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 2024年12月1日(日)、1泊2日で新潟の瀬波温泉に行ってきました。
 動機は、10月末に長崎に旅行して以降、来年1月までは出かける予定がなく、だったら年内に近間の温泉にでも入りに行こうかといったものです。それではと、格安温泉の「大江戸温泉物語」のウェブサイトを見てみると、メルマガ会員の限定プランとして瀬波温泉の「Premium汐美荘」が一人9,800円で出ていました。温泉に入れて1泊2食付のバイキングプランなら安いものでしょと、即決予約したわけです。

 格別見たいところもなく、つれあいは「岩船港鮮魚センター」で海産物を買えさえすればいいということなので、たらたらと走って宿でゆっくりして戻るという安易かつ雑駁な基本方針のもとに行くことにしました。
 そのポイントのみ、撮ってきた写真などを使って書いていきます。


 12月1日(日)。
 9時40分に自宅を出発。小国町の羽前沼沢駅至近の「麺屋雪国」でみそチャーシューメンの昼食をとり、新潟県へ。とりわけチャーシューがおいしい。

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(小国町の「麺屋雪国」でランチ)

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(「麺屋雪国」のみそチャーシューメン)

 過去に立ち寄ったことのないJR坂町駅を眺めて、国道7号を北上、街道沿いの「道の駅神林(穂波の里)」に立ち寄ります。

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(「道の駅神林(穂波の里)」に立ち寄る)

 直行で宿入りするには早いので、道の駅で情報を得た「越後村上鮭塩引き街道」を見ていくことにします。
 この日1日から20日まで、村上市内の庄内地区・小町地区で、村上の伝統的鮭料理「塩引き鮭」が各家の軒先に吊るされる風景が、この地区の冬の風物詩になっているのだそうです。

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(越後村上鮭塩引き街道1)

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(越後村上鮭塩引き街道2)

 村上市内の鮭料理店が立ち並ぶ街道も散策。「千年鮭きっかわ井筒屋」という店もそのひとつのようで、食事をする人、建物を撮る人などで賑わっていました。松尾芭蕉の宿泊地となった「宿久座衛門」の跡でもあるそうです。

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(「千年鮭きっかわ井筒屋」の建物)

 明日の買い物の下調べのため、瀬波の温泉街をいったん通過して、「岩船港鮮魚センター」へ。
 岩船港にあがった新鮮な日本海の幸を提供している場所。地物はもちろん、各地から届く旬の魚やカニなどもあってなかなかの盛りだくさんです。1本そのままの鮭なども売られていて、この風景はいかにも村上らしいです。いくらやうにの軍艦巻きが安くておいしそうだし、買いたい物もいろいろ。でも、今日は見学するだけにとどめます。

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(「岩船港鮮魚センター」を下調べ)

 鮮魚センターの少し南に位置する、漁協直営の「岩船港直売所」にも行ってみます。が、この日はたまたまなのか、品数が少なく今日はもう終わりといった雰囲気でした。

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(漁協直営の「岩船港直売所」)

 160数kmを走って、15時前には瀬波温泉へ。早めにチェックインして温泉を楽しむことにします。
 「Premium汐美荘」は、日本海を望むラウンジでの無料アルコール類サービス、潮風を感じられ開放感ある露天風呂、新潟グルメをはじめとしたバイキングなどがウリで、今回の部屋はオーシャンビューのスタンダード和室(12.5畳、内風呂付)です。

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(「Premium汐美荘」全景)

 3階の客室は、ウェブからの拝借画像になりますが、概ねこんな感じ。われわれ庶民にとってはなにも不足感はなく、ゆっくりと寛げます。和室なので寝具は布団。夕方敷きにくるスタイルではなく、すぐに使える形を2つ折りにして事前にセットされているあたりがチープですが、それも面倒くさくなくていいと思えます。

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(スタンダード和室)

 部屋の窓から眺める日本海はこんな感じ。天候も悪くて波が高めだし、日没時刻が早いしで、もちろん夕日など望むべくもありません。

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(今夕の日本海はパッとしません)

 すぐに風呂といきたいところですが、その前に、無料のアルコール飲料を愉しまなきゃ。
 本来ならば日本海の夕日を満喫しながらのラウンジとなるはずですが、そのゴージャスな眺めはウェブ画像で誤魔化すとして、当方はハイボールとレモンサワー、つれあいは生ビール2杯でゆっくりさせていただきます。プラのカップというのが泣かせるし、つまみ類がないのが寂しいですが、まあいいんじゃないの、それも。

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(本来あるべき姿のラウンジと夕日)

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(アルコール類も無料)

 そして風呂。大浴場は男女入れ替えなしで、露天風呂付き。これとは別に、洗い場のない大露天風呂が一つあり、夕刻から夜は女性、翌朝から午前は男性専用となるので、大浴場のほうへと向かいます。
 これもウェブ画像を使わせてもらいますが、この内湯の脇にある露天風呂もできがよく、たいていの人は露天風呂に浸かっていました。ほのかな硫黄香がちょうどよく、それなのに湯自体は透明に近いといういい温泉で、瀬波温泉の湯が好きになりました。
 湯上りのアイスバーサービスも、気が利いています。

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(大浴場の内湯)

 さて、お楽しみの夕食バイキング。早くチェックインしたので、17時30分からの早い組で食べることができます。
 海沿いの宿らしく、海鮮類が豊富。あまり余計なものは取らず、刺身類を主にして攻めることにします。そうは言っても目を惹くおいしそうなものがたっぷり。ライブで焼いてくれるサーロインステーキ、揚げ立ての天ぷら、トンテキ、ソースかつ丼の具材などをつい取ってしまいます。
 またもやたらふく食べてしまいましたが、このところお世話になっている各地のホテルバイキングの中でもここは屈指のレベルに達していて、大満足でした。

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(夕食バイキングは刺身を主にしてみました)

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(大江戸温泉物語「Premium汐美荘」のウェブサイトから)

 早めに食事を切り上げることができ、夜の時間はたっぷりあります。しかし今回は、パソコンは置いてきていて、何もせずにゆっくりするつもり。
 この数日喉の調子がよくなく、それ快癒していないので、部屋で追いチューハイを飲めば、もう今夜の風呂はいいやという感じとなり、22時には眠る態勢に入ります。何もしない夜というのもいいものです。

 2024年12月2日(月)。
 7時に起き、バイキングの朝食からスタートです。
 朝食バイキングの目玉は、海鮮各種ののっけ丼。何種類もある海鮮類を好きなだけどんぶりに載せて食べてもいいわけで、これは狂喜。(笑) まぐろの剥き身、まぐろブツ、甘エビ、帆立の小柱、明太子、山芋などを少ないごはんにのっけていただきます。別皿には、追加用の海鮮類のほか、あまたあるおかずの中のほんの一部もテイク。朝からしっかり食べました。

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(朝食バイキングは海鮮のっけ丼がメイン)

 食後には、満たされた腹をさすりつつ、外の景色を眺めます。昨日とはうって変わった穏やかな気候となり、波も穏やかで晴れ間ものぞいています。
 振り返ってみれば、この日が冬を前にしての最後の晴れの日だったようです。これを書いているのは一週間後の12月8日ですが、帰路に通った小国町は35cmの積雪になっています。

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(朝の日本海。冬前最後の晴れの日だったか)

 昨夜入れなかった露天風呂へ。楕円状の浴槽は、腰を下ろすと湯が肩まで届き、ほのかな硫黄のいい香り。湯は汚れていないし、温度も少し高めで気持ちがいい。この露天風呂の風景が、「Premium汐美荘」のベストビューだったのではないでしょうか。欲を言えば、海の景色がもう少しきちんと見えるようなら文句なしの露天風呂でした。

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(「Premium汐美荘」のベストビューであろう大露天風呂)

 9時45分にチェックアウトして、はじめに再度岩船港に向かいます。
 2016年の夏に粟島に渡島していて、その際には岩船港からフェリーに乗って行ったことを思い出したからです。
 当時のことはもうすでにぼんやりとしていますが、ああそうだ、この場所に車を停めて向かったのだ、このターミナルの内部は何となく覚えているぞ、といった記憶が戻ってきました。
 ちょうど10時30分発のフェリー「ニューあわしま」が乗船準備をしているところをパチリ。帰宅してから2016年当時に撮ってきた写真を見ると、同じ場所から同じ構図で先代のフェリー「あわしま」を撮影しているのでした。
 ついでに、そのときに粟島で撮影していた島の風景も1枚だけ載せておきましょう。

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(岩船港で乗船準備していたフェリー「ニューあわしま」)

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(粟島にて 2016.7.23)

 「岩船港鮮魚センター」へとお土産品の調達に向かいます。
 店内は、昨日の午後よりも人が多く、また品物も揃っていて見応えあり。つれあいが喜び勇んで買い回りをする間、こちらは陳列品の撮影をして愉しみます。
 銀鮭の味噌漬けなど鮭の加工品がたくさん。北海道・佐渡・下北・岩手などから届いた様々な魚、そして1本ままの立派な鮭や富山の鰤も。焼き鮭の身の厚さや脂の乗りによる照りなどには、さすがと思わせるものがありました。

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(「岩船港鮮魚センター」にて1)

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(「岩船港鮮魚センター」にて2)

 ここからはドライブして、山形に戻るだけ。
 飯豊町の「道の駅いいで めざみの里」でお土産を買い足し、昼メシに南陽市の「来々軒」で中華そばを食べて、14時前に自宅着。この日は回り道もしないし、村上から近道を通ったりしたので、走行距離は120kmほどで済みました。村上はそれほど遠くないということのようです。

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(道の駅いいで めざみの里)

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(「来々軒」の中華そば)

(了)