fc2ブログ
 長崎の中心部は、5年前には訪れなかった場所で、とりわけ眼鏡橋周辺は見落としたと感じていたところです。市電を「めがね橋」電停で下車し、事前に準備していた街なかマップを手に、散策を始めます。
 中島川を目指して歩いて行くと、はじめに「袋橋」が目に入りました。「眼鏡橋」の一本下流に架かる橋です。中島川下流の石橋アーチ橋では、眼鏡橋につぐ古い橋との説もあるとのこと。1982年の長崎大水害により半壊したものの、原型に復元されています。

0100_20250103120931187.jpg
(中島川に架かる「袋橋」)

 そして、そのすぐ西側の上流に架けられているのが「眼鏡橋」です。
 石造の二連アーチ橋で、当時は琉球王国にあった「天女橋」を除けば、1634年建造の日本初の石造りアーチ橋で、現存最古の国の重要文化財となっています。
 東京の「日本橋」、山口の「錦帯橋」とともに日本三名橋に数えられているそうです。これで、この3本をすべて訪れたことになります。
 いい風景なので、画像を2枚。眺めに見惚れて、パワースポットとして注目されているという護岸の「ハートストーン」は見逃してしまいました。

0110_2025010312100720e.jpg
(眼鏡橋1)

0120_202501031210081b0.jpg
(眼鏡橋2)

 眼鏡橋の上流、3本上に架かる「芊原橋(すすきはらばし)」。
 架橋は1681年。ここも1982年の大水害で流出し、これが4代目の橋ということのようです。

0130_20250103121010eab.jpg
(芊原橋)

 芊原橋を渡って、中島川の一本南東の通りに当たる「Allcore(アルコア)中通り」という商店街を見て歩きます。
 中通りは、江戸中期から続く長崎でも最古の商店街であるとのこと。ここは観光地というよりも、地元長崎人がよく利用する商店街のように見えます。一見、普通に見える店が、実は明治時代から続く老舗といった面白さがあちこちにあります。
 その一つと思われる「馬場骨董店」。店構えがいい雰囲気を出していますが、まだ創業50年とのこと。

0140_20250103121011a35.jpg
(Allcore中通りの「馬場骨董店」)

 中通りをまっすぐ南西方面に進んでいくと、「ベルナード観光通り」というアーケード街につながります。かつてこのあたりには外国人居留地があったところで、坂本龍馬も歩いたとされる歴史的な道でもあるそうです。

0150_202501031210131d7.jpg
(ここからは「ベルナード観光通り」)

 ベルナード観光通りを途中の角から90℃左に折れれば、「浜んまちアーケード」という長崎一の繁華街になります。百貨店をはじめとして約700軒が集まるショッピングゾーンで、長崎土産や長崎フードの店がより取り見取りに並んでいます。
 「鍛冶市通り」と交差するところでいったん市電通りに出て、通りを挟んだ南向かい側となる「思案橋通り」へ。このあたりは5年前に訪れています。
 思案橋は花街である丸山に近く、行けば散財してしまう花街へ「行こうか戻ろうか……」と多くの人が思案したことから、この橋の名が付いたと言われています。初めてここに来たときは雨が降っていて、そぼ降る風雨をしのぎながら、長崎は今日も雨だなぁと独りごちたことを思い出します。

0160_20250103121014290.jpg
(懐かしの思案橋交差点)

0170_20250103121016eb5.jpg
(まだ明るさの残る時間帯の「思案橋横丁」)

 さて夕食。この日は思案橋界隈で、長崎フードのトルコライスです。
 「コロッケ」「カフェオリンピック」「ツル茶ん本店」などこの界隈に多くあるトルコライスの名店から、浜んまちアーケードにあるトルコライス発祥の店だという「ビストロボルドー」をセレクトします。
 冷ご飯を焼き飯にして出すのに外人の手前、トルコの「ピラウ」(炊き込みサフランピラプ)に似せて考案した料理が、「トルコライス」の始まりだそうです。
 1,480円を角ハイボール550円とともに。とんかつが思いのほか大きく、スパゲティのパスタがもっちりしていておいしい。ビジュアルもいいし、名店、人気店としての実力は十分です。

0180_20250103121017cfb.jpg
(「ビストロ ボルドー」のトルコライス)

 市電を使って1900には部屋に戻り、シャワーを浴びたあとはコンビニで調達してきたハイボールを追加飲みします。100円ショップで大きい使い捨てカップも手に入れてきたので、フロントからもらったブロックアイスを加えておいしく飲みます。
 今日口に入れたものはどれもおいしく、旅のいいスタートを切ることができました。

関連記事
Secret