくてウズウズしていたのだが、ものには順序というものがあって、著者が23歳のときに世に問うたデビュー作の青春ハードボイルド作品から読むべきだろうと、この作品から入る。佐久間公シリーズ全6作のうちの1冊目でもあり、5作目の「雪蛍」は先に読んで、残る5作品は先頃すべて買い揃えたものだ。
 読み進めてみるとこれは長編ではなく、主人公を軸にした7つの連作で構成されている。この日は表題作と「フィナーレの破片」「晒された夜(ブリーチド・ナイト)」をいい感じで読み進め、寝入るまでに150ページ。

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 夜の飲酒はいつものとおり、ちょっとしたつまみとストロング缶チューハイのロング缶。ジュースを飲んでいるようでうまいのでついぐびくびいってしまうが、以前から量が増えているわけではないにもかかわらず、飲んだ後しばらくの間の酔いはかつてより深いように感じる。しかし、しばらくするとけろりとシラフに戻る。つまりこれは「呑み慣れ」「呑み馴染み」といったようなことなのかもしれない。
 一瞬の酔いは若い頃よりも深いが、その後は酔っていても酔っていると感じられなくなっているということなのではないか。今のところそれが著しいレベルに達していないので、みっともないとか誰かに迷惑をかけるとかいうものではないが、いずれそのうちそういうレベルになっていくのかもしれず、注意しなければならない。

 たっぷり読書ができて満足し、23時半過ぎに就寝。

2024.01.08 20240107 日
 いつもどおりの朝。雪が降るとの予報にもかかわらず、霙のような小雪が時おり舞う程度。雪はどこへ行ったやら。
 昨朝に強く感じた腋の下の痛みは、今朝にはない。体の凝りからくる神経的なものなのかもしれない。
 この日も特に予定がなく、格別見たいテレビ番組もなく、読書中心で過ごすことになる。東北地方の冬の暮らし方とはこういうものだ。

 昼食は、昨秋あたりから何度かアタックしたにもかかわらず入店できないでいた店にて。入店できない理由は、定休日以外も頻繁に休むこと、自分のSNSに掲載している開店時刻を守らないこと、有料駐車場を使わなければならないことなどで、なかなかハードルの高い店になっていた。幸町にある「あら焚き中華さんト」という店。
 多分今回が5~6回目。さらにタイミングが悪く、この1月から全品100円値上げをしたばかりで、ここまでくるとこの店と当方の相性は最悪といっていい。でもまあ、一度は食べてみなければ判断がつかないわけで、今回は小さな暖簾が出ていたので初入店したところ。

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(「あら焚き中華さんト」のあら焚き中華)

 あら焚き中華、900円。店のSNSによれば、本日のあら焚き中華はコシナガマグロ、キンメ、サゴシ(サワラの子)で作るとのこと。
 スープからは魚の香りが立ち上がり、スープの表面に油膜が張るほどの濃厚さがあって、他店では食べられないオリジナリティがある。一口めのスープはかなりガツンとくるが、2口目以降は慣れて、味わい深さが際立つ。力の入ったスープであることはわかったが、その量は少なめで、たっぷり啜れるまでには至っていない。やはり麺は、スープの海を泳いでいてほしい。
 麺は、酒井製麺所製の細仕立てのゆるいウェーブで、こちらにはあまりこだわっていない様子。生の刻みタマネギが入って、これが脂質を和らげるいい仕事をしている。
 おいしく食べたが、量が少なく、また、味わいが濃厚なため人によって好みが分かれるかもしれない。

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(ダイソーで買ったシャーペン5本入り110円!)

 帰途には、ビニール製のブックカバーが110円で買えるというので、「ダイソー山形深町店」に立ち寄る。つくりがチャチいものの、同等品を一般店で買えば千円以上することを知っている。ブックカバーなんてカバーでしかないのだからこの程度の細工で十分であって、4桁品の5分の1ほどの期間でも持てばジョートーといっていい。
 また、インド製ではあるけれどもシャーペンが5本も入っているものを110円で買う。芯がきちんと3本ずつ入っていて1本22円だゾ。握る指にそれなりにフィットするし、普段使いはこういうのでいいんですよ。

 午後の昼寝は1時間弱でとどめ、ほかは概ね読書。夜も、入浴、飲酒、録画視聴以外は読書。
 1月の大相撲観戦の上京や2月の愛媛旅に向けて調べたいこともあり、一方でそろそろ溜まってきた読後本のインプレを書く作業もしなければならないのだが、読めば済むしそうすることでそれなりの充足感も得られる安易な読書のほうについつい走ってしまう。
 ほかにも、ウェブからパクってきた読み物を読んだり、マイホームページの保存版作成にも一定程度時間を割いたりするべきなのだろうが、そこまでやると老体にはちょっぴりきつく、眼精疲労が顕著になってしまう。まあそこそこ、疲れない程度にやっていこうじゃないかという心境ですな。

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(モハメド・アリの顎を砕いた男、ケン・ノートン 1973.9)

 その読書はまず、昨年末から読んできた「民族の世界史13 民族交錯のアメリカ大陸」を30ページ余り読んでやっと読了。
 「感傷の街角」は、興が乗ってきている。書かれた当時(1991年)には大盛況だった六本木や新宿のディスコが頻繁に出てくるし、そこで流れていた音楽のアーティスト名が懐かしい。ヤクザや警察が出てくるものの暴力シーンが少ないと思っていたら、6編目で初めて、主人公が暴行を受けるシーンが出てくる。しかもその相手は、ケン・ノートン並みのパンチを繰り出すヘビー級の黒人で、主人公はかなりボコボコにされているのだった。この日はこれを170ページ。
 早めにPCの電源を落とし、寝床でもしばらく読んで、23時半就寝。