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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

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『映画 〇月〇日、区長になる女。』 毎日映画コンクール ドキュメンタリー部門受賞

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©️2024 映画 ◯月◯日、区長になる女。製作委員会

昨秋11月29日に長岡上映会を開いたぺヤンヌマキ監督作『映画 〇月〇日、区長になる女。』が、
先ごろ発表された第79回毎日映画コンクール ドキュメンタリー部門を受賞しました。
おめでとうございます!

https://hitocinema.mainichi.jp/article/79mainichifilmawards-documentary-animation#goog_rewarded

名だたる候補作の中から選ばれた1本とともに、
歴史あるこれまでの受賞作には小林茂監督『わたしの季節』はじめ
佐藤真監督『エドワード・サイード OUT OF PLACE』、原一男監督『水俣曼荼羅』、
さらに遡れば羽田澄子監督『痴呆性老人の世界』等々、
ドキュメンタリー映画の名作とともに名前が刻まれる快挙となりました。

その勢いで、というのかぺヤンヌマキ監督は幻冬舎plusでコラム、
「○月○日、区長になる女。を撮る女。」の連載を開始。

https://www.gentosha.jp/article/26830/

1回目を読むとおそらくパンフレットでは書ききれなかった映画の背景について思いを綴るようで、
本作は41都道府県120箇所以上で映画館、自主上映会が開かれたとのこと。
おそらくスケジュールが合えばぺヤンヌ監督は全国各地へと足を運び、
観客の皆さんや上映会を企画した人たちと話し込んで大きな活力を得ているかと思います。

そのパワーを活かしてお芝居、映画ともにますますのご活躍を祈念します。

https://mainichi.jp/articles/20250117/ddm/012/200/109000c

【公式HP】 https://giga-kutyo.amebaownd.com

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愛まで待てない

aimadematenai.jpg

昨日、盛況のうちに『土を喰らう十二ヵ月』上映会が終了できました。
観に来てくださった方々、ありがとうございます。
お手伝いいただいた方々、お疲れさまでした。

事前に確実に予測できたのは本作はお客様が大変喜んでいただく映画なことは無論、
映画が終わりエンディング曲にジュリー自ら推薦し歌う「いつか君は」が流れても、
誰も席が立たず最後まで聴き入るだろうということでした。

♪月明り こぼれてさざ波
 君の寝顔に寄せて返す
 こわれものみたいだ世界は 

朗々と歌うジュリーとその歌詞は今ほどの物語の余韻に浸れるほどハマり、
皆さん聴き入ってる空気をかぎ取っておりました。
そして歌い終わらないうちに客席から大きな拍手が沸いて、
この上映会は成功を収めたと思いました。

こんな機会を作っていただいた長岡地区労働者福祉協議会の皆さん、
特にYさんい心よりお礼を申し上げます。

「タラの芽がたくさんできるので、この春は映画と同じ食べ方をしてみる」

「今度、山菜取りに連れてってやるよ」

「ジュリーと松たか子は一緒になってほしかった」

「あれは塩分取りすぎじゃないか、確かに倒れてしまうよ」

「見逃したんで観れて良かった」

そして松根広隆キャメラマンを知る人も観賞に来て
「松根さんの撮影は最高だった」
「松根くん、こんな映画も撮るんだね」
と感想をいただき取り合えずご存じの方に観てもらえて良かったです。

皆さん、ジュリーや土井善晴先生が手掛けた料理など様々な理由で観に来ながら、
各々の感想がそれぞれあって伝え合うのも、
やはり配信でない上映会の醍醐味ではないかと思い、
今回はそんな苦労はしなかったものの、
やはり映画を喜んでいただいたのは上映会冥利につきます。

ちなみに担当者は上映直前まで画質を調整してたので内心ヒヤヒヤしながら、
一緒に館内で観ながら劇中の晴耕雨読ジュリーがお世話になってる大崩のご主人に重なってしまい、
しかもご主人も観に来ていたので上映後にその旨を伝えたりしました。
ご主人は笑いながら「いい映画だった、死生観に共感できた」と話しておりました。

画像はジュリー30周年記念アルバムで1996年発売「愛まで待てない」。
ラストを飾るのが「いつか君は」なので借りてきて上映前に流してましたが、
これがいささかも枯れてないロックンロールアルバム、
この当時はほとんどテレビに出ることもなかったのに、
やはりロックスターを貫いてることに流しながら感動を覚えておりました。
ちなみに「いつか君は」を作詞した覚和歌子さんの旦那さんはかの入船亭扇辰師匠だそうで、
何かと長岡に縁があるなぁ、と思いました。

あと一昨日の記事に書いてた
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-4390.html
小林茂監督を通して松根広隆キャメラマンに教えていただいた、
糸魚川のロケ地は散骨の場面のしろ池だそうです。
観光地なのか、知る人ぞ知るスポットなのか、
映画でも美しく撮られており、機会があれば訪れてみたいと思ってます。

映画『土を喰らう十二ヵ月』主題歌「いつか君は」
https://www.youtube.com/watch?v=SgNcI6UpQVc

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1/16 映画『土を喰らう十二ヵ月』 長岡上映会 2024年度 ながおかワーク&ライフセミナー



「ながおかワーク&ライフセミナー」2024年度 第4講座

*映画『土を喰らう十二ヵ月』上映会

「喰らうは生きる。食べるは愛する。いっしょのご飯がいちばんうまい」稀代のスター・沢田研二、主演。実力派・松たか子、共演。料理研究家・土井善晴が初めて映画の料理に挑む。四季折々の食で綴る人生ドラマ。1978年に水上勉が記した料理エッセイから、中江裕司監督が物語を紡ぎだした本作は、人々がいつしか忘れてしまった土の匂いのする生活を思い起こさせ、人としての豊かな生き方を教えてくれる。沢田研二は、物語を凌駕する圧倒的な存在感を見せる。観客は沢田演じるツトムと十二ヵ月を体験したことに気づくだろう。

参加費無料 (要申し込み)
定員 100人 

※定員に達しましたので受付を終了します。

開催日時 2025年1月16日(木) 15時~
『土を喰らう十二ヵ月』上映 作品時間111分 

会場 アオーレ長岡市民交流ホールA
*会場への来場は公共交通機関の利用や周辺駐車場への駐車をお願いします。

開催団体 長岡アジア映画祭実行委員会!
電話 09045204222 e-mail [email protected]
HP http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/

お申込み お問い合わせ
事務局 長岡地区労働者福祉協議会 事務局 連合中越地域協議会 
電話0258-86-0111 (平日 9時~17時)
FAX 0258-86-0844 E-mail [email protected]

「ながおかワーク&ライフセミナー」2024年度
~連帯・協同でつくる安心・共生の福祉社会の実現~

長岡ワーク&ライフセミナー主催団体 長岡地区労働者福祉協議会
共催  (公財)新潟ろうきん福祉財団 
     (一社)新潟県労働者福祉協議会

ながおかワーク&ライフセミナー開催のお知らせ
http://www.nagaoka-lsc.jp/%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B/news/590.html

*この事業は公益財団法人新潟ろうきん福祉財団の公益支出事業を主たる財源として開催します。

◯フードバンクながおかに寄贈できる家庭に眠る食品等を1品お持ちください。

映画『土を喰らう十二ヵ月』

監督・脚本 中江裕司 撮影 松根広隆 音楽 大友良英 料理 土井善晴

原案:水上勉
『土を喰う日々 ―わが精進十二ヵ月―』(新潮文庫刊)
『土を喰ふ日々 わが精進十二ヶ月』(文化出版局刊)

出演 沢田研二 松たか子 西田尚美 尾美としのり 瀧川鯉八/檀ふみ 火野正平 奈良岡朋子

2022年/日本/カラー/ 111分 配給:日活
©2022『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会

公式HP https://tsuchiwokurau12.jp/

予告編 https://www.youtube.com/watch?v=f5el63UWTM8 

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太陽を盗んだ男



批判を承知で『太陽を盗んだ男』を超える衝撃を与える日本映画はもう現れないんじゃないか。
冒頭のバスジャックが皇居に突っ込むゲリラ撮影とか、
銀座のデパート屋上から札束をばらまくとか、
パトカーが次々横転してしまうカーチェイスなど今は絶対撮れないシーンが目白押し、
だけじゃなくて“原爆”をDIYで作って国家を脅す中学教師を演じる俳優が、
当時、連日テレビに出て歌い、時にコントをして国民に最も名の知れたスターだったこと。
国民的スターが最もパンクな精神を持った映画にリスクを承知で出演することなど、
今後まず出てこない、そもそも国民的スターがいないんだから到底敵わないと、
虚無感漂う東京の街でガムを噛みながら原爆製造を実現してしまうジュリーを見て思います。

担当者が小学生のころに夢中になってた、
というか当時の小学生男子の多くはジュリーの一挙一動に熱い視線を送ってたハズ。
そんなスーパースターの主演作をこの度、上映できるのも大変感慨深いものがあったりするばかりか、
老境に達し白髪頭でもっさりした体形になりながらも、
松たか子が惚れてしまう色気が漂うのはサスガ、ジュリー。

今回、「ながおかワーク&ライフセミナー」で“老い”をテーマにした映画で別の作品上映の要望がありながら、
諸事情で上映できなかったので本作をお勧めいたしました。
田舎に移住し晴耕雨読の理想の姿を見るのか、
迫りくる死を前にジタバタしてしまう姿に死生観を重ねてしまうか、
いづれにしてもジュリー人気のおかげもあって定員に達したことは嬉しく思います。
寒いようなんで暖かくして、そして雪道に気を付けてお待ちしています。

ちなみに『太陽を盗んだ男』で自室で原爆を作るジュリーと、
『土を喰らう十二ヵ月』で手料理を作るジュリー、
どちらも同じ曲を鼻歌で口ずさむんでノリが同じに映ります。
アドリブだとしたらジュリー自身も『太陽を盗んだ男』を今も引きづっているのか?

1/16 映画『土を喰らう十二ヵ月』 長岡上映会 2024年度 ながおかワーク&ライフセミナー
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糸魚川ロケ映画でもある



『土を喰らう十二ヵ月』でエゴサしていたら、
ジュリーの熱狂的ファンのブログで新潟コンサートに赴いたところ、
MCで新潟県でも撮影したとジュリーが発言。
映画は長野県白馬を中心に撮影されたことは知ってたので、
へぇー、新潟でも撮影されたのか、どこだろうと思い、
それならばと僭越ながら小林茂監督に撮影した松根広隆キャメラマンに教えていただけないかと。
小林監督がメールを送ったら早速、松根カメラマンより返事が届き「糸魚川の○○」で撮影したとのこと。
すぐさま教えていただきありがとうございます。
結構、重要な場面なのでここではどこかは書きませんが、
明日の上映会、担当者は会場をドタバタしてるハズなので、
観賞後、気になったらこちらに声をかけてください。
お教えします。

いただいた情報は↓こちらにお伝えしようと思います。
https://www.niigatalocation.net/2023/10/20/%E6%96%B0%E6%BD%9F%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB%E5%8F%B2-%E6%83%85%E5%A0%B1%E5%8F%8E%E9%9B%86%E3%81%AB%E3%81%94%E5%8D%94%E5%8A%9B%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81%84/

ちなみに先のブログ、ジュリーのファンの間ではコンサートの最前列でしか凝視できない手が
手料理の場面で頻繁に登場するのが映画の見どころの一つなんだそうです。
そちらもぜひご注目を。

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ヒルコ/妖怪ハンター



自主映画『鉄男』が世界中で称賛され大ブレイクをした塚本晋也監督をメジャーが放っておくのは愚の骨頂、
ということで諸星大二郎の人気漫画を原作に塚本監督たっての希望でジュリーを主役に1991年映画化。
異端の考古学者、稗田礼二郎は原作ではクールな印象を持ってたかと思いますが、
ジュリーは完全に振り切ってキンチョールを手に化け物ヒルコ相手に終始ドタバタの大立ち回りで楽しませてくれた1作。

ロケ地は富山県とのこと、本当に美しい田園風景の中の雰囲気ある校舎での1夜のホラーナイト。
少年の美少女への切ない想いも含めて「ぼくと、ぼくらの夏」でもあるものの、
ただただ1点、肝心の化け物が『遊星からの物体X』のパクリというかオマージュというのか、
ここは『鉄男』で魅せた塚本監督らしい前人未到の比類なき化け物を登場させてほしかった思いも。

担当者は塚本監督作では自ら肉体を酷使してボクシングに挑んだ『TOKYO FIST』一択、
しかしCoccoを迎えた『KOTOKO』は収集つかなくなってしまい、
この後、どうするのかと思ってたら『野火』で戦争について真っ向から挑み称賛、
以後、『沈黙 サイレンス』『シン・ゴジラ』と俳優としても大活躍しながら、
監督作では『斬、』『ほかげ』と明らかにメッセージ性の強い作品へと移行、
ジュリーも「我が窮状」を発表してから
ジュリーでなく自虐的にジジィと自称し言いたいこと、やりたい事に忖度せずますますカッコよくなっており、
この状況でまた二人の再タッグを望んでます。

1/16 映画『土を喰らう十二ヵ月』 長岡上映会 2024年度 ながおかワーク&ライフセミナー
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↑問い合わせが続いてますが、満席となり申し込みを締め切りました。

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3月29日 “戦後80年を問う 池谷薫監督特集”

蟻の兵隊_メイン_3©蓮ユニバース

3月29日(土)アオーレ長岡市民交流ホールAにて
「戦後80年を問う 池谷薫監督特集 『蟻の兵隊』『先祖になる』上映会」と題して、
池谷薫監督をお迎えしトークとともに、
生涯に渡って国家を相手に戦争を問い続けた奥村和一氏(胎内市出身)を記録した『蟻の兵隊』と、
東日本大震災の津波で自宅を流され、長男を失いながら自らの意思で復興を成し遂げた佐藤直志氏を記録した『先祖になる』を上映します。

池谷監督トークのほかにも企画を検討しており、
詳細が決まりましたらまたこちらに掲載します。

『蟻の兵隊』

今も体内に残る無数の砲弾の破片。それは“戦後も戦った日本兵”という苦い記憶を 奥村 和一 ( おくむら・ わいち ) (80)に突き付ける。
  かつて奥村が所属した部隊は、第2次世界大戦後も中国に残留し、中国の内戦を戦った。しかし、長い抑留生活を経て帰国した彼らを待っていたのは逃亡兵の扱いだった。世界の戦争史上類を見ないこの“売軍行為”を、日本政府は兵士たちが志願して勝手に戦争をつづけたと見なし黙殺したのだ。
  「自分たちは、なぜ残留させられたのか?」真実を明らかにするために中国に向かった奥村に、心の中に閉じ込めてきたもう一つの記憶がよみがえる。終戦間近の昭和20年、奥村は“初年兵教育”の名の下に罪のない中国人を刺殺するよう命じられていた。やがて奥村の執念が戦後60年を過ぎて驚くべき残留の真相と戦争の実態を暴いていく。
  これは、自身戦争の被害者でもあり加害者でもある奥村が、“日本軍山西省残留問題”の真相を解明しようと孤軍奮闘する姿を追った世界初のドキュメンタリーである。

https://renuniverse.com/ari
予告編 https://www.youtube.com/watch?v=a2pYLwCLHIQ&t=2s

『先祖になる』

男の名は佐藤直志。岩手県陸前高田市で農林業を営み、仲間から“親分”と慕われている。彼の家は1000年に1度の大津波で壊され、消防団員の長男は波にのまれた。生きがいを失った男に何ができるのか? 直志はひとつの決断をくだす。元の場所に家を建て直そうというのだ。自分はきこりだ。山に入って木を伐ればいい。友人から田んぼを借り、田植えもしよう。仮設住宅には何があってもいかない――。
土地に根ざし、土地に生きる人々の行く末をおもう彼の強さと優しさは、少しずつ周囲を動かし、生きることの本質を問いかけていく。忍び寄る病魔、耐えがたい腰の痛み、遅々として進まない市の復興計画……。数々の障壁を乗り越えて、77歳の彼は夢をかなえることができるのか――。

https://senzoninaru.com/
予告編 https://www.youtube.com/watch?v=SJH0o_HW5DE

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音楽 大友良英



『土を喰らう十二ヵ月』の音楽担当は大友良英氏。
『あまちゃん』で一躍有名になった印象ですが、、
担当者は1993年のティエン・チュアンチュアン監督の中国映画『青い凧』で名前を知ったハズ。
中国現代史のアンタッチャブルに中国の監督が踏み込み東京国際映画祭グランプリを受賞、
しかし中国ではやはり公開禁止、監督も10年映画撮影禁止を言い渡されるなど、
間違いなく傑作なのに問題作となった作品。
担当者はその昔、中国では観れないと知り、
長岡に来ていた中国からの研修生達にビデオで見せたことがあり、
一か所だけ爆笑した場面がありましたが、かなり微妙な空気が漂ってた覚えが。

他にイム・ホー監督『息子の告発』、『太陽に暴かれて』『キッチン』、
アン・ホイ監督『女人、四十』『スタント・ウーマン 夢の破片』、
シュウ・ケイ監督『喝采の扉 虎度門』等々、
90年代の香港の文芸映画の監督作にやたらと目にした覚えがあり、
香港で活動している日本の映画音楽家なんだろうかと当時は思ってました。

しかしwikiを見るとその後に日本で映画やドラマに活動が増えて、
『アイデン&ティティ』や『アブラクサスの祭』など市民映画館をつくる会の時に
上映した作品も担当していたのかと改めて思い出したりしました。

とはいえずっと『青い凧』の静謐な音楽がずっと印象に残っていましたが、
フリージャズにノイズが本領になるようで、
『あまちゃん』の流れになるのか、
『土を喰らう十二ヵ月』もかなりアバンギャルドに鳴り響いている、
ある意味、今はすぐに大友氏の音楽だなとわかるかと思います。
ぜひご注目を。

ちなみに大友氏のエピソードの中に東日本大震災の復興支援イベント『プロジェクトFUKUSHIMA!』を
遠藤ミチロウ氏、和合亮一氏とともに立ち上げ開催したフェスには坂本龍一教授も呼び掛けて参加。
しかし遠藤ミチロウ氏と坂本教授は以前から不仲なものの、それを知らずに大友氏は誘ったそうで、
現場で仲良くやってるのを見て喜んでいたそうです。
確かにYMOとスターリン、どちらも偉大とはいえ水と油だよな、と思いました。

https://otomoyoshihide.com/

1/16 映画『土を喰らう十二ヵ月』 長岡上映会 2024年度 ながおかワーク&ライフセミナー
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座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル 16



今年も“座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル”よりチラシが届きました。
16回目の特集は「戦後80年 日々のこと」

“第16回記念特集
戦後80年 日々のこと
戦後という言葉の重みが軽くなってしまったのはいつ頃からだろう? かくも長き「戦後」の末に、私たちは出口の見えにくい閉塞感を感じる時代を生きている。時代に翻弄され、どんな状況に置かれても、人々は日々を大切に生きてきた。ドキュメンタリーはそうした人々の暮らしを記録する。あらためて、ドキュメンタリーが見つめてきた“日々のこと”をテーマに作品を選び上映することで、戦後80年を迎える私たちの今を考えてみたい。
プログラムディレクター 山崎裕”

戦後80年という重みと節目を迎えながらも人々の時代と生活について焦点をあてた、という意味に受け取りましたが、
上映作品に長岡でも上映会を開いた『はりぼて』が。
富山市議会議員の政務活動費の不正受給を地元テレビ局がスクープ、
徹底的な調査報道でシラを切ろうとする市議達を次々と詰めていく様はドタバタと化し、
おもろうてやがて哀しき~の境地に達っした傑作ながらも、
このローカル政治の不祥事がまだマシだったと思ったのは、
昨今の国会議員の裏金問題を巡って、
全く反省もせず、逆にますます不正しやすいように法を改悪してしまい、
検察も裏金議員の多くを不起訴にしたりとやりたい放題の惨状を目の当たりにすると、
まだきちんと14人も議員が罪を認めて辞職してしまった富山の方がずっと偉いよと。

座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル 16
杉並区の“座・高円寺2”を会場に2月7日から2月11日開催されます。

1月16日の『土を喰らう十二ヵ月』上映会の会場ロビーにて、
届いたチラシを置きますので、ぜひ関心のある方は手に取ってみてください。

座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル 16
https://zkdf.net/

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『越後奥三面 -山に生かされた日々-』 デジタルリマスター版



イントロダクション

ケモノの狩り、川魚の漁、山菜やキノコの採集、田畑の耕作……
ダムに沈むまで、ここには山に生かされた日本人のくらしのすべてがあった-

 新潟県の北部、朝日連峰の懐深くに位置する奥三面(おくみおもて)。人々は山にとりつき、山の恵みを受けて暮らしつづけてきた。冬、深い雪におおわれた山では、ウサギなどの小動物、そして熊を狩る。春には山菜採りが始まる。特に家族総出のゼンマイ採りは、戦争とよばれるほど忙しい。そして慶長2年(1597年)の記録が残る古い田での田植え。奥三面は縄文時代から人の住む歴史の古い村でもある。夏は、かつて焼畑の季節だった。川では仕掛けやヤスでサケ・マス・イワナを捕らえる。秋には、木の実やキノコ採り。そして仕掛けや鉄砲による熊狩りが行われる。

「山、山、山……。幾多の恩恵、心の支え……山しかねぇな、山の暮らししかねぇなぁ」と、ある村人は言う。人々は3万haに及ぶ広大な山地をくまなく利用して生きてきた。

 その奥三面がダムの底に沈むー ー

 記録スタッフは、ダム建設による閉村を前に、一軒の家と畑を借り、山の四季に見事に対応した奥三面の生活を追いはじめた。

『越後奥三面 -山に生かされた日々-』 デジタルリマスター版 公式HP
https://minneiken.wixsite.com/okumiomote

「第10回長岡アジア映画祭」で『雪国木羽屋根(こばやね)物語~新潟県松之山町~ 』という作品を上映。
松之山の木羽職人・倉重徳次郎氏が自宅を木羽葺きする貴重な技術を記録した作品。
青原さとし監督は『越後奥三面 -山に生かされた日々-』の姫田忠義監督主宰の民族文化映像研究所(民映研)出身。
いわば姫田監督のお弟子さんにあたる監督。
『雪国木羽屋根物語』は松之山に移住した民映研出身の女性が同じ釜の飯を食べてた青原監督に制作を依頼したと後で知りました。
この時に松之山から映画祭会場のリリックホールで舞台挨拶する倉重さんを車に乗せて来たのが木暮茂夫さん。
倉重さんのお弟子さんの職人で映画にも登場してたハズ。

その後に小林茂監督は『風の波紋』で松之山に赴き木暮さんを主人公に撮影すると知ったときは二重の意味で驚きました。
というのも80年代に新潟県を舞台にした記録映画の金字塔は『越後奥三面 -山に生かされた日々-』 、そして『阿賀に生きる』だと。
どちらも撮影地に長期滞在し人々の営みを記録しながらも双方の監督の方法論は対極ではないかと思ってたら、『阿賀に生きる』の撮影を手掛けた小林茂監督の作品に姫田監督との繋がりがある『雪国木羽屋根物語』に登場してた木暮さんが主人公ということに。
なんというか記録映画の金字塔二本の流れが松之山の地で合流したかのような、
しかも『風の波紋』の中で主を失った倉重さん宅がショベルカーで解体される場面を観たときは一層感慨深く思ったりしました。

そしてもう一人、姫田監督のお弟子さんに柴田昌平監督がおり、
何度か長岡で上映会を開いた中で柴田監督が小林監督ととても喜んでお話しをしているのを目にして、
これもその『越後奥三面』『阿賀に生きる』が繋いだ流れなんだろうと。

その『越後奥三面 -山に生かされた日々-』がリデジタルマスター版となって昨年、東京でロングランと耳にしました。
新潟県内では高田世界館での公開を終えて1月18日から1月24日にシネ・ウインドでも公開。
先の『雪国木羽屋根物語』を青原監督に託した女性は今も松之山に在住。
晩年の姫田監督を松之山に招いたとも聞いたので、
今回の世界館やシネ・ウインドでの公開に師匠への想いをお話ししてほしかったですが、
あんまり人前には出ない方なので難しいし、惜しいと思ったりしてます。
いづれにしてもドキュメンタリー映画の金字塔『越後奥三面 -山に生かされた日々-』をスクリーンでの公開は大変貴重な機会です。

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