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2024.05.01 20240430 火
 4日ぶりの平日。それが嬉しいからなのか、5時過ぎに起きてしまい、「新宿鮫4 無間人形」を50数ページ読んで読了に至る。結末の数十ページは、息をもつかせないようなハードアクションの連続する記述が見事。つい引き込まれて一気に読んだ。
 この4月の8冊目。このペースでは年間100冊に届くかどうか微妙なところで、どこかでペースを上げなければならないだろう。

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(okinawa-image サンダンカ)

 3連休明けの東証。日本が休場になっている間にNYが上げているので、いい感じの上昇相場になると踏み、今日が4月最後の日なので月末の締めを意識して開場に臨む。
 目論んだとおりの相場となり、このところ買い過ぎていた株式を薄利ながら手放していくのだが、場が進むにしたがってうまく波に乗れた感じがあり、市場が閉まる15時ぎりぎりまで売り続けて善戦する展開となる。結果として、今日1日だけで10銘柄13ユニットの売りとなり、買いは1銘柄だけで、買い過剰を大きく調整した形となった。4月は最終日のがんばりでなんとか帳尻を合わせた結果となった。

 2024年4月の株式投資を総括しておくと、3月末対比で日経平均が4.86%下振れしたのに対し、当方の投資に充てている資産は0.29%の減少にとどまる。この減少額を、前月末に保有していた株式の評価額と対比させても1.18%の減少に食い止めていて、マイナスではあるものの、相場の停滞を考えればこの1か月の投資成績はそれほど悪くなかったと言えるのではないか。
 今月の取引実績は、ユニット(高い株式なら100株などの最低単位、安い株式なら数百株まとめて数十万円程度)ベースで、売り33に対して買いが56と、大きな買い越しになっている。下げ気味の相場に積極的な買いを入れ、それらのいくつかを素早く売って少ないながらも利益を出すことで、全体の損失が大きくならないようなんとか抑え込んだというところだ。
 当月の利益確定額(買った株式を売ったときの差額)は、社会人時代の給料ひと月の手取り額とほぼ同等で、これがなければ日経平均の動きに近いマイナスになっていただろう。薄利での売り買い量が増えているのが気になるところだが、まずまずだったとしておこう。

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(昼は自宅で孟宗汁付きのジンギスカン定食だ)

 昼食は、自宅でジンギスカン。鍋で焼くのではなく、キッチンで調理してもらったものを手濡らさずで食べる。自ら焼き台を準備して焼き方を差配するようなことは進んでしたくないタイプで、できうれば「食べるだけ」というのが理想形だと思っている。(笑)
 「スーパーおーばん」で買ってきた「すりおろし生姜が自慢のラムジンギスカン」という、日本ハムグループの「東日本フード株式会社」が北海道の北広島工場でつくっている味付きジンギスカンを使って。袋にはかぼちゃなどを入れると書いてある。
 ラム肉は「命を分けてもらっている」という味わいがし、こういうもので食べるごはんはやたらとおいしい。汁物が、酒粕を使った孟宗汁だったりするのもうれしい。

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(「すりおろし生姜が自慢のラムジンギスカン」(東日本フード))

 夜の読書は、5日ぶりに「短篇ベストコレクション 現代の小説2013」を60ページ読んで、この日の合計3桁までもっていく。
 勝目梓の「家族会議」は、正月、久しぶりに家族がそろった食卓。長男がゲイであることを告白したのを契機に、動揺が走る家族それぞれの様子が描写されている。宮城弁と思われる父親のセリフがいい。
 草上仁の「予告殺人」は、ダイオキシンの被曝事故で多くの突然変異が発生したため、現実にはあり得ない能力を持ち始めた人間たちが登場する。それらの人々をめぐる推理モノという、読んでいても楽しくなれなかった厄介な一篇。

 眠気は22時過ぎにやってくる。ベッドに横になればすぐに眠ることができる。

 2024年3月末以降4月末までに仕入れた本は、購入順に次の9冊です。

1 それまでの明日  原尞 早川書房 201802 古220
2 水滸伝2 替天の章  北方謙三 集英社文庫 200611 古110
3 水滸伝3 輪舞の章  北方謙三 集英社文庫 200612 古110
4 宮本常一、アフリカとアジアを歩く  宮本常一 岩波現代文庫 200103 古220
5 すばらしい暗闇世界  椎名誠 新潮文庫 202212 古220
6 新宿鮫9 狼花  大沢在昌 光文社文庫 201410 古10
7 水滸伝8 青龍の章  北方謙三 集英社文庫 200705 古10
8 日本一周ローカル線温泉旅  嵐山光三郎 講談社現代新書 200109 古110
9 新宿鮫10 絆回廊  大沢在昌 光文社 201106 古220

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 これらはすべてブックオフで購入した古書で、9冊合計1,230円。「古10」とあるのは、110円のものを割引クーポン使いの10円で入手したものです。

 1は、原尞の6冊目で、これで寡作の作家の長編・短編をすべて買い揃えた形です。
 2、3、7の3冊は北方謙三の「水滸伝」シリーズで、これでまだ揃っていないのは全20巻中6、9、10、15、16、19、別巻の7冊となりました。第1巻は既読で、このたび2と3が買えたので、第5巻までは読める態勢が整いました。
 4は、まだ読んでいない宮本常一の作品の中では最も安価で手に入る著書として購入したもの。宮本の著作は古書でもけっこう高価なものが多いのです。
 5は、久しぶりに読むシーナ本。ようやく値ごなれして220円まで下がったのを狙い撃ちしたものです。
 6、9は、大沢在昌の新宿鮫シリーズ。このうち9の第10巻は、文庫本が高いので単行本のほうでゲットしました。また、5月に入ってからシリーズの6、7、8巻を買う予定なので、そうなれば未購入はまだ新しい11、12巻のみとなります。
 8は、先に読んだ嵐山光三郎の「温泉旅行記」がおもしろかったので、同著者の2冊目として買ったものです。

 今回はめずらしく司馬モノがありません。
 このたびようやくボトルネックが解消した「水滸伝」を、読み進めなければナランなぁ。

2024.05.02 20240501 水
 6時前起床。どんよりとした曇り空の朝だ。昨日からぐんと気温が下がり、最高でも18℃という予想なので、半袖・短パンから長袖トレーナー・長ジャージへと着替えてからデスクに向かう。それでも襟なしのトレーナーでは首周りがスースーする。
 3本のブログ記事をまとめて公開にまわし、株式市場が開く前の下準備に入る。

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(「ひまわりヤマザワ成沢店」の冷たいラーメン)

 昼食は、今季2食目の冷やしラーメンを、1年4か月ぶりとなる「ひまわりヤマザワ成沢店」にて。突出したところのない山形スタンダードを試すという意味では、ココあたりがふさわしいのではないかと思って。
 冷たいラーメンの大盛り、605+100円。アレマ、ずいぶん値が上がったなぁ。4年前にここで同じものを食べたときは396円だったのだが。しかしそれでも他店よりはぐんと安いというのが「ひまわり」のすごいところだ。
 トッピングもあれこれのっかっていて、みすぼらしいようなところは見当たらず。味わいとしてはあっさりで、コク深さがあまりなく、酢の酸味も入っていない模様。麺は細麺で、これも格別の特徴はない。
 驚いたのは、つれあいが注文したみそラーメン660円のほう。もやしが多いとはいえ野菜の投入量が半端なく、一見、大盛りの冷やしラーメンよりもボリュームが上のように見える。冷やしラーメンとは別モノの中太麺で、麺を使い分けるなんてラーメン専門店のようではないか。いずれもサンコー食品製なのかな。豚挽肉やラードのコクが少なめだったのが惜しい。

 先月中にようやく「水滸伝2 替天の章」(北方謙三著、集英社文庫、2006)を入手したので、今日から読み始める。北方水滸伝は先々月までに全20巻中10冊まで買い揃えているが、その中には第2巻と第3巻がなく、第1巻で読むのが止まっていたのだった。この2冊が手に入り、第5巻までは読める態勢が整った。
 梁山湖(りょうざんこ)に浮かぶ天然の寨(さい)には、世直しを志す者たちが集まっていた。しかし頭領である王倫(おうりん)の堕落により、今は盗賊同然の集団となっている。宋江(そうこう)の命を受けた林冲(りんちゅう)は、安道全(あんどうぜん)とともに寨に入りこんだが、そこには幾多の罠が待ち受けていた。一方、晁蓋(ちょうがい)は、巨額の税が賄賂として宰相に贈られることを知る。民の苦しみの結晶であるその荷を奪うための秘策とは。熱く血がたぎる「北方水滸伝」、第2巻。(カバー裏表紙から)
 この日はこれを70ページ。

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(北方「水滸伝」を読む。画像はその第1~3巻)

 ほかには、「短篇ベストコレクション 現代の小説2013」を50ページ読んで、3桁を維持。
 小池真理子の「岬へ」は、岬の近くにある寂れたペンションを訪れた「私」の独白。徐々にサスペンスが高まっていく趣向だが、小池真理子は人間の心理の深いところを巧みに衝くことができる、いい作家の一人かもしれない。

 午後に長男から、昨日から出産入院したママが、血圧が高くなっているなどのため急遽今日手術して出産することになったと連絡が入る。
 そうなると我々は、保育園にはるき君を迎えに行き、パパは夜病院でママに付き添うため、彼は初めてわが家に一人お泊りとなる。彼のための寝具を出したり、夕食の準備をしたりと急にあわただしくなる。
 そうするうち、夕刻に再度入電。18時前に帝王切開で女の子2児が無事に生まれたとのこと。二人とも2,000g前後とやや早産気味だが、双子の場合はそういうものであるらしい。母体も健康とのことで、何よりだ。
 長男はこれまで、妻一人子一人で大きな波風も経たない内海のようなところで舟を漕いできたのだろうが、これからは年の差がない3人もの子を抱えててんやわんやとなり、さながら外海に出てきたような気分を味わうことだろう。5人の家族がそれぞれ輝いて生きていけるよう、幸多かれと祈りたい。

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(image 彼ら宅でもこういうシーンが見られるようになるかもしれない)

 お泊りとなったはるき君は元気そのもので、やること一つひとつが見ていて面白いし、思ったことを素直に行動に移すものだから、なぜ彼がそう動くのかが手に取るようにわかる。行動の端々から、親や保育園からどう育まれているのかも感じ取ることができる。きわめて健やかに育っていると思われ、一方で何事もきちんとやらないと気が済まない、こだわりが強そうな子に育っている気配も感じられるのだった。

 彼は20時過ぎ頃から布団に入るも、眠りに落ちたのは21時過ぎ。我々はようやくその後から晩酌を始める。そのため、当方の減速開始は23時過ぎとなる。

 武家屋敷通りの中ほど、クランクの西側にある「角館樺細工伝承館」の前が、この時期の角館で一番のビューポイントの一つです。
 枝垂桜がすごいのなんの。満開です。観光客もここが一番多いです。周辺を歩きながら存分に鑑賞しましょう。ああ、おれはこの眺めを見るために、角館へとやってきたのだなぁ。来た甲斐があったなぁ。

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(「角館樺細工伝承館」前の枝垂れ桜1)

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(同2)

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(同3)

 ちなみに「仙北市立角館樺細工伝承館」は、特産品の樺細工が国の伝統的工芸品指定を受けたことを機に、その振興を図るために開館されたものです。建物は赤レンガを用い、武家屋敷のイメージを現代風に表現されていて、内部では樺細工製作を実演しているほか、イタヤ細工や角館春慶、佐竹北家に伝わる武具等の展示室や特産品販売コーナーもあるようです。

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(仙北市立角館樺細工伝承館)

 その少し先にある調味料専門店「安藤醸造花上(かじょう)庵」にも立寄ってみます。
 安藤醸造の一番人気の「しろだし」と秋田名物の「いぶりがっこ」に目が行きましたが、あわてない、あわてない。あとで安藤醸造の本店に寄るつもりなので、今から重いものを持って歩く必要はないでしょう。元祖しょうゆソフトクリームというのも魅力的でしたが、冷たいものを食べるのももう少しあとかな。

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(安藤醸造花上庵)

 「角館歴史村・青柳家」。
 青柳家も、芦名氏譜代のサムライでしたが、芦名氏断絶後に佐竹北家の組下となった家柄。地元の人が「ここは必ず行かないとダメ」と言うところのようですが、入場料がかかるのでここもチョイ寄りしただけにとどまりました。敷地は普通の秋田県指定文化財の3~4軒分ほどはある広さで、敷地内には井戸屋形、米蔵、文書蔵、正玄関などがあるようです。ここの「薬医門」は萱葺きです。

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(角館歴史村・青柳家)

 「石黒家」。
 薬医門と主屋は角館に現存する武家住宅ではもっとも古いものであるとのこと。同じような建物を見続けたためか、写真を撮るのを忘れてしまいました。(笑) ここは前回訪問時、すぐ北にある武家屋敷駐車場に車を停めて真っ先に見た記憶があります。
 「旧石黒(恵)家」。
 こちらは1935年に設計・建築されたものでつくりが近代風。したがって、それほど感興を覚えるものではありませんでした。

 さて、心はすでに、武家屋敷通りから「桧木内川堤の桜並木(桧木内川堤公園)」のほうに移っています。
 桜の名所は数多くあれど、ここもとても有名。全長2kmに400本のソメイヨシノが咲き乱れ、見事な桜のトンネルを作るのです。多くの人がその写真を見て、一度は満開のときに行ってみたいなあと思っているはずで、かく言う当方もその一人です。

 武家屋敷のエリアから歩いて10分ほどで容易にたどり着き、堤防を歩きます。緩やかなカーブに沿ってゆったりと歩けば、心が和んでいきます。満開まではもう少しかな。
 桧木内川堤のソメイヨシノは1934年、天皇陛下の誕生を記念して植樹されたものだそうで、国の名勝に指定されているほか、武家屋敷の枝垂桜とともに日本さくら名所100選にも選定されているとのことです。

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(桧木内川堤の桜並木)

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(桧木内川の水面と桜が合う)

 川堤を南下して、「横町橋」へ。
 ここからの眺めは桧木内川沿いの桜を眺めるには最もフォトジェニックなところ。しばらくこの橋の上から両脇の桜を撮影します。橋は細いのに車の交通量が多く、歩道が南側にしかないため、その歩道から風景のよい北側を撮ろうとすると赤くて武骨なガードレールが入ってしまうのが残念なところです。

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(これこれ、これを撮りたかったのさっ)

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(ソメイヨシノにズームイン)


2024.05.03 20240502 木
 6時起床。ぐっすり眠ったと見えるはるき君は6時20分起床。彼は起きてすぐからもうにぎやかに動き始める。いつもは静かなわが家の朝が、今朝はがらりと雰囲気が変わって、現役世代の各家庭は毎日こうなのだろうなと思わせられる。
 7時45分につれあいの車で保育園へと登園したことをもって、じいちゃんはいったんはほっとするのだった。

 城南町「霞城セントラル」の24階、「中国料理紅花樓」で夫婦ランチ。7年前の7月にはここで母の米寿祝をし、その後もう1回は来ていると思うのだが、よく思い出せない。
 ここでは五目あんかけ焼きそばを食べることが多いが、今回は平日限定のビジネスランチ1,100円にしてみた。メインは週替りで、この日は「陳麻婆豆腐」。それに小鉢・サラダ・漬物・ライス・スープ・杏仁豆腐が付いている。
 麻婆豆腐が本格的味わいで美味。全体としてお上品なつくりで、ライスのおかわりや食後のドリンクが付かないあたり、やや物足りない。せめて焼売の2個ぐらい付けてくれればうれしいのだけれど。
 個人的には、大きめのどんぶりでおかずをたっぷり食べてしかも料金3桁で済む、台湾系中国料理店でランチを食べるほうがぐんと気安いし、性に合っている。つまりは、外食を日常と捉えるか、たまのハレの機会と捉えるかで、選択肢はずいぶん変わってくるのだろう。いずれにせよ、この立地、最上階の高みの場所で、調度類を立派にして高級感をあしらっている店ともなれば、この価格でよくがんばっていると言えなくもないかもしれない。

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(「中国料理紅花樓」のビジネスランチ)

 夕方には保育園帰りのはるき君が戻ってくる。すぐに「こうえんにいこ」と誘われて、近くの公園ですべり台をバシバシ滑ってから、ようやく家に入って夕食となる。
 今晩はつれあいがハンバーガーをつくって彼に食べさせたので、当方もそれにお相伴する形となる。こうやって、家で各自がカスタマイズして食べるハンバーガーも、なかなかおいしいものだと知る。ハンバーガーをおいしく食べるには、何を挟んで食べるかのほかに、どんなソース類を使うかがキーポイントだと見つけたり。マーガリンを塗るだけではなく、トマケ、マスタード、マヨネーズ、チリソースなどを好みによって添えれば、楽しくなれること請け合いだ。

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(飽きずに何度も滑る)

 18時になる頃に、彼は仕事から戻ったパパのいる自宅へと帰っていった。めまぐるしく動く孫を2日にわたって面倒見たつれあいは、やっぱり疲れた、久々に仕事で残業したときの気分を思い出したと語る。明日はパパが休みなので、我々夫婦にとっては3日ぶりとなるふつうの静かな日が戻ってくる。

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(夕食は、つれあい作のハンバーグサンドとポテト)

 孫が帰り、入浴して一段落してからは、自分の時間。遅れていたカキモノをこなし、飲み直しをしながら数本の録画を視聴し、21時を過ぎた頃からはようやく本を読む。「短篇ベストコレクション 現代の小説2013」を80ページ。
 関口尚の「晴天のきらきら星」は、高校吹奏楽部が舞台の、文句ナシの青春小説。去年夏に読んだ「虹の音色が聞こえたら」以来となる関口の作品で、この爽やかさには前期高齢者でも心を動かせることができる。
 高村薫の「四人組、大いに学習する」は、駄作。作家の頭に浮かんできたおかしげなことをただ羅列しただけのようで、創作性が感じられない。こういう殴り書きのような文章を平然と人前に晒せることには敬服するが、なぜ当作がベスコレに入ってくるのか。それほどに2013年は文学面での収穫がなかったということなのか。
 それとは反対にいつものことながら、筒井康隆の「横領」は、キレのあるショートショートで、きちんと読める。筒井はこの年79歳だが、作風は若々しい。

 孫の面倒見疲れをとるべく、22時過ぎに就寝。

 角館市街の中心部のほうに戻ってきて、いくつかのポイントをチェックします。
 「伊保商店(通称イオヤ)」。
 1924年に建造された、当時としては珍しい3階建ての洋風建築物です。周囲は寺が多いため、町の中でも目を引いた建物だったようです。雑貨屋で品数も多く、この店で買えない物はないと言われた時代があったとのこと。時の移り変わりを感じます。

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(伊保商店)

 「安藤醸造本店」。
 1853年創業の味噌醤油の醸造元。ドライブの計画段階から、お土産はここの「しろだし」と決めていました。
 煉瓦造りの建物が歴史を感じさせ、貫禄十分です。1882年に火災で土蔵の一部を残して全焼しましたが、その後母屋と蔵座敷が再建。煉瓦造り蔵は火災に強く、土間に続く部屋は道路側から店内奥に向かって「ミセ(店)」「オエ(中の間)」「台所(居間)」があります。

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(安藤醸造本店)

 さて、稲庭うどんのだしはこれひとつでOKだという「しろだし」を買いましょう。
 だしの味見ができるようになっていて、試してみるとやはりコレ、他とは違うスグレモノです。360mlの小瓶では足りないだろうと考え、少し重いけれども1l入りをゲット。ついでにいぶりがっこも購入し、カンペキです。

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(店内ではだしの味見ができる)

 安藤醸造本店から戻る途中、「REGAL RITZ(レガールリッツ)」というモンブランスイーツ専門店を発見。モンブランソフトというのを売っていたので、休憩がてら賞味しました。暑い日だったのでとてもおいしく感じられます。ここ、どうやら「あきたプリン亭」の姉妹店らしいです。

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(REGAL RITS)

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(モンブランソフト)

 「田町武家屋敷通り」付近まで来て、「あきた角館西宮家」。
 角館には2つの武家屋敷通りがあり、「内町」と呼ばれる観光スポットとは別のこちらの「田町」の武家屋敷は、秋田佐竹氏直臣の今宮家家臣が居住していたところです。西宮家はこの家臣団の中でも重きをなした家柄で、さらに明治後期から大正時代にかけては地主として最も繁栄したそうです。その時代に建てられた5棟の蔵と母屋が復元され、レストラン、ギャラリー、古布や陶磁器、和紙等の販売、抹茶やしるこの飲食物などが提供されています。間口はそれほどではありませんが、奥行きがあり、かなりの広さがあります。

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(あきた角館西宮家)

 十分に見て、角館を満喫。時間も16時近くになったので、ぼちぼち帰りましょう。
 帰りは、仙北郡美郷町の「道の駅美郷」で産直品を見たりしてから、横手やきそばを食べるべく、JR横手駅近くの「食い道楽本店」に寄ります。
 横手やきそばは、片面焼きの目玉焼きがトッピングされているのが特徴。味は比較的甘口で、各店独自の出汁入りのウスターソースで味付けされるため、若干水分が多め。キャベツや豚のひき肉などが具として入り、店によってはホルモンが入るところもあるとのこと。麺は縮れた蒸し麺ではなく茹でたストレートの角麺を使い、柔らかくしんなりとした出来上がりになります。付け合せとして、紅しょうがではなく福神漬が付きます。

 「食い道楽本店」は、過去8回横手やきそばの四天王の座を獲得している店。濃厚な牛バラとさっぱりとしたサラダの組み合わせの「牛バラやきそば」920円を注文。麺が独特ですね~。味も見栄えも超一流の横手やきそばでした。
 つれあいの食べたスタンダードな「横手やきそば」は580円。この価格差ならスタンダードのほうがお得でしょう。秋田はスタンダードを選ぶべき店が多いのかな。
 また食べる機会があれば、こんどは「元祖神谷焼きそば屋」か「藤春食堂」あたりを目指してみようか。

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(道の駅美郷)

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(食い道楽本店)

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(牛バラやきそば)

 山形県入りし、途中日帰り温泉でひと風呂浴びてから帰宅することにして、舟形町の「若あゆ温泉あゆっこ村」に立ち寄ったのは19時過ぎです。
 わずか400円で得られる極上の至福感。暗くなって景色が見えない露天風呂に浸かり、あとは自宅直行となるので、風呂上がりにはTシャツと薄手のジャージに着替え、コーヒー牛乳を飲んで、すっかり出来上がります。

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(舟形若あゆ温泉)

 21時過ぎ、自宅戻り。一日の走行距離は388km、歩いた歩数は1万2千歩。この日の横手地方の最高気温は30.7℃だったそうです。

(了)

2024.05.04 20240503 金
 GWの後半戦となる4連休が始まる。6時前に起きれば、外は快晴で、連休中は好天が続きそうだ。
 4日間は市場も開かないので、この機にやり残していたことのいくつかをある程度済ませてしまいたい。やり残していることはたくさんあって、早くやらなければと念頭に置いているものだけでも、新潟ドライブのドキュメント、読後本のインプレ書き、MyホームページのWORD保存、実家の古写真の整理、祖父の描いた絵画のデジタル化……などなどがある。
 その上、読書量が1~2年前よりも落ちていて、年間100冊の読破が危ぶまれるため、読むほうにも抜かりがないようにしなければならない。

 やり残しているものというのはいずれもある程度ボリュームがあり、処理するのにそれなりの段取りがいるものになっているのだが、これらについては手順を思い出し、こうやればいいのだということが意識できれば、案外スッと進められるものも中にはあったりする。たとえば読後本であれば、最も前に読んだものを崩れそうになっている山のいちばん下から引っこ抜くだけで、前に進んでいったりするものなのだ。まずはそのあたりからひとつずつやっていくべきだろう。

 さっそく7時台から読後本のインプレ書きに取りかかり、9時半頃までに8冊分を難なくブログサーバにアップロードしてしまう。ほらな、案ずるより産むが易しだろ。要はやる気の問題だけなのだ。
 調子が出てきて、実家から持ち込んで2セット分が残っていたフォトブックの処理をして、こちらもネクストステージへと進めるようになる。いいじゃないか、いいじゃないか。

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(昼の自宅メシは、レタス炒飯)

 昼食は、自宅で。レトルトの「新潟万代シテイ バスセンターのカレー」との話だったが、ごはんが足りないとかナントカで、レタス炒飯にしたとのこと。はい、何でもおいしくいただきますですよ。わらびのおひたし、もやしとカニカマのスープ、オレンジ添えにて。

 午後の外出は、はじめに古いフォトアルバムセットを取りに実家へ。このたびは12セットを自宅へと運んできたが、ここまでで半分程度は進められたのだろうか。いやいや、もっとあるのをまだ気付いていないだけかもしれず、底が知れていない。
 次には、注文品を受け取りに「ブックオフ寿店」へ。大沢の新宿鮫シリーズを3冊、990円にて。
 最後は「オアシス山形南SS」でクルマのガソリンを満タンにする。連休明けには車検が待っている。
 帰ってからは、ホームページのWORD落とし。旅行記の2本を落とし込むが、この作業も先は長いぞ。

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(HPの旅行記の「エイサーと鳩間島の旅」の部分)

 午前のうちに長男から、午後にママの面会に行くので、はるき君の預かり頼むとの連絡あり。おお、今日も来るのか、それは愉快ではないか。
 14時過ぎ頃に来て、さっそく公園行きをせがまれ、連日公園で遊ぶことになる。家では、わが家に来たときの自分なりのルーチンをひととおりやり、おやつをたんまり食べ、YouTubeの大好きな子供向け乗り物番組を見、片時もじっとすることなしに動き回り、17時前に迎えに来たパパと帰っていく。ママも2人の赤ちゃんも元気、健康だとのこと。

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(お花の前でにっこり)

 作業と子守りに時間を取られ、今日の読書も少なめとなり、「水滸伝2 替天の章」の80ページ。
 子守り疲れなのか眠くなるのが早く、22時過ぎには眠りへ。