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2023.11.01 20231031 火
 5時覚醒の6時起床。朝霧っぽい暗さがあり、晩秋らしい朝となっている。今月ももう晦日となったか。

 この日はまず、「民族の世界史12 黒人アフリカの歴史世界」のお勉強から入る。
 読んだのは第1章「アフリカの形成」の第2節「人種―アフリカにおける人類の進化」のところからで、次節の「言語の接触と誕生」では、“クレオル語”と呼ばれる、接触した2言語以上が介在して生まれる土着のものではない諸語について述べていて、興味深い。午前のうちにこれを30ページ読み進めて、しっかりとした立ち上がりとなる。

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(image)

 一昨日だったか、「松屋」に魯肉飯の幟が立っているのを発見! これは行かねば。ということで、わずか中1か月置いただけで「松屋(とんかつ松のや)山形深町店」へ。
 魯肉飯(並)680円。ここでなら牛めしが400円、ロースかつ定食が590円で食べられるのに、この価格設定はやや高め。だが、食べたいものを食べないと。(笑) 順次、販売終了予定とのことなので、間に合ってヨカッタ。
 今年9月に発売した台湾フェアの「鶏肉飯」に次ぐ第2弾として、この17日から販売されているもの。細かく刻んだダイス状の豚バラ肉に醬油ベースの甘辛ダレを絡めてとろとろになるまで煮込み、自社製の味付け玉子をのせた逸品であるとのこと。
 うん、おいしい。肉を頬張るとほろほろと崩れていくいい食感。甘辛ダレの味わいがしっかりしているので、ごはんがいくらでもいけそうだ。「並」で自重したところ、こんなにたくさん食べられないと同行のつれあいからかなりの量がまわってきて、結局大盛り分ぐらいは食べてしまったのだった。

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(「松屋(とんかつ松のや)山形深町店」の魯肉飯)

 午後はカキモノの時間。会津ドライブの記録の残りの部分を書き、一応最後まで書き上げた形となる。まだ文章が荒いので、一晩寝かせて(笑)、明日のうちに完了させたいと思っている。
 これが終わると次は、10月の群馬・栃木ドライブのインプレ作成作業が待っている。

 今朝のNYが500ドル以上値を上げていたので、東京も株価を上げるだろうと思っていたがそうはならず、日銀が長短金利を再修正するのではないかとの観測が広がって模様眺めムードが漂い、午前中は値を下げる展開となった。午後には多少上げて、この日の取引を1買い2売りのプラスで終える。

 株取引に関するこの10月の成績は悪く、10か月ぶりとなる大きなマイナスで終わった。資産額全体の落ち込み額を前月末の株式保有額と比較した場合、6%近いマイナスになっていて、これは日経平均の-3.14%を大きく上回る減少となっている。
 加えて、取引実績が売り18ユニットに対して買いが64ユニットと大幅な買い越しとなったことから、資産額全体に占める買付余裕額の割合が、62.6%から44.8%へと減少している。これと同様の買い越しが仮にもう2か月も続くようだと、いよいよまずいことになるかもしれない。
 そんな中でも、当月分の利益確定額(買った株式を売ったときの差額)を一定程度計上できていることは、苦境の中にあってはわずかの救いだ。月末の日経平均は4か月連続して下げ続けているが、来月こそは多少上げてもらわないと困る。

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(HRを放った頓宮をガッツポーズで出迎える中嶋監督)

 夜は、場所を甲子園球場に移したプロ野球日本シリーズ第3戦を観戦。オリックスが小刻みに加点して徐々に差を広げていく。阪神が7回に反撃して追いすがったものの、オリックスは手堅く、どこかに危なげない感じがあり、何か特殊な風でも吹かない限り、このまま日本一まで駆け上がっていくのではないかという予感も感じさせる。
 9回裏、オリックスのクローザーの平野がピリッとせず、阪神はもう1本出ればというところまできたがここまでで、5-4でオリックスが勝利する。これで流れが一気にオリックスに行くのかもしれない。

 23時過ぎ、就寝。

 天気がよくないので、湯野上温泉の阿賀川沿いにある「夫婦岩」を見るのを割愛して、「塔のへつり」へ。平日は料金徴収員がいず無料になるという「塔のへつり木かげの駐車場」に停めて、歩いてアプローチ。ここも雨。
 「へつり」は「険しい断崖」を意味し、その名のとおり人が歩いて通れるほどの幅で岩壁が浸食されている特異な地形がみられる場所です。塔の形をした断崖まで吊り橋が架けられていて、断崖内部の一部を見学することができます。全長200mにわたって搭状の奇岩が並び、それぞれ屏風岩、烏帽子岩、護摩塔岩、九輪塔岩、櫓塔岩、獅子塔岩、鷲塔岩などと名前が付けられています。
 ここも約30年ぶり2度目。けれども、一度目に見たときの記憶はほとんどなく、どれも初めてのように新鮮なものとして見ることができるのでした。(笑)

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(「塔のへつり」のエントランス)

 エントランスからナナメ左側へと下ったところが展望台になっていて、左奥に吊り橋の「藤見橋」が見えます。
 その橋を渡ったところが奇岩の列になっています。橋詰めの左に屏風岩、正面に舞台岩、その上には護摩塔岩……という具合です。

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(藤見橋)

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(これは何と名の付く岩だろうか)

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(これも……。)

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(岩の名前一覧)

 もう少しじっくりと見てまわりたいところですが、やはり雨が邪魔。こういう外の自然景観ものは雨だと足場もよろしくないし、何よりも本格的に気乗りがしないことがネックとなり、早々に切り上げます。

 まだ帰る方向とは逆の南へと進んでいる途中なのに、時間はもう正午近くになっています。先を急がないと。
 ということで、南会津町へと進み、「会津田島駅」まで進みます。
 会津鉄道会津線の「会津田島駅」は、もともとは国鉄会津線の駅として1934年に開業し、87年には国鉄分割民営化直後に会津鉄道に転換しています。当駅から南方面が電化区間、北方面が非電化区間になっていて、ふつうなら逆ではないのかと思わせられる点も。
 1990年に新駅舎が供用開始。2017年には会津田島駅発着の東武鉄道の新型特急「リバティ会津」が運行開始され、浅草駅~会津田島駅間を1日4往復、3時間30分程度で結んでいます。ですから、もしかしたら南会津町の人々はもう会津若松市や福島市よりも東京などの首都圏方面を向いているのかもしれません。駅のつくりも、山間部の駅にしてはすごくモダンで立派です。

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(会津田島駅)

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(「会津田島駅」の待合室)

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(参考:東武鉄道の新型特急「リバティ会津」)

 会津田島の町では、「旧南会津郡役所」もチェックしました。
 1885年に建設された、擬洋風建築かつての郡役所。明治時代には県内最大規模の郡役所だったそうです。すぐ脇には「福島県南会津合同庁舎」が建っていますが、もともとはその場所にあったものを曳家して保存したということでしょうか。外装色が奇抜です。

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(旧南会津郡役所)

 田島では、800余年の伝統を誇る「田島祇園祭」をジオラマや映像で年間を通して紹介しているという「会津田島祇園会館」にも寄ろうと思っていましたが、都合上パスします。

2023.11.02 20231101 水
 今日から11月。日の出時刻がずいぶん遅くなってきたが、起き出す6時頃はようやく明るさが出てくる時間帯。もう少しすると、同じ時間に起きても真っ暗ということになるのだろう。いやだな。

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(okinawa-image 那覇・国際通り)

 11月1日の東京株式は、昨日の日銀金融政策決定会合の結果と、今朝までの米国株式の上昇の動きを受けて続伸する。それはせいぜい日経平均で1%程度なら御の字だろうと思っていたら、2.4%、742円も上げた。持ち株評価額も2.1%ほど上がり、前月1か月の減少分の概ね半分を1日で戻した形となる。やれ嬉しや。この間に3銘柄の売りが約定し、11月の初日から手堅く利益を出すことにも成功した。

 近隣には行ってみたい店がまだまだ山ほどあり、中でも最近は寿司ランチに目が行っているところ。お手頃価格でランチ寿司を提供してくれる独立店があれば、いろいろと行ってみたい。この日は、そんな店のひとつ、東原町の「寿司和食喜扇(きせん)」を初訪問してみた。ここに寿司店があるとは知らなんだ。
 ランチ献立の中から、握り鮨の松、1,320円をチョイス。まぐろトロ、金目鯛、北寄貝、ホタテ、甘海老、いくら軍艦、白身は何だろう、ヒラメかな? それと、鉄火、かっぱの巻物。回転寿司の110円皿よりもネタが一枚上な上に、シャリの握り具合がふっくらとしていてなかなかいい。これにカブと豚肉の煮付けとおみ漬、アラの入った潮汁。
 上等だな。回転寿司だと満腹になるまで食べてしまうのが常だが、デキのいい一人前をゆっくりと味わい、腹八分目で切り上げるというのも、またよろしかりけり。

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(「寿司和食喜扇」の握り鮨・松)

 夜は、今夜も日本シリーズの第4戦を観戦する。どちらに転んでもおかしくないような展開で進んだ9回裏、阪神の攻撃は、1アウト後に1番近本が4球で出ると、ストッパーのワゲスバックが2度のワイルドピッチで3塁へと進む。中島監督は2番と3番を申告敬遠して塁を埋め、満塁策をとって4番大山と勝負し、サヨナラ安打を招いてしまった。
 ワゲスバックがゲームを壊してしまった形で、これで対戦成績は2勝2敗の五分に。こうなると、明日も観なければならなくなる。ところで、日本シリーズって11月に入ってもやっているものだったっけ?

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(9回、サヨナラ打を放ち歓喜の大山ら阪神ナイン)

 読書は、「民族の世界史」のお勉強は休みとし、「歴史と風土」を40ページ余り読んで読了し、「山下洋輔の文字化け日記」を50ページ。
 これらのほか、「妙な塩梅」(えのきどいちろう著、中公文庫、1997)を読み始める。
 筋金入りの「日ハム」ファンにして、ラジオのパーソナリティー。そんなコラムニストが満を持して放つ笑言の文庫化第一弾。世間の常識に絶妙の変化球で挑む、“意気揚々”エッセイ集。(カバー背表紙より)
 ――ということで、どうしてこれを買ったのだったか、もう忘れてしまった。はしりの部分の20ページのみ。

 23時半前には眠りへ。

 会津田島から針路を北西にとり、R400を走って昭和村、金山町方面へと進みます。
 昭和村ではまず、「交流・観光拠点施設 喰丸小(くいまるしょう)」に立ち寄ります。
 築80年の木造校舎を改修した地元の交流・観光の拠点施設で、校庭のシンボルツリーの大イチョウと周囲の景観、木造校舎が相まって、ノスタルジックなほっこりとした風景が楽しめます。
 建物を外から眺めていると、中から職員の方が中へどうぞと声をかけてくれます。落ち着く時間がないので丁重に遠慮しましたが、このあたりにもこの地域の人のよさがにじみ出ています。

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(「交流・観光拠点施設 喰丸小」1)

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(「交流・観光拠点施設 喰丸小」2)

 このあたりでは、「祝開通・博士トンネル」の幟があちこちで見られました。博士って?と、よくわかりませんでしたが、「博士(はかせ)トンネル」は昭和村と会津美里町を結ぶR401にある山岳トンネルで、この9月10に開通したばかりだったようです。長くて狭いクネクネ峠道が4.5kmの新トンネルになったことよって、車で約15分もの短縮効果が生まれたとのことです。

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(林立していた「祝開通・博士トンネル」の幟)

 昭和村ではもう1か所、「道の駅からむし織の里しょうわ」に立ち寄って小休止します。
 からむしとは、イラクサ科の多年草で苧麻(ちょま)とも言われ、その繊維が青苧(あおそ)と呼ばれる、上布の素材となるもの。昭和村は本州随一のこの上布原料の産地だったそうです。
 道の駅機能をもつ建物のほかに、「からむし工芸博物館」があり、ここでは年に数回企画展が開催されているようです。

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(からむし工芸博物館)

 金山町に入り、JR只見線の「会津川口駅」に着いたのは1400。
 駅には格別用はないのですが、駅の佇まいや駅前の風景というものは田舎に来れば来るほどその重要性を増していくような気がするので、あまり見るものがない時などにはできるだけ寄ることにしています。
 昼食をとるべき時間を過ぎていますが、朝のバイキングが効いて腹がすきません。めぼしい飲食店も見当たらないので、もう少し経ってから喜多方付近でラーメンを食べることにします。
 このあたりになって、ようやく雨が上がってきました。

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(会津川口駅)

 金山町では、JR只見線を紹介する某テレビ番組で、少ない観光資源のひとつとして「霧幻峡」があり、そこでは最近復活した渡し船があると知り、そこにも寄ってみようと思ったのでした。
 あまり多くない情報を元に、JR只見線「早戸駅」から徒歩3分のところにあるという「霧幻峡の渡し早戸船乗り場」へ。
 只見川の西岸に位置する集落では、他の集落がある対岸に渡るためには渡し舟が唯一の交通手段だったため、三更という集落の10戸全てが各自に和舟を持ち、誰もが自ら舟の操縦をしていたそうです。しかし、1964年に裏山崩壊が発生し、舟運も集落廃村と共に姿を消します。
 2010年、昔ながらの和舟が2艘建造され、霧幻峡の渡しは観光客を乗せる足に変わり、「手漕ぎの和舟に乗り50年前の日本の原風景にタイムスリップする」ことができるようになりました。その手漕ぎ舟に乗り、只見川を45分周遊するプランがあるそうで、これに六角精児が乗っているのをテレビで見たわけです。
 行ってみると、船が数隻係留されて、観光看板や幟がありましたが、ほかに人がいず寂しげなところでした。でもまあ、風景的には情緒が感じられます。
 霧幻峡の渡しが渡河する只見川のいちばん魅力は幻想的な川霧の情景で、川霧が多く発生する期間の6月から8月の早朝と夕方がおすすめだそうですので、ご参考に。

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(観光看板と幟があった「霧幻峡の渡し早戸船乗り場」)

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(船が係留されている以外に、人影はない)


2023.11.03 20231102 木
 6時過ぎ、起床。夜中に遠雷がなっていたのを記憶していて、路面の状態から判断してけっこう雨も降ったようだ。日中は晴れるとの予報。今週、平日は今日までで、明日からは3連休となる。

 午前のうちは、続伸している東京市場を眺め、必要と思われる手を打つ。午後になって落ち着き始め、期待していたほどの上昇にはつながらなかったが、1買い、3売りで今週の取引を終える。買うのは最近の傾向から見て下げているもので、売るのは一定の利益が得られているものだから、ある程度満足できる内容だった。

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(「麺ENDO」のみそらーめん)

 昼メシは、寒河江市みずき、山形市七日町と場所を変えて営業してきた「麺屋でん」の店主がこの夏、緑町に移転して開いた「麺ENDO」を初訪問。
 みそらーめんの「中」950円。縦長、三角錐形のどんぶりにて登場。間口が広くないため量が少なそうに見えるが、麺は極太かつ手もみのスグレモノで300gの麺量があり、しっかりした食べ応えがある。トッピングの板海苔とともに頬張れば、馥郁とした磯の香りが鼻を抜け、とても美味。
 とろりとした濃厚な味噌スープは、味噌の麹香も感じられてコク深いのに、見た目ほどの塩辛さがなく、白眉。もやしの茹で、細割きメンマ、大きなチャーシューなどもソツがない。
 おいしかった。閑静な住宅街にひっそりと存在していることがもったいなく感じてしまうような、とてもいい店だ。

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(8回裏1死2・3塁、宇田川が森下(左)に2点三塁打を許す)

 今夜も日本シリーズ第5戦を観戦して楽しむ。序盤は両チームともチャンスをつくりながら点が入らない中、4回表、オリックスがゴンザレスの一発で先制。消化不良的な阪神だったが、8回裏に爆発する。3番森下、4番大山がたて続けに、この日3連投となる宇田川の弾丸フォークを弾き返して逆転し、引きずりおろす。これが今年の日本シリーズの象徴的なシーンになりそうな予感がする。
 6-2で阪神が勝ち、あと一つ勝てば、1985年以来の日本一となる。だが、阪神にとってはここからが試練となるのではないか。ぜひ悲願を達成してほしいと思う反面、もう一息というところまで追いつめてやっぱりダメだったかという結末も、ある意味阪神らしくていいのかもしれないのだが。

 読書は、「山下洋輔の文字化け日記」を30ページ読むが、これ、ツマラナイ。語り口こそ悪くないが、日々の内容には見るべきものがなく、我が人生の参考にはならないし、人の書く日記というものをただ読んでいても埒があかないと思ったところ。ナナメ読みして早く切り上げようか。

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(えのきどいちろう 2021.7)

 反面「妙な塩梅」は、今のところ面白く読めている。どうでもよいことを、この人はどうしてこうも真剣に考え、それを文章化して週刊誌などに臆面もなく掲載しているのだろうか。そういう意味で、おもしろい。むろん、人生の参考にはならないのだが。これを40ページ。
 著者のえのきどいちろうは1959年秋田県生まれで、中央大在学中に仲間うちで発刊したミニコミ誌「中大パンチ」が宝島の編集者の目にとまり、在学中からコラムニストとして活動を始めたという人物。つまり当方と同年代で東北地方出身、同じ大学である時期を共有していたことになる。
 同時期に同じキャンパスライフを送っていても、その後我々はずいぶんと違う人生を歩んできたわけで、今や住む世界が別といってもいいほどの相違が生まれたわけだ。人間の人生とは摩訶不思議なものデアル。

 23時、就寝。

2023.11.04 20231103 金
 6時前起床。今朝見た夢の内容を鮮明に覚えている。車旅を続けていて、ある観光地へと赴いたところ、ウェブかTVかで見た覚えのある食事処があった。それは「グリル三兄弟」という名のレストランで、「茄子とチーズのパスタカレー」がウリの店なのだった。よしここだと入店して、それを注文したところで目が覚めた。
 起きてから調べてみたが、そんな店は見当たらないのだった。それなのに、どうして店名や品名がこれほど頭に鮮明にあったのだろうか。不思議だ。
 濃い朝霧。予想最高気温は、11月だというのに26℃だ。

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(「グリル三兄弟」で画像検索したら、こんなのばかりだった)

 祭日で市場が閉まっているので、比較的のんびりとした立ち上がりとなる。ある程度のカキモノを済ませて、3日ぶりに「民族の世界史」のスタディをする。50ページ読んで第1章をほぼ読み終えるが、知っていることがあまりにも少ないためか、アフリカは難しい、というのがこの第12巻を読んで思うことだ。

 次に、徐々に読むのがいやになってきている「山下洋輔の文字化け日記」の最後の50ページ余りをナナメ読みして、読み終えたことにする。購入書を読み飛ばすようなことは滅多にないことなのだが。
 どこへ行って、誰と会って、何々というミュージシャンと共演して何々という曲を演奏して……という繰り返しは、ヨースケ個人や彼の知人のこと、ジャズという音楽そのものなどをよく知らず親しみがない読者にとっては極めて退屈だ。芸能人特有の自己陶酔や唯我独尊、俺のこういうことならみんな知ってるだろ的な鼻にかかった思い上がりなども幾分か入っている匂いもする。
 もっと個人的な思いとか葛藤とか感情とか、そういったものが綴られているのであればまた別なのに。こういうものこそホンモノの日記ではないかとの反論があるとすれば、それにはあえて再反論したい。そんな私的でしかない日記なら、人様から金を取って読ませるようなことはしないでほしい。
 ああどうしようか。山下洋輔の著書はすでにもう2冊買っちゃってるのだけどな。それらは日記形式ではないので読めるだろうか、読めるといいな。

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(群馬名物ひもかわうどんをおっきりこみにして食べる)

 昼食は、群馬ドライブで買ってきていた群馬名物のひもかわうどんを、おっきりこみ風にして自宅で食べる。
 「花山うどん 鬼ひも川」というもので、茹で上がった麺の幅は5cm近くもある。一袋3人前を一気に茹でたら超大盛りになったとつれあいが苦笑する。具材も入れ過ぎじゃないの?(笑)
 山となったどんぶりの下にはこのひもかわが数えて16枚入っていて、すごい食べ応えだった。ああ満腹だぁ。世の中には仰天すべき麺類がいくつもあるものだ。

 午後は、本来ならぼちぼち10月の伊香保・川治温泉旅のインプレ書きをしなければならないところだが、今日はあまり書きたくないやという個人的なわがままから、読書を続行する。「山下洋輔の……」が今年110冊目の読了本となり、もう少し頑張れば2021、22年の年間124冊を超えることができるかもしれないという事情もあってのことだ。新記録まであと15冊か。微妙なところだな。
 ということで、「妙な塩梅」を夕刻までに90ページ。

 なお夜には、「短篇ベストコレクション 現代の小説2011」(日本文藝家協会編、徳間文庫、2011)を読み始めて60ページ。
 浅田次郎の「帰り道」は、高度成長期に集団就職で富山から上京した女性の物語。恋の相手を含む職場の同僚と日帰り弾丸ツアーで湯沢温泉にスキーに出向くが……。背景に描かれる「昭和」の、読者の心をさざめかせるようなノスタルジーが秀逸。
 橋本治(2019年、70歳で死去)の「聞く耳」は、50歳になる夫婦とその息子の物語。夫が裁判の裁判員に選ばれたことが、沈滞していた家庭に一石を投じ、親子関係にも新たな風が吹き始めるというストーリーだが、その脈絡が安易で、作りもの的な雰囲気が残ってしまったのが惜しい。

 夕刻は、大好きな入浴。風呂上がりの体重がたしか4日連続して75kg台を維持している。これは何年ぶりかのことで、喜ばしい。できれば通常から75kg台、入浴後は74kg台というあたりが従来の目指すところで、年齢を考えればもっと少なくなってもいいと思っている。そうなるためには食事の量を減らすことと、ある程度身体を動かすことが必要であることは十分わかっているのだが、物事はなかなか思うとおりにいかないというのが世の常なのだ。

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(決勝戦延長、松崎賢士郎(左)に棗田の小手が決まる。)

 観た番組を記しておくと、午後には「東日本実業団駅伝競走大会」の中継。NDソフト(南陽市)が12位に滑り込み、3年ぶり3回目の出場権を獲得する。
 日本シリーズのない夜は、この日の午後にやっていた「第71回全日本剣道選手権大会」を録画ディレイで観る。打ち込みが速すぎて、先手の小手か、返しの面か、どちらが有効なのかわからないほどだ。新鋭の棗田龍介4段(なつめだ、広島県警)が初出場初優勝。
 ほかには、「Mリーグ2023-24~白熱の戦い~」。

 眠りに落ちたのは11時半頃だったか。

 三島町(みしままち)に至って、1430過ぎに只見線の「会津宮下駅」着。
 会津宮下の駅前には「テレサ・テン歌姫音路の説明看板」があります。看板には、1977年、テレサ・テンが新曲「ふるさとはどこですか」のキャンペーンで三島町を訪れ、町民と心の交流を持ち、町の特別町民になったことなどが記されていました。
 テレサ・テンは日本で多くのファンを持ったアジアの歌姫でしたが、1995年になくなってから久しく、この町はこれぐらいしかウリになるものはないのかと首を傾げたところ。
 駅前周辺を少し歩き、駅近くにある古民家を改装した施設「観光交流舘からんころん」や、屋号看板のサインが出ている町並みを見ます。

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(会津宮下駅)

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(全盛期のテレサ・テン)

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(軒先に出ていた屋号看板)

 会津宮下駅から少し北東に進んだところで見ることができる、「みやしたアーチ三兄(橋)弟」。
 上からR252、JR只見線、県道小栗山宮下線。重なった3つのアーチ橋を撮影できるのは、国内ではここだけなのだそうです。

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(みやしたアーチ三兄(橋)弟)

 三島町では、只見川をもう少し下流方向へと進んで、「道の駅尾瀬街道みしま宿」に立ち寄ります。
 寄ったわけは休憩のためと、近くに只見線の第一只見川橋梁に続く遊歩道があるからです。
 道の駅の駐車場の東にある国道トンネルの脇の石段を少し上れば、「第一只見川橋梁ビューポイント」にたどり着きます。ああ、いい眺め。東西に流れる只見川と、それを縫うように走るJR只見線が形成する景観は、奥会津の魅力の一つでしょう。

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(道の駅尾瀬街道みしま宿)

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(「第一只見川橋梁ビューポイント」からのよい眺め)

 さて次は、その下流の柳津町(やないづまち)といきたいところですが、ビューポイントから下りてきた段階で時すでに1520。これから喜多方で食事をし、街歩きや買い物もするとなると、柳津でもたもたしているのはまずいのではないか。
 そう判断して、ここから喜多方までは、寄り道をせずにまっすぐ向かうことにします。したがって、柳津で立寄ろうと考えていた「道の駅会津柳津」と、只見川を遊覧するSL型観光船が発着する道の駅近くの「柳津観洸船」の乗船場、会津一の名刹で1200年の歴史があるという「福満虚空藏菩薩圓藏寺」などは通過することになります。
 なお、茨城県那珂郡東海村の大満虚空藏菩薩、千葉県鴨川市天津の能満虚空藏菩薩と共に日本三虚空藏菩薩の一つに数えられているという「圓藏寺」に寄れなかったことを残念がっていると、つれあいから「ここは一度来たことがあるじゃない」と言われ、身に覚えのない当方は頭に「?」マーク。あのとき、あの頃、こうやってと説明されるのだけれども、まったく覚えていないんだもんね。(笑) 寺社仏閣を見た記憶とは、そんな程度なのでございます。

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(「柳津観洸船」とか……)

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(「福満虚空藏菩薩圓藏寺」を見るはずだったが……)