日本映画時評

1回目の長岡アジア映画祭を終えた際、
今の全国コミュニティシネマ会議より招待状が届き当時のメンバーと高崎へと赴きました。
それ以前に1回、映画祭を開いただけなのに、
そんな全国組織からお呼びがかかることに驚いた次第で、
いわゆる当時の映画祭関係者が全国から高崎に集まり意見交換を交わす、
といった熱い場となってかなりハイになった記憶があります。
その場のゲストとして山根貞男先生がおり、
親睦会で担当者は今思えば恥ずかしい限りなのですが、
山根先生に突撃し「日本映画時評」を続けてください、と直談判した覚えが。
キネマ旬報に連載されてた「日本映画時評」は当時、公開中のほぼ全ての作品を網羅し、
ほとんどが一刀両断のような形で斬ってたことに、
映画の見方を読みながら教わった気でおりましたが、
ちょうどお会いしたその頃は連載を中断していたので本当に生意気なことを言ったよなぁ、恥ずかしさが。
今思えばああいった場はそういう作法を教わる場なような気がしてます。
その後、「日本映画時評」は全作でなく、山根先生の目に適った作品をピックアップして、
まな板に載せてた印象を持ち、毎回連載を楽しみにしておりました。
率直にあの風貌に辛口の評なのでコワい人なのかと思ってたのが、
笑顔で映画について熱く話していた印象があるので、その点もこちらは学ぶべきに思います。
最近でなく以前から本当に不平不満が顔に宿ってるので。
少し前に山根先生の訃報を知り、お会いしたのはあの時一度きりでありましたが、
良き思い出として残っています。
合掌。
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