2023.07.24
札幌滞在202306 01
2023年6月26日(月)。
この日から4泊5日の日程で、札幌に滞在してきます。
北海道は、2019年の奇しくも同じ6月26日に家を発ち、29日間にわたって車中泊の旅で一周してきています。(その様子を「北海道旅行記」として64編にわたってこのブログに書いていますので、ご覧ください。)
その際はなにせ車中泊なので、大都会の札幌だけはほぼスルーした形で、札幌はいずれタウンステイという形で改めて訪問しようと思っていたのでした。今回の札幌滞在は、まさにそれです。この滞在をもって、北海道旅のいちおうのコンプリートとしたいと思います。
今回は、飛行機利用による夫婦の旅で、泊地は4泊すべて、中島公園近くの「ホテルマイステイズプレミア札幌パーク」を確保しています。
この朝は、5時30分に起床。
ところがつれあいは2、3日前から風邪をひいたとかで体調が悪そうで、喉に痛みがありガラガラ声となっていて、微熱もあるようです。本人は感染経路について、熱を出して保育園を休んだ孫の面倒を看て濃厚接触したからだろうと推測しています。
病後のため抵抗力が落ちていることもあって、あまり無理をさせたくないのですが、ここで取りやめてしまえば多額のキャンセル料が発生することもあるため、無理をしない形でとりあえず出かけるという決断をします。幸いにしてホテルは連泊で確保されているので、具合が悪ければ部屋で休んでいるという選択もあります。
というわけで、心が沸き立つようないつもの旅のスタートとはならず、9時40分過ぎに粛々と自家用車で家を出発します。
途中天童の牛丼チェーン店で軽い昼食をとり、12時40発のJAL(日本航空)とFDA(フジドリームエアラインズ)のコードシェア便で新千歳空港へ向かいます。
FDAの機材は、1機ごとに色が異なる“マルチカラーコンセプト”が特徴になっていて、現在16機15色保有しているうちの、ネイビーブルーのもの。2019年3月就航の13号機です。
(FDAの機材はネイビーブルー)
定刻14時よりも少し早く「新千歳空港」に着陸し、14時07分発の中島公園行き直通のバスに乗れて、札幌へ。
車窓からは広々とした風景、道路幅の広さ、建物の間のゆとりなどに北海道のスケールのちがいを見て取り、アメリカを走っているみたいだなと思います。アメリカも詳しく知らないけど。(笑)
中島公園近くの降車専用停留所は、宿泊するホテルに至近で、2分ほど歩いただけでチェックインすることができ、15時30分には15階のツインルームに到着しました。
25階建ての札幌有数の高層ホテルで、天然温泉があるのが魅力。今回は朝食付きのプランです。ベッドルームの手前にはデスクを備えたちょっとした半独立的なスペースがあり、さっそくここに持参のモバイルパソコンをセットします。
(ホテルマイステイズプレミア札幌パーク)
(客室はこんな感じ)
(15階の客室から東方、豊平川を望む)
つれあいの調子が優れません。部屋で検温したところ38℃以上の熱があり、声も満足に出ていません。初日の夕食はどこかに出かけて海鮮系で豪勢にいこうと目論んでいましたが、どうやら難しいようです。
チェックイン時にホテルから、1人1泊あたり千円の館内利用券がもらえました。つまり2人で8千円にもなるクーポンです。では、今夜はこれを使わせてもらい、ホテル内の高級和食店で食べることでいいのではないか。
朝には朝食会場のひとつにもなる、「うなぎ仲じま」という店へ。
はじめに、3種のつまみ付きのサッポロ・クラシックの晩酌セットと、ザンギ(鶏の唐揚げ)を注文します。熱があるとはいえ、食欲はしっかりあるというのが、つれのいいところです。まあ、それも長続きはしませんでしたが。
締めに海鮮丼を食べて、二人で9,380円也。つまり、実質1,380円で今晩の夕食を済ませた形です。内容的にも、特に海鮮丼は山形では味わえない予想以上にデキのいいものでした。
北海道に来たなら、最大の楽しみのひとつは「食」ですから、食べるものはしっかり記録しておくことにします。(笑)
(ホテル内の食事処「うなぎ仲じま」)
(晩酌セットとサッポロ・クラシック)
(北海道名物のザンギ)
(そして、海鮮丼)
この日から4泊5日の日程で、札幌に滞在してきます。
北海道は、2019年の奇しくも同じ6月26日に家を発ち、29日間にわたって車中泊の旅で一周してきています。(その様子を「北海道旅行記」として64編にわたってこのブログに書いていますので、ご覧ください。)
その際はなにせ車中泊なので、大都会の札幌だけはほぼスルーした形で、札幌はいずれタウンステイという形で改めて訪問しようと思っていたのでした。今回の札幌滞在は、まさにそれです。この滞在をもって、北海道旅のいちおうのコンプリートとしたいと思います。
今回は、飛行機利用による夫婦の旅で、泊地は4泊すべて、中島公園近くの「ホテルマイステイズプレミア札幌パーク」を確保しています。
この朝は、5時30分に起床。
ところがつれあいは2、3日前から風邪をひいたとかで体調が悪そうで、喉に痛みがありガラガラ声となっていて、微熱もあるようです。本人は感染経路について、熱を出して保育園を休んだ孫の面倒を看て濃厚接触したからだろうと推測しています。
病後のため抵抗力が落ちていることもあって、あまり無理をさせたくないのですが、ここで取りやめてしまえば多額のキャンセル料が発生することもあるため、無理をしない形でとりあえず出かけるという決断をします。幸いにしてホテルは連泊で確保されているので、具合が悪ければ部屋で休んでいるという選択もあります。
というわけで、心が沸き立つようないつもの旅のスタートとはならず、9時40分過ぎに粛々と自家用車で家を出発します。
途中天童の牛丼チェーン店で軽い昼食をとり、12時40発のJAL(日本航空)とFDA(フジドリームエアラインズ)のコードシェア便で新千歳空港へ向かいます。
FDAの機材は、1機ごとに色が異なる“マルチカラーコンセプト”が特徴になっていて、現在16機15色保有しているうちの、ネイビーブルーのもの。2019年3月就航の13号機です。
(FDAの機材はネイビーブルー)
定刻14時よりも少し早く「新千歳空港」に着陸し、14時07分発の中島公園行き直通のバスに乗れて、札幌へ。
車窓からは広々とした風景、道路幅の広さ、建物の間のゆとりなどに北海道のスケールのちがいを見て取り、アメリカを走っているみたいだなと思います。アメリカも詳しく知らないけど。(笑)
中島公園近くの降車専用停留所は、宿泊するホテルに至近で、2分ほど歩いただけでチェックインすることができ、15時30分には15階のツインルームに到着しました。
25階建ての札幌有数の高層ホテルで、天然温泉があるのが魅力。今回は朝食付きのプランです。ベッドルームの手前にはデスクを備えたちょっとした半独立的なスペースがあり、さっそくここに持参のモバイルパソコンをセットします。
(ホテルマイステイズプレミア札幌パーク)
(客室はこんな感じ)
(15階の客室から東方、豊平川を望む)
つれあいの調子が優れません。部屋で検温したところ38℃以上の熱があり、声も満足に出ていません。初日の夕食はどこかに出かけて海鮮系で豪勢にいこうと目論んでいましたが、どうやら難しいようです。
チェックイン時にホテルから、1人1泊あたり千円の館内利用券がもらえました。つまり2人で8千円にもなるクーポンです。では、今夜はこれを使わせてもらい、ホテル内の高級和食店で食べることでいいのではないか。
朝には朝食会場のひとつにもなる、「うなぎ仲じま」という店へ。
はじめに、3種のつまみ付きのサッポロ・クラシックの晩酌セットと、ザンギ(鶏の唐揚げ)を注文します。熱があるとはいえ、食欲はしっかりあるというのが、つれのいいところです。まあ、それも長続きはしませんでしたが。
締めに海鮮丼を食べて、二人で9,380円也。つまり、実質1,380円で今晩の夕食を済ませた形です。内容的にも、特に海鮮丼は山形では味わえない予想以上にデキのいいものでした。
北海道に来たなら、最大の楽しみのひとつは「食」ですから、食べるものはしっかり記録しておくことにします。(笑)
(ホテル内の食事処「うなぎ仲じま」)
(晩酌セットとサッポロ・クラシック)
(北海道名物のザンギ)
(そして、海鮮丼)
2023.07.25
札幌滞在202306 02
夕食をとり終えて、まだ18時15分。その後はつれあいを部屋に帰し、幸い日が残っているので、当方一人で「中島(なかじま)公園」を見に行くことにします。
中島公園は、「日本の都市公園100選」にも認定されている、都心に近い憩いの自然空間で、国重文の「豊平館」や日本庭園などがあります。公園の北側に位置する地下鉄「中島公園」駅側からエントリーして、南方面へと歩を進めていきます。公園内はけっこうな人通りがあります。
「札幌市こども人形劇場こぐま座」の建物が奇抜でおもしろかったので、撮っておきます。日本初の公立の人形劇場であるとのこと。「劇団こぐま座」はNHKの「おかあさんといっしょ」でなじみ深いですが、それとは別の、劇場名のようです。
(夕刻の「中島公園」を歩く)
(札幌市こども人形劇場こぐま座)
「豊平館」。なかなか立派で、公園内での一番の見どころでしょうか。
1880年、今の大通に面する位置に開拓使によって洋風ホテルとして建築され、明治天皇の北海道行幸の際に行在所になったところで、1958年に中島公園に移設されたものです。無料で公開されている建物ですが、すでに公開時間が過ぎているため、外観のみです。国重文ながら、結婚式場としても利用されているそうです。
(夕日に映える「豊平館」)
(円弧状のバルコニーが素敵)
園内の菖蒲池のそばの小高いところに建っていた、小さな「札幌市天文台」。
この日は週1回の休台日でした。開いていれば入館無料で、日中はドーム内の屈折望遠鏡で太陽を眺められるそうです。
(札幌市天文台)
「札幌コンサートホールKitara」。
1997年完成の、北海道初の音楽専用ホール。座席数は2,008と最大級。建物の壁が総ガラス張りで、大理石製の床に置かれた白い大理石作品が印象的です。札幌交響楽団が本拠地にしているホールでもあります。
木をふんだんに使ったホールで、大ホールの天井につり下げられた厚さ10mmの特殊石膏ボードを張り合わせた反射板の音響設備は、世界的にも珍しいものだそうです。ぜひ見たかったけれども、部外者は入れず。この日は19時に、東海大学付属札幌高校吹奏楽部の定期演奏会が開演するため、大勢の高校生たちが建物の内外を埋めているのでした。
(札幌コンサートホールKitara)
(エントランスホールから「小ホール」へと続く階段)
(大ホールはこんなだったらしい)
「北海道立文学館」。
1995年に、北海道初の総合文学館として開館したもので、石川啄木、有島武郎、小林多喜二、三浦綾子など北海道ゆかりの作家と作品に関する資料を収蔵、展示しています。小説、評論、エッセイ、詩、短歌、俳句、川柳、児童文学、アイヌ民族の口承文芸まで、19世紀中頃から現在に及ぶ北海道の文学を網羅していて、常設展では、代表的な作家とその作品が時代ごとに紹介され、北海道文学の流れが一目で理解できるのだとか。ここも月曜の今日が休館でした。
公園内の園路は両側に緑の木々が並んでいい雰囲気です。犬を連れて散歩する人、ジョギングをする人、カップルで歩く人などでのんびりとした雰囲気が出ていました。
(「北海道立文学館」の入口ゲート)
(「中島公園」内の園路)
中島公園は、「日本の都市公園100選」にも認定されている、都心に近い憩いの自然空間で、国重文の「豊平館」や日本庭園などがあります。公園の北側に位置する地下鉄「中島公園」駅側からエントリーして、南方面へと歩を進めていきます。公園内はけっこうな人通りがあります。
「札幌市こども人形劇場こぐま座」の建物が奇抜でおもしろかったので、撮っておきます。日本初の公立の人形劇場であるとのこと。「劇団こぐま座」はNHKの「おかあさんといっしょ」でなじみ深いですが、それとは別の、劇場名のようです。
(夕刻の「中島公園」を歩く)
(札幌市こども人形劇場こぐま座)
「豊平館」。なかなか立派で、公園内での一番の見どころでしょうか。
1880年、今の大通に面する位置に開拓使によって洋風ホテルとして建築され、明治天皇の北海道行幸の際に行在所になったところで、1958年に中島公園に移設されたものです。無料で公開されている建物ですが、すでに公開時間が過ぎているため、外観のみです。国重文ながら、結婚式場としても利用されているそうです。
(夕日に映える「豊平館」)
(円弧状のバルコニーが素敵)
園内の菖蒲池のそばの小高いところに建っていた、小さな「札幌市天文台」。
この日は週1回の休台日でした。開いていれば入館無料で、日中はドーム内の屈折望遠鏡で太陽を眺められるそうです。
(札幌市天文台)
「札幌コンサートホールKitara」。
1997年完成の、北海道初の音楽専用ホール。座席数は2,008と最大級。建物の壁が総ガラス張りで、大理石製の床に置かれた白い大理石作品が印象的です。札幌交響楽団が本拠地にしているホールでもあります。
木をふんだんに使ったホールで、大ホールの天井につり下げられた厚さ10mmの特殊石膏ボードを張り合わせた反射板の音響設備は、世界的にも珍しいものだそうです。ぜひ見たかったけれども、部外者は入れず。この日は19時に、東海大学付属札幌高校吹奏楽部の定期演奏会が開演するため、大勢の高校生たちが建物の内外を埋めているのでした。
(札幌コンサートホールKitara)
(エントランスホールから「小ホール」へと続く階段)
(大ホールはこんなだったらしい)
「北海道立文学館」。
1995年に、北海道初の総合文学館として開館したもので、石川啄木、有島武郎、小林多喜二、三浦綾子など北海道ゆかりの作家と作品に関する資料を収蔵、展示しています。小説、評論、エッセイ、詩、短歌、俳句、川柳、児童文学、アイヌ民族の口承文芸まで、19世紀中頃から現在に及ぶ北海道の文学を網羅していて、常設展では、代表的な作家とその作品が時代ごとに紹介され、北海道文学の流れが一目で理解できるのだとか。ここも月曜の今日が休館でした。
公園内の園路は両側に緑の木々が並んでいい雰囲気です。犬を連れて散歩する人、ジョギングをする人、カップルで歩く人などでのんびりとした雰囲気が出ていました。
(「北海道立文学館」の入口ゲート)
(「中島公園」内の園路)
2023.07.26
札幌滞在202306 03
19時に中島公園を出て、地下鉄「中島公園」駅のあるT字路まで戻り、「札幌駅前通り」を南端から望みます。
山形に帰る際の新千歳空港行きのバス乗り場を確認して、まだ明るさがあるので、そこから「菊水・旭山公園通り」を西方面に歩いて行ってみました。
(地下鉄「中島公園」駅T字路から「札幌駅前通り」を望む)
おっ、セコマ発見!
セコマとは「セイコーマート」のこと。札幌市に本社を置き道内各地で店舗展開をしているコンビニエンスストアチェーンで、北海道を旅する者にとってもセコマは不可欠な存在なのです。何もないような集落に分け入っても、ある程度の規模があるところならそこにはたいていセコマがあって、店が集落のターミナル的な機能を担っているのです。知らなかったけど、日本に現存する最も古いコンビニエンスストアチェーンなのだそうです。
車旅で北海道一周をした際に頻繁に利用したことを思い出し、うれしくなって店の写真を撮り、入店してみました。総菜が豊富で、珍しいデザインのプライベート・ブランドの缶チューハイなどが並んでいました。
セコマはその後立て続けにいくつも見ることができました。さすが、北海道です。
(セコマ発見! これは「南9条店」)
少し遠くなりますが、「サンドイッチ工房サンドリア本店」まで行ってみることにします。
この店は、NHKの「ドキュメント72時間」で知った店で、各種サンドイッチが格安に、しかも24時間営業で販売されているのです。
ありました。やっていました。だらだら歩いて20分弱でしたから、中島公園から1kmぐらいでしょうか。入店して商品ケース内を見ると、おいしそうなサンドイッチがずらり。200~300円台のものが多く、思いのほか格安です。食べたくなりますが、腹のほうはもう出来上がっているので、残念ながら今買うのは断念せざるを得ません。
(「サンドイッチ工房サンドリア本店」の外観)
サンドイッチ店から、「菊水・旭山公園通り」の1本北の小路を、ホテルのある東方面へととって返し、途中に「Zepp Sapporo(Zepp札幌)」があるのでそこも見ていくことにします
「Zepp(ゼップ)」は、日本、台湾、東南アジアなどで展開されているライブハウス(コンサートホール)の名称で、日本ではソニー・ミュージックエンタテインメントの子会社が運営しています。「Zepp Sapporo」はそのZeppが1998年に初めて開業したライブハウスなのです。現在は札幌のほかに、東京3か所、横浜、名古屋、大阪2か所、福岡で営業中とのこと。イベントのないときの周辺は静かなものです。
(Zepp札幌)
さあホテルへ戻ろうと思ったところ、「Zepp札幌」のすぐそばにユニークな建物を発見。ナンダコレハ? スマホの地図に照らすと、これは「北の海鮮炙り ノアの箱舟」というところのようです。まずは撮っておかないと。(笑)
調べたところによるとこの建物は、1988年に開業した商業施設で、英国人の建築家の設計により辰村組という会社が施工したものとのこと。ギリシャ神話をイメージし、石化したノアの方舟の形をした、鉄筋コンクリート造2階建て。開業当時はカフェ&レストランでしたが、現在は炙りやに。けっこう高級なコースを提供しているようです。
(「北の海鮮炙り ノアの箱舟」)
19時40分、部屋戻り。
ホテルの大浴場で湯に浸かり、サウナも使って汗をかきます。更衣室も洗い場も十分すぎる広さがあり、こういうところもまた北海道という感じがします。
部屋で改めてストロングチューハイのロング缶を1本やっつけて、一日を振り返ります。つれはかなり具合が悪そうで、大好きなビールも飲まずにもう寝息を立てて眠っています。
ベッドで本を読んでみた当方も、ほどなく眠くなり、23時頃には眠りへ。
歩数計を確認しませんでしたが、体感的には、今日は1万歩近く歩いたのではないかと思います。
山形に帰る際の新千歳空港行きのバス乗り場を確認して、まだ明るさがあるので、そこから「菊水・旭山公園通り」を西方面に歩いて行ってみました。
(地下鉄「中島公園」駅T字路から「札幌駅前通り」を望む)
おっ、セコマ発見!
セコマとは「セイコーマート」のこと。札幌市に本社を置き道内各地で店舗展開をしているコンビニエンスストアチェーンで、北海道を旅する者にとってもセコマは不可欠な存在なのです。何もないような集落に分け入っても、ある程度の規模があるところならそこにはたいていセコマがあって、店が集落のターミナル的な機能を担っているのです。知らなかったけど、日本に現存する最も古いコンビニエンスストアチェーンなのだそうです。
車旅で北海道一周をした際に頻繁に利用したことを思い出し、うれしくなって店の写真を撮り、入店してみました。総菜が豊富で、珍しいデザインのプライベート・ブランドの缶チューハイなどが並んでいました。
セコマはその後立て続けにいくつも見ることができました。さすが、北海道です。
(セコマ発見! これは「南9条店」)
少し遠くなりますが、「サンドイッチ工房サンドリア本店」まで行ってみることにします。
この店は、NHKの「ドキュメント72時間」で知った店で、各種サンドイッチが格安に、しかも24時間営業で販売されているのです。
ありました。やっていました。だらだら歩いて20分弱でしたから、中島公園から1kmぐらいでしょうか。入店して商品ケース内を見ると、おいしそうなサンドイッチがずらり。200~300円台のものが多く、思いのほか格安です。食べたくなりますが、腹のほうはもう出来上がっているので、残念ながら今買うのは断念せざるを得ません。
(「サンドイッチ工房サンドリア本店」の外観)
サンドイッチ店から、「菊水・旭山公園通り」の1本北の小路を、ホテルのある東方面へととって返し、途中に「Zepp Sapporo(Zepp札幌)」があるのでそこも見ていくことにします
「Zepp(ゼップ)」は、日本、台湾、東南アジアなどで展開されているライブハウス(コンサートホール)の名称で、日本ではソニー・ミュージックエンタテインメントの子会社が運営しています。「Zepp Sapporo」はそのZeppが1998年に初めて開業したライブハウスなのです。現在は札幌のほかに、東京3か所、横浜、名古屋、大阪2か所、福岡で営業中とのこと。イベントのないときの周辺は静かなものです。
(Zepp札幌)
さあホテルへ戻ろうと思ったところ、「Zepp札幌」のすぐそばにユニークな建物を発見。ナンダコレハ? スマホの地図に照らすと、これは「北の海鮮炙り ノアの箱舟」というところのようです。まずは撮っておかないと。(笑)
調べたところによるとこの建物は、1988年に開業した商業施設で、英国人の建築家の設計により辰村組という会社が施工したものとのこと。ギリシャ神話をイメージし、石化したノアの方舟の形をした、鉄筋コンクリート造2階建て。開業当時はカフェ&レストランでしたが、現在は炙りやに。けっこう高級なコースを提供しているようです。
(「北の海鮮炙り ノアの箱舟」)
19時40分、部屋戻り。
ホテルの大浴場で湯に浸かり、サウナも使って汗をかきます。更衣室も洗い場も十分すぎる広さがあり、こういうところもまた北海道という感じがします。
部屋で改めてストロングチューハイのロング缶を1本やっつけて、一日を振り返ります。つれはかなり具合が悪そうで、大好きなビールも飲まずにもう寝息を立てて眠っています。
ベッドで本を読んでみた当方も、ほどなく眠くなり、23時頃には眠りへ。
歩数計を確認しませんでしたが、体感的には、今日は1万歩近く歩いたのではないかと思います。
2023.07.27
札幌滞在202306 04
札幌2日目となる、2023年6月27日(火)。
6時起床。今回は耳栓を持参したので、つれの歯ぎしりを気にすることなくぐっすりと眠れる。(笑)
ホテルのエレベーターホールから眺める札幌は、朝日が射していい感じ。しかし残念ながら、晴れの天気は今日までのようです。
(晴れの天候は今日までかもしれない)
3つの食事処から選べるホテルの朝食は、この日は「Farm to Table TERRA」にて。高い天井をもつ温室風のつくりで、室内にいながらもアウトドアにいるかのようなスタイルのレストラン。キャンプ料理を意識したという、カラフルでダイナミックな料理が特徴です。
(「Farm to Table TERRA」のエントランス)
(同 内部はこんな感じ)
5種のガレット・スキレット焼きの中から「太陽のガレット」と名の付くフルーツのガレットを選び、サラダバーで各種食料飲料をテイク。新得産のそば粉のガレットに、りんごと季節のフルーツをのせて、寒天ハチミツとともに味わうというものです。
ボリュームはほどほどで、この程度で済ませられれば、昼もなんとかふつうに食べられそうです。やはり北海道の旅はおいしいものがたくさんあるので、ついつい食べ物がメインになります。
(サラダバーから各種食料・飲料をテイク)
(「太陽のガレット」にスープとパンを添えて)
検温を試みたつれあいは、今朝も38℃の熱があるといいます。無理をしないほうがいいのですが、体調は昨日よりもよいとのことで、殊勝にも出かける気でいます。
相談し、雨に見舞われる心配のないこの日は「北海道大学」と「中央卸売市場場外市場」を歩いて攻めることにして、市場で昼食を食べたあとつれあいは早めにホテルに戻り、当方は「大通公園」から「すすきの」にかけてのみどころを散策することにしました。
9時半にホテルを出発。
地下鉄南北線で、「中島公園」駅からJR札幌駅と接続する「さっぽろ」駅に向かい、そこから歩いて「北海道大学」を目指します。見どころはいろいろあるようです。
南門から北大の構内に入りましたが、その前に近くの「清華亭」を見ようと、いったん戻って行ってみます。
1880年、開拓使の貴賓接待所として建てられ、翌年には明治天皇が札幌行幸の際に休憩された、由緒ある建物です。当時としては珍しい和洋折衷の建物で、現在洋室には資料が展示され、15畳ある和室は床の間、違い棚、縁側、障子など昔の家の造りが見られるとのことです。
これが無料で見られるはずなのでしたが、行ってみると工事中で、敷地内には工事車両が充満しています。工事のため来年4月まで休館とのことでした。残念。
(北海道大学南門)
(工事中で入れなかった「清華亭」)
「生協会館」の脇道から再び北海道大学の構内に入り、散策を開始します。
現役時代、仕事関連でアメリカに視察に行き、コロラド大学を案内してもらったことがあります。広々とした構内には由緒あるレンガ造りの建物が点在し、野リスが餌をついばみ、カレッジフットボールの立派な専用スタジアムまで見せられて驚いたものでした。「北海道大学」はそこまではいかなくともかなり広大で、すごいです。こういうところで学べる学生たちは幸せだし、構内が観光地になっている大学なんて、日本にはここ以外にないのではないでしょうか。
南北と東西にのびるメインの構内道路がクロスするところに建っていた、「クラーク胸像」。クラーク像は「さっぽろ羊ヶ丘展望台」にある全身像が有名ですが、こちらは胸像です。
クラークは、北海道大学の前身の札幌農学校の初代教頭で、クラーク博士が札幌を去る際に学生に残した「Boys be ambitious(少年よ、大志を抱け)」の名言は、北海道大学のモットーにもなっています。
1926年に創基50周年事業として建立されたものは太平洋戦争の際に金属供出によって失われましたが、1948年に再建されています。
像の後方は、「中央ローンと呼ばれる」緑地帯で、サクシュコトニ川に沿った緑の広場になっています。胸像前の十字路から北へとのびる構内道路は、学生のほか多くの観光客が一緒になって歩いていました。いいなぁ、ゆったりしていて。
(クラーク胸像)
(「クラーク胸像」前から北へとのびる構内道路)
6時起床。今回は耳栓を持参したので、つれの歯ぎしりを気にすることなくぐっすりと眠れる。(笑)
ホテルのエレベーターホールから眺める札幌は、朝日が射していい感じ。しかし残念ながら、晴れの天気は今日までのようです。
(晴れの天候は今日までかもしれない)
3つの食事処から選べるホテルの朝食は、この日は「Farm to Table TERRA」にて。高い天井をもつ温室風のつくりで、室内にいながらもアウトドアにいるかのようなスタイルのレストラン。キャンプ料理を意識したという、カラフルでダイナミックな料理が特徴です。
(「Farm to Table TERRA」のエントランス)
(同 内部はこんな感じ)
5種のガレット・スキレット焼きの中から「太陽のガレット」と名の付くフルーツのガレットを選び、サラダバーで各種食料飲料をテイク。新得産のそば粉のガレットに、りんごと季節のフルーツをのせて、寒天ハチミツとともに味わうというものです。
ボリュームはほどほどで、この程度で済ませられれば、昼もなんとかふつうに食べられそうです。やはり北海道の旅はおいしいものがたくさんあるので、ついつい食べ物がメインになります。
(サラダバーから各種食料・飲料をテイク)
(「太陽のガレット」にスープとパンを添えて)
検温を試みたつれあいは、今朝も38℃の熱があるといいます。無理をしないほうがいいのですが、体調は昨日よりもよいとのことで、殊勝にも出かける気でいます。
相談し、雨に見舞われる心配のないこの日は「北海道大学」と「中央卸売市場場外市場」を歩いて攻めることにして、市場で昼食を食べたあとつれあいは早めにホテルに戻り、当方は「大通公園」から「すすきの」にかけてのみどころを散策することにしました。
9時半にホテルを出発。
地下鉄南北線で、「中島公園」駅からJR札幌駅と接続する「さっぽろ」駅に向かい、そこから歩いて「北海道大学」を目指します。見どころはいろいろあるようです。
南門から北大の構内に入りましたが、その前に近くの「清華亭」を見ようと、いったん戻って行ってみます。
1880年、開拓使の貴賓接待所として建てられ、翌年には明治天皇が札幌行幸の際に休憩された、由緒ある建物です。当時としては珍しい和洋折衷の建物で、現在洋室には資料が展示され、15畳ある和室は床の間、違い棚、縁側、障子など昔の家の造りが見られるとのことです。
これが無料で見られるはずなのでしたが、行ってみると工事中で、敷地内には工事車両が充満しています。工事のため来年4月まで休館とのことでした。残念。
(北海道大学南門)
(工事中で入れなかった「清華亭」)
「生協会館」の脇道から再び北海道大学の構内に入り、散策を開始します。
現役時代、仕事関連でアメリカに視察に行き、コロラド大学を案内してもらったことがあります。広々とした構内には由緒あるレンガ造りの建物が点在し、野リスが餌をついばみ、カレッジフットボールの立派な専用スタジアムまで見せられて驚いたものでした。「北海道大学」はそこまではいかなくともかなり広大で、すごいです。こういうところで学べる学生たちは幸せだし、構内が観光地になっている大学なんて、日本にはここ以外にないのではないでしょうか。
南北と東西にのびるメインの構内道路がクロスするところに建っていた、「クラーク胸像」。クラーク像は「さっぽろ羊ヶ丘展望台」にある全身像が有名ですが、こちらは胸像です。
クラークは、北海道大学の前身の札幌農学校の初代教頭で、クラーク博士が札幌を去る際に学生に残した「Boys be ambitious(少年よ、大志を抱け)」の名言は、北海道大学のモットーにもなっています。
1926年に創基50周年事業として建立されたものは太平洋戦争の際に金属供出によって失われましたが、1948年に再建されています。
像の後方は、「中央ローンと呼ばれる」緑地帯で、サクシュコトニ川に沿った緑の広場になっています。胸像前の十字路から北へとのびる構内道路は、学生のほか多くの観光客が一緒になって歩いていました。いいなぁ、ゆったりしていて。
(クラーク胸像)
(「クラーク胸像」前から北へとのびる構内道路)
2023.07.28
札幌滞在202306 05
「クラーク胸像」のすぐ北東には、「古河記念講堂」があります。
全体的にフランス・ルネサンス風にまとめられているものの、一部にはその様式に馴染まない意匠が見られ、様々な特徴を雑多に組み合わせたアメリカン・ヴィクトリアン様式ともいわれているとのことです。
古河財閥が足尾鉱山鉱毒事件の償いの意味を含めて寄贈したという経緯があり、もともとは農科大学の林学教室として用いられていたようです。
(古河記念講堂)
構内道路を挟んだ「古河記念講堂」の西向は、「北海道大学総合博物館」。
北大構内でもひと際歴史を感じさせる重厚感のある建物で、1929年建造。1999年までは理学部本館として使われていました。札幌農学校として開校以来140年にわたって収集・保存・研究されてきた、なんと300万点以上に及ぶ標本や資料を蓄積されているそうです。
成雄ホルスタインの巨大な骨格標本や、マンモスの実物大模型などが見どころだったでしょうか。好きな人なら一日かけても見きれないほどに、各学部・学科に関するたくさんの展示物がありました。
(北海道大学総合博物館)
(ホルスタイン骨格標本)
(格調あるエントランス部分)
「牛とろ丼」が名物で旅行客にも人気だという学生食堂「中央食堂」を左手に見て北へと進み、「北大イチョウ並木」をチェック。
歯学部と薬学部の間を一直線に貫く道の両側に400m続くもので、秋ともなれば北大構内で最大のみどころ。でも、若葉の季節にその緑を眺めるのも悪くありません。というか、スバラシイ。
(北大イチョウ並木)
ここから構内をさらに北へと進んで、クラークの構想によって北海道初の畜産経営の実践農場として約130年前に発足したという「札幌農学校第2農場」と、西のはずれのほうにある新たに造成された「北大平成ポプラ並木」も見たいと思っていましたが、地図と照らし合わせると、ここまで構内を歩いてきた距離よりも多く歩かなければたどり着けないことがわかります。同行者には熱があるし、この頃からぐんぐん気温が上がってきたので、省略することにします。
でもせっかくなので、これもけっこう遠いけれども、総合博物館の西の先にある古い「ポプラ並木」には行ってみることにします。なにせ北大のシンボルなわけですから。
古い「ポプラ並木」は、2004年の台風18号によって半数近くが壊滅的に倒壊したものの、並木再生事業として倒木の立て直しと若木の植樹が行われ、現在は手前の80mほどだけが散策可能となっていました。まだまだ道半ばといったところでしょうか。
(「ポプラ並木」。首を右に傾げてご覧ください(笑))
並木の右側手前に建っていた「新渡戸稲造博士顕彰碑」。
新渡戸は岩手の出身ですが、札幌農学校の二期生で、東大卒業・外遊後、母校の教授として農学校の立て直しと学制改革に尽力し、のちの北海道大学の基礎を築いた――ということのようです。1996年建造の比較的新しいものです。
(新渡戸稲造博士顕彰碑)
これで北大は一通り見終えた形ですが、このあとがすごく大変でした。ポプラ並木から西へと行けばJRの桑園駅が近いのではないかと考えてそのように歩くのですが、大学の西側に出る何本かの道を進んでみたものの、いずれも行き止まりだったり外に通じる門が閉まっていたりで、どうにもなりません。結局は、暑い中を目いっぱい歩いて、東南の端っこにある北大の正門まで戻ることになってしまいました。この大学はどんだけ広いのか。
この暑さと徒労で健常な自分までやられそうなのに、発熱者は大丈夫なのか?! 彼女は楽しみにしていたこのあとの昼食だけを励みにしてがんばっているようです。しょうがないので、旅にタクシーなどけっして使わないという自己のポリシーを破ることにして、正門前からタクシーに乗って「中央卸売市場場外市場」に向かうことにします。
(北海道大学正門)
いやぁ、歩いた歩いた。大学の構内だけをこんなに歩くとは思いませんでした。エアコンの効いた車内で汗を拭います。涼しいタクシー、サイコー。二人で乗れば割安だし、いいんじゃないのコレ。
全体的にフランス・ルネサンス風にまとめられているものの、一部にはその様式に馴染まない意匠が見られ、様々な特徴を雑多に組み合わせたアメリカン・ヴィクトリアン様式ともいわれているとのことです。
古河財閥が足尾鉱山鉱毒事件の償いの意味を含めて寄贈したという経緯があり、もともとは農科大学の林学教室として用いられていたようです。
(古河記念講堂)
構内道路を挟んだ「古河記念講堂」の西向は、「北海道大学総合博物館」。
北大構内でもひと際歴史を感じさせる重厚感のある建物で、1929年建造。1999年までは理学部本館として使われていました。札幌農学校として開校以来140年にわたって収集・保存・研究されてきた、なんと300万点以上に及ぶ標本や資料を蓄積されているそうです。
成雄ホルスタインの巨大な骨格標本や、マンモスの実物大模型などが見どころだったでしょうか。好きな人なら一日かけても見きれないほどに、各学部・学科に関するたくさんの展示物がありました。
(北海道大学総合博物館)
(ホルスタイン骨格標本)
(格調あるエントランス部分)
「牛とろ丼」が名物で旅行客にも人気だという学生食堂「中央食堂」を左手に見て北へと進み、「北大イチョウ並木」をチェック。
歯学部と薬学部の間を一直線に貫く道の両側に400m続くもので、秋ともなれば北大構内で最大のみどころ。でも、若葉の季節にその緑を眺めるのも悪くありません。というか、スバラシイ。
(北大イチョウ並木)
ここから構内をさらに北へと進んで、クラークの構想によって北海道初の畜産経営の実践農場として約130年前に発足したという「札幌農学校第2農場」と、西のはずれのほうにある新たに造成された「北大平成ポプラ並木」も見たいと思っていましたが、地図と照らし合わせると、ここまで構内を歩いてきた距離よりも多く歩かなければたどり着けないことがわかります。同行者には熱があるし、この頃からぐんぐん気温が上がってきたので、省略することにします。
でもせっかくなので、これもけっこう遠いけれども、総合博物館の西の先にある古い「ポプラ並木」には行ってみることにします。なにせ北大のシンボルなわけですから。
古い「ポプラ並木」は、2004年の台風18号によって半数近くが壊滅的に倒壊したものの、並木再生事業として倒木の立て直しと若木の植樹が行われ、現在は手前の80mほどだけが散策可能となっていました。まだまだ道半ばといったところでしょうか。
(「ポプラ並木」。首を右に傾げてご覧ください(笑))
並木の右側手前に建っていた「新渡戸稲造博士顕彰碑」。
新渡戸は岩手の出身ですが、札幌農学校の二期生で、東大卒業・外遊後、母校の教授として農学校の立て直しと学制改革に尽力し、のちの北海道大学の基礎を築いた――ということのようです。1996年建造の比較的新しいものです。
(新渡戸稲造博士顕彰碑)
これで北大は一通り見終えた形ですが、このあとがすごく大変でした。ポプラ並木から西へと行けばJRの桑園駅が近いのではないかと考えてそのように歩くのですが、大学の西側に出る何本かの道を進んでみたものの、いずれも行き止まりだったり外に通じる門が閉まっていたりで、どうにもなりません。結局は、暑い中を目いっぱい歩いて、東南の端っこにある北大の正門まで戻ることになってしまいました。この大学はどんだけ広いのか。
この暑さと徒労で健常な自分までやられそうなのに、発熱者は大丈夫なのか?! 彼女は楽しみにしていたこのあとの昼食だけを励みにしてがんばっているようです。しょうがないので、旅にタクシーなどけっして使わないという自己のポリシーを破ることにして、正門前からタクシーに乗って「中央卸売市場場外市場」に向かうことにします。
(北海道大学正門)
いやぁ、歩いた歩いた。大学の構内だけをこんなに歩くとは思いませんでした。エアコンの効いた車内で汗を拭います。涼しいタクシー、サイコー。二人で乗れば割安だし、いいんじゃないのコレ。
2023.07.29
札幌滞在202306 06
JR桑園駅そばのJR北海道本社ビルなどを眺めながら、運転手さんから「中央卸売市場場外市場」の情報収集をします。場外近くの「はま寿司」が結構人気なのは、場外と大きく変わらないものが安く食べられるからだとの余計な話はさておき、海鮮丼を食べるなら団体客で混んでいることもあるけれども「北のグルメ亭」がいいのではないかとのことで、そのそばに横付けしてもらいました。
「中央卸売市場場外市場」は、札幌市民の台所「札幌市中央卸売市場」に隣接し、60店ほどが魚介類や農産品などを販売しています。早朝に行けばせりを見て市場の活気を体感できるようですが、我々は食い気のみ。さっそく食べる店を物色します。
(いくつかの店を物色)
「食事処魚屋の台所」という店の、海の幸をたっぷり盛った豪快な「おまかせ海鮮丼」がよく、蟹足が器から豪快に飛び出して迫力があると聞いていたので、まずはそこに行ってみました。ところが、この店では全国旅行支援のクーポン使えません。
それでは運転手さんの言に従ってみるかと、結局「北のグルメ亭」に戻り、クーポンが使えることを確認して入店します。
おすすめ丼2,200円。もちろん、瓶ビールを添えて。
自ら運転して旅をすることばかり多いので、このたびは昼間からビールが飲めてシアワセです。注文品はおいしいですが、デキ自体はそれほどではなく、ごはんばかりが多く、昨日の夜に食べた海鮮丼のほうがぐんと上でした。こうなると、ケチらずにメニューの真ん中に載っていた3,270円の海鮮丼のほうをいけばよかったなぁと、反省することしきりでした。
(色鮮やか。メニュー真ん中のヤツのほうがよかったかな)
(「北のグルメ亭」の)おすすめ丼
その後は腹ごなしに少しだけ市場を歩き、カニの種類ごとの相場価格を調査するなどして、地下鉄東西線の二十四軒駅へ。
(「中央卸売市場場外市場」の場外市場)
(市場に並ぶ花咲ガニと毛ガニ)
地下鉄で大通駅まで戻り、体調回復が望めないつれあいにさらに歩かせることには無理があるため、つれあいはここからホテルに直帰させ、当方は地下鉄を下りて札幌中心部の街歩きを始めることにします。
その予定ルートは、「大通公園」の「さっぽろテレビ塔」周辺から始め、「札幌市時計台」を見て、「北海道中央バス札幌ターミナル」を経由しながら創成川に沿って南下し、「二条市場」や「狸小路商店街」を経由して「すすきの」に至り、ホテルへと戻る――というものです。これらのうちメインスポットのいくつかは過去に何度か立ち寄った記憶がありますが、いつも何かの仕事ついでにちょこっと見た程度の記憶しかなく、自分で地図を見ながらじっくりとまわるのは初めてのこととなります。
(地下鉄「二十四軒駅」の入口)
(街路樹の下にはラベンダーが)
「中央卸売市場場外市場」は、札幌市民の台所「札幌市中央卸売市場」に隣接し、60店ほどが魚介類や農産品などを販売しています。早朝に行けばせりを見て市場の活気を体感できるようですが、我々は食い気のみ。さっそく食べる店を物色します。
(いくつかの店を物色)
「食事処魚屋の台所」という店の、海の幸をたっぷり盛った豪快な「おまかせ海鮮丼」がよく、蟹足が器から豪快に飛び出して迫力があると聞いていたので、まずはそこに行ってみました。ところが、この店では全国旅行支援のクーポン使えません。
それでは運転手さんの言に従ってみるかと、結局「北のグルメ亭」に戻り、クーポンが使えることを確認して入店します。
おすすめ丼2,200円。もちろん、瓶ビールを添えて。
自ら運転して旅をすることばかり多いので、このたびは昼間からビールが飲めてシアワセです。注文品はおいしいですが、デキ自体はそれほどではなく、ごはんばかりが多く、昨日の夜に食べた海鮮丼のほうがぐんと上でした。こうなると、ケチらずにメニューの真ん中に載っていた3,270円の海鮮丼のほうをいけばよかったなぁと、反省することしきりでした。
(色鮮やか。メニュー真ん中のヤツのほうがよかったかな)
(「北のグルメ亭」の)おすすめ丼
その後は腹ごなしに少しだけ市場を歩き、カニの種類ごとの相場価格を調査するなどして、地下鉄東西線の二十四軒駅へ。
(「中央卸売市場場外市場」の場外市場)
(市場に並ぶ花咲ガニと毛ガニ)
地下鉄で大通駅まで戻り、体調回復が望めないつれあいにさらに歩かせることには無理があるため、つれあいはここからホテルに直帰させ、当方は地下鉄を下りて札幌中心部の街歩きを始めることにします。
その予定ルートは、「大通公園」の「さっぽろテレビ塔」周辺から始め、「札幌市時計台」を見て、「北海道中央バス札幌ターミナル」を経由しながら創成川に沿って南下し、「二条市場」や「狸小路商店街」を経由して「すすきの」に至り、ホテルへと戻る――というものです。これらのうちメインスポットのいくつかは過去に何度か立ち寄った記憶がありますが、いつも何かの仕事ついでにちょこっと見た程度の記憶しかなく、自分で地図を見ながらじっくりとまわるのは初めてのこととなります。
(地下鉄「二十四軒駅」の入口)
(街路樹の下にはラベンダーが)
2023.07.30
札幌滞在202306 07
地下鉄「大通」駅を出ればすぐ、「大通公園」。
市街中心部を東西に貫く、面積ざっと8万㎡、全長約1.5kmのグリーンベルトで、噴水や彫刻、花壇などで美しく彩られています。春から秋には名物のトウキビのワゴンが並ぶそうですが、このときは視界に入ってくることはありませんでした。さっぽろ雪まつりやホワイトイルミネーションなどの様々な催しの会場にもなるところです。
また歩き始めますが、この日の札幌は31.2℃まで気温が上がり、今季最高を記録したようで、なかなかしんどいです。でも公園の花々がきれいただし、よく手入れがされていて、とてもいい気分になれます。
(花壇がきれいな「大通公園」)
「大通公園」のシンボルとなっている、「さっぽろテレビ塔」。
大通公園の東側の起点となる西1丁目に建つテレビ塔で、1956年完成というから東京タワー(1958年)よりもご高齢で、札幌の発展を見届けるランドマーク的存在です。地上約90mの展望台からは、大通公園の季節ごとの風景やイベントの様子が楽しめ、天気がよければ石狩平野や日本海も見渡せるとのことです。ホワイトイルミネーションや雪まつりが開催される冬には展望台が特等席となるのでしょう。高いところに登りたがる習性はないので、入場料金千円を出し惜しみして登らず。
テレビ塔が高過ぎて横フレームに入ってくれないので、ナナメ撮り。撮れば必ず時計が写るので、撮影時間がわかります。
(さっぽろテレビ塔)
大通公園の1本北の通りに面している「札幌市時計台」。
北海道大学の前身の札幌農学校の演武場として1878年に建設されたもので、以来140年以上にわたって時を刻み続けている、国指定重文の建物です。
過去に見たときにはしょぼかった印象がありましたが、今回はなかなか立派ではないかと思ったところ。見る側の人間が年齢を重ねた結果、建物を見る眼が養われてきたと解釈したいものです。
ファサードの上部には、かつての名残を示す「演武場」の看板。時計台周辺はアジアンの観光客ばかりが目立ちました。
(大通公園側から遠望した「札幌市時計台」)
(札幌市時計台)
北1条通りを創成川とクロスするまで東へと進み、「北海道中央バス札幌ターミナル」をチェックしに行きます。
ここからは札幌、小樽、道内各地を観光する定期観光バスが運行されています。旅の計画段階では、その中から北海道神宮、大倉山ジャンプ場、白い恋人パークなどをめぐって中央卸売市場場外市場で昼食をとるコースの定観バスを使おうかと考えていましたが、結果的にそれらの場所は路線バスや地下鉄を利用して自分たちで行くことにしたので、ターミナルは見るだけとなります。
ターミナルの地下には空き店舗の目立つ飲食店街があり、昭和の雰囲気がプンプンといった感じがあって、立寄ってみてよかったです。
(北海道中央バス札幌ターミナル)
(ターミナル待合室の発着案内パネル)
バスターミナルからは、創成川沿いを南へ。創成川の両岸は「創成川公園」としてきれいに整備されています。2011年完成とのことでまだ新しく、かなり費用をかけて整備したと思われるものになっています。札幌の市木のライラックが植えられていて、もう少し早く札幌に来れば、満開の花と甘い香りが楽しめたかもしれません。
(創成川公園)
遊歩道には彫刻作品が多数配置されていて、アートの香りも十分。歩道の真ん中にも不思議なオブジェがドン!といった感じで設置されています。これは、美唄市出身の彫刻家、安田侃氏の「生棒」という作品。人生を支える杖を表しているのだとか。
(安田侃氏「生棒」)
「大友亀太郎像」というのがありましたが、この人物は創成川のもととなる「大友堀」を拓いた人で、堀の水は飲料水と灌漑用水に用いられたということです。
(大友亀太郎像)
市街中心部を東西に貫く、面積ざっと8万㎡、全長約1.5kmのグリーンベルトで、噴水や彫刻、花壇などで美しく彩られています。春から秋には名物のトウキビのワゴンが並ぶそうですが、このときは視界に入ってくることはありませんでした。さっぽろ雪まつりやホワイトイルミネーションなどの様々な催しの会場にもなるところです。
また歩き始めますが、この日の札幌は31.2℃まで気温が上がり、今季最高を記録したようで、なかなかしんどいです。でも公園の花々がきれいただし、よく手入れがされていて、とてもいい気分になれます。
(花壇がきれいな「大通公園」)
「大通公園」のシンボルとなっている、「さっぽろテレビ塔」。
大通公園の東側の起点となる西1丁目に建つテレビ塔で、1956年完成というから東京タワー(1958年)よりもご高齢で、札幌の発展を見届けるランドマーク的存在です。地上約90mの展望台からは、大通公園の季節ごとの風景やイベントの様子が楽しめ、天気がよければ石狩平野や日本海も見渡せるとのことです。ホワイトイルミネーションや雪まつりが開催される冬には展望台が特等席となるのでしょう。高いところに登りたがる習性はないので、入場料金千円を出し惜しみして登らず。
テレビ塔が高過ぎて横フレームに入ってくれないので、ナナメ撮り。撮れば必ず時計が写るので、撮影時間がわかります。
(さっぽろテレビ塔)
大通公園の1本北の通りに面している「札幌市時計台」。
北海道大学の前身の札幌農学校の演武場として1878年に建設されたもので、以来140年以上にわたって時を刻み続けている、国指定重文の建物です。
過去に見たときにはしょぼかった印象がありましたが、今回はなかなか立派ではないかと思ったところ。見る側の人間が年齢を重ねた結果、建物を見る眼が養われてきたと解釈したいものです。
ファサードの上部には、かつての名残を示す「演武場」の看板。時計台周辺はアジアンの観光客ばかりが目立ちました。
(大通公園側から遠望した「札幌市時計台」)
(札幌市時計台)
北1条通りを創成川とクロスするまで東へと進み、「北海道中央バス札幌ターミナル」をチェックしに行きます。
ここからは札幌、小樽、道内各地を観光する定期観光バスが運行されています。旅の計画段階では、その中から北海道神宮、大倉山ジャンプ場、白い恋人パークなどをめぐって中央卸売市場場外市場で昼食をとるコースの定観バスを使おうかと考えていましたが、結果的にそれらの場所は路線バスや地下鉄を利用して自分たちで行くことにしたので、ターミナルは見るだけとなります。
ターミナルの地下には空き店舗の目立つ飲食店街があり、昭和の雰囲気がプンプンといった感じがあって、立寄ってみてよかったです。
(北海道中央バス札幌ターミナル)
(ターミナル待合室の発着案内パネル)
バスターミナルからは、創成川沿いを南へ。創成川の両岸は「創成川公園」としてきれいに整備されています。2011年完成とのことでまだ新しく、かなり費用をかけて整備したと思われるものになっています。札幌の市木のライラックが植えられていて、もう少し早く札幌に来れば、満開の花と甘い香りが楽しめたかもしれません。
(創成川公園)
遊歩道には彫刻作品が多数配置されていて、アートの香りも十分。歩道の真ん中にも不思議なオブジェがドン!といった感じで設置されています。これは、美唄市出身の彫刻家、安田侃氏の「生棒」という作品。人生を支える杖を表しているのだとか。
(安田侃氏「生棒」)
「大友亀太郎像」というのがありましたが、この人物は創成川のもととなる「大友堀」を拓いた人で、堀の水は飲料水と灌漑用水に用いられたということです。
(大友亀太郎像)