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2023.06.01 20230531 水
 6時半に、北朝鮮からミサイルが発射されたと、国民保護に関する情報が発出される。対象地域は沖縄県。だが、数十分後には「わが国には飛来しないとみられる」として呼びかけが解除された。なんだかよくわからない。国はもっと具体的なことを速やかに国民に伝えるべきだ。1時間ほど経ってから、あれは誤報だったと言われてもなぁ。
 結局のところ発射失敗だったらしい。

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(「西部警察」みたいな“ロケットマン” 2022.3)

 今日も朝から大分旅のドキュメントをやり、推敲による加筆修正を含めて10時までに完成を見た。やったな。かつてやっていた長期間の車旅のときよりも短めに区切り、18回分のブログ記事になった。

 昼食は、5月末で使用期限が切れる楽天ポイントをどこで使おうかと考えて、1年2か月ぶりとなる「ビッグボーイ山形南館店」でランチをとる。
 平日ランチタイム最安のバリューランチ(旧日替わりランチ)748円がメニューから消えて久しく、今はワンプレートの759円が最安なのだが、これだとカレー&ライスバーが付かないので腹がくちくならない。スープ、カレー、ライスをフリーで楽しみたい当方にとっての最安は、手ごねチーズ包みハンバーグ979円だったので、それにしてみた。
 コーンポタージュとオニオンコンソメの2種のスープを飲みながら配膳を待ち、これらを各2杯。ハンバーグは160gで、フォークを入れれば中から肉汁がジュワー。チーズがたっぷり載っていて悪くない味わい。デミグラスソースが付いている。ごはんの1杯目はカレーをかけ、福神漬を添えて。まだハンバーグがたっぷり残っているので、ごはんを薄盛りでもう1杯と、カレーをスープカップでもう1杯追加した。
 値上げはしたが、3桁価格でここまで食べられるのであれば、満足するべきなのかもしれない。

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(「ビッグボーイ山形南館店」の手ごねチーズ包みハンバーグ)

 午後は、休息中心。体を横たえることと読書量を増やすことは、自分の場合決して両立しない。

 今日の株式市場が閉まったのでこの5月分の取引を総括すると、日経平均は30,880円まで上昇して、30数年前のバブル期の高値を上回ったとの報道もなされるほどになっている。前月比でも7%超の上昇だ。
 これに対して、自己資産額(取引に充てている全体額で、保有株式時価総額+買付余裕資金)は2%弱上昇したにとどまった。自己資産額のうち45%ほどが余裕資金として手元にあるため、投資額自体は4%近く上がっていると言えなくもないが、それはあくまでも机上の計算でのことでしかないし、仮にそうだとしても全体の伸びには届かない。自分の持っている銘柄構成が業種的にパッとしないものが多く、今調子がよい商社などが含まれていないからなのだろう。とりわけ自動車関連と電力株の回復が遅い。
 この1か月は株価の上昇に合わせて売り基調で動いたため、買付余裕資金が14%ほど増え、この間の月別の利益確定額は、今年になってからの5か月間では最高額となった。
 さて、来月はどうだろう。株価が徐々に下がっていく展開であれば、買っていける態勢はできているけれども、買い焦ることなく、下げのきつい局面で慎重に買い足していくことになる。逆に、これ以上さらに上がっていくとすれば、買い値を上回って保有しているものは早めに利益を確定していく形になる。

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(okinawa-image 火災前の首里城)

 17時過ぎ、保育園帰りのはるき君が3日ぶりに家にやってくる。着いてすぐに近くの公園へとお供をさせられ、家ではチキンライスと豆腐・なめこの味噌汁を上機嫌で食べ、大好きなジュース、フルーツ、ヨーグルトも。冷蔵庫を自分で開けて探し出したいちごパックを手土産にして帰って行った。次に会えるのはいつになるのかな。

 楽しい彼とのお付き合いのため夜の進行が1時間以上遅れ、飲み終えれば22時。夜にもう少しデスクワークができるのではないかと思っていたが、今夜はダメだ。
 あとは読んで眠るだけで、それも「雀の猫まくら」を50ページだけで、ちっとも捗らない。

 2023年5月22日(月)。
 この日から3泊4日で、つれあいとともに別府・湯布院・大分を巡ってくる。九州は、前年5月に福岡で10日間滞在して以来のことで、大分に限れば4年前に30日間の九州一周車中泊の旅以来となる。

 フライトの時間を考慮して5時15分に起きて、朝ルーチンや荷物の最終確認など。
 7時15分に家を発ち、通勤で渋滞する道路では思いのほか時間がかかり、8時15分に山形空港着。8時50分発の大阪伊丹空港便に乗り込む。

 大阪伊丹空港でのトランジットに1時間余りあったので、少し早いがここで昼食をとる。「SORADELI」でゲットしたのは 「六甲山縦走弁当」淡路屋780円。彩りがいい。三角おむすびは六甲山? 蛸旨煮やいかなご釘煮が入った真ん中が瀬戸内海で、牛肉煮、鶏旨煮などの右側が裏六甲ということだろうか。はじめに「ハイキング弁当」という名称で発売したところ売れず、名前を「六甲山縦走弁当」としたところ、中身は変えないのに売れ行きが4倍になったとか。

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(大阪伊丹空港「SORADELI」)

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(六甲山縦走弁当)

 「大分空港」へは、ほぼ定刻の12時10分着。
 温泉の源泉数・湧出量が日本一で「おんせん県」といわれる大分県。到着ゲートを出たところでもう「足湯」が目に入ってきた。今回の旅行はその代表格の別府と由布院を巡るわけだが、大分空港内にも無料の足湯が設けられているのだった。
 なお「大分空港」は、国東半島の沿岸海域を埋め立てて造成した空港で、1971年に供用開始されている。4年前にも国東半島をくるりと周った際にチョイ寄りしている。
 今回のレンタカーは、バジェットレンタカー。3泊4日、1万2千円で借りたのは、白のヤリスだった。

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(「大分空港」内にも足湯が設けられていた)

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(4日間の旅のお供は、ヤリスだ)

 空港からはあえて「空港自動車道」を通らずに里山を通る一般道を走って、別府方面へと向かう。
 別府市内では、一休みする場所としてR10沿いにある「別府国際観光港」に立ち寄る。岸壁には大阪・別府航路のフェリー「さんふらわあくれない」が停泊中だった。「さんふらわあ」はたしか、鹿児島の志布志までの航路もあったはずだ。
 別大マラソンの中継でも紹介されるところで、「別府交通センター」の「むぎ焼酎二階堂吉四六」の大きな広告塔が目印だ。

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(「さんふらわあくれない」が停泊中)

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(「むぎ焼酎二階堂吉四六」の大きな広告塔が目印の「別府交通センター」)

 近くには「別府タワー」が見える。1957年に建設された、高さ約100mのタワー。地上55mの高さに展望台があり360度のパノラマが楽しめるらしい。まあ、高いところには金を払ってまで登らなくてもいいというわれわれ夫婦の考え方がある。
 むしろ、タワーを撮影するのにふさわしいスポットがないかと近くをうろついたが、車を停められる場所はそうなく、ビルの谷間から見えたところを撮影したにとどまる。R10沿い、地元資本のデパート「トキハ別府店」あたりからならきれいに撮れたはずだ。

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(ビルの谷間から「別府タワー」を見る)

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(4年前に撮影した「別府タワー」 2019.11.9)

2023.06.02 20230601 木
 もう6月がやってきた。沖縄先島地方では大型でのろのろの台風2号が最接近しているらしい。
 朝ごはんは、昨夜はるき君が食べたなめこの味噌汁の残りと、バタートースト1枚、それにコーヒー。

 7時過ぎから、昨日完成した別府・由布院・大分旅のドキュメントの記事をブログサーバへと移す作業に取りかかり、1時間半ほどかけてコンプリート。その最初の記事を「公開」にまわす。
 ほかに、最近買った本9冊の表紙をスキャンして、これらに関する記事も1本書く。

 株式は今日も上昇。急上昇して上昇寄与度の高かったソフトバンクGを1ユニット手放し、一方で下げている三菱自動車を1ユニット買う。お願いだからうまくいってね。(笑)

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(「手打ちそば二谷」の肉そば)

 蕎麦が食べたくなった昼は、久保田の「手打ちそば二谷」を3年ぶりに再訪し、肉そば900円を注文。そばつゆは、河北の肉そばというよりも一般店の鳥そばのほうに振れていて、濃いめの醤油味にしっかりとした昆布と鰹節の味わいがあり、それにうっすらと鶏肉から染み出た出汁が加わるといったもの。風味高く、こういうのも好きだ。
 蕎麦は、ボリュームとゲソ天を売りにして製麺所物を安く出す店とは一線を画しており、純手打ちのこの辺りでは細打ちの部類の、固茹でのきわめて立派なもの。量にも不足感がなく、この蕎麦を使っての900円は値打ちがあると思う。チョイ付けの範疇を超えている漬物3種のほかに、これもどうぞとわらびの一本漬も供された。納得の蕎麦ランチが堪能できた。

 午後は、約1か月ぶりに母の面会へと赴く。今回は姉と妹も同席している。5月の連休明けからコロナ対応は大きく変わったはずなのに、この病院では認知症病棟に関しては従来どおり面談室でのリモート面会を続けていて、直接会うことはまだできない。
 母は、姉と妹をちゃんと認識でき、感情が昂ってモニターの向こうで嬉し泣きしている。二人の伴侶の名前がすらすらと出てくるあたりにはちょっとびっくりする。ほかのことは何をどこまでわかっているのやらといった状態なのだけどな。興奮が高まったため、15分になる少し前に面会を打ち切る。

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(okinawa-image 抱瓶)

 その後、「いつもの場所大野目店」に場所を移して、何年ぶりかで兄弟3人で話す。当方からは、父の十三回忌についてと実家の処分について。十三回忌については、故人の高齢となった兄弟等は呼ばず、わが家と山形にいる妹夫婦で質素にやること、実家については、そろそろ処分を考えていることについて伝え、同意を得る。
 それぞれの都合もあるようなので、長くならないうちに切り上げ、明日以降の約束も特にせずに別れる。それぞれが元気でいることを互いに確認できればそれで十分ではないか。

 この日はブログ関連の作業が中心となり、明るいうちには本を読んでいない。眠る前に残りわずかとなった「雀の猫まくら」を読み切ってしまおうと思ったが、眠気に負けて30ページにとどまる。
 22時過ぎには眠りへ。

 2023年5月中に仕入れた本は、次の9冊です。

1 四十九日のレシピ  伊吹有喜 ポプラ文庫 201111 古220
2 漂うままに島に着き  内澤旬子 朝日文庫 201907 古440
3 忌野旅日記  忌野清志郎 新潮文庫 199305 古220
4 インド旅行記3 東・西インド編  中谷美紀 幻冬舎文庫 200612 古330
5 マイクは死んでも離さない 「全日本プロレス」実況、黄金期の18年  倉持隆夫 新潮社 201001 古770
6 アガワ家の危ない食卓  阿川佐和子 新潮文庫 202210 古378
7 風待ちのひと  伊吹有喜 ポプラ文庫 201104 古220
8 鉄道ひとつばなし3  原武史 講談社現代新書 201103 古220
9 アジア沈殿旅日記  宮田珠己 ちくま文庫 201811 古330

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 すべて古書で、6はアマゾンから、それ以外はブックオフオンラインの店舗取寄せで購入したもの。
 1と7は、自分にとって初モノとなる伊吹有喜(いぶきゆき)の2作。先に読んだオムニバスの「注文の多い料理小説集」(文春文庫、2020)に収録されていた彼女の「夏も近づく」がいい味わいだったので、評価されている初期作品を読んでみようと思って買ったもの。
 2は、宮田珠己、高野秀行とともに「エンタメノンフ文芸部」を結成しているという内澤旬子の、小豆島への移住顛末記というところに惹かれて。
 3は、旅の徒然に見聞きしたオカシなヤツらの笑えるウラ話をイマーノ言葉で語り尽くすというもので、泉谷しげる、山下洋輔、桑田佳祐など、音楽業界の重鎮が総登場するらしい。山下洋輔からの流れで見つけた本。
 4と8はともに、すでに入手済みの1、2と合わせて読むために。
 5は唯一の単行本で、プロレスの本をいくつか読んでいるうちに、1980年代の全日本中継の実況を担当していた倉持隆夫の名調子を思い出し、ぜひとも欲しくなったもの。
 6は、阿川弘之の「完全版 南蛮阿房列車(上)」(中公文庫、2018)を読み、その実娘のサワコは父をどう見ていたのかを知りたくなって。
 9は、宮田珠己の15冊目の購入本。

 というわけで、どれも読む理由がはっきりしているので、そのような気概で読めばきっと楽しいはずです。
 なお、総経費は3,028円でした。今どき新刊本なら、この金額ではせいぜい1冊がいいところだものなあ。

2023.06.03 20230602 金
 5時前に覚醒してしまったので、昨夜早く眠った時間を取り戻そうと、読書を始める。昨夜読み残した「雀の猫まくら」を30ページ弱読んで、1日遅れの読了。

 続けて5月17日以来となる「阿呆旅行」も読む。これはこの日のうちに110ページ。
 「三景の末路――松島」では、当著の初出時である昭和40年代の松島の様子が記されている。人相のよくない男がすっと寄ってきて、かなり強引な客引きをしている。電話で予約している旅館を悪し様に言い、自分の宿に引き込もうとしていて、遊覧船の客引きもまた同様。著者は「こんな無礼な客引きの跋扈を許しておいていいのか」と地元観光協会を糾弾している。泊った旅館でも、女中を呼んで依頼する事柄はほぼすべて無理とかわされて埒があかず、女中の言葉遣いも不適切で、著者は「ふざけやがって、ふざけやがって……」とこめかみをぴくぴくさせているのだった。
 このような時代の松島は自分も子供の頃に経験しており、その雰囲気はよくわかる。松島がよもや今でもこういう状態ではないことを祈るばかりだ。
 松島のほかに、宇和島、庄内、神戸、松江、札幌、秋田など興味深い場所を扱っていたので、すいすい読めた。

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(日本三景の一つ「松島」)

 このところ、旅、孫の子守り、姉の帰国などが続き、その合い間にはわりと根を詰めてのカキモノをしていたので、少しゆっくりしたいと思っていた。今日は朝から一日雨だろうし、特に用件も入っていない。よし、では今日はのんびりと過ごそうか。
 仕事もしないで毎日のんびりと過ごしているではないかと思われる向きもあろうが、それはまだ世の中のことを十分に知らず、仕事ばかりをさも一生の一大事のように崇めている愚な若者の考えそうなことだ。仕事以外のことでも案外日々せわしなく生活しなければならないもので、心が沸き立つ何かさえ持っていれば、自ずとそうなる。仕事ばかりしていると、それがなくなってからは寂しい人生を送ることになるぞ。

 この4月にリニューアルオープンした表蔵王の県観光物産館「ぐっと山形」を、野菜類を買いがてら視察。この前食べた鶏団子の白菜鍋風がおいしかったというと、はりきったつれあいは大きな白菜を1個まんま買う。たったの220円。しかし、これを二人だけで食べられるのだろうか。

 昼メシはそのついでに、フードコート内にある「山形キッチン」で2年11か月ぶりに食べる。前にもらっていた大盛り無料券がまだ使えて、醤油ラーメンの大盛り、780+0円。観光客相手の店でもあるので価格も味もあまり期待はしていなかったが、味はそこそこ行っていたと思う。
 つるつるプリプリの麺は、たぶん酒井製麺所製。硬めの茹で具合がよく、意外やスープも熱々。でもまあ、麺もスープも市販の酒井の袋入り生ラーメンと異なるところがなく、よく言えば山形標準ではあるけれども、家で食べるものと変わらない感じだった。

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(「山形キッチン」の醤油ラーメン)

 夜からは、「この国のかたち六」(司馬遼太郎著、文春文庫、2000)を読み始める。
 シリーズ最終巻となるもので、「巨星、墜つ――。1996年2月12日、10年間続いた「文芸春秋」の巻頭随筆「この国のかたち」は、筆者の死をもって未完のまま終わることになった。本書は、絶筆となった「歴史のなかの海軍」の他、書き言葉としての日本語の成り立ちを考察した「言語についての感想」「祖父・父・学校」などの随想、講演記録「役人道について」を収録。」――というもの。日本の未来に警鐘を鳴らし続けて逝った、不世出の作家の白鳥の歌だ。
 この日は「歴史のなかの海軍」の5本をほぼ読みつくして50ページ。

 この日の読書は調子がよく、合計190ページ読んだ。しかし一方で、自分にとって建設的なほかのことはほとんどやらなかったという一面もある。人間というものは、何もかにもきちんとやるなんてそもそも無理なのよ、ということだ。

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 22時前に就寝。

 別府駅至近の駐車場に車を入れ、駅周辺を散策する。まずは「ピカピカのおじさん(油屋熊八像)」に4年ぶりにまた逢えたねとごあいさつ。別府を観光地として開拓し、バスガイドや温泉マークを考えたのもこの人なのだ。
 その足元には警察官や報道陣が多くいる。ひき逃げ犯人の公開捜査を呼びかけているもので、逮捕につながる通報者には500万円の賞金が出るとか。このことが、夕方のローカルニュースのトップで報じられていた。
 また、おじさん像のそばには竹木で囲われた手湯があり、温泉風情を醸し出しているのだった。

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(ピカピカのおじさん(油屋熊八像))

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(「手湯」の中はこんな感じ。いい湯加減)

 駅の近くには、前回も立寄った「駅前高等温泉」がある。同じところに立ち、同じ構図で写真を撮っている自分。
 大正レトロの面影漂う建築物が印象的な、創業1924年のかけ流し天然温泉。部屋を借りたりマッサージを頼んだりすることもでき、炭酸泉の並湯とイオウ泉の高等湯があって、24時間年中無休で入浴料は250円。なのに、駐車場に車が1台も停まっていないのはなぜなのか。

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(駅前高等温泉)

 ものすごく狭い道だらけの古い街区を、レンタカーに傷を付けぬよう最々徐行しながら、「竹瓦(たけがわら)温泉」にも立寄ってみる。
 ここには初めて来る。車の置き場所がないので、R10を挟んだ向かいにある「ゆめタウン別府」の駐車場に停めさせてもらい、店のなかでのウィンドウショッピングもやる。
 このあたりは「別府温泉」で、別府温泉郷の中心となる温泉観光地だ。市街地の海岸通りと流川通りの周辺にホテル旅館街がある。流川通りには楠銀天街などの繁華街もある。
 市営の共同浴場の「竹瓦温泉」は、明治時代から続く唐破風造りの共同浴場で、砂の中に埋まって汗を流す砂湯が有名のようだ。受付の女性に挨拶をしてエントランスから内部を覗かせてもらったが、風情のあるつくりに加えて十分な広さと清潔さが感じられる。建物に向かって左側の大きな部屋が砂湯になっているのか、そこからは砂に埋まっているのであろう利用客たちの寛いだ会話が反響して聞こえてきていた。

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(「竹瓦温泉」の格調高いファサード)

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(玄関から内部を覗かせてもらった)

 竹瓦温泉の周辺は小さな店が密集する歓楽街を形成している。角には風俗関係の「無料案内所」があり、夜に訪れたならばぐっと雰囲気が変わって別の表情を見せるのだろうと思われる、魅力的な路地が随所にあった。

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(竹瓦温泉西側の小路)

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(こちらは「竹瓦小路」と名の付く路地)

2023.06.04 20230603 土
 5時40分起床で、6時前の起床が定番となりつつある。夜は毎日早く眠っているからね。
 土曜日なので、むこう一週間分のテレビ録画設定をして、本を開きながら、9時過ぎからの大谷翔平の先発登板試合を観戦する。結果は残念ながら、負け投手&ノーヒット。

 つれあいに頼んで、父の十三回忌について菩提寺と電話で日程調整をしてもらう。結果、9月9日(土)の午前中。高齢の父の兄弟や外国住まいの姉は呼ばず、我々家族一党と妹のところに声をかける程度で質素にやるつもりだ。お斎についても、住職は呼ばずに身内の会食ということで済ませたい。詳細は別途ということで。

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 昼食は自宅で、うなぎ蒲焼を食べる。昨夜、某番組で太田和彦がうな重をうまそうに食べているのを見て、家の冷凍庫にうなぎがあったことを思い出し、所望してつくってもらった。
 中国産の冷凍ものだが、大きくて肉厚。焼き立ての香ばしい香りこそあまりないのが残念だが、専門店で食べるよりもずっと迫力がある。価格としても専門店の5分の1程度で食べられるのなら、自分はこちらのほうでも十分に満足できる。
 ただ、これでは量が多い。ごはんは1合ほどあり、付け合わせが多彩過ぎ。残してはいけないと思うから食べて、結局大満腹となる。オレンジは夕食時にまわそう。

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(自宅でうな丼。)

 午後には、姉が家にやってくる。先に会ったときにそろそろ実家の処分を考えていることを伝えたのだが、それに絡んで知っている不動産業者を紹介するという。今すぐに動こうとは思っていなかったのでこちらとしては泡をくった形となる。そういうことは時宜を見計らって地元にいる当方でやるので、あまり関心はない。
 その話は聞き置くにとどめて、それぞれの近況報告や、母に関する逸話・回想などを話題につれあいと3人で茶を飲んでひとときを過ごす。8日の朝には山形を離れ、その後しばらくは松本、東京に滞在するとのことだった。

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(わが実家の画像ではないが、状況はよく似ている)

 この日の読書は、全部で140ページ。
 「阿呆旅行」を90ページ余り読んで読了。高山、徳之島、内田百閒の出身地の岡山、北海道の池田町などの、自分にとっても既視感のある土地の部分を読む。著者の江國滋が内田百閒への思い入れがすごいことは、文中や巻末エッセイ「核心」(内田百閒著「有頂天」の文庫解説)を読めばよくわかる。
 「この国のかたち六」は、1983~84年に「司馬遼太郎全集」の月報に掲載された「随想集」の部分に入り、50ページ。
 もっと読むはずだったが、睡眠前の読書は眠気に負けてほとんどできない状態。ベッドに本を持ち込みはするけれども、手をつけないまま眠ることが多くなっていて、この夜もそうなってしまった。
 22時半前には就寝。