2021.11.01
20211031 日
眠りが浅い夜となり、寝覚めも冴えず、7時15分までぐずぐずしていた。
つれあいに言われて思い出したが、今日は父の命日で、亡くなってからちょうど10年が経過した。去年の同時期はこのことで母が「十三回忌」をしなければとにぎやかだったが、それはまだ「十回忌」であって、区切りの年まであと3年も残っているのだった。ところが今年の母は、伴侶の命日も念頭から離れてしまったようで、そのことについては一言もない。
午前中は「民族の世界史」の時間。
(この中に若かりし父が写っている)
蕎麦をたっぷり食べたいと思い、5か月ぶりに「こぶ原」へ。
ここはただでさえ麺量が多いのだが、1.5倍の大盛りまで無料で変更できるという太っ腹の店。さらにJAFの会員証提示でミニげそ天がサービスとなる。通常なら「もりゲソ天」900円をいくところだが、大盛りなら天ぷらは少量でいいので、もりそば700円を大盛りにしてJAFのミニ天をつけてもらおう。
蕎麦の実の皮の部分が入って蕎麦の風味が感じられる麺。開店したての頃にはコクが足りないと感じたそばつゆは改善され、すっかりベツモノのいい味わいに変わっている。生卵1個サービスだし、やさしそうな女性店員がそばつゆを足してくれるし、とろりとした蕎麦湯はうまいしで、満腹の大満足だった。
(「こぶ原」のもりそば)
午後は、「第39回全日本大学女子駅伝」や「全国高校サッカー選手権大会山形県大会決勝戦」の東海大山形対羽黒を横目で見ながら、また読書へ。
その間、長男が孫を連れて、保育園の入園申請に必要な母の介護保険証の写しを取りに、家に寄っていく。はるき君はわずか一週間のうちにますます活発に動くようになったように思える。
夜は、娯楽番組を観ながら飲んで、20時前からは一種の国民的なおまつりと言っていい衆院選の開票速報を見る。というか、どの放送局でもこれをやっているので、テレビを見るならこれしかないといった状況でもある。
自民党が単独過半数を窺う勢いらしく、これで日本の政治、世の中はある意味安泰、別の言い方をすればこの閉塞状況はさらに続くことがほぼ確実となった。つまり国民の多くは、今の政権のままで大きな問題はないと考えていることになるわけだが、何も危機感を持たずそんなにぼーっとして生きていていいの?という疑問は残る。
一方で、国民にしっかりとアピールでき、自民党に対抗しうる存在とならなければならない第二の政治勢力が健全に育っていず、むしろそのことのほうが憂うべき事態だろう。理不尽なことやっても国民から指弾を受けずに勝てるような選挙が今後も続けば、政権政党は襟を正さないままますます驕りの度合いを深めていくだろう。
山形の3つの小選挙区は、20時になると同時にいち早く自民系候補者の当選確実が打たれてしまう。これでは野党候補者の比例復活当選も望めなのではないか。いわば山形が全国的にみて最もぼーっとしている地域のひとつと言えるのかもしれない。
(今夜は衆院選の開票がある)
読書は、「民族の世界史Ⅰ」をだいぶ読み進めて、80ページ。この巻のメイン部分と思われる第4章「民族とは何か」の座談会に入る。
ほかには、「つるかめ助産院」を90ページ。
23時まで読み、あとは開票速報を点けたままベッドへ。すでに大勢は決しているので、24時前には就寝。
つれあいに言われて思い出したが、今日は父の命日で、亡くなってからちょうど10年が経過した。去年の同時期はこのことで母が「十三回忌」をしなければとにぎやかだったが、それはまだ「十回忌」であって、区切りの年まであと3年も残っているのだった。ところが今年の母は、伴侶の命日も念頭から離れてしまったようで、そのことについては一言もない。
午前中は「民族の世界史」の時間。
(この中に若かりし父が写っている)
蕎麦をたっぷり食べたいと思い、5か月ぶりに「こぶ原」へ。
ここはただでさえ麺量が多いのだが、1.5倍の大盛りまで無料で変更できるという太っ腹の店。さらにJAFの会員証提示でミニげそ天がサービスとなる。通常なら「もりゲソ天」900円をいくところだが、大盛りなら天ぷらは少量でいいので、もりそば700円を大盛りにしてJAFのミニ天をつけてもらおう。
蕎麦の実の皮の部分が入って蕎麦の風味が感じられる麺。開店したての頃にはコクが足りないと感じたそばつゆは改善され、すっかりベツモノのいい味わいに変わっている。生卵1個サービスだし、やさしそうな女性店員がそばつゆを足してくれるし、とろりとした蕎麦湯はうまいしで、満腹の大満足だった。
(「こぶ原」のもりそば)
午後は、「第39回全日本大学女子駅伝」や「全国高校サッカー選手権大会山形県大会決勝戦」の東海大山形対羽黒を横目で見ながら、また読書へ。
その間、長男が孫を連れて、保育園の入園申請に必要な母の介護保険証の写しを取りに、家に寄っていく。はるき君はわずか一週間のうちにますます活発に動くようになったように思える。
夜は、娯楽番組を観ながら飲んで、20時前からは一種の国民的なおまつりと言っていい衆院選の開票速報を見る。というか、どの放送局でもこれをやっているので、テレビを見るならこれしかないといった状況でもある。
自民党が単独過半数を窺う勢いらしく、これで日本の政治、世の中はある意味安泰、別の言い方をすればこの閉塞状況はさらに続くことがほぼ確実となった。つまり国民の多くは、今の政権のままで大きな問題はないと考えていることになるわけだが、何も危機感を持たずそんなにぼーっとして生きていていいの?という疑問は残る。
一方で、国民にしっかりとアピールでき、自民党に対抗しうる存在とならなければならない第二の政治勢力が健全に育っていず、むしろそのことのほうが憂うべき事態だろう。理不尽なことやっても国民から指弾を受けずに勝てるような選挙が今後も続けば、政権政党は襟を正さないままますます驕りの度合いを深めていくだろう。
山形の3つの小選挙区は、20時になると同時にいち早く自民系候補者の当選確実が打たれてしまう。これでは野党候補者の比例復活当選も望めなのではないか。いわば山形が全国的にみて最もぼーっとしている地域のひとつと言えるのかもしれない。
(今夜は衆院選の開票がある)
読書は、「民族の世界史Ⅰ」をだいぶ読み進めて、80ページ。この巻のメイン部分と思われる第4章「民族とは何か」の座談会に入る。
ほかには、「つるかめ助産院」を90ページ。
23時まで読み、あとは開票速報を点けたままベッドへ。すでに大勢は決しているので、24時前には就寝。
2021.11.01
静かな木 藤沢周平
新潮文庫 362円+税
2000年9月1日 第1刷
2004年3月5日 第11刷発行
藩の勘定方を退いてはや5年、孫左衛門もあと2年で還暦を迎える。城下の寺にたつ欅の大木に心ひかれた彼は、見あげるたびにわが身を重ね合せ、平穏であるべき老境の日々を想い描いていた。ところが……。
舞台は東北の小藩、著者が数々の物語を紡ぎだしてきた、かの海坂。澹々としたなかに気迫あり、滑稽味もある練達の筆がとらえた人の世の哀歓。藤沢周平最晩年の境地を伝える3篇。(カバー背表紙から)
掲載3編は「岡安家の犬」「静かな木」「偉丈夫」で、いずれも1993年の初出で、藤沢周平の没(97年)後98年の単行化、そして文庫化が2000年となっています。エッセイや初期の短編集を除けばほぼ最後に文庫化された小説です。全120ページ余りで、文字のポイント数もやたらと大きい、いわば記念碑的な価値を持つ1冊と言えます。
本書収録の「静かな木」の藤沢周平らしい筆致を、以下に紹介しておきます。
「福泉寺の欅は、闇に沈みこもうとしている町の上にまだすっくと立っていた。落葉の季節は終りかけて、山でも野でも木々は残る葉を振り落とそうとしていた。福泉寺の欅も、この間吹いた強い西風であらかた葉を落としたとみえて、空にのび上がって見える幹も、こまかな枝もすがすがしい裸である。
その木に残る夕映えがさしかけていた。遠い西空からとどくかすかな赤味をとどめて、欅は静かに立っていた。
――あのような最期を迎えられればいい。
ふと、孫左衛門はそう思った。」
藤沢関連の他の文庫本と同程度のポイント数であれば50~60ページ程度のボリュームしかないので、あっという間に読了しました。
(2021.9.19 読)
2021.11.02
20211101 月
5時覚醒の、6時半起床。6時過ぎ頃に小さな地震があった。
今日から11月。自宅療養を続けていたつれあいは、漫然とした日々に耐えられなくなったようで、週明けの今日から出勤して行った。これからしばらくは短時間勤務にして、通常よりも2時間早く切り上げて帰ってくるらしい。
今日は自分関係の内科診療に行くため、早めの8時半に出発。まずは朝食をとるため、ヤマザワ松見町店の1階にある「タリーズコーヒー山形松見町店」を初訪問。
数種類あるモーニングセットの中から、ボールパークドッグプレーンを、本日のコーヒーとセットにして、539円。通常時間帯よりもコーヒー代が115円お得らしい。
長い名前のホットドッグは、ジューシーなソーセージをライ麦パンでサンドしたシンプルなもの。ふーん、これが単品だと330円なの? 高いよナ。でもまあ、おいしいコーヒーとともにいつもと異なり店内のゆったりとした雰囲気の中で食べれば、それもよし。場所代デアルと考えよう。
(「タリーズコーヒー山形松見町店」のボールパークドッグプレーンセット)
その後に赴いたいつもの医院では、待ち時間の間にけっこう本が読める。診察とは言っても、60日分の内服薬をもらい、血圧をチェックするだけ。今回は、2か月ほど前に行った血液検査の結果がわかる。その時の体調はあまりよくなかったと記憶しているが、その前回、5か月前の数値よりも総じて改善傾向にある。だが、いくつかのバッドマークはまだ残っている。結局のところ食べ過ぎなのだと医師は言う。普段の生活を見られているわけではないのにあまりにも図星なので、なんだか気恥ずかしくなるぐらいだ。
そういう診断を受けてきたので、今日ばかりは大盛りにしてしっかり食べる昼食を普通サイズの弁当にダウンサイジングして我慢することにする。
「フードセンターたかき南原店」のチキンカツ弁当(おろしソース)はなんと260円+税(=280円)。これだけにとどめておけばたいしたものなのに、つい牛肉コロッケを添えてしまった。ここらへんがダメなところなのだろうな。
(価格に注目! 「フードセンターたかき南原店」のチキンカツ弁当)
帰宅してからは読書。結果としてこの日は、「民族の世界史Ⅰ」を60ページ。
また、「つるかめ助産院」を120ページほど読んで読了。本州から船で3時間という設定は伊豆諸島の新島あたりが念頭にあるらしい。そうは言っても、食べ物として猪鍋、田芋コロッケ、長命草のサラダ、オオタニワタリのお浸し、水前寺菜のピーナツ和え、ポークランチョンミートのおむすびなどが出てくるし、イノーでのタコ漁や浜下りの場面などもあるので、舞台となっている南の島は間違いなく沖縄、しかも八重山だ。
巻末に、著者と宮沢りえとの特別対談付き。その中で著者が述べていることから、助産院の鶴田亀子は石垣島の「ペンギン食堂」の奥さん愛理さんがイメージされていることがわかる。
調べてみると、著者の小川糸は山形市出身で、当方が卒業した高校の後輩に当たるのだった。こうなると、少なくともこの人のデビュー作「食堂かたつむり」は読んでみなければならず、さっそく発注する。
(小川糸)
今日の株価は、衆院選挙の結果政権の継続、安定が好感されて、日経平均は先週末比で2.6%余り上げた。だが、当方の持ち株評価額は2%弱の上昇にとどまる。約定は、売りが1本。もうひと上げあって、あといくつか利益を確定しておきたいところだ。
夜の録画視聴は、「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」。この番組、仰天の盛り付けや激安価格のほかに、店主や従業員のキャラがものすごく立っていて、やたらとおもしろく、見ていてつい大笑いをしてしまう。やるな、中京テレビ。
「ハーフ」でも半分になっていない唐揚げ定食やちゃんぽんが運ばれてくる茨城県神栖市「ひだまり食堂」、7人前相当のカツカレー、ルーおかわり自由800円をはじめとして、何を注文しても800円の千葉県長生郡長南町「小料理金曜日」あたりが特に光っていた。
23時過ぎには眠りへ。
今日から11月。自宅療養を続けていたつれあいは、漫然とした日々に耐えられなくなったようで、週明けの今日から出勤して行った。これからしばらくは短時間勤務にして、通常よりも2時間早く切り上げて帰ってくるらしい。
今日は自分関係の内科診療に行くため、早めの8時半に出発。まずは朝食をとるため、ヤマザワ松見町店の1階にある「タリーズコーヒー山形松見町店」を初訪問。
数種類あるモーニングセットの中から、ボールパークドッグプレーンを、本日のコーヒーとセットにして、539円。通常時間帯よりもコーヒー代が115円お得らしい。
長い名前のホットドッグは、ジューシーなソーセージをライ麦パンでサンドしたシンプルなもの。ふーん、これが単品だと330円なの? 高いよナ。でもまあ、おいしいコーヒーとともにいつもと異なり店内のゆったりとした雰囲気の中で食べれば、それもよし。場所代デアルと考えよう。
(「タリーズコーヒー山形松見町店」のボールパークドッグプレーンセット)
その後に赴いたいつもの医院では、待ち時間の間にけっこう本が読める。診察とは言っても、60日分の内服薬をもらい、血圧をチェックするだけ。今回は、2か月ほど前に行った血液検査の結果がわかる。その時の体調はあまりよくなかったと記憶しているが、その前回、5か月前の数値よりも総じて改善傾向にある。だが、いくつかのバッドマークはまだ残っている。結局のところ食べ過ぎなのだと医師は言う。普段の生活を見られているわけではないのにあまりにも図星なので、なんだか気恥ずかしくなるぐらいだ。
そういう診断を受けてきたので、今日ばかりは大盛りにしてしっかり食べる昼食を普通サイズの弁当にダウンサイジングして我慢することにする。
「フードセンターたかき南原店」のチキンカツ弁当(おろしソース)はなんと260円+税(=280円)。これだけにとどめておけばたいしたものなのに、つい牛肉コロッケを添えてしまった。ここらへんがダメなところなのだろうな。
(価格に注目! 「フードセンターたかき南原店」のチキンカツ弁当)
帰宅してからは読書。結果としてこの日は、「民族の世界史Ⅰ」を60ページ。
また、「つるかめ助産院」を120ページほど読んで読了。本州から船で3時間という設定は伊豆諸島の新島あたりが念頭にあるらしい。そうは言っても、食べ物として猪鍋、田芋コロッケ、長命草のサラダ、オオタニワタリのお浸し、水前寺菜のピーナツ和え、ポークランチョンミートのおむすびなどが出てくるし、イノーでのタコ漁や浜下りの場面などもあるので、舞台となっている南の島は間違いなく沖縄、しかも八重山だ。
巻末に、著者と宮沢りえとの特別対談付き。その中で著者が述べていることから、助産院の鶴田亀子は石垣島の「ペンギン食堂」の奥さん愛理さんがイメージされていることがわかる。
調べてみると、著者の小川糸は山形市出身で、当方が卒業した高校の後輩に当たるのだった。こうなると、少なくともこの人のデビュー作「食堂かたつむり」は読んでみなければならず、さっそく発注する。
(小川糸)
今日の株価は、衆院選挙の結果政権の継続、安定が好感されて、日経平均は先週末比で2.6%余り上げた。だが、当方の持ち株評価額は2%弱の上昇にとどまる。約定は、売りが1本。もうひと上げあって、あといくつか利益を確定しておきたいところだ。
夜の録画視聴は、「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」。この番組、仰天の盛り付けや激安価格のほかに、店主や従業員のキャラがものすごく立っていて、やたらとおもしろく、見ていてつい大笑いをしてしまう。やるな、中京テレビ。
「ハーフ」でも半分になっていない唐揚げ定食やちゃんぽんが運ばれてくる茨城県神栖市「ひだまり食堂」、7人前相当のカツカレー、ルーおかわり自由800円をはじめとして、何を注文しても800円の千葉県長生郡長南町「小料理金曜日」あたりが特に光っていた。
23時過ぎには眠りへ。
2021.11.02
やっとかめ探偵団と殺人魔 清水義範
光文社文庫 500円+税
1996年3月20日 第1刷
1997年2月15日 第2刷発行
やっとかめ探偵団シリーズの3冊目となる長編ユーモア推理小説。すっかり名古屋弁にハマってしまった格好になっています。
“見知らぬ男が、見知らぬ家で自殺する”――名古屋は中川区の一角で、どえりゃー事件が発生した。たちまち、波川まつ尾(74歳)が営む駄菓子屋には、情報屋・婆ちゃんたちが押し寄せ、蜂の巣をつついたよう。さらに、恐怖の連続殺人魔が出現。まつ尾をリーダーとする姥桜探偵団は、町内探索に飛びだした……。
名古屋を知るための生きた教材。清水ワールドの原点。(カバー背表紙から)
当著をして「名古屋を知るための生きた教材」であると宣言しているところがなんとスバラシイ。(笑)
登場人物などはほぼ同じですが、これまでの2冊とちがうところは、50ページ程度のショートストーリーが6編、連作の形態をとって並んでいること。一つひとつは事件の発生とその解決というミステリーの形式を踏まえていて、それぞれを短編小説として楽しむことができますが、続けて読めば一つの長編のように大きな謎とその解決があります。今回の大テーマは、若い女性が何人も殺される連続殺人魔の事件です。
文中に出てくる「オーモン劇場」なる映画館は、当作が書かれた頃には名古屋市中村区に実在していたもので、よほどの大作を除いて二本立てで上映していて、2本見るのにたっぷり6時間ほどかかったとのこと。残念ながら1998年に閉館しているようです。
ほかにも、中日ドラゴンズ、中日新聞、英傑行列、女子大小路といった名古屋ならではの風俗が散りばめられて物語の雰囲気を盛り上げています。
シリーズを3冊読んでも、名古屋弁やこういう設定にはまだ飽きは来ていません。(笑)
(2021.9.19 読)
2021.11.03
20211102 火
6時45分起床。この日は朝から母を連れて病院に行かなければならず、はじめから気が重いスタートとなる。
8時15分に家を出て施設へと迎えに行き、そのまま9時前に病院へ。4度目ともなると場の雰囲気は概ねわかるし、服用する薬の落ち着きどころも定まってきて、わりとすんなりと診察を終える。1か月の通院間隔を広げてもらい、次回は10週後の1月前半に行けばよいことになったのは僥倖だ。
すんなりと入居施設に戻る気など母は全くないようで、どこかでコーヒーが飲みたいと言い始める。喫茶店などには一人でもそう行くものではなく、前日に利用したばかりの「タリーズコーヒー山形松見町店」ぐらいしか思い浮かばなかったので、そこに連れて行く。
機嫌よく一人でしゃべっているが、遠い昔のことをつい数日前のことのように話すので、聞いているほうとしてはどうもしっくりこない。中には、当人が幼かった頃(1936年頃)に、東京オリンピック(1964年)記念の鉛筆を買ってもらったと、時間軸のまったく合わない思い出話も出てくる。1936年の五輪はナチス政権下のベルリンで開催されている。
もしかしたら、中止になった1940年大会のことを言っているのだろうか? ひょっとしたらと思って確認してみると、1936年8月に、次期五輪の東京開催が決定している。しかし、紀元二千六百年記念行事として開催される予定だったその大会は、日華事変や軍部の反対等によって、日本政府が1938年7月に開催権を返上、実現には至らなかった。
ははあ、そうか。これのことを言っているのか。だとしたら、母の記憶もまんざらではないということだな。(驚)
(オリンピック招致決定を報じた東京朝日新聞 1936.8.1)
コーヒーだけでは済まず、次は自宅に戻るという。箪笥にある下着類を持って行きたいのだそうだ。遠回りになるがまあいいかと、自宅にも連れて行く。
今回はわりとわがままを聞いてあげて、11時前に施設に送り届けてようやくミッション完了。
昼食は、目指した某ラーメン店の駐車場がすでに満杯だったので、予定を変えて「伝説のすた丼屋山形飯田バイパス店」を訪問。食べてみたいと思っていたすたみな唐揚げ定食の鬼盛り790円の食券を購入。
標準サイズの鬼盛りは唐揚げが8~9個。この上には12~13個の超鬼盛り990円があるけれども、それは無理というもの。唐揚げはアチチで味も悪くなし。これに「すた丼屋特製タレ」をつけて食べればニンニクガツンでメシが進む。ただあまり進み過ぎると唐揚げが余ってしまうので、一口当たりのごはんの量をぐっと抑えて食べ進める。キャベツに添えられたマヨネーズの量や、鰹節の効いたおいしい味噌汁あたりに、この店なりの惜しみないサービス精神を感じ取ることができる。
量的には、自分の腹にはジャストサイズで、これ以上はもう結構という絶妙なぎりぎりレベルだった。
(「伝説のすた丼屋山形飯田バイパス店」のすたみな唐揚げ定食)
いつもなら朝に終えているカキモノやブログの記事公開は、帰宅してから。
株式のほうは、前場のうちに2銘柄が売れて小利益を確定することができるが、その後は下げ基調となり、持ち株評価額も日経平均の下げ幅並みに下げる。
夜の録画視聴では、「山形・福島・新潟 ウドちゃんが行く 驚き!発見!ラーメン探訪6」がよかった。山形県からは、「花やらーめん」(酒田市)、「しょうこ」(金山町)、「四ツ葉」(白鷹町)。他県分で特に食べてみたいと思ったのは、白河ラーメンの流れをくむ福島県平田村「手打ち中華そば味楽」の手打ち手切りの中華そば、新潟県胎内市「隠れ家麺家長太」の味噌ラーメン。どこかに出かけておいしいラーメンを食べたいな。
(「手打ち中華そば味楽」の手打ち中華そばと、「隠れ家麺家長太」の味噌チャーシューメン)
今日はいろいろとあったので、「民族の世界史」のお勉強はお休み。
「それでも気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている」(村瀬秀信著、講談社文庫、2020)を読み始めて80ページ。
23時半過ぎに消灯。
8時15分に家を出て施設へと迎えに行き、そのまま9時前に病院へ。4度目ともなると場の雰囲気は概ねわかるし、服用する薬の落ち着きどころも定まってきて、わりとすんなりと診察を終える。1か月の通院間隔を広げてもらい、次回は10週後の1月前半に行けばよいことになったのは僥倖だ。
すんなりと入居施設に戻る気など母は全くないようで、どこかでコーヒーが飲みたいと言い始める。喫茶店などには一人でもそう行くものではなく、前日に利用したばかりの「タリーズコーヒー山形松見町店」ぐらいしか思い浮かばなかったので、そこに連れて行く。
機嫌よく一人でしゃべっているが、遠い昔のことをつい数日前のことのように話すので、聞いているほうとしてはどうもしっくりこない。中には、当人が幼かった頃(1936年頃)に、東京オリンピック(1964年)記念の鉛筆を買ってもらったと、時間軸のまったく合わない思い出話も出てくる。1936年の五輪はナチス政権下のベルリンで開催されている。
もしかしたら、中止になった1940年大会のことを言っているのだろうか? ひょっとしたらと思って確認してみると、1936年8月に、次期五輪の東京開催が決定している。しかし、紀元二千六百年記念行事として開催される予定だったその大会は、日華事変や軍部の反対等によって、日本政府が1938年7月に開催権を返上、実現には至らなかった。
ははあ、そうか。これのことを言っているのか。だとしたら、母の記憶もまんざらではないということだな。(驚)
(オリンピック招致決定を報じた東京朝日新聞 1936.8.1)
コーヒーだけでは済まず、次は自宅に戻るという。箪笥にある下着類を持って行きたいのだそうだ。遠回りになるがまあいいかと、自宅にも連れて行く。
今回はわりとわがままを聞いてあげて、11時前に施設に送り届けてようやくミッション完了。
昼食は、目指した某ラーメン店の駐車場がすでに満杯だったので、予定を変えて「伝説のすた丼屋山形飯田バイパス店」を訪問。食べてみたいと思っていたすたみな唐揚げ定食の鬼盛り790円の食券を購入。
標準サイズの鬼盛りは唐揚げが8~9個。この上には12~13個の超鬼盛り990円があるけれども、それは無理というもの。唐揚げはアチチで味も悪くなし。これに「すた丼屋特製タレ」をつけて食べればニンニクガツンでメシが進む。ただあまり進み過ぎると唐揚げが余ってしまうので、一口当たりのごはんの量をぐっと抑えて食べ進める。キャベツに添えられたマヨネーズの量や、鰹節の効いたおいしい味噌汁あたりに、この店なりの惜しみないサービス精神を感じ取ることができる。
量的には、自分の腹にはジャストサイズで、これ以上はもう結構という絶妙なぎりぎりレベルだった。
(「伝説のすた丼屋山形飯田バイパス店」のすたみな唐揚げ定食)
いつもなら朝に終えているカキモノやブログの記事公開は、帰宅してから。
株式のほうは、前場のうちに2銘柄が売れて小利益を確定することができるが、その後は下げ基調となり、持ち株評価額も日経平均の下げ幅並みに下げる。
夜の録画視聴では、「山形・福島・新潟 ウドちゃんが行く 驚き!発見!ラーメン探訪6」がよかった。山形県からは、「花やらーめん」(酒田市)、「しょうこ」(金山町)、「四ツ葉」(白鷹町)。他県分で特に食べてみたいと思ったのは、白河ラーメンの流れをくむ福島県平田村「手打ち中華そば味楽」の手打ち手切りの中華そば、新潟県胎内市「隠れ家麺家長太」の味噌ラーメン。どこかに出かけておいしいラーメンを食べたいな。
(「手打ち中華そば味楽」の手打ち中華そばと、「隠れ家麺家長太」の味噌チャーシューメン)
今日はいろいろとあったので、「民族の世界史」のお勉強はお休み。
「それでも気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている」(村瀬秀信著、講談社文庫、2020)を読み始めて80ページ。
23時半過ぎに消灯。
2021.11.03
食卓の情景 池波正太郎
新潮文庫 466円+税
1980年4月25日 第1刷
1988年8月10日 第19刷発行
いちばん好きなものは?と問われたら、鮨と答える、にぎっている時の主(あるじ)の眼の輝きがすばらしい。少年時代、どんどん焼屋に弟子入りしようとして〔鳥の巣焼〕という珍品を発明する。松阪牛が丹精こめられた処女なら、伊賀牛はあぶらの乗りきった年増女、これをバター焼、ついですき焼と賞味する。おいしい食べ物に託して人生感を語る無類のエッセー。著者自筆のカット7点挿入。(カバー背表紙から)
「週刊朝日」から食べ物についての連載依頼を受け、1年にわたって掲載されたものが、1973年に単行化され、80年に文庫化されたもの。
読んでいて、体が楽になり、楽しい。
「旅のたべもの」で“正ちゃん”はこんなことを書いています。
「ひとりで旅に出ることは、おのれを知ることになる。つまり、見も知らなかった人々が自分に相対しての口のききよう、表情のうごき、態度の変化などによって、(ああ、自分は、この人にこうおもわれているのだな)ということがわかる。知合いの人たちではこうはいかぬ。まったく見知らぬ人のゆえに、その反応によって、われわれは自分自身をたしかめることができるのである」
――これは自分のした旅でも実感してきたことであり、反対に、出会ったその相手の生活の質や、これまでどのような人生を歩んできたかなどの一端が見えるような場合もあり、なかなかに楽しいものなのです。
著者はさらに、「また、仕事でない旅のときは……一心に食べるもののことをおもい、一心に口の中に入れる。こうした旅を続けていると、あたまの中も躰もしだいに活力が充ちてくるのがよくわかる。食欲がさかんとなり、東京にいるときの2倍は食べる」と語っていて、それもわからないではありません。本当に食べることが大好きと見えます。(笑)
そして、1973年に記した「あとがき」には、「いま、日本人の食生活は、私どものような年齢に達したものから見ると、激変しつつある。近い将来に、われわれと食物の関係は、おもいもかけなかった状態へ突入するかも知れない。ゆえに、この〔食卓の情景〕が、あるいは記録としての意味をもつようになるかも知れぬ。呵々……」とも書いていますが、どうやらそれが現実となりつつあるようです。
全51編のすべてを列挙しておきます。
巣と食、惣菜日記、母の好物、鮨、料理とサービス、どんどん焼、京の町料理、映画の食卓、旅の食べもの、梅雨の湯豆腐、京都から伊勢へ、長唄と芋酒、鰻、子供のころ、家庭料理、大阪から京都へ、チキンライス、とんかつとカツレツ、東海道・丸子、東海道・興津、祇園祭、四万六千日、鵠沼の夏、近江・八日市、カレーライス、仔鹿物語、朱に交われば、横浜にて、蕎麦、酒、芋ノコ汁、奈良から柳生へ、柳生から伊賀上野へ、伊賀上野、勢州・桑名、多度の鯉料理、鯖、東大寺の結解料理、師走の私、新年の私、縁日、おまんまの立回り、ランプの宿、神田連雀町、京都の稽古、横浜の一日、好事福盧と煮こごり、食日記、菓子、続食日記、あとがき。
(2021.9.23 読)
2021.11.04
20211103 水
6時10分起床。薄暗くて天気のよくない国民の祝日。休日なので株式市況を追いかけなくてもいいので、のんびりとスタートする。日中は晴れ間がのぞいたが、午後には一時激しく雨が降る。
(image-autumn rain)
朝のうちから、「民族の世界史Ⅰ」の終章「「民族の世界史」をめぐって」を読み始める。これも江上波夫と大林太良との対談形式になっているが、後半は江上センセイの大演説会のようになっているのがおもしろい。
50ページ余り読んで読了。その先のページには、45ページに及ぶ全15巻の総目次をはじめ、索引、参考文献、引用図表等一覧、絵地図などが付いている。
昼食は、山形大正門前の「丸五そば屋山大前」にて。ここの蕎麦「もり天」は定評があるけれども、ラーメンはどうなのだろうと思って。
中華そばの大盛り、670+150円。中華を注文しているのは自分だけ。蕎麦が優先されるのか、あとから来た蕎麦注文客4~5組から追い抜かれ、文庫本が40ページも読めてしまい、30分近く待たされての配膳となる。
麺量は十分あり、パサ系チャーシューが5~6枚と、他店のチャーシューメン並みの量。しかし、マイナス面が多くある。色でわかるとおり、かえしにパンチや風味がなくあっさりし過ぎているスープ。その薄いスープをたくさん掬えず、丼を持ち上げて直接飲むしかなかった、小さすぎてつかいものにならない民芸調のレンゲ。そして、同じテボで茹でるために長い蕎麦がかなりの本数混じっていて、こういうのはあまり気持ちのいいものではない。
期待したほどではなかったかなぁ。つまり、ここでは中華など頼まず、蕎麦を食べるべし――ということのようだ。
(「丸五そば屋山大前」の中華そば)
午後は、読後本のインプレの推敲、校正を7本。
その後は「民族の世界史2 日本民族と日本文化」(岡正雄・江上波夫・井上幸治監修、山川出版社、1989)を読み始める。奥付には鉛筆で「2回目 1996.5.15」と記してあり、この本を読むのは今回が25年ぶり3度目であることを知る。それでもまたもや初めてのような新鮮な気持ちで読めるところがなんともスバラシイ。(笑) 人間の記憶なんて、そんな程度のものだ。いや、単に自身のもの覚えが悪いだけかもしれない。
この第2巻、日本列島における自然環境と日本人の結びつき、日本人の人種的(形質的)帰属とその基層文化、東アジアのなかにおける日本民族の形成過程と日本統一国家成立史、民俗・信仰と心性といった日本民族に伝統的な精神文化、日本民族社会の構造とその特質、日本文化と外来文化の関係、近世・近代における外国からみた日本観や国際関係……などなどを、それぞれの専門学者が各自の立場からの自由な日本観を加味しながら、シンポジウム的に展開していくというつくりになっている。
この日は第2巻を30ページ。
(「民族の世界史」は、第1巻を読み終え、第2巻へと読み進む)
夜は、いつものように飲めば、もう食べなくてよくなる。
昨晩放送の麻雀番組「Mリーグ2021」と、今日午後放送の「第69回全日本剣道選手権」を観る。後者は、今年はコロナのクラスター発生があったために練習を自粛した警察関係の出場剣士が極端に少なく、例年にない番狂わせの結果となった。就職浪人中の星子啓太四段(鹿児島)が初優勝して剣道日本一に。
23時には減速。胃に固形物が入っていないので多少空腹感はあるが、いつも感じている胃の重たさはなく、このほうが気分的にはいい。
ほかの読書は、「それでも気がつけばチェーン店……」を70ページ。
(image-autumn rain)
朝のうちから、「民族の世界史Ⅰ」の終章「「民族の世界史」をめぐって」を読み始める。これも江上波夫と大林太良との対談形式になっているが、後半は江上センセイの大演説会のようになっているのがおもしろい。
50ページ余り読んで読了。その先のページには、45ページに及ぶ全15巻の総目次をはじめ、索引、参考文献、引用図表等一覧、絵地図などが付いている。
昼食は、山形大正門前の「丸五そば屋山大前」にて。ここの蕎麦「もり天」は定評があるけれども、ラーメンはどうなのだろうと思って。
中華そばの大盛り、670+150円。中華を注文しているのは自分だけ。蕎麦が優先されるのか、あとから来た蕎麦注文客4~5組から追い抜かれ、文庫本が40ページも読めてしまい、30分近く待たされての配膳となる。
麺量は十分あり、パサ系チャーシューが5~6枚と、他店のチャーシューメン並みの量。しかし、マイナス面が多くある。色でわかるとおり、かえしにパンチや風味がなくあっさりし過ぎているスープ。その薄いスープをたくさん掬えず、丼を持ち上げて直接飲むしかなかった、小さすぎてつかいものにならない民芸調のレンゲ。そして、同じテボで茹でるために長い蕎麦がかなりの本数混じっていて、こういうのはあまり気持ちのいいものではない。
期待したほどではなかったかなぁ。つまり、ここでは中華など頼まず、蕎麦を食べるべし――ということのようだ。
(「丸五そば屋山大前」の中華そば)
午後は、読後本のインプレの推敲、校正を7本。
その後は「民族の世界史2 日本民族と日本文化」(岡正雄・江上波夫・井上幸治監修、山川出版社、1989)を読み始める。奥付には鉛筆で「2回目 1996.5.15」と記してあり、この本を読むのは今回が25年ぶり3度目であることを知る。それでもまたもや初めてのような新鮮な気持ちで読めるところがなんともスバラシイ。(笑) 人間の記憶なんて、そんな程度のものだ。いや、単に自身のもの覚えが悪いだけかもしれない。
この第2巻、日本列島における自然環境と日本人の結びつき、日本人の人種的(形質的)帰属とその基層文化、東アジアのなかにおける日本民族の形成過程と日本統一国家成立史、民俗・信仰と心性といった日本民族に伝統的な精神文化、日本民族社会の構造とその特質、日本文化と外来文化の関係、近世・近代における外国からみた日本観や国際関係……などなどを、それぞれの専門学者が各自の立場からの自由な日本観を加味しながら、シンポジウム的に展開していくというつくりになっている。
この日は第2巻を30ページ。
(「民族の世界史」は、第1巻を読み終え、第2巻へと読み進む)
夜は、いつものように飲めば、もう食べなくてよくなる。
昨晩放送の麻雀番組「Mリーグ2021」と、今日午後放送の「第69回全日本剣道選手権」を観る。後者は、今年はコロナのクラスター発生があったために練習を自粛した警察関係の出場剣士が極端に少なく、例年にない番狂わせの結果となった。就職浪人中の星子啓太四段(鹿児島)が初優勝して剣道日本一に。
23時には減速。胃に固形物が入っていないので多少空腹感はあるが、いつも感じている胃の重たさはなく、このほうが気分的にはいい。
ほかの読書は、「それでも気がつけばチェーン店……」を70ページ。